ショウジさんの息子
渡辺源四郎商店
アトリエ春風舎(東京都)
2008/05/22 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
今更ですが
この公演は良かった。
今でも思い出すと温かく切ない気持ちになります。
また観たいです。
今度は家族、友人総動員で。
機械と音楽
風琴工房
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/11/06 (木) ~ 2008/11/17 (月)公演終了
かろうじて
観た。
何とか観終えた。
舞台装置とか空間の使い方、嫌いじゃないんだけど。
きっと面白かったはずなんだけど・・・。
ネタバレBOX
スミマセン。
今回はネタというより『ぼやき』です、ハイ。
開演15分前に入ったので遅くないと思ったのですが
意外と皆さん早く入られてる方が多くてビックリ。
会場で案内された時にスタッフの指示で素直に座った席、
位置もですが椅子自体がかなりキツイかった~。
思い返しても素直に従ってしまって残念というか後悔してます。
何故って、アフタートークで座席を移った時に
自分が2時間上演中に耐えた席とのあまりの違いに愕然としたから。
(しかも公演中待機していたスタッフの椅子の方が良かったような・・・)
隣に移っていらした方も同じ思いだったようで
観劇後に目が合った時に苦笑いしてしまいました。
あと・・・
スタッフが増えていたんですか?
丁寧で対応は悪くなかったと思うのですが
他の劇団でも良くあることですが、
団子状になったスタッフが狭いロビーで邪魔でした。
まだ慣れていないのか、他もそうだし仕方無いのかな。
それにしても題材は好きなモノでしたから
会場と同時に入れていたら違った感想だったのかな・・・
コチラから観たいとか主張すれば良かったのかな・・・
そう思うと大好きな劇団だけに残念でした。
あばれ野球 今夜も涙の日米決戦
劇団東京ミルクホール
SPACE107(東京都)
2008/11/19 (水) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★★★
笑った!!
初見の劇団ですが、目いっぱい笑わせてもらいました。今年観た舞台の中でも、一番笑ったかも知れません。最近の話題を織り込んだ小ネタも面白いし、オカマバーのようなちょっとした異様さも見事に、嫌味のない笑い仕上げて客を引き込んでいた。また、楽日ということもあって舞台の上はけっこうはしゃいでおり、アドリブ合戦になったとき、セリフ以外出てこず、そこでまた笑いがおきるという、客席を巻き込んだ場内の一体感が最高だった。もっとも開演と同時に客を弄るところから始まったのが最高に面白かった。客をプレイヤーに仕立てるというのはアイデア物の演出だ。劇中に挿入された楽曲も好みであった。また、当日パンフでは、メンバーに出してある宿題コーナーがなかなか面白いアイデアといえるもので、初めて知ったので、次回が楽しみになった。
ナースコール
チーム1110 舞台美術部
笹塚ファクトリー(東京都)
2008/11/20 (木) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★
わかりやすいんですがね
仁田原早苗さん、なんということもないが、らしくていいなぁと思うのでした。
いまさらキスシーン(玉置玲央一人芝居)
柿喰う客
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/11/19 (水) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★★
こっちの方が好きかも。
「いきなりベッドシーン」と同時上演の玉置玲央さんひとり芝居。
こちらの方が時間は半分で短いのだけど、物語の時間は3年間をあっという間に駆け抜けてゆくのでした。
ネタバレBOX
玉置玲央さんのスカートからのぞくモモの筋肉が凄い!
相当鍛えてるんですね。
ダークな「いきなりベッドシーン」よりも、ポジティブで能天気なこちらの方が個人的には好きでした。
いきなりベッドシーン(七味まゆ味一人芝居)
柿喰う客
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/11/19 (水) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★★
一気に駆け抜けるテンション
七味さんは最初から最後までひたすらハイテンション!
まあ柿は普段からそういった芝居を作っているから想像はできたけど、ひとりで最初から最後まで駆け抜けるあたりは流石。
今回製作の田中沙織さんが退団されてしまって残念でした。
だからと言うわけではないのだろうけど、会場が既にかなり埋まっているところに入っていったら席がなかなか空いていなくて、場内がいるにもかかわらず案内したり声をかけてきたりしないでボーっとしてるだけ。
場内のいる意味が無い。
結局2,3分ジーっと探して探して、ようやく中央に開いている席をひとつ発見して座りました。
柿のスタッフってたまに仕事できないスタッフがいるのが気になるんです。
ネタバレBOX
ひとり芝居をみて思ったけど、柿喰う客のフォーマット自体がひとり芝居を組合わせたつくりの様に感じた。
今回の舞台と普段の柿の違いはあまり無くて、舞台上のひとの数やアンサンブルの付け方が違ってくるくらいなのかな?
