最新の観てきた!クチコミ一覧

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革命について

革命について

ベビー・ピー

京都大学西部講堂(京都府)

2008/08/01 (金) ~ 2008/08/04 (月)公演終了

満足度★★★★

暑いけどお勧め
当然ながら時間制限内で上演されなければならないため、あくまでもファンタジーの領域に止められている。
人間的な悲惨や矮小さは抜きにして(ミカドのような変な権力のことも省いてある)、西欧的な社会観でなく、東アジア的な、循環するような社会、歴史意識が実は身近に埋もれて在ることを指し示した文明論的演劇。西部講堂でやるのに相応しい、2時間弱に納まったのが信じられないほどのダイナミックな巨編。実際の上演ではかなり苦しい時間帯もあったが、良くしのいだ。
日本ではあの『吉里吉里人』等を代表格にして80年代の頭に幾つか大長編小説で出た“大きな物語”の系譜に連なるような劇。


ネタバレBOX

地震でダムが決壊し水没した群馬県の平野。大湿地で新都市の建設が始まると共に、奇病が蔓延し始める。一方阿波の国からは、ある一族の二人の乙女がクラゲの様な水面漂う群馬の新興街に遣わされ、また一方、山谷のドヤ街には“革命家”と呼ばれる花火職人が潜んでいた。...革命。語源的に解釈すれば命が甦る様に刷新されること。
群馬の新興街と埼玉(?)を繋ぐ橋は奇病のために完成が遅れに遅れていた。山谷の宿屋にもゼネコンの開発の手が及びはじめた。
一方群馬の大量のゴミは千葉へと運ばれ沖を埋立てていた。その海辺には前時代の旧活動家が巨大な竿をぶったてて鯨が来るのをまっていた。
血が出て幸せ

血が出て幸せ

クロムモリブデン

新宿シアタートップス(東京都)

2008/07/29 (火) ~ 2008/08/03 (日)公演終了

満足度★★★

変化の単調さがもったいない
スピードとパワーとヤリキリへの期待感が高かったからか
全体的にはかなり物足りない印象。
ファミレスと別世界へ移る時と戻る時の転換が
単調で「クロムなのにぃぃ」ともったいなさが募る。

細かいネタは圧倒的に面白い。さすが。
その分、それ以上に役者さんが無理した姿を見たかった。

今回の消化不良分も含め、次の公演は楽しみです。

血が出て幸せ

血が出て幸せ

クロムモリブデン

新宿シアタートップス(東京都)

2008/07/29 (火) ~ 2008/08/03 (日)公演終了

満足度★★★★

勢いがあるって言うのかしら
ビジュアル、音共にセンス良し。
いろんな矛盾をアリにしてしまう勢いと知性。
いっぱい無駄がある気がするのでもっと洗練されていくでしょうね。

やねまでとんだ

やねまでとんだ

海辺のマンション三階建て

早稲田大学学生会館(東京都)

2008/08/01 (金) ~ 2008/08/03 (日)公演終了

満足度

寄せ集まる自分たち
一歩外へ出れば、星の数ほどある劇団たちがバトルロイヤルを繰り広げる、弱肉強食の世界。でも、同時にそれは、繭の中から出る必要もない、ぬるさの漂うもの。学生演劇は、この両方のせめぎあう所だ。

さて、この「やねまでとんだ」はといえば、こわれて消えそうなタイトルからも分かる通り、自分の繭の中から出ない作品。この劇団としては最初の公演のようなので、まだそれでもいいだろう。次の公演予定は来年の夏とある。ゆっくりとしたペース。きっと、それが、最後のチャンスだろう。世の中は、それほど、ゆっくりとは進んでくれない。

ネタバレBOX

プログラムにある主催の挨拶。「劇場の扉をおしあけて、客席につく、芝居がはじまるのを今かと待つ。/何がはじまるかは分からない。しかし何かがはじまることは知っている。/扉がひらくたび新しい物語がはじまる。」

「はじまる」の繰り返しのような、かわりばえのしない文章がつづく。自分の言葉に沈み込んでいるようで、読み手が、あまり、見えていない。

「はじめに何をやろうかなと考えました。はじめに何をすべきなのか。」

まるで同じものを並べてしまう、この文章に見られるような、仲間うち以外の評を受けたことのない世界は、でも、他人の目を気にしていない分、面白いところへたどり着くことがある。

