最新の観てきた!クチコミ一覧

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どうじょうじ

どうじょうじ

えずこシアター

えずこホール(仙南芸術文化センター)(宮城県)

2008/09/06 (土) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

満足度★★★

後半もりあがった
現地のアマ俳優たちが倉品淳子さんの指導でほぼ「山の手メソッド」に沿って創作。男女関係の挿話をルパム、ぴん、寸劇で構成。仙台の小劇場からは、Oct/Passの長谷野勇希さん参加。後半の「告白/ディベート」「鐘入り」「井戸端会議」「歌」盛り上がったと思う。
ただあの男性のスーツは年配の方には似合わない。
「山の手事情社」こういう演劇か、と判断するのはまだ早い。「四畳半」という技法が出てませんよ。宮城の人。十二月本公演もお忘れなく。

ネタバレBOX

鈴木さんという年配の俳優氏の「蕎麦屋」の自己流の物まね芸。これはさすがに型にはめられなかった。
蛇体の化身が出せなかったこと。残念だが仕方ないか。アマ俳優の考え方に対する倉品さんの考えなんだろう。
ビニール袋の比喩的な意味の持たせ方。やや曖昧か。
「歌」の節回しは伝統的なものの様な気がするが。
無重力ドライブ RacerX

無重力ドライブ RacerX

JAM BAL JAN JAN パイレート

インディペンデントシアターOji(東京都)

2008/09/06 (土) ~ 2008/09/08 (月)公演終了

200809081400
200809081400@王子小劇場

祈りーテヴィエ一家とその仲間達ー

祈りーテヴィエ一家とその仲間達ー

双の会

ベニサン・ピット(東京都)

2007/07/14 (土) ~ 2007/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

『屋根の上のヴァイオリン弾き』よりも
みのもんたのお祝い花があったので、思わず記念に写す。 (^0^;)

UPしてなかったのでUPしました。詳細はネタバレBOXに。。

ネタバレBOX

ロシアの寒村アナトフカ村。牛乳屋を営むテヴィエには妻と五人の娘がいた。ロシア革命の波がゆっくりと押し寄せる中、上三人の娘達の結婚話を中心に織りなされる、テヴィエ一家とその仲間達の悲喜こもごもの人間模様。

今も世界中で愛され続けるミュージカルの名作『屋根の上のヴァイオリン弾き』
あの感動が、ストレートプレイとなって、新たな感動を巻き起こす。



この物語は実際にあったユダヤ民族迫害とロシア革命が時代的な背景にあります。
それでもアナトフカ村の人々は笑顔を絶やすことなく、みんなで助け合いながら一生懸命生きています。。



高橋耕次郎演じるテヴィエが抜群!
神的でした。途中から田中邦衛を連想させる演技!

素晴らしい!
 本当に素晴らしい!!


2006年2月に日生劇場にて市村正親・浅茅陽子らの『屋根の上のヴァイオリン弾き』を観劇したが、それよりも、はるかに良かった。。


確かにセットは日生の方が素晴らしかったけれど、演技はチケット代4000円の「双の会」の方が良いなんて事が、実際あるんだねぇ。。

信じられる?
市村正親より良い演技だった。。信じられないでしょう?
市村の演技よりユーモアがあって、可笑しくて、そして泣けた。。


高橋耕次郎はナイスガイなのに、演じると田中邦衛のようになってすんごく味が出るの。。
田中邦衛と間違えるほど似てる。。 (^^;)

素晴らしいです。




帰り際、事前に戴いたフライヤーが雨に濡れてしまったので「新しいパンフが欲しいのですが・・」と、言ってなにげに要求した相手が高橋耕次郎氏でした。。
受付の横に立ってたから、スタッフかと思って気軽に言ったのでした。。

彼はカウンターの下に潜り込んでがさごそと一生懸命探していました。
そしたら、もう一人のスタッフ(やはり役者でした)がいとも簡単に棚の上からパンフを差し出したの。。