今回の舞台を見て、柿って基本的にひとり芝居の融合体だという風に思えてきたのでした。
内容は、高校生活の全てを満喫するためには高校生活のダークサイドも経験しなければならない、という先生の教えを聞かされて、ポジティブにダークに落ちていく女子高生のお話でした。
毒が効きすぎだけど、面白かったです!
あばれ野球 今夜も涙の日米決戦
劇団東京ミルクホール
SPACE107(東京都)
2008/11/19 (水) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★★★
最高!
いや~今回も笑わせていただきました!!本当に小ネタ満載。一回見た
だけじゃわからない位でした。だからこの劇団は何回も足を運んでしまい
ます。面白い!
とける
ブルドッキングヘッドロック
サンモールスタジオ(東京都)
2008/11/13 (木) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★★
連作だけど前作見てなくても楽しめた!
前作とは連作になっているとのことだけど、全然見ていなくても十分楽しめました。
もちろんそうじゃないと困るのですけど。
でも、核となる話が無いままふわふわとしている割には、それぞれのエピソードの描き方に疾走感があって、2時間超えの舞台でも全く飽きることなく楽しめました。
ネタバレBOX
とある高校を舞台に、主に美術部を中心にそれを取り巻く人々や先生たちが描く群像劇。
特にどれ、というエピソードがあるわけではないのだけど、「ああ、こういうことあったよね」と言いたくなる感じが良かったです。
あと、それぞれのキャラの立て方が素敵。
特に1年のモテない男子ふたり組と3年の「モワっとしてゴツっとした」先輩が際立ってました!
あの人たちで学園ものをやるのはズルい、っていうくらい面白かったです!
怪人21面相
パラドックス定数
SPACE EDGE(東京都)
2008/11/21 (金) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★★
ナルほど「怪人21面相」か。」
グリコ・森永事件が与えた社会への影響と言うのは大きかった。
三億円事件に続いて見せてくれたグリコ・森永事件。
未解決の昭和の暗部。
こういった題材をあくまで作家の脳内で膨らませて作り上げられる世界はまるで実話を見ているように圧倒されてしまう。
今回は最後の方の30分のたたみかけが圧巻でした!
会場は普段は演劇では使われないイベントスペース。
雨の中、場所が良くわからず、濡れるし寒いし、の中で会場にようやく辿り着いた。
もう少しわかりやすいところでやってください。
それか道に案内係りの人を立たせるくらいしても良いと思うのですが。。。
ネタバレBOX
三億円事件の捜査本部で、前作「三億円事件」にも出ていた男がその後グリコ・森永事件の首謀者となったという設定。
三億円事件の時の後輩は今回のグリコ・森永事件の捜査本部責任者となっている、という前作との関連性。
正直前作を見ていたけど名前とか覚えていなかったし、誰と誰のことを言ってるのか良くわからなかったです。
でも、わからなくても全然大丈夫でした。
最後、元ヤクザと言われていた男が金大中事件の実行犯だったことが明かされる。
しかし北朝鮮側にその存在がバレてしまう。
連中のアジトもばれてしまう。
グリコ・森永事件の後に起こったハウス食品の事件などは、同じ北側の組織による模倣犯で、元ヤクザと名乗っていた男はその模倣犯のひとり「キツネ目の男」を銃で殺してしまう。
それをかくまってもらおうとする事件の首謀者。
しかし頼ろうと思っていた捜査本部責任者は、グリコ・森永事件の犯人が尊敬していた先輩だった事を知って焼身自殺してしまい・・・。
この怒涛のクライマックスに熱くなった!!
これだけのドラマを史実をベースに作り込む素晴らしさ。
そして、それを演じきる役者さんの演技力。
パラドックス定数の底力を感じさせる作品でした。
再演してくれてありがとうございます!
