
革命について
ベビー・ピー
京都大学西部講堂(京都府)
2008/08/01 (金) ~ 2008/08/04 (月)公演終了
満足度★★★★
暑いけどお勧め
当然ながら時間制限内で上演されなければならないため、あくまでもファンタジーの領域に止められている。
人間的な悲惨や矮小さは抜きにして(ミカドのような変な権力のことも省いてある)、西欧的な社会観でなく、東アジア的な、循環するような社会、歴史意識が実は身近に埋もれて在ることを指し示した文明論的演劇。西部講堂でやるのに相応しい、2時間弱に納まったのが信じられないほどのダイナミックな巨編。実際の上演ではかなり苦しい時間帯もあったが、良くしのいだ。
日本ではあの『吉里吉里人』等を代表格にして80年代の頭に幾つか大長編小説で出た“大きな物語”の系譜に連なるような劇。

血が出て幸せ
クロムモリブデン
新宿シアタートップス(東京都)
2008/07/29 (火) ~ 2008/08/03 (日)公演終了
満足度★★★
変化の単調さがもったいない
スピードとパワーとヤリキリへの期待感が高かったからか
全体的にはかなり物足りない印象。
ファミレスと別世界へ移る時と戻る時の転換が
単調で「クロムなのにぃぃ」ともったいなさが募る。
細かいネタは圧倒的に面白い。さすが。
その分、それ以上に役者さんが無理した姿を見たかった。
今回の消化不良分も含め、次の公演は楽しみです。

血が出て幸せ
クロムモリブデン
新宿シアタートップス(東京都)
2008/07/29 (火) ~ 2008/08/03 (日)公演終了
満足度★★★★
勢いがあるって言うのかしら
ビジュアル、音共にセンス良し。
いろんな矛盾をアリにしてしまう勢いと知性。
いっぱい無駄がある気がするのでもっと洗練されていくでしょうね。

やねまでとんだ
海辺のマンション三階建て
早稲田大学学生会館(東京都)
2008/08/01 (金) ~ 2008/08/03 (日)公演終了
満足度★
寄せ集まる自分たち
一歩外へ出れば、星の数ほどある劇団たちがバトルロイヤルを繰り広げる、弱肉強食の世界。でも、同時にそれは、繭の中から出る必要もない、ぬるさの漂うもの。学生演劇は、この両方のせめぎあう所だ。
さて、この「やねまでとんだ」はといえば、こわれて消えそうなタイトルからも分かる通り、自分の繭の中から出ない作品。この劇団としては最初の公演のようなので、まだそれでもいいだろう。次の公演予定は来年の夏とある。ゆっくりとしたペース。きっと、それが、最後のチャンスだろう。世の中は、それほど、ゆっくりとは進んでくれない。

あたしの致死量こんくらい
ぬいぐるみハンター
BABACHOPシアター(東京都)
2008/08/02 (土) ~ 2008/08/03 (日)公演終了
苦手です
絶叫系は苦手です。うるさいだけで全然伝わってきません。お笑いもあったのですが,引ききってしまっていたせいで,笑うことが出来ません。

血が出て幸せ
クロムモリブデン
新宿シアタートップス(東京都)
2008/07/29 (火) ~ 2008/08/03 (日)公演終了
満足度★★★★
フロントマンがいっぱい
共演者に薦められ、初めてクロムを観劇。
レシピ・材料・調理法ともに相性ばっちし。
また、具沢山な印象。具が大きい。多い。
次から次へと華やかで力強いフロントマンが登場する
Jリーグ開幕当初の東京ヴェルディのような元気なチーム。
ひょっとこ乱舞・ダミアン・キリンバズウカと
板倉チヒロ氏が客演する舞台は何回か観てきたが
客演先でやたらと際立つ彼の「身体性」や「華」は、
ホームチームだと良い意味で目立たなかった。
チーム全体が上げ潮に乗っているような勢いを感じる。
そのグルーヴを感じて愉しむだけなら、もしかすると
日本語が分からない人でも幼稚園児でも可能かもしれない。
何が起きているか、そんなにチマチマとチェック入れながら
観なくても、絵を見ているだけでいい気分。白昼夢のよう。
ダンスシーンとか乱れ舞う色彩がとてもキレイ。
もっともっと近い席で観たかったなぁ。
次回の円形、対バンも派手でいい感じなので足を運びたい。
事前に眠くならない程度にアルコールを入れて
ツラに近い席で観れたら。

「幾」 -キ-
muro式
シアターブラッツ(東京都)
2008/07/30 (水) ~ 2008/08/03 (日)公演終了
ムロ式
よくラジオCMのお仕事で共演する縁で、ムロ祭りを観に行きました。あと、内田けんじ監督は『運命じゃない人』からの大ファンなので要チェキです。監督の作品はまんま舞台いけますね。二話目のペーソスさが好きでした。次回も期待しちゃう。
あと客層がいいよねー。受け取るものを判って来てる感じで。すごいピース。