その気配も解らず、まだ探してる高橋氏・・・

いい人なんでしょうねぇ。。

観劇後、「とても素晴らしかった。。本当に素晴らしかった・」と感想を本人に伝えました。。

そのときもペコペコ何度もお辞儀をしてましたねぇ。

やっぱ、小劇団の方がより親近感が沸きますね。。



ああ、観劇って・・・それなりのメッセージ性がふんだんに盛り込まれてて、抱えてる垢を洗い流してくれる・・

やっぱ、いいね☆

僕の東京日記

僕の東京日記

劇団東京ドラマハウス

萬劇場(東京都)

2008/09/04 (木) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

永井脚本
若い役者に、この芝居をさせるのは、主宰の考えありきなのだと思います。
多分、役者さんたちは、時代背景等、勉強したのでは…。
問題は、観客側の“知識”ですよね。
別の劇団で「用語集」が、配られたことがありましたが…。

行けぇ~ イケウーメンタッパーズ!!

行けぇ~ イケウーメンタッパーズ!!

劇団Nom’b

THEATRE1010(東京都)

2008/09/05 (金) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

満足度★★★

おしいなぁ
俳優、音楽、演出のクオリティは高いのに、
脚本がダメ。
空席の多さは、おして知るべし。

台所

台所

GREEN55

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2008/09/05 (金) ~ 2008/09/08 (月)公演終了

3団体とも
やたらステージを散らかしたり、大音量を鳴らし続けたり。
観ていて愉快な表現でない。
昨年の優秀団体だというから、恐れ入った。

トカゲを釣る-改-

トカゲを釣る-改-

スロウライダー

新宿シアタートップス(東京都)

2008/09/02 (火) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★

癖になるかも・・・
怪奇作品とチラシにあり、スロウライダー初観としては期待と不安でしたが、あり得ない設定?と思いながらも引き込まれていきました。
中川さん・ハイバイの金子さん・數間さんなど役者さんも良かったな

祝/弔

祝/弔

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

OFF OFFシアター(東京都)

2008/09/04 (木) ~ 2008/09/15 (月)公演終了

満足度★★★★

弔いの方が面白い!
両方観ましたが、断然、「弔い」の方が面白いです。。

何が面白いって・・・以下はネタバレBOXに。。

ネタバレBOX

お父さん役の猪股俊明さん!ひじょうにいいです。

以前ハイバイの『手』でもお父さん役をやられてて、とぼけた味のある役者ですね。

とにかく演技に気負いがない。
やる気があるのかないのか・・・とにかく自然体だから、観ていて愉快千万なのだ!(^0^)




栗田家の長男・優治は母・トメの葬儀を仕切るが、葬儀屋の「お父様の件ですが・・ショックでオカシナ行動をとる場合がありますが、そういう時は無視してあげたほうが回復が早いです。」との一言が発端となり父・唯吉はいつのまにか幽霊扱いされ、本人もすっかり死んだものと思い込んでしまう。。
思い込んだ時点から彼の振る舞い、行動が途端に怪しくなる。。
怪しいのに何故か落ち着いてみえて飄々とした印象さえ感じる。
馬鹿馬鹿しいのだけれど、偉大に思えてしまう!(^0^)


長男・優治の浮気が原因で、弔問客の関係がややこしくなり、優治はこの客達に早く帰ってもらおうと努力するが事態は更にややこしくなる。

ドタバタコメディです。。

父の即興葬式の場面でインド式テルテルの怪しい葬式やビルマ式スリランカの葬式など、本当に笑った!



