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夏の夜のロミオとジュリエット

夏の夜のロミオとジュリエット

ニッポン放送

天王洲 銀河劇場(東京都)

2008/07/31 (木) ~ 2008/08/06 (水)公演終了

満足度★★★

よく出来た舞台。
まぁ、D★Dファンと宝塚ファンのための舞台っていうかキャスティングっちゃキャスティングなんですけど、
わたしはパク・トンハさんの舞台観たさで行って来ました。

久々に来たなぁ、銀河劇場。

何ていうか…出演者の人気に甘えた感もあるストーリーではありますが、
当然な話、シェイクスピアなんてわかんなくても楽しめます。
思ったよりダンスシーンは多くなかった気がしますが、
それでも楽しめました。
思ったより笑えましたし、結構キュンと来たりもしました。
意外と後半のストーリーが切なくて面白かったです。

DVDも発売されるみたいなんで、好きな人は是非って感じですね。

第17捕虜収容所

第17捕虜収容所

フジテレビジョン

東京グローブ座(東京都)

2008/05/19 (月) ~ 2008/06/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

よかった!
「劇団」ではなく、いい方変だけど「寄せ集め」?だからこそ出る空気感かなと思いました。
収容されている男達も、仲間仲間!とは言うけれど集まり方としては偶然そこにぶち込まれてしまっただけ。
表面的には仲良し!でも本当のことを言うと、腹の中はわからない…
そんな空気感はあのメンバーならではじゃないかしら。
別に、あのカンパニーが仲悪いって言いたいわけじゃないです!
誤解なきように!

ネタバレBOX

本当のスパイであったあの人について。
クリスマスパーティーのシーン。彼のタオルにはギリで気づいた。おお!と思った。
しかしその後。セフトンにバレた後からの顔……あれはアホでしょう?
それまでずっと上手いコトやってきた奴が、焦りすぎ、顔に出しすぎ。
タグで行われたくじ引きのくだりが上手かっただけにそのうろたえブリが実に残念!



「英雄になりたきゃあの火薬倉庫を爆破してみろ」
そこまで伏線だったなんて。
月の平均台

月の平均台

タテヨコ企画

駅前劇場(東京都)

2008/05/28 (水) ~ 2008/06/03 (火)公演終了

満足度★★★

観客全員が彷徨える空間
コの字型の客席で取り囲むように作られた舞台がまず印象的。
自分も森に迷い込んだと錯覚した。
現実のルールが通用しない世界でのおとぎ話は、その森のセットと相まってより不可思議なものに見えてくる。
空間は実にいいんだが…どうも動かされるものがない。
動かないことを狙っているのかもわからないけれど。
静かに淡々と森を彷徨うにはもってこいの舞台でした。

眠れない夜なんてない

眠れない夜なんてない

青年団

吉祥寺シアター(東京都)

2008/06/27 (金) ~ 2008/07/06 (日)公演終了

満足度★★

うーん
これまで日本にずっといたために抱く母国への不信の念と、少しの名残惜しさが漂う。
ただ若者として生きている私は、やはり海外移住なんてうらやましいと単純に思ってしまう(これは私が浅はかである故かもしれないが)ため、いまいち切実さがピンと来ず少々残念であった。
経験の差によって体感の差が出ることがわかった作品でもある。
そういった意味ではプラスになったかと思える。

混じりあうこと、消えること

混じりあうこと、消えること

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2008/06/27 (金) ~ 2008/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

二極化?
私はかなり好きな空気感だった。
不条理劇とジャンル分けされそうだが意外と「よくある風景」であったり、登場人物も皆真摯であったりして実にいとおしく思える。
美術に関して、天井が高すぎるとの声もちらほら聞いたが、家庭において居場所がない心苦しさが無駄な開放感によって逆に際立っていたと感じた。
時折はさまれるブラックユーモアが痛快であった。

他の方の感想を見ると、かなり割れているようですね!
これだから芝居って面白い。

トムは真夜中の庭で

トムは真夜中の庭で

日生劇場+文学座

日生劇場(東京都)