「名探偵シャーロック・ホームズの来日~帝國怪人総進撃~」
劇団東京ミルクホール
焼津市文化センター・小ホール(静岡県)
2008/02/29 (金) ~ 2008/02/29 (金)公演終了
満足度★★★★★
楽しい~★
タイトルは『名探偵シャーロック・ホームズの来日-帝國怪人総進撃-』
まぁ、見てみればホームズ全く関係ないんだけどw
今回もとっても面白かったデス★
ネタバレBOX
最初は静かに始まった舞台も、明智小五郎役の哀原サンが出て来た事で空気が変わる、笑いが生まれる。
ポマードでキッチリ固めた頭に巨体。見てるだけでオカシイw
佐野サン、なんて素敵なボディライン。男性にしておくのがもったいない。
浜本サン、変なメイクをしていても素敵。そして半ズボンと三つ編みが死ぬ程似合わないw
唾の飛び具合は健在。
ヤギーさん、ヘルメットかぶってて、ランドセル背負って、オムツはいて、亀甲縛りして、最初ダレだか分からんかったス。消去法で分かったスw
恒例のジャニーズ曲は光GENJIの『パラダイス銀河』でした。
小林少年に扮するダンスがある為、ほぼ皆さん坊ちゃん刈りにしていました。
毎度の事ながら、ダンス、日舞、殺陣にホレボレしました。
罠
CAVA(サバ)
神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)
2008/11/22 (土) ~ 2008/11/26 (水)公演終了
すてるたび(公演終了)
五反田団
アトリエヘリコプター(東京都)
2008/11/15 (土) ~ 2008/11/25 (火)公演終了
あばれ野球 今夜も涙の日米決戦
劇団東京ミルクホール
SPACE107(東京都)
2008/11/19 (水) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★★★
笑い過ぎたw
今回の公演は小ネタがちょー満載w
いつもよりもお話が難しい感じぢゃなかったから見易かったデス。
ネタバレBOX
佐野さんの矢島美容室とか、タッチ(たっちゃん・かっちゃん・けたろう)とか、252生存者ありとか、オリンピックのソフトボールとか、ジョジョネタとか、なんか他にも小ネタがあっただろうけど、全部腹抱えて笑ったわw
殺陣のシーンは十弾さんがTシャツ(赤地にでっかく「無敵」って書いてあるw)にふんどしだったから、せっかく格好良いシーンなのにオイラときたら尻にばっかり目がいってしまったw
浜本さんが胡散臭い大阪弁の役だった。
ヒゲがかっこよかった!
歌のシーンがあったんだけど、歌がうまくて聴き惚れた!
今回のヒロインは佐野さん。
相変わらずの細さと化粧の濃さw
ヤギーさんがほんとおっさんに見えたw
コースケさんのダンスのキレがハンパ無かった!
膝ついてるちびっこの役がかわいかったよw
今回はマイケルジャクソン×IKZOとTOKIOのそらふねを踊ってたんだけど、マイケルの時はみんなカツラとサングラスで誰が誰だかちっとも分からんかったw
一緒に行った子は北村さんの悪役が気になって仕方ない様子だったw
接触
世田谷シルク
ギャラリーLE DECO(東京都)
2008/11/15 (土) ~ 2008/11/16 (日)公演終了
満足度★★★
初堀越戯曲
堀川炎さん、堀越涼さんのふたり芝居。
ルデコの空間を無理なく使った芝居の形態がぴったりでした。
広くないし、凝った舞台装置や照明が組みづらい会場だから、なるべく素舞台で、次々と転換していく今回のふたり芝居形式は正にルデコ向き。
ネタバレBOX
堀越涼さんの作の「鮪」が面白かった!
マグロに恋してしまった青年の話。マグロを陸に揚げて部屋で同棲しようとするけど当然死にそうになってしまって・・・、という感じのとってもシュールなお話。
でも、今回の舞台に近松を全体にまぶしていたり、マグロを「鮪」と漢字で書いたりする辺りから、何となくだけど落語的な印象を受けました。
短かったけどハイテンションでひとり芝居で突っ走る堀越さんは流石でした!
堀川炎さんもとにかく表情が豊かでおかしい!
こんなふたり芝居に色々な人が脚本を一部提供していて、なんとも贅沢な舞台。
と言えば聞こえは良いのだけど、全体的にとっちらかった印象が強くて残念でした。
もう少し統一した色がどこかに欲しかったな。
演技もテンションで切り抜けてたけど、かなり荒かったですし。
中屋敷さんの戯曲は堀越さんがひとり芝居で披露。
次週の柿の特別公演前に、中屋敷さん作のひとり芝居を見れた嬉しさ。
感想は、「やっぱり何を書いても中屋敷さんだなあ」という感じでした。
堀越さんの演技も柿っぽかったし。
盟塹壕大切(かみかけてざんごうたいせつ)
劇団東京ミルクホール
SPACE107(東京都)
2008/07/17 (木) ~ 2008/07/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
やっぱ面白い!