とにかく全体的に楽しい!可笑しい!たのおかなのだ!(^0^)



舞台の和室のセットが素晴らしいです。
畳もこの舞台の為に三角畳をオーダーしたようで、隅の三角部分がまだ新しかったです。


いあいあ、ホント楽しい!(^0^)
エリザベート

エリザベート

東宝

博多座(福岡県)

2008/09/03 (水) ~ 2008/09/28 (日)公演終了

満足度★★★★

豪華絢爛☆
これだけ豪華な舞台、衣装だったら演技もそれにふわさしい
ものであろうとする、いや、あるべき。
4年前の感激が再びよみがえる(*^-^*)

ネタバレBOX

今回初の武田真治、イケメンだし、超セクシィ♪しかし、ミュージカルでは
歌にポイントを置く私は山口さんと比べてレベルが低いのは
ちょっと残念・・・その分、涼風エリザ、綜馬さま、伊礼ルドの歌のうまさには
ほれぼれした。舞台もバランスが大事よね~~
トカゲを釣る-改-

トカゲを釣る-改-

スロウライダー

新宿シアタートップス(東京都)

2008/09/02 (火) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

満足度★★

音に恐怖感を煽られるが
音がとても印象的です。
低く響き渡る怪しげな音や、重い扉の開閉音に、なんというか原始的な恐怖感を煽られます。

が、音で不安にはなるけど、内容について恐いと思えなかった。
恐怖感を感じなかったらこの作品、ダメなんでしょうね。
よく出来ている感があるだけに、残念だなぁ。

ネタバレBOX

この作品、何が恐いかって、牛の奇形が恐いのではない。
それをとりまく人間の心理が恐ろしいのだ、と思う。いや多分だけど。

みての通り自分は満足度が低い。なんで適当に満足行かなかった所をずらずら書いてみる。

なんか人が薄っぺらい。背負う物の重さが感じられなかったり、葛藤が感じられない。
盲信するなら、もっと思い切ってやって欲しいし、
会社第一の人がいるなら、人名第一の人との口論とかそういう関係が欲しい。
もっと内部での仲間割れ的要素もありそうだし、
ラストはワギュウをあっけなく殺すのではなく野放しにするとか、そういうことにして欲しい。

会社内の権力者が、会社第一で人を見殺しにする選択をする。それはそれで微妙に恐くはあるが、まだ足りない。現実味がないのだ。彼の方針に全力で反対する人間が、道徳的な人間の心の声を代弁する人間が必要なのではないか。
そういう声が、多数決で封じられ、見殺しは決定事項となるような流れこそ、(少なくとも自分の)恐怖を煽るのではないか。と思う。
だが現実には人間の見殺しについてはあまりクローズアップされず、あくまで問題の焦点はワギュウを殺す算段について。
そもそも、見殺しにするつもりならワギュウを殺して、そのまま人も殺せばいいのに、そこまでは及ばない。人を殺したくない、でも見殺しにはする、そういった葛藤は実に見せ物(失礼!)になったんじゃないかな。結果として、そういう方法に思い至らないだけというのは、ちょっと頭がわるい感じに思える。

で、最後はワギュウの生みの親。ワギュウ第一であればもっともっと頑張って欲しいのに、首つったりしてどうにも、ワギュウ第一って感じがしない。人を捕食するから神だよ!
ってくらい狂っているのに、ワギュウを殺そうとする者達に対して殺意すら抱かず最後は自分が食べられる側に回るという、余りにも狂信者としてはお粗末な感じ。
せめて、山に解放するとか、それくらいの気概をみせてほしかった。

この作品を見終わって、帰りの電車で思ったことは、映画に「ミスト」ってすごい絶望感を誘う映画があるのだけれど、あの閉じこめられたスーパーで、主人公達のようなまともな判断が誰1人出来るものがいない状況が今回の劇にちょっと似ているんじゃないかな、なんて事だった。
祝/弔

祝/弔

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

OFF OFFシアター(東京都)

2008/09/04 (木) ~ 2008/09/15 (月)公演終了

満足度★★★★

破綻なし。すごい作品です。
一日で「弔」→「祝」と観劇。

両作品とも基本はどたばたコメディです。(多分、舞台裏も)