2008/08/09 (土) ~ 2008/08/11 (月)公演終了

満足度★★

トムは真夜中の庭で
美術は作りこまれていてよかったのだけれど、空間の無駄が…
演出ですと言えばそうなのかもしれないけどあんまり効果的ではなかったなあ。

役者は…なんでだろう。カミまくりでした。
とことん「ぐっとくる」ポイントがなくて残念。
やっぱりこれは小説を読んだ方が幻想的な世界が頭に描けていいのかな…。

ネタバレBOX

歌が上手ければ、ハティの木登りシーンがもう少し際立ったかもしれない。
あまり聞きたくない音だった…

ファミリーステージだけあって、客席にはこどもたちが大勢いたのですが、
そんな客席から聞こえた「どうしてトム、ドア通り抜けないの?」
の声に笑いました。
(「ドア開けてよ!」のシーン)
女教師は二度抱かれた

女教師は二度抱かれた

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2008/08/04 (月) ~ 2008/08/27 (水)公演終了

満足度★★★★

豪華メンバーを集めた超娯楽作。
3時間半の大作なのに、コクーンなのに、こんなんでいいの?ってくらいの能天気な楽しさでした。単純なストーリーだけど、ほろっとさせる部分もあったり。

ネタバレBOX

大人計画本公演ではないので、所属俳優さんたちの見せ場が少なめなのは残念。ついつい期待しちゃうから。

女教師役の大竹さんは魅力的でおもしろい。女教師に惚れる染五郎さんの役は松尾さんを投影させてるようにみせてるせいか、あまり素敵ではない。っていうかダメ男だ。染五郎さんはこのためにお腹をたるませたのか?というような意外にしまりのない体を披露しちゃってて、そんな部分に幻滅。

そんなところに着目しちゃうほどにお気楽な作品だったってこと。

コクーンとはいえもう少し時間が短いとうれしいんだけどな。全く長くは感じないんだけど。
ピース-短編集のような・・・・・

ピース-短編集のような・・・・・

グリング

ザ・スズナリ(東京都)

2008/07/30 (水) ~ 2008/08/11 (月)公演終了

満足度★★★★

素敵です。が。
オムニバス形式が生かされる構成で、登場人物たちがどうなっていくのか、かなり前のめりに入り込みました。でもなんか尻すぼみな印象も。
よくよく考えるとものすごくどろどろした話なのにあっさりと上品な後味。

ネタバレBOX

私が好きだったのが一つ目のエピソードだったからでしょうか。2組の夫婦の関係に、静かだけどものすごい感情の高ぶりがびんびんと感じられ、泣きそうになりました。その人たちの行方が後半見られると期待してたら、あっさりと他の人物の影になり流れていってしまったので、あれ、って感じ。

ま、その関係だけどじっくり描いちゃったらたぶん飽きてしまうし、最初に感じたほどのインパクトはなくなってしまうんでしょうけどね。

パルコに書き下ろしたエピソードは設定が素敵。そこにいない人を思って2人がやりとりするっていうのはわくわくしました。だけど盛り上がりに欠けたまま次に移っちゃったようにも。。。
シンデレラ the ミュージカル

シンデレラ the ミュージカル

コマ・プロダクション

新宿コマ劇場(東京都)

2008/08/06 (水) ~ 2008/08/25 (月)公演終了

バラバラな客層
おばあちゃん~子供まで、楽しめるように考えられた、幕の内弁当的、ミュージカル。

夏の夜の夢

夏の夜の夢

ジェイ.クリップ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2008/08/07 (木) ~ 2008/08/12 (火)公演終了

夏の夜の夢が90分で
この上演の特長は、本来ならば3時間以上かかってもおかしくないこの作品を90分程度にまとめたところ。山ほどカットした。今風のギャグを入れ込んだり順番を変えてみたりいろいろです。これは物語をすっきりさせるためには、悪くないアイデアです。そして、それはかなり成功していました。
 しかし、個々の演出プランには疑問の部分も少なくないのです。

 大変長文になります。この後も読んでやろうという方は
 http://palove.blog.shinobi.jp/  へお越し下さい。

夏の夜の夢

夏の夜の夢

ジェイ.クリップ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2008/08/07 (木) ~ 2008/08/12 (火)公演終了