話の内容は、ちょっと難しかったので100%は理解しきれなかったんだけど、今回もとても面白くて魅かれる内容でした。
ネタバレBOX
戦争中の独逸のお話なんだけど、恋愛(男×男!?)が絡んでしっちゃかめっちゃかに。
浜本サンのかっこよさにドキドキしつつ、やっぱ好きなので浜本サンの役に感情移入して苦しくなりながら見ていました。
浜本サン、ヒゲとロン毛が似合います…ドキドキw
十弾サンの動きが女性ぽくて、こんなん言ったら失礼だけど、役作りがめっちゃ出来てるぅて関心しました。
今回はジャニダンスじゃなくてSPEEDダンスでしたw
Go Go HEAVENでしたw
佐野サンが相変わらず細過ぎで、一緒に行った子がびっくりしてました。
連れてった子も面白かったて言ってくれて、また行きたいって言ってもらえて良かったス。
すてるたび(公演終了)
五反田団
アトリエヘリコプター(東京都)
2008/11/15 (土) ~ 2008/11/25 (火)公演終了
満足度★★★★★
五反田団健在!
とっても不思議なたびのお話。
たびと言ってもどこかに旅行とか明確な目的地へ向かうというのではなく、話全体がどこかわからないどこかへふわふわと向かっていくような。
「さようなら僕の小さな名声」のように不思議なたび。
「タロウ」という、何だかよく分からない存在や父親の存在を語りつつ、長女、長男、次男、次男の嫁の4人が、とにかく不条理で不思議な世界をたびする。
主人公次男を演じた黒田さんひとりに相当な負担がかかる、体力消耗度の激しそうなお芝居でした。
黒田さんのお芝居はとにかくテンション高くて楽しい!
あれは黒田さんだからこそ成り立ってる舞台ですね。
舞台はほぼ素舞台で、椅子が4つ並ぶだけ。
ライティングもとても地味なんだけど、この照明だけでいくつもの世界を作り出してしまう技術と演出力に改めて感心しました。
五反田団はやはり五反田団以外の何ものでもないという存在感を示してくれた傑作でした!
ネタバレBOX
場面転換が秀逸。
大体弟は前のシーンを引きずって存在しているのだけど、周囲が次のまったく別のシーンへ行ってしまう。
慌てつつも、そのシーンへ馴染んでゆく次男。
こういった夢の世界のような舞台では、こういった場面転換はとっても効果的ですね。
五反田団が得意な方法ですが、今回は特にそれが活きていたように思えました。
電車の中で肩に「タロウ汁」を浴びて洗いに行った長男役前田司郎さんが、次入って着たときは変なポージングで凄く良い笑顔!
で、そのまま上手から下手へ移動していく。
「観音様」らしいです!!
この観音様の表情が凄く良くて爆笑でした。
全体的にふわふわとした世界を旅する感じですが、ひとつひとつのセリフや演出がおかしくって、場内は笑声が絶えませんでした。
シチュエーションコメディーみたいに計算して伏線を張り巡らせた笑いとは違う、職人芸的な笑いを堪能しました。
五反田団、大好きです!
来年も活動が活発みたいで楽しみです。
すてるたび(公演終了)
五反田団
アトリエヘリコプター(東京都)
2008/11/15 (土) ~ 2008/11/25 (火)公演終了
夢ならもっと…。
受付で料金が1500円といわれ、思わず聞きかえす。安いなあ。
そして、弟(黒田大輔)がひたすら愛らしく、
兄役の前田司郎の役者としての佇まいも相変わらず好ましい。
面白かったし、終演後の印象もやっぱり安いなあ、なんだけど、
ただ、
タイトルの「捨てる旅」あるいは「捨てる度」という軸がきっちりしすぎちゃってるように思えて、
ちょっと展開に自由度が不足していたように感じてしまった…。
アルカリ
壁ノ花団
アトリエ劇研(京都府)
2008/11/20 (木) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★★
好きな世界だ
朝5時半起きで岡山から劇団の皆で車を乗り合わせていって観劇。
前の日稽古日のため睡眠時間4時間半。
すごく好きな世界で本来なら入り込めるはずなのに、どうしてもまぶたが下がってしまった・・・く、悔しい。
壁の花団は初めて観るのですが、前回の悪霊を観なかったのが悔やまれます。
ネタバレBOX
中盤までは基本的に光の差し込まない暗いやわらかな照明の中での哲学的な雰囲気のただよう対話なので、入り込むのにも最適な舞台空間だったのですが、睡眠不足の頭では心地よすぎて寝てしまったのか・・・。
後半は内田淳子さんの透明な美しさにくぎづけでした。
金替さん、エロい・・・。
あの階段のシーンは目に焼きついて、忘れられません。
トランクは記憶の象徴なのかな。
あそこに住んでいた者たちの記憶。
殺された人間の記憶。
ドイツのモニュメントで、殺されたユダヤ人達の名前をえんえんとテープの声が読み続けるというのを思い出した。
その場所にしみついた、記憶を見た。
建物からたちのぼってくる記憶が歴史を形作る。
そんな印象を持ちました。
鹿 金
少年かしこ
OFF OFFシアター(東京都)
2008/11/19 (水) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★★★
サイコホラー!