1作品単位では説明不足な部分があるが、2作品みればほぼ解決。
前作との関連があるらしいが見ていなくても十分楽しめました。

すべて理解するには各々2回見る必要があると思います。
これから観劇予定の方は、開演前に配られる相関図はしっかり見ておきましょう。

ネタバレBOX

観客に向けての役柄を超えたパフォーマンスではなく、あくまでその役柄を淡々と生真面目に演じることで発生する、本来の脚本の面白さ。それがこの作品にはあります。
観劇中はほとんどクスリともしない自分が、不覚にもちょっと声を立てて笑ってしまいました。
客席での笑い声は邪魔だとすら考えていたけれど、ここまで面白ければまぁいいかと思う。
見るからに怪しいハゲが、あんな変なお経?を踊る?なんて、ちょっとずるいけどね!

見えるところのドタバタもいいのだけれど、ここで書いておきたいのは舞台裏でのドタバタがとても面白く感じられたこと。(もちろん見えませんよ)
何気なく退場していく役者達が、そのまま走って別の劇場に向かい演じているのだろうと思うと、それぞれの役者の頑張りようがとても素敵に思えるし、今見えている物以上の物が見えているような気分になります。

この弔側で感じた不満点ですが、
女性陣が結構似ていて、すぐ区別がつかない事。誰が誰だかきちんと区別出来ないでいる内に、人違い勘違いの展開になってしまい、こんがらがってしまいました。喪服で似たような髪型なので、こういう人もいるってことでもう少し服装などで区別が付くようにして欲しいな。

まぁ、少々置いてきぼりになってしまうのは人物説明の半分を別会場でやっているんだから、当たり前って感じもする。この劇はやっぱそれぞれ1回ずつみた後が一番楽しめるかもしれない。
実際2回みるかっていうとちょっと微妙だけどね。

役者さん達はよくやっていたと思うけれど、逆に特定の誰かが良かった!とかそういう感想も持てない。一つ前に見た[真剣恋愛]とは逆で、役者よりも脚本の良さが感じられる作品でした。

それにしても、観劇後に配られる謎解きガイドのOFFOFF分を受け取り損ねてしまった!
千秋楽を迎えてからでいいんで、WEB上で公開してくれないかなぁ。
祝/弔[祝─駅前劇場側]15日本日千秋楽

祝/弔[祝─駅前劇場側]15日本日千秋楽

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

駅前劇場(東京都)

2008/09/04 (木) ~ 2008/09/15 (月)公演終了

満足度★★★★

破綻なし。すごい作品です。
一日で「弔」→「祝」と観劇。

両作品とも基本はどたばたコメディです。(多分、舞台裏も)

1作品単位では説明不足な部分があるが、2作品みればほぼ解決。
前作との関連があるらしいが見ていなくても十分楽しめました。

すべて理解するには各々2回見る必要があると思います。
これから観劇予定の方は、開演前に配られる相関図はしっかり見ておきましょう。

ネタバレBOX

こちらは弔いと比べて、後半の盛り上がりには一歩劣るものの(ハゲが踊ったりしないしね)、中だるみがなく、パズルを解いていくような爽快感を感じることができる、種類の違った面白さがあった。
弔は要所要所おもしろいんだけど、微妙に間延びしたところがあったので。

後半の「式」の様子は、ホント何かのパズルを観ているような気分で非常に楽しい。
「式」を含めて所々の無理矢理とも言える辻褄あわせはとても気持ちの良い物でした。
これは一種のアハ体験、だね。
台所

台所

GREEN55

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2008/09/05 (金) ~ 2008/09/08 (月)公演終了

満足度★★★★

全て初見
ゴジゲンが面白かった。最初はわからなかったが、設定がわかってからは、声を出して笑ってしまいました。

[EKKKYO-!]  冨士山アネット・快快・劇団山縣家・ピンク・夙川アトム・FUKAIPRODUCE羽衣参加!

[EKKKYO-!] 冨士山アネット・快快・劇団山縣家・ピンク・夙川アトム・FUKAIPRODUCE羽衣参加!

