
CLASSICS vol.2
AND ENDLESS
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2008/12/12 (金) ~ 2008/12/25 (木)公演終了
満足度★★★★
私が見たのは、『Cornelia』
ファンタジーの世界観をうまく作れるかは、芝居全体のクオリティーを維持する意味で重要な要素。そのために、舞台美術と衣装は、本当に重要になってくる。
そこに力を入れている劇団ということだけあって、舞台美術と衣装は質が高く、安心して物語の世界観に浸ることが出来た。
明らかに劇団のファンだけを対象に作られたシーンが、多くちりばめられていた事は、千秋楽スペシャルだったことを差し引いたとしても、新たなファンや純粋な演劇ファンを遠ざけてしまうのではないかと、思ってしまった。
しかしながら、全体としては脚本や俳優のレベルも含め、とてもクオリティーの高い作品だったと思う。

軋み
ブラジル
新宿シアタートップス(東京都)
2008/12/10 (水) ~ 2008/12/14 (日)公演終了
満足度★★★★
結末はきっと賛否両論!しかし私は…
俳優皆さんの個性的で魅力あふれる演技が、「軋み」という作品をブラジルならではのアンサンブルをかもし出し、より深く、魅力あふれる作品へと導いていた。
本当に面白く、ある意味ブラジリィー・アン・山田氏でなければ書けない、彼自身の愛がこもった素晴らしい芝居だった。

賊
劇団6番シード
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2008/11/14 (金) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★
コーフンしました!里江も良い役で良かった
総勢40人が、舞台のみならず、客席の脇や、真ん中の通路など、会場中を走り回る様子は、本当に迫力があった。そのすべての登場人物たちが、どの人物も丁寧に描かれていて、すべてのキャラクターが生き生きと演出されていた。
そして、それぞれのキャラクターを彩る衣装や、ヘアスタイルもとても素敵だった。特に女優陣が着ていた着物は、本当にきれいだった。
音楽もとても印象に残った。特に生での歌唱シーンがあった、挿入歌はとてもよかったし、彼らが鬼だという設定は素敵だった。
また、脚本もとても面白く、東・西・南に分けられた海賊達や、その争いに巻き込まれた北の公家達の思いが、徐々につむぎあってエンディングへと向かっていくストーリーは見事だった。
休憩を挟んだ3時間の芝居だったが、まったく長さは感じなかった。
ただ、要素を盛り込みすぎていて、少しだけストーリーが散漫になり、エンディングのダイナミックさが少し、物足りなく感じてしまった点や、細かい点だが、滑舌悪く台詞が聞き取りづらい方がいたのは、大きいステージだけにもったいないなーと感じた。
脚本をもう一息練れたり、俳優個々の細かい稽古をもう少し追及したら、さらに良くなると感じてみた。
しかし全体的には素晴らしい作品だったと思うし、15周年の[総力]公演と題打っているだけあって、見ごたえたっぷりな公演だった。

11人いる!
_
シアターサンモール(東京都)
2009/01/06 (火) ~ 2009/01/12 (月)公演終了

パイパー
NODA・MAP
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/01/04 (日) ~ 2009/02/28 (土)公演終了
満足度★★★★
おもしろい
言葉遊びも健在(でもちょっとLIGHTウェイト)。今の社会の風刺もあっておもしろい。
お金があれば通いたいw

その人を知らず
東京デスロック
こまばアゴラ劇場(東京都)
2008/12/26 (金) ~ 2009/01/05 (月)公演終了

proof
コロブチカ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/12/25 (木) ~ 2008/12/29 (月)公演終了

三日月のセレナーデ
ウンプテンプ・カンパニー
シアター風姿花伝(東京都)
2009/01/08 (木) ~ 2009/01/11 (日)公演終了
幕が開くと
舞台セットは
いくつもの幕があり、
その幕が開くたびにより深い層にもぐっていくような…。
素敵な構造をしています。
そこで繰り広げられる、めくるめく物語に
うっとりと見とれてしまう私がいます。
ひとりでも多くの人が観に来て下さりますように…。

四日目
赤堤ビンケ
OFF OFFシアター(東京都)
2009/01/07 (水) ~ 2009/01/13 (火)公演終了

すいとんメモリーズ 〜香葉子と三平、もぉタイヘンなんスから〜
アイエス
博品館劇場(東京都)
2009/01/06 (火) ~ 2009/01/18 (日)公演終了
物語が平板過ぎ。
小さくまとまってはいるが、
“すいとん”の逸話にスポットを当てる等して、話にメリハリが欲しい。
山田まりやは、女優業を続けるつもりなら
発声法をもっと勉強するべき。
観客のマナーは近年ワースト。