満足度★★★

期待し過ぎたか・・・。
期待し過ぎたか・・・。
90分という長さに、コンパクトにうまくまとまってますけど、「喜劇」にみえなかったです。
西沢さんらしいというか、演出にはちょっとした斬新さも見受けられます。

ピクルスのすっぱさと僕の涙

ピクルスのすっぱさと僕の涙

ロスリスバーガー

サンモールスタジオ(東京都)

2008/08/06 (水) ~ 2008/08/11 (月)公演終了

満足度★★★

楽屋裏のドタバタ
楽屋裏のドタバタ。新鮮さとか、斬新さとか、脳髄ぐらぐらするような刺激とか、そんなのはなんにもないけれど、頭ん中をぽかぁんとして観るには楽しい作品だと思います。

シンデレラ the ミュージカル

シンデレラ the ミュージカル

コマ・プロダクション

新宿コマ劇場(東京都)

2008/08/06 (水) ~ 2008/08/25 (月)公演終了

満足度★★★★

楽しいじゃあないの!
いあいあ思ってた以上に楽しいじゃあないの!

以下はネタバレBOXに。。

ネタバレBOX

シンデレラはどなたでもご存知ですし、説明も詳細に書かれてるので、レビューは省きます。

感想だけ。。


モーニング娘。×タカラヅカ」コラボ、素敵です。。
タカラヅカだけで、シンデレラを上演したら、でんでん違う雰囲気になったはず。
かえってモームスとのコラボが良かった。
若さとキュートさで役をソツなくこなすシンデレラ(高橋愛)と王子(新垣里沙)。

この二人が物凄く歌が上手い!(当たり前かもしれないが・・)
セリフもタカラヅカ独特のセリフ回しで、努力した様子が見て取れる。。

いあいあ、モームス!やっぱ、プロですわ!(^0^)
ちょこちょこ吐くコネタも受けて楽しかった!

流石に舞台はゴージャスでセットも美しいです。
特に白いかぼちゃの馬車が天から降りて来るシーン。。
全てが真っ白で本当に綺麗です。
夢のよう・・。

案外、このコラボ、いいのじゃあないかな~。。
タカラヅカがしっかり芝居をして、それに追いつこうと努力するモームス。
タカラヅカに若いエネルギーが投入され、観客も年齢の幅が広くなってます。
勿論、タカラヅカファンでなくモームスファンだというのがバレバレだけれど、モームスのファンが結果的にタカラヅカの芝居を観るようになる訳だから、プロデュースとしてはいいアイデアです。

最後にモームスのショーとタカラヅカのショーがあります。

こっちも楽しい!(^0^)


ピース-短編集のような・・・・・

ピース-短編集のような・・・・・

グリング

ザ・スズナリ(東京都)

2008/07/30 (水) ~ 2008/08/11 (月)公演終了

満足度★★★★

うわ‥ おもしろい
このあいだ熱帯倶楽部の「旧歌」を観に行ったので
グリングオリジナルが観たくなって行きました!

新旧脚本のショートストーリー、という組み立てですが
マルチアングルの一本のお芝居を観ているような感じ。
逆に広がりを感じられてかなり楽しめました!

過去作品、観たくなったー

ぱぴよん/ぬらりひょん

ぱぴよん/ぬらりひょん

劇団桟敷童子

西新宿成子坂劇場(東京都)

2008/08/07 (木) ~ 2008/08/10 (日)公演終了

満足度★★★★

千秋楽みてきました
 一本目は「ぱぴよん」。冒頭から「これぞ桟敷童子!」という熱さに満足。

 二本目「ぬらりひょん」は、お盆にふさわしいお話でした。

嵐になるまで待って

嵐になるまで待って

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2008/08/06 (水) ~ 2008/08/31 (日)公演終了

満足度★★★

こんなに正統派だったなんて
舞台は初観でした!
媚びすぎず、押しつけず、安定感のある演技と演出。
すごいなー

知名度でちやほやされてるのかな?と疑ってましたが
いやはや、名も実も揃ってるって判ってよかったです。

ライティングや音楽、やっぱし演出は小劇団とは異なり、
どちらかというと、テレビドラマを観てるような感覚でした。
舞台も大きいからそれは仕方ないかな。

2時間、飽きることなく楽しませていただきました!