今回の作品は、ひとつの物語として出発するのに、だんだんそれがいくつもの要素に分岐して、最後には、短編集を観ているような、バラバラで繋がっていない印象で終わった。つまり、技術が足りていないのだが、そこが、面白かった。

プロの劇団は、あえて、物語を、断片的に語ろうとすることがあっても、つい、全体を視野に入れてしまい、大きな枠組みを与えてしまったりする。断片たちは、散らばらずに、ひとつの物語に回収されてしまう。物語をまとめることができる技術が、断片化という、現代を表現するのに適していると思われる手法を、とりづらくしてしまう。

「やねまでとんだ」は、あらゆる要素が断片化している。役者たちの方向性、物語の抱える要素、音楽、映像、チラシやプログラムのイラスト。全ての要素が、自分だけをみている。いわば、「自分」たちの寄せ集めだ。ひとつの目的を持って出発した物語が、どんどん、不思議に、分裂して、伏線もなにも、「回収されない」物語になる。これは、意図したものとは思えないけれど、自然に、現代社会の構図を、思わせる。バラバラに分解されたままに取り残される、この感覚だけは、面白かった。
あたしの致死量こんくらい

あたしの致死量こんくらい

ぬいぐるみハンター

BABACHOPシアター(東京都)

2008/08/02 (土) ~ 2008/08/03 (日)公演終了

苦手です
絶叫系は苦手です。うるさいだけで全然伝わってきません。お笑いもあったのですが,引ききってしまっていたせいで,笑うことが出来ません。

血が出て幸せ

血が出て幸せ

クロムモリブデン

新宿シアタートップス(東京都)

2008/07/29 (火) ~ 2008/08/03 (日)公演終了

満足度★★★★

フロントマンがいっぱい
共演者に薦められ、初めてクロムを観劇。

レシピ・材料・調理法ともに相性ばっちし。
また、具沢山な印象。具が大きい。多い。
次から次へと華やかで力強いフロントマンが登場する
Jリーグ開幕当初の東京ヴェルディのような元気なチーム。
ひょっとこ乱舞・ダミアン・キリンバズウカと
板倉チヒロ氏が客演する舞台は何回か観てきたが
客演先でやたらと際立つ彼の「身体性」や「華」は、
ホームチームだと良い意味で目立たなかった。

チーム全体が上げ潮に乗っているような勢いを感じる。
そのグルーヴを感じて愉しむだけなら、もしかすると
日本語が分からない人でも幼稚園児でも可能かもしれない。

何が起きているか、そんなにチマチマとチェック入れながら
観なくても、絵を見ているだけでいい気分。白昼夢のよう。
ダンスシーンとか乱れ舞う色彩がとてもキレイ。
もっともっと近い席で観たかったなぁ。

次回の円形、対バンも派手でいい感じなので足を運びたい。
事前に眠くならない程度にアルコールを入れて
ツラに近い席で観れたら。

「幾」 -キ-

「幾」 -キ-

muro式

シアターブラッツ(東京都)

2008/07/30 (水) ~ 2008/08/03 (日)公演終了

ムロ式
よくラジオCMのお仕事で共演する縁で、ムロ祭りを観に行きました。あと、内田けんじ監督は『運命じゃない人』からの大ファンなので要チェキです。監督の作品はまんま舞台いけますね。二話目のペーソスさが好きでした。次回も期待しちゃう。

あと客層がいいよねー。受け取るものを判って来てる感じで。すごいピース。

ネタバレBOX

個人的には三話目の「万歳〜」ってとこで切りよく終っていい気がしたり。中身がパンパンなので満腹になるのが早かったりするので。あそこら辺がいいタイミングかと。
五反田怪団

五反田怪団

五反田団

アトリエヘリコプター(東京都)

2008/08/01 (金) ~ 2008/08/03 (日)公演終了

満足度★★★

なんでもない世界
昼と夜の間、黄昏時の五反田は、とても不思議なところ。超近代的なソニーの工場の真向かいに、うらぶれた工場跡、アトリエヘリコプターが、ぽっかりとした佇まいを見せる。

こういう、境目、「間」にある空白では、何かが起こるかも……。

ネタバレBOX

みんな靴を脱いで、畳の上で、ぐるりと囲んで怪談話。「怪談を収集することを生業にしている」「吉田くん」と、なぜか「怪談話を恒例行事にしなければならない使命感」にかられる「前田さん」。