五反田怪団
五反田団
アトリエヘリコプター(東京都)
2008/08/01 (金) ~ 2008/08/03 (日)公演終了
満足度★★★
なんでもない世界
昼と夜の間、黄昏時の五反田は、とても不思議なところ。超近代的なソニーの工場の真向かいに、うらぶれた工場跡、アトリエヘリコプターが、ぽっかりとした佇まいを見せる。
こういう、境目、「間」にある空白では、何かが起こるかも……。

僕らの声の届かない場所
空想組曲
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/07/31 (木) ~ 2008/08/04 (月)公演終了

RUN AWAY OFF
IQ5000
笹塚ファクトリー(東京都)
2008/07/31 (木) ~ 2008/08/04 (月)公演終了
満足度★★★★
まるで映画のようなスケール!
制限された舞台の上で、山や空や森や、牢獄やら基地など所狭しと暴れまくる。
このスケールの大きさは小劇場ではなかなかお目に掛かることは出来ない物だ。
姉妹作品が複数あるようだが、俄然他の作品にも興味が沸いた。

『放埒の人』はなぜ『花嫁の指輪』に改題されたか あるいはなぜ私は引っ越しのさい沢野ひとしの本を見失ったか
燐光群
せんだい演劇工房10-BOX(宮城県)
2007/06/23 (土) ~ 2007/06/24 (日)公演終了
満足度★★★
沢野さんの人生をたどる
2時間ちょっと。すごく沢野さんに詳しくなったような気がしました。スピード感のある物語でどんどん引き込まれました。

星屑とボタン
三角フラスコ
エル・パーク仙台 スタジオホール(宮城県)
2007/11/05 (月) ~ 2007/11/06 (火)公演終了
満足度★★★★★
心に響いた
心にしみこんでくるような物語が、とても良かったです。自分の周りにも見えない存在がいるような気持ちになりました。ラスト、弦楽器が流れる中で行われたサイレントのシーンが印象的でした。

エレクトラ
シア・トリエ(旧:満塁鳥王一座)
エル・パーク仙台 スタジオホール(宮城県)
2008/04/10 (木) ~ 2008/04/10 (木)公演終了

えずこダンスクロッシング
吾妻橋ダンスクロッシング実行委員会
えずこホール(仙南芸術文化センター)(宮城県)
2008/03/22 (土) ~ 2008/03/22 (土)公演終了

チヨコレイト
三角フラスコ
エル・パーク仙台 スタジオホール(宮城県)
2008/04/08 (火) ~ 2008/04/11 (金)公演終了
満足度★★★★
静かに静かに
女性の内面へと降りていくような時間。ちょっと自分とシンクロして涙腺が緩みました。「日記」?を演奏で表現していたアコーディオンがとても効果的でした。

広くてすてきな宇宙じゃないか
劇団無限研究所
アクティブハカタ スタジオA(福岡県)
2008/07/31 (木) ~ 2008/08/03 (日)公演終了
満足度★★★
地元に根付くことも大切
誰かのことばで言うと博多演劇。いわゆる俳優養成所の中の劇団なんだけど、
地味な基礎をやっていって花咲くこともある。いい作品を繰り返してやってる劇団。
この作品も何回やってるのだろう? 私は2回目だが演劇に取り組む姿勢に
心ひかれる。

少年の腕 ~Boys Be Umbrella~
TheatreGroup“OCT/PASS”
せんだい演劇工房10-BOX(宮城県)
2008/05/28 (水) ~ 2008/06/07 (土)公演終了

板場
劇団麦
仙台市市民活動サポートセンター 市民活動シアター(宮城県)
2008/07/11 (金) ~ 2008/07/13 (日)公演終了
満足度★★★
不思議なテンポのお芝居
全体的にドラマの後日談のようでした。私的には、仲居さんの回想せりふに出てきた経営危機に陥ったくだりのほうを舞台上で見たかったです。

月宿り/うたかたの
演舞集団 紅神楽
日立システムズホール仙台(仙台市青年文化センター)(宮城県)
2008/07/19 (土) ~ 2008/07/21 (月)公演終了

田中誠行アワー
劇団ガバメンツ
STAGE+PLUS(大阪府)
2008/08/03 (日) ~ 2008/08/05 (火)公演終了
満足度★★★★★
「5秒」と「万引」が特にはまりました
最後のライト兄弟はアドリブなんでしょうか。なんだか、役の状態から時たま役者さんの素が見える瞬間があったりというのが面白かったです♪