秘密の花園
劇団東京乾電池
ザ・スズナリ(東京都)
2009/01/06 (火) ~ 2009/01/18 (日)公演終了

有限サーフライダー
飛ぶ劇場
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/01/08 (木) ~ 2009/01/12 (月)公演終了
満足度★★★★
あぁ、親しみを感じてしまう!!
観劇させて頂きました。この作品は、昔でしたら「奇妙な味の物語」と呼ばれるジャンルになるのかとも思われますが、今の方がロアルド・ダールの「奇妙な味の小説」を読まれているか知りませんし、その頃の日本の名のある作家も文芸雑誌に単発でよくこの様式の小説を発表していたことを知っている方がどのくらいいるかと思うと、もはや古い言葉なのかもしれません。しかし、この全くお洒落ではなく、男臭い上にオタク臭くて・・・個人的には本作品の物語が肌にピッタリと合い・・・その台詞の一つ一つに納得してしまいました!実は昔、色々なオタクをしていました。プログレオタクでもありジャズオタクでもあり文学オタクでもあり、昼間はレコード屋と古本屋を物色し、そして夜は陸サーファーの格好でサーファーディスコへ行き朝まで遊んでいた時期もありましたが、当時のディスコは2000円でフリードリンク・フリーフードでしたが、店員さんと仲良くなればすべて無料のありがたい遊び場でしたが、サーフィンをしている者はごく少数で、サーファーの格好をしていながらサーフィンの話題はタブーと言う不思議な遊び場でした。そのサーフィンに興味があれども手は出さない陸サーファー世代としては本作品のオタクさに心を許してしまいます!そして、本作品の全く洒落ていないけれども正直な男の気持ちを表した台詞に大きく頷いてしまいます!その台詞を言った者のせいで何度修羅場の仲裁に立ち会わされたことか、その台詞を言った者のやけ酒に何度付き合わされたことか・・・男は本当に自分勝手で困ったものですが、周りで観ているのならば楽しいものです!男臭いし、オタク臭いのが嫌でなければの話しですが・・・自分の場合は本作品にかつてのオタクの血が騒いでしまいました!文学オタクからすれば「奇妙な味の物語」ですし、プログレオタクからすれば物語の「変拍子」具合が肌に合ってしまいます!若かりし頃の思いばかりが過ぎってしまった本作品に対する今回の星の評価は全く個人的な好みでつけたもので、客観的な視点で本作品がどのように思われるのかは自分にはほとんど分かりません。観劇中自分勝手に「波乗り戦隊オタクレンジャー!」と名づけて楽しんでいる始末です!やはり、今でもまだ自分はオタクであることを再確認してしまった夜でした!

自転車の盗難
ナカゴー
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/01/07 (水) ~ 2009/01/12 (月)公演終了
満足度★★★★
昨年最大の掘り出しモノ!
一昨年の最大の掘り出しモノは「ろりえ」だったのですが、
昨年はナカゴーがブッチギリでした。

アケミ
HIGH LIFE
新宿シアタートップス(東京都)
2009/01/02 (金) ~ 2009/01/18 (日)公演終了
満足度★★★
なんと結婚会見!
おもしろかったな、なんて思っていたらはしのえみさんのお相手として出演者の綱島さん登場。でもこの公演のことは全然宣伝されないのですね。すればいいのに。っていうか公演中なのに観に行っちゃってるんだ。。。公演に関係ないことですみません。でもこの公演、ちょっと人気の出た方ばかり出演されてるから危惧しながらの観劇でしたが、オーソドックスにほのぼの温かくなれました。

不憫(盛況にて無事終了!)
冨士山アネット
ザ・スズナリ(東京都)
2008/12/26 (金) ~ 2008/12/29 (月)公演終了
満足度★★★
体が関係しあうアイデアが面白い
格闘技みたいな病院内の関係。やっぱり人がポーンと飛んだり、ぶつかって組み合ったりするのは、、単純に観ていて面白い。

新年工場見学会09
五反田団
アトリエヘリコプター(東京都)
2009/01/02 (金) ~ 2009/01/04 (日)公演終了
満足度★★★
毎年の観劇はじめ
初めて観た時はすごく寒かったんだよな~と、六尺堂の展示を拝見しながら思い出しました。初笑いが苦笑・失笑系っていうのもオツでしょうか?(笑)

パイパー
NODA・MAP
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/01/04 (日) ~ 2009/02/28 (土)公演終了
満足度★★★★
小劇場の興奮がコクーンに
約50名のアンサンブルの効果もあってか、みずみずしい躍動感があった。野田さんの言葉が面白くて、あっという間の2時間だった。

自転車の盗難
ナカゴー
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/01/07 (水) ~ 2009/01/12 (月)公演終了
満足度★★★★
前回公演からみてますが
現代の若者の苦悩を(ネタバレ)の姿に仮託して
描く鎌田のセリフのタチがすばらしい。
ただ、スタッフ陣はどうにかしてもらいたい。

四日目
赤堤ビンケ
OFF OFFシアター(東京都)
2009/01/07 (水) ~ 2009/01/13 (火)公演終了
満足度★★★★
ちょっと不思議なテイストで...
最初は貧乏一家の人情噺かなーと思って見てましたが、どんどんサスペンスな方向へ。ちょっとサイコファンタジーっぽい部分もあって、ちょっと不思議な感じでした。
今年最初の観劇でしたが、この話、年末に見たらぴったりくるんじゃないかと思いました。
牛水さんて、すごい女優さんですね。

クレームにスマイル
ニットキャップシアター
ギア専用劇場(京都府)
2008/11/20 (木) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★★
劇団ウォッチャー喜ぶ
おもしろかったです!
劇団員のみの公演とのことでしたが、新旧団員の顔や良さがはっきり見えていたように思います。
自称劇団ウォッチャーとしては「ニットキャップさんも、次のステージに入ったようだな」と勝手に思いました。(えらそうに)