ホラーの部類に入れても良いような気がする。その位、不思議とリアル感漂ってた。
不条理劇というよりも・・それなりの筋は通ってる。加害者に同情してしまう感覚もこの芝居の持ち味かと。。
以下はネタバレBOXにて。。
ネタバレBOX
金田正広は、連続通り魔殺人の鹿野努のように「ここで誰かを刺そう」と渋谷でうろうろしていた。その陰で亡霊のようにナビ役をする鹿野。取り憑いているのだった。
一方で山中の廃屋に集まった八人の男女に鹿野は次々に憑依しながら、一人ずつ殺してしまう。その憑依の仕方がリアルで恐い。一体今度は誰に憑依したんだ!と全員が疑心暗鬼になっていく。
やがて諸橋はサイコメトラーの羽田寧に憑依した鹿野によって殺されてしまうが、殺されたかと思ったその静寂の中で、諸星は羽田寧に縋り付くシーン、「だが、悪霊は死なないんだよ。」
うきゃあぁぁぁぁーーーーー!!(・O・;)
ワタクシ、マジで声上げて叫びそうになりました!
すんごくばばりましたっ。脅かすなよ。ったく!(・・;)
体が半分、横に仰け反って知らない女性の肩にすがり付いた!
お化け屋敷みたいな勢いです。
死んだかと思った諸星!死ぬ間際にそんだけびびらせて、死んだ・・。(・・!)
この物語はひじょうに深い。羽田双子の心の葛藤。
連続通り魔殺人者・鹿野の苦悩と孤独。
それらをこれでもか、と見せつけ私達観客は鹿野に同情してしまう。
私達を納得させる言葉の表現も巧だ。
抜け殻になった鹿野は人を殺して自分も死にたかった。
「だけど、恐い。自分が望んで幽霊になったはずなのに、それでも誰かに自分の人生を知って欲しかった。ちっぽけで汚くて卑しくて・・・、自分の物差しで世の中を計ってみたくて、俺には自分の本当の大きさが本当の形がまるで見えなくなってた。」と鹿野。
笑いのコネタもあってホラーだけではない楽しさもある、そのうちジェットコースターのように勢いづいてホラー爆発し、そうしてそれぞれのニンゲンの苦悩に持っていくロードは観ていて小気味良い。
そして、終盤。渋谷で通り魔殺人をしようとしていた金田正広の下へ羽田寧はやってきて、謝って刺されてしまう。幽霊鹿野は叫ぶ!「助けを呼ぶんだ、大きな声をだせ!」そうして金田は大声を張り上げる。「だ・誰か、救急車をー。」
ひじょうに質の高い芝居だった。
追伸:観客びびらせてどーするよ?!(・・)
夕暮れ放課後ひみつきち
ペテカン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2008/11/15 (土) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★
“苦くて痛い”ばっかだったなぁ・・・
う~ん。前回公演(青春荘2)で腹の底から笑っただけに、同列のものを期待し過ぎていた様です。
笑い所は多かったのだけれど、シビアな心境で観過ぎてあんまり笑えなかった。救いの無さ加減が淡々としていて。もっとシニカルだったら笑えたかな。現実ってそんなもんだよねぇ、とか思ってしまった。
人物造形は良かった。主役二人が、キャラは薄めだけれど存在感はちゃんとあって、視点を預け易かった。
ちょっとした違和感として気になったのは、団員さんの結束力が強い、と言うか、呼吸がピッタリ過ぎて、客演陣と空気の層が出来ている感じがしました。団員だけのシーンとそうでないシーンとで。