冨士山アネット

ザ・スズナリ(東京都)

2008/09/02 (火) ~ 2008/09/03 (水)公演終了

満足度★★★

残り香たちに聞いてみる
お笑い、ダンス、演劇、と、いくつものジャンルから、「ダンスっぽい」をキーワードに集められたパフォーマーたちの短篇作品集なのだけれど、ひとつの短篇作品が、こういう風に、ある方向性を持って、いくつも並べられるとき、それぞれの短篇やパフォーマーの、個別であるときには意識されないような、新しい面が輝きだすことがあって、嬉しくなる。

企画とプロデュースの手腕に、「ありがとう」と言いたい気がする。特に今回のイベントは、合間に挿入される、夙川アトムのショートコントが接着剤の役目を果たす、全体としてのまとまりが意識された構成。それぞれの短篇たちが、集って、ひとつの多面体を形づくっているかのよう。とても楽しかった。

ネタバレBOX

こういう短篇特集の場合、面白いのは、それぞれが短いため、吟味している余裕がなくて、観客の身体に、まだ前の短篇が染み付いているうちに、次の作品が始まるところだ。だがら、前の作品と、その後の作品が、どこか重なって見えて、韻を踏むようなゆるやかなつながりが生み出されたり、対比が鮮やかに映ったりする。

たとえば、女性三人組ダンスユニットPINKと、FUKAIPRODUCE羽衣。PINKの三人は、体操服とチアガールにはちまきで、熱血ダンスを踊る。音楽が終わっても、彼女たちの熱いダンスは終わらない。無音の世界に、ギシギシという舞台のきしみと、大音響にかき消されるはずの、激しい運動に伴う喘ぎ声が響く。三人はそのまま、ひっかいたり噛み付き合ったり、生々しい喧嘩をしながら(たぶん、ダンスをやめたいチアガールを、熱血体操服がやめさせないので、喧嘩になるのだと思う)、二曲目、井上陽水『リバーサイドホテル』に突入する。

羽衣の舞台は、シンガーソングライターが寝ている間に、ホテルにしみこむ、「セックスの残り香」たちが、歌を作るという、強烈なもの。PINKの残り香が、羽衣のホテル(その名も、HOTEL SEASIDE)にこだまする。コミカルで、生々しいエロさが、重なる。ここでは僕は、セリフや動きのおかしさで劣情を表現した羽衣よりも、無音の中でいつものダンスを踊るという、構造によるアプローチで、生き生きしたバカエロ世界を見せたPINKに軍配を上げたい。井上陽水という選曲も、いい。

さて、「リバーサイドホテル」といえば、ハイバイの『て』で、崩壊家族の、父親が歌うカラオケが印象に残っているのだけれど、家族というのは、交換不可能な人間関係の代表だ。劇団山縣家は、なんと家族の劇団。お父さんが作/演出/出演、お母さんと息子さんも出演。三人で、家族の出来事を、バカバカしく語る。「ぶっちゃけ、普段は、仲悪いです」と息子さん(チェルフィッチュの看板俳優さん)。でもこの絶対的な個性は、家族の誰かが入れ変わっても、消えてしまうものだろう。

それに対して、快快は、超フレキシブルな、交換可能ユニット。今回の演目でも、二人の俳優が、二人の人物を、刻々と入れ変わりながら演じる。チェルフィッチュよろしく、観客に向かって、二人が独り言のように自己について語りかける。物語はほとんど無くて、構造だけで勝負。こういうものは、構造の目新しさが決め手なので、短篇向き。つくりに慣れてしまうと、すぐにだれてしまう。二人の入れ変わりはスムーズとはいえず、今回はあまり成功とは言えないと思うが、活きの良さは伝わった。彼らの描く、物語が観たい。