「霊的に強いと言われる劇団」青年団のメンバー二人(吉田くん曰く「僕らの業界でも、青年団と言えば、霊的に知られる劇団」)が、話の幅に厚みをきかせる。

京都からは、「霊的な仕事をしながら俳優をやっている」三人に、助っ人として「バイトを休んで」来てもらって、除霊関係もばっちり。

……この設定の紹介だけで、なんとも言えない空気が、伝わればいいのだけれど。僕らは、受付はじめ、スタッフ合わせて、五反田団のメンバー総出で作り出される、この、怖がっていいのか、笑っていいのか、ギリギリのボーダーの上を綱渡りする空気の中を、最後まで宙吊りのまま、体験させられる。

よくよく考えられているのか、たまたまなのか。怪談話は、こちらの世界と、あちらの世界の「間」の世界、空白の世界、という話を中心に、進められる。それは、例えば、頭の中で想像したイメージの世界だったり、夢の世界だったりする。そしてもちろん、生きてるものはいないのかもしれない、現前する死の世界だったりもする。間、空白。

そう、五反田怪団の空気は、全く、怪談なのか、ギャグなのか、真面目なのか、ふざけてるのか、それらの中心に、ぽっかり空いた空白地帯だ。つまりは、前田司郎さんの、いつもの感じなのだけれど、ファンのつどいのような、内輪の空気の側にぶれながらも、そちらに傾ききることはない。

最後、かなり長めの、しかも結構凄惨な怪談話が、笑うところなしに続いた後、とんでもないやり方で、「オワリ」の文字が、唐突に出てくる。そのまま、無言で、出演者全員、引き上げて終了。観客全員、唖然。声も出ないし、拍手もない。本当に、この瞬間、無駄に、観客の心は、ひとつになった。「どうしたらいいの?」

なんでもない世界が、一瞬、開ける。いや、開かなくてもいい世界かもしれないけど、この感覚は、他では味わえない、独特のものだ。

演劇ではなく、「語る」という体なので、みんな、意味のないジェスチャーをしながら語る。ダンスまがいの過剰なジェスチャーと、伝わらない日本語で語られる、「斉藤くん」の「怖くない話」が挿入されることで強調される、こういう、普通の仕草が、なんだか、チェルフィッチュのパロディーのようにも見えた。どこまでも、意味のない、本当になにもない空間。

五反田怪団で本当に怖いのは、この、空白なのだ。僕は、圧倒的な、この無意味な空白を前に、ただ、笑うしかないのだった。
僕らの声の届かない場所

僕らの声の届かない場所

空想組曲

インディペンデントシアターOji(東京都)

2008/07/31 (木) ~ 2008/08/04 (月)公演終了

満足度★★★

最後は素直に泣けます
純愛もの、、、なんだろうなぁ。
いろいろ未消化な部分もあったのですが、最後は素直に泣けました。

RUN AWAY OFF

RUN AWAY OFF

IQ5000

笹塚ファクトリー(東京都)

2008/07/31 (木) ~ 2008/08/04 (月)公演終了

満足度★★★★

まるで映画のようなスケール!
制限された舞台の上で、山や空や森や、牢獄やら基地など所狭しと暴れまくる。
このスケールの大きさは小劇場ではなかなかお目に掛かることは出来ない物だ。

姉妹作品が複数あるようだが、俄然他の作品にも興味が沸いた。

ネタバレBOX

とにかくよく移動する。
しかも、走りながら移動する。

場面転換がとても多く、1人何役もこなし、セットと呼べる物もないのに、今どういう場面なのか疑問を感じさせないのは地味に凄い。
ヘリコプターや虫などを役者が擬音語や状況説明をやりながら表現するのだが、これが紙一重で陳腐さではなく面白さとして感じられた。

独房で半年という過酷といえる時間が過ぎ、物語の大きさを実感させられる。
また、この期間の彼らのコミュニケーションにより、その後の彼らの強い友情にも強い感慨を覚えた。

ソウタを想い、嘘を伝える3人と、
3人を想い、チャイミン国を後にするソウタの様子には泣かせられる。


こんなにしっかり作ってあるのだから、何かあるんだろうが、ちょっと腑に落ちない点が数個。
・石英コウの裏切りがご都合主義っぽい。あの会社でスパイをしたり、あの場面まで正体を現さないことに意味が感じられない。
・ハッカーが全世界にハッキングしたのは何故?歌を流すためじゃないんでは・・・?
・パーサーイエローの技がよく分からなかった。
※あんまり細かくみる話でも無いんだろうけど。。

