鹿 金 公演情報 鹿 金」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★

    「作りもの」なのか「本物としての作りもの」なのか
    役者の芝居が、ひじょーに気になる・・・。
    妙に人と人との距離が近い。
    普通、現実の世界では、知らない人の体にあんなに触ったりとか、しないと思う。

    「作りもの」としての演技か、「リアル」を追及した演技なのか。
    どちらにも取れないから、何だか話の流れにリアリティーを感じない。
    でも、それがあくまで、小説の中の話として、リアリティーを持たないものなのか。
    だったらもっともっと あからさまにしてほしい。

    とかそんなこと考えてしまった自分は、きっとイマイチ物語に入っていけなかった。
    特に演技面での細かい部分に、とても目が行ってしまった。
    どちらかに、統一するべきかと感じた。

    ネタバレBOX

    ラストのオチは、好き。
    希望があってよかった。
    あの「救急車ーーー!!」という叫び、聞きたかった。
  • 満足度★★★★★

    サイコホラー!
    ホラーの部類に入れても良いような気がする。その位、不思議とリアル感漂ってた。
    不条理劇というよりも・・それなりの筋は通ってる。加害者に同情してしまう感覚もこの芝居の持ち味かと。。

    以下はネタバレBOXにて。。

    ネタバレBOX

    金田正広は、連続通り魔殺人の鹿野努のように「ここで誰かを刺そう」と渋谷でうろうろしていた。その陰で亡霊のようにナビ役をする鹿野。取り憑いているのだった。

    一方で山中の廃屋に集まった八人の男女に鹿野は次々に憑依しながら、一人ずつ殺してしまう。その憑依の仕方がリアルで恐い。一体今度は誰に憑依したんだ!と全員が疑心暗鬼になっていく。
    やがて諸橋はサイコメトラーの羽田寧に憑依した鹿野によって殺されてしまうが、殺されたかと思ったその静寂の中で、諸星は羽田寧に縋り付くシーン、「だが、悪霊は死なないんだよ。」

    うきゃあぁぁぁぁーーーーー!!(・O・;)


    ワタクシ、マジで声上げて叫びそうになりました!
    すんごくばばりましたっ。脅かすなよ。ったく!(・・;)
    体が半分、横に仰け反って知らない女性の肩にすがり付いた!
    お化け屋敷みたいな勢いです。


    死んだかと思った諸星!死ぬ間際にそんだけびびらせて、死んだ・・。(・・!)


    この物語はひじょうに深い。羽田双子の心の葛藤。
    連続通り魔殺人者・鹿野の苦悩と孤独。
    それらをこれでもか、と見せつけ私達観客は鹿野に同情してしまう。
    私達を納得させる言葉の表現も巧だ。

    抜け殻になった鹿野は人を殺して自分も死にたかった。

    「だけど、恐い。自分が望んで幽霊になったはずなのに、それでも誰かに自分の人生を知って欲しかった。ちっぽけで汚くて卑しくて・・・、自分の物差しで世の中を計ってみたくて、俺には自分の本当の大きさが本当の形がまるで見えなくなってた。」と鹿野。


    笑いのコネタもあってホラーだけではない楽しさもある、そのうちジェットコースターのように勢いづいてホラー爆発し、そうしてそれぞれのニンゲンの苦悩に持っていくロードは観ていて小気味良い。


    そして、終盤。渋谷で通り魔殺人をしようとしていた金田正広の下へ羽田寧はやってきて、謝って刺されてしまう。幽霊鹿野は叫ぶ!「助けを呼ぶんだ、大きな声をだせ!」そうして金田は大声を張り上げる。「だ・誰か、救急車をー。」

    ひじょうに質の高い芝居だった。


    追伸:観客びびらせてどーするよ?!(・・)
  • 狭そうだった。
    んっと・・・・・惜しい、が一杯。
    あと10分削ってもよいかなとも思いました。
    ラストの曲、歌詞が本の内容のしめくくりに合っていました。
    芝居よりラジオから聞こえてきたらもっと良さそう。

  • 満足度★★★★★

    とっても素晴らしい!!
    いや~、期待以上、とっても素晴らしい!!

    とても素晴らしい作品!
    まだまだ公演中なので、以下ネタバレBOXに・・。

    ネタバレBOX

    全体の構成、脚本、そして何より、緩むことなく最後まで疾走する、緊迫感溢れる展開が素晴らしい!

    いや~、いい意味で期待を裏切られた、てか、とても素晴らしい!

    細かく観ると、確かに不条理、不合理だらけなんだろう・・。

    でも、そんな瑣末な事は全く感じさせず、高度なテンションを保ったまま疾駆する・・。

    何やら、古き良き時代の、向こうもののB級ホラー、サスペンスの香りも豊かに、すっかり作品世界に魅了された・・。

    昨今、緊迫したミステリアスなテイストの作品でも必ず笑いどころを取り入れているようだが、この作品はそういった遊びは一切なし・・。

    終始緊張感溢れる展開が、心地よいテンションを保つ。
    ヒロインの火傷の傷跡も何とも効果的・・。

    何度か、背筋が冷たくなり、全身ゾクっと鳥肌が立つようなシーンもあった・・。
    単純な暴力や狂気ではなく、何やら得体の知れない心理的な病巣を抉り出すような描写が、徐々に恐怖感を増幅させたのだと思う。

    いつの間にやら作品世界に導かれているとしたら、やはりそれは秀作だったということだと思う・・。

    途切れることなく保たれるテンションが誠に心地よい・・。

    良い作品を魅せてもらった・・。

    次も楽しみにしたいと思う。


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