PINKや羽衣の、カラダというものから、逃れようともがきながら、逃れられない葛藤を思えば、今、僕たちは、どこまでも「自分」から自由に、ニュートラルなものになろうとしているようだ。快快は、そこへいち早く向かっているようだけれど、そこにあるのは、物語を捨てた、「語りかけ」の構造だった。だが、そのとき、観客も、入れ替え可能みたいな気がする。快快のあり方は、観客を必要としない、独り言のようにも思うのだけれど、どうか。いずれにせよ、今後の世界の動向をかいま見たようで、とても楽しかった。

主催者の冨士山アネットの演目は、ダンスでありながら、頭だけで作ったような、カラダに訴えないつまらないもの。プロデュースの手腕は、実作とは結びつかないものであるようだ。
ルーティーンワーク、けけけ

ルーティーンワーク、けけけ

カナデコトビート

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2008/09/05 (金) ~ 2008/09/08 (月)公演終了

満足度★★★★

やはり
好きなユニットだ。

祝/弔

祝/弔

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

OFF OFFシアター(東京都)

2008/09/04 (木) ~ 2008/09/15 (月)公演終了

満足度★★★

両方見ないと。
「祝」→「弔」の順で見ました。趣向はとっても面白いと思いますが、片方のことが分からなければ置いていかれるセリフや場面が多々あり、先にみた「祝」よりも、全部理解できた「弔」のほうが面白く感じられました。

ネタバレBOX

最終的な落しどころの「お父さんが元に戻った」時の描写に物足りなさというか見ている側としては「元に戻ったんです」の一言で片付けられてしまうのが、納得しずらかったです。
また、「こめかみのあたりで人差し指をぐるぐる回す」仕草が多かったのですが、差別的に感じてしまい、他の表現を使って欲しかったです。
嵐になるまで待って

嵐になるまで待って

演劇集団キャラメルボックス

西鉄ホール(福岡県)

2008/09/04 (木) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★

やっぱりキャラメルだなあ
これぞキャラメル!という感じの舞台でした。
装置もがっつり組んであって、でもアクティングスペースは広々。
場転の仕方も見事だなあ。
何度も再演されるだけあって名作。

ネタバレBOX

狂おしいほどに人が人を思う気持ち。
キャラメルらしいテーマだと思ったのは私だけでしょうか。
個人的には久しぶりに西川さんの芝居が観れて大変満足です。
ルーティーンワーク、けけけ

ルーティーンワーク、けけけ

カナデコトビート

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2008/09/05 (金) ~ 2008/09/08 (月)公演終了

満足度★★★

今後もおめにかかりそうな女優陣
男の駄目ぶり、対照的な女の強さというかしっかりさ。

トカゲを釣る-改-

トカゲを釣る-改-

スロウライダー

新宿シアタートップス(東京都)

2008/09/02 (火) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★

自己増殖型ホラーと背後の現実
ホラーとして、これは怖い。何せ対象の得体が知れないものだから、観客自らの想像力で恐怖がどんどん自己増殖していく。その得体の知れないものに、この現実の「得体の知れない何か」を写像する物語構造もみごと。ただの夢物語ではない、ある種の現実味を演劇世界に与えていて。ただ、破綻へ向かって突き進むストーリーの最終点が、あまりにイノセントで優しすぎではないかと。そして、その先で物語が現実に回収される様子があまりにあっけなさすぎではないかと。せっかく、気持ち悪さと恐怖に満ちた、現実か非現実か分からない世界を創ったのだから、その先で、観客が自分で育てた恐怖を抱え込める破綻を観てみたかったなぁ、と。

トカゲを釣る-改-

トカゲを釣る-改-

スロウライダー

新宿シアタートップス(東京都)

2008/09/02 (火) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★

後半に勢いづく
途中までは、話にのめりこめなかったけど、
後半から一気に引き込まれた。

音楽と照明の効果が効いていた。

観終わった後に、その意味について誰かと話がしたくなる作品。

ネタバレBOX

最初と最後の設定が繋がっていることがわかったとき、
じゃあ、その間は?と混乱した。

どこまでが現実で、どこまでが妄想(?)なのか。
それが誰の妄想なのか・・・。

私はたぶん理解が足りてないと思う。

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