もうちょっと前の席で、もう一回見てみたかったなぁ
『放埒の人』はなぜ『花嫁の指輪』に改題されたか あるいはなぜ私は引っ越しのさい沢野ひとしの本を見失ったか

『放埒の人』はなぜ『花嫁の指輪』に改題されたか あるいはなぜ私は引っ越しのさい沢野ひとしの本を見失ったか

燐光群

せんだい演劇工房10-BOX(宮城県)

2007/06/23 (土) ~ 2007/06/24 (日)公演終了

満足度★★★

沢野さんの人生をたどる
2時間ちょっと。すごく沢野さんに詳しくなったような気がしました。スピード感のある物語でどんどん引き込まれました。

星屑とボタン

星屑とボタン

三角フラスコ

エル・パーク仙台 スタジオホール(宮城県)

2007/11/05 (月) ~ 2007/11/06 (火)公演終了

満足度★★★★★

心に響いた
心にしみこんでくるような物語が、とても良かったです。自分の周りにも見えない存在がいるような気持ちになりました。ラスト、弦楽器が流れる中で行われたサイレントのシーンが印象的でした。

エレクトラ

エレクトラ

シア・トリエ(旧:満塁鳥王一座)

エル・パーク仙台 スタジオホール(宮城県)

2008/04/10 (木) ~ 2008/04/10 (木)公演終了

満足度★★★

ゾクゾクした
見ているうちにどんどん引き込まれて、夢中になって見ていました。

えずこダンスクロッシング

えずこダンスクロッシング

吾妻橋ダンスクロッシング実行委員会

えずこホール(仙南芸術文化センター)(宮城県)

2008/03/22 (土) ~ 2008/03/22 (土)公演終了

満足度★★★★

初えずこ
康本さんの動きが思いのほかヒットしました。黒ストッキングのボレロも印象に残りました。

チヨコレイト

チヨコレイト

三角フラスコ

エル・パーク仙台 スタジオホール(宮城県)

2008/04/08 (火) ~ 2008/04/11 (金)公演終了

満足度★★★★

静かに静かに
女性の内面へと降りていくような時間。ちょっと自分とシンクロして涙腺が緩みました。「日記」?を演奏で表現していたアコーディオンがとても効果的でした。

広くてすてきな宇宙じゃないか

広くてすてきな宇宙じゃないか

劇団無限研究所

アクティブハカタ スタジオA(福岡県)

2008/07/31 (木) ~ 2008/08/03 (日)公演終了

満足度★★★

地元に根付くことも大切
誰かのことばで言うと博多演劇。いわゆる俳優養成所の中の劇団なんだけど、
地味な基礎をやっていって花咲くこともある。いい作品を繰り返してやってる劇団。
この作品も何回やってるのだろう? 私は2回目だが演劇に取り組む姿勢に
心ひかれる。

少年の腕 ~Boys Be Umbrella~

少年の腕 ~Boys Be Umbrella~

TheatreGroup“OCT/PASS”

せんだい演劇工房10-BOX(宮城県)

2008/05/28 (水) ~ 2008/06/07 (土)公演終了

満足度★★★★

楽しめました
役者さんたちがグングン引っ張ってくれて、世界にすぐ入っていけたのが嬉しかったです。

板場

板場

劇団麦

仙台市市民活動サポートセンター 市民活動シアター(宮城県)

2008/07/11 (金) ~ 2008/07/13 (日)公演終了

満足度★★★

不思議なテンポのお芝居
全体的にドラマの後日談のようでした。私的には、仲居さんの回想せりふに出てきた経営危機に陥ったくだりのほうを舞台上で見たかったです。

月宿り/うたかたの

月宿り/うたかたの

演舞集団 紅神楽

日立システムズホール仙台(仙台市青年文化センター)(宮城県)

2008/07/19 (土) ~ 2008/07/21 (月)公演終了

満足度★★

はじめて見てみました
題材になってるものが、好きな人は好きなんだろうなと思いました。私は残念ながらちょっと飽きてしまいました。

田中誠行アワー

田中誠行アワー

劇団ガバメンツ

STAGE+PLUS(大阪府)

2008/08/03 (日) ~ 2008/08/05 (火)公演終了

満足度★★★★★

「5秒」と「万引」が特にはまりました
最後のライト兄弟はアドリブなんでしょうか。なんだか、役の状態から時たま役者さんの素が見える瞬間があったりというのが面白かったです♪

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