放浪記

放浪記

東宝

シアタークリエ(東京都)

2008/01/07 (月) ~ 2008/03/30 (日)公演終了

女優・森光子の執念の舞台
  上演回数1900回を越えた日本演劇界の至宝の作品といわれる。日本の演劇は相当変わった。座長芝居ができなくなってきたのだ。20年くらい前であれば、森光子さんだけでなく、山田五十鈴さん、山本富士子、佐久間良子などなど、蒼々たる大女優がいて、一ヶ月の興行の看板として、芸者の話とか、家族の話とか、恋愛ものも含めて芝居で大劇場を一ヶ月集客していたのだ。しかし、この20年で時代は変わった。ひとりの俳優が観客を呼ぶというよりも作品でお客さんを呼ぶという風に変わっていったのだ。大女優といえども、作品の中のひとりというわけだ。演出家や作家の時代となった。例えば、三谷幸喜さんや、井上ひでのりさん、蜷川幸雄さん、若手で言えば長塚圭史といったような才能が台頭してくる。観客は作品に息づく俳優を観るのも楽しみなのだが、それ以上に作品を見ているのだ。集団で見せるミュージカルもそうだ。
 そういった意味合いで、森光子は最後の看板女優といえる。         
        
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ぼんち

ぼんち

ココロ公演事務局

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2008/04/03 (木) ~ 2008/04/21 (月)公演終了

上質なエンタティメントの典型!
 こういう芝居を待っていた。王道の台本、現代の王道としての演出。華のある看板役者、個性的で芝居の上手い出演社たち、衣装も踊りも美術もよくて、そして、その上に音楽がある。
 昭和に消えた大阪船場の若旦那。二枚目、粋、格好良く遊ぶ、女にモテて女に優しい。義理人情にあつく、ちょいとのことではへこたれない。うるさい祖母と妻にライバルたち。かつて花登筺が書いた関西の商売ものの流れもあって、これ王道ものなのだ。もちろん作品は山崎豊子原作だし、             
        
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ひなあられ

ひなあられ

劇団ハートランド

ザ・スズナリ(東京都)

2008/04/17 (木) ~ 2008/04/22 (火)公演終了

これぞ、ウェルメイドな王道
昨年に続いて二度目のハートランド。中島淳彦さんのお芝居はそれこそ何もおきないし、偉そうな台詞はないのに、人生の真髄がどかーんと伝わるし、笑いと愛情に満ちていて嬉しくなる。ものすごい技術とハートの凝縮である。しかし、この芝居は、名うての役者さんでないときっと見てられない。役者に高度な演技力とセンスを求める、とても難しい台本なのである。言ってみれば、フォアグラとか、イベリコ豚、インドマグロ。良く分からないけれど、最高の食材だが、上手に調理しないと、不味くて食えなくなってしまう。そんな台本なのだ。だから、中島淳彦の見事な台本と演出もスゴいのだが、役者さんたちのスゴさを上げたい。
 先ずは、             
        
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その鉄塔に男たちはいるという

その鉄塔に男たちはいるという

*pnish*

青山円形劇場(東京都)

2008/04/24 (木) ~ 2008/05/01 (木)公演終了

演劇のもつ力をまざまざと…
土田英生のこの作品は、東京でも数多くの上演がされている。流山児_事務所、花組芝居と個性の強い面々が上演してもびくともしないものを持っている。しかし、男の話だよなあ。若い女性客が観客の98%以上をしめるパニッシュの公演で果たして受け入れてもらえるのだろうかと思っていたら全くの杞憂だった。それどころか、この作品の肝をキチンとあぶり出しながら、社会に対して側面攻撃をしながら時代と向き合う土田の作品の滲み出てくる毒をきちんと観客に届けていた。
 観客は多いに笑い面白がっていた。小須田さんが登場するまでが鍵なんだよなあと思っていて見ていたら、冒頭から芝居はアンサンブルを大切に地道に積み上げて行った。決してスタンドプレーはなかった。いつもは、踊りやコント、そして、ミュージカルを楽しんでいるであろう観客から逃げずに、しかも、笑いはあるものの硬質なこの作品と向かい合い、その本質を届けていた。
 最初の30分ほど、             
        
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