鹿 金 公演情報 少年かしこ「鹿 金」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    サイコホラー!
    ホラーの部類に入れても良いような気がする。その位、不思議とリアル感漂ってた。
    不条理劇というよりも・・それなりの筋は通ってる。加害者に同情してしまう感覚もこの芝居の持ち味かと。。

    以下はネタバレBOXにて。。

    ネタバレBOX

    金田正広は、連続通り魔殺人の鹿野努のように「ここで誰かを刺そう」と渋谷でうろうろしていた。その陰で亡霊のようにナビ役をする鹿野。取り憑いているのだった。

    一方で山中の廃屋に集まった八人の男女に鹿野は次々に憑依しながら、一人ずつ殺してしまう。その憑依の仕方がリアルで恐い。一体今度は誰に憑依したんだ!と全員が疑心暗鬼になっていく。
    やがて諸橋はサイコメトラーの羽田寧に憑依した鹿野によって殺されてしまうが、殺されたかと思ったその静寂の中で、諸星は羽田寧に縋り付くシーン、「だが、悪霊は死なないんだよ。」

    うきゃあぁぁぁぁーーーーー!!(・O・;)


    ワタクシ、マジで声上げて叫びそうになりました!
    すんごくばばりましたっ。脅かすなよ。ったく!(・・;)
    体が半分、横に仰け反って知らない女性の肩にすがり付いた!
    お化け屋敷みたいな勢いです。


    死んだかと思った諸星!死ぬ間際にそんだけびびらせて、死んだ・・。(・・!)


    この物語はひじょうに深い。羽田双子の心の葛藤。
    連続通り魔殺人者・鹿野の苦悩と孤独。
    それらをこれでもか、と見せつけ私達観客は鹿野に同情してしまう。
    私達を納得させる言葉の表現も巧だ。

    抜け殻になった鹿野は人を殺して自分も死にたかった。

    「だけど、恐い。自分が望んで幽霊になったはずなのに、それでも誰かに自分の人生を知って欲しかった。ちっぽけで汚くて卑しくて・・・、自分の物差しで世の中を計ってみたくて、俺には自分の本当の大きさが本当の形がまるで見えなくなってた。」と鹿野。


    笑いのコネタもあってホラーだけではない楽しさもある、そのうちジェットコースターのように勢いづいてホラー爆発し、そうしてそれぞれのニンゲンの苦悩に持っていくロードは観ていて小気味良い。


    そして、終盤。渋谷で通り魔殺人をしようとしていた金田正広の下へ羽田寧はやってきて、謝って刺されてしまう。幽霊鹿野は叫ぶ!「助けを呼ぶんだ、大きな声をだせ!」そうして金田は大声を張り上げる。「だ・誰か、救急車をー。」

    ひじょうに質の高い芝居だった。


    追伸:観客びびらせてどーするよ?!(・・)

    2

    2008/11/24 22:59

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  • 案外、ホラーものには強いのよ。ってか好き!
    ホント、物凄く楽しめた。で、劇の中に入りすぎたんだよねー、自分が何故か寧になって入り込んでた。

    そしたらよ?そしたらさ!(@@!)

    諸星がいきなり這い上がってくるじゃん?ひえ~~~~っっっ!でしょ?
    たぶん、ワタクシ、訳の解らない声を発したんだと思う。隣の女性がびっくりしてたもの。お恥ずかしい・・。

    そう、それから、次々と憑依するさまはなんですか、映画を観てる気分になりましたよ。とっても素晴らしい!

    いあいあ、観に行って良かった。コレ見逃したら後悔したでしょうね。
    劇団の方に感謝したい気持ちですわ。
    次回も期待しちゃう!(^0^)

    2008/11/26 00:22

    結構コワかったでしょ・・。

    緊迫感と言うか、迫り来る恐怖感と言う点では、とてもよくできてた作品かと・・。

    個人的には、A・ロメロ、S・キングなんかの、向こうモノの奇妙な世界、不思議なゾーン、を彷彿させるように思いました・・。

    みささまのレビューにもありますけど、あの、突然起き上がってくる瞬間・・。
    あれ、確かに、ビクっとしますよね・・。
    (これなんぞ、まさにロメロの世界かと・・)

    なんか、得体の知れない不思議な恐怖感・・、とでも言うような・・。


    不思議の世界に遊べて良かったですね・・。
    日常離れファンタジーの世界にいざなってくれるのは、お芝居が持つ醍醐味かと・・。

    2008/11/25 23:41

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