
ベルゼブブ兄弟
劇団鹿殺し
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/02/04 (水) ~ 2009/02/15 (日)公演終了
満足度★★
以前と変わった?
こまばアゴラで上演された「卍」から何作か見ているけど、
今回の鹿殺しは、以前と雰囲気が変わったような印象。
全てが具体的な描写であり、
つかこうへいを意識している作風とは違う。
主役の長男の人は、他の劇団の人とのこと。
こういう劇団本公演でありながら、作品にあった
配役をしているのであろうか、これは潔いと思う。
でも、この手の作品は、他の小劇団でも、上演されているような
内容なので、個性や目新しさはなく、
むしろ後味の悪さだけが残り、
なんとも見ていて体が強張るようなストレスになった。
初めての赤坂レッドシアターの感想を少し。
外から見ると、とっても洗練されていて高級感漂う、
まずでワインバーの入り口かと思う洗練なんだけど、
劇場の中は、至って簡素な構造。
テレビでおなじみの人を見るには、また4000円以上払って
見る作品にしては、安っぽいし、
アングラ感ある作品を上演するには、ちょっとお上品。
なんともアンバランスな劇場ですなぁ。
でも韓国人も多いし、「地下鉄一号線」を上演するには、
ちょうどいいんじゃないかって思います。
サイズや雰囲気も、ぴったりと思う。
赤坂の町も、ACTシアターも出来たし、
これまで馴染み薄かったけど、機会は増えそう。
劇場の閉館は話題にあるけど、
新しい劇場に対する話題も、もっと取り上げて欲しいです。

レモネードと天の浮橋
SPINNERS
劇場MOMO(東京都)
2009/02/04 (水) ~ 2009/02/08 (日)公演終了
満足度★
は?…これで終わり?
近い未来、宇宙探索隊の最終試験のため施設に集められた男女8名。
共同生活の中で、長期間ロケット内で生活出来る人間を見定めるという…
最初、ダラダラ始まって
「このまま行ったら面白くないな…」
と思っていたら、なかなか面白い設定で期待が膨らむ。
が。
何故そんな終わり方?!
ガッカリ。

噺劇と落語の会
北沢タウンホール
北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)
2009/02/05 (木) ~ 2009/02/05 (木)公演終了
満足度★★★
結局、落語は面白い
「噺劇」とは、落語の演目を数人の役者が普通の着物で、特別な小道具や舞台装置なしで演じるというものだという。今回は噺劇2本と落語2題の内容だった。
今回の内容の説明文に、「落語は究極の一人芝居」と書いてあるのだが、それをあえて芝居のように数人で演じてみせるというのは、面白そうなアイデアなのだが、面白さではやはり落語にはかなわない。
それは、上記の説明文にもわざわざ書いてあるように「落語は観客の想像力で成立する」ということで、一人が演じる落語に比べ、数人で役を分け演じることで、観客側のせっかくの想像力が弱まってしまうからだ。
今回の演目で言えば、「こんな変な顔(鼻の穴が前を向いている等)をしている奴だ」と顔の造作を説明する台詞があり、落語ならば、それはあくまで想像で面白がるところなのだが、実際に役者がいて、そんな顔をしていないからその台詞が生きてこない。
役者が目の前で演じているのだから、見えるところをさらに想像して補うのは少し無理がある。そのような想像力を必要とするのならば、わざわざ役者に演じさせる意味がないのだ。目を閉じて観るしかなくなる。
また、芝居であることで、例えば、場所を移動したり、動作があったりという間ができ、それが落語のように要点のみを詰めたスピーディな間にならず、落語に比べ間延びを感じてしまうところもあった。
確かにそういう間延びは、鳴りものの生演奏でうまく調整されているのだが、それでも間延びを感じてしまう。それは、噺劇の前後に落語が演じられるので、それと比べ、その点が強調されてしまうことによる。
また、噺劇は、1つの上演時間が短いためか、話の流れを進めていくことが主で、脇になるような、くすぐりの要素があまり入れられなかったようで、笑いがもうひとつ起きなかったのも残念だ。
落語のほうはといえば、かなりの笑いが起こっていた。
こうなると「やっぱり落語のままのほうが面白い」となってしまうのだ。
ちなみに芝居を担当した役者さんたちは、安定感があったので、よけいに残念でもあった。
落語と交互に上演しなかったならば、また違ったものになったのかもしれない。

汝、隣人に声をかけよ
コマツ企画
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/02/06 (金) ~ 2009/02/15 (日)公演終了

アロハ色のヒーロー
東京天然デザート
池袋GEKIBA(東京都)
2009/02/07 (土) ~ 2009/02/08 (日)公演終了

汝、隣人に声をかけよ
コマツ企画
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/02/06 (金) ~ 2009/02/15 (日)公演終了

『a day』
劇団チョコレートケーキ
ザ・ポケット(東京都)
2009/02/04 (水) ~ 2009/02/08 (日)公演終了

この世界にはない音楽
むーとぴあ
新宿シアターモリエール(東京都)
2009/02/04 (水) ~ 2009/02/10 (火)公演終了
満足度★★
女の子の夢物語
いかにも女性的で、甘酸っぱい御伽噺。
少女マンガとかコバルト文庫(!)じゃ、こういうお話が人気なんだろうなぁ。
決して、アールグレイの紅茶の味を理解できない自分には、
この手の話のよさは、感じられない。
丁寧に一生懸命作ってくれたクッキーを
「まぁおいしいよ」としかコメントできない感じと同じ・・・
無粋で申し訳ない。

Tragic Situation Theater『蛇姫様-わが心の奈蛇-』
フジテレビジョン
ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)
2009/02/05 (木) ~ 2009/02/15 (日)公演終了
満足度★
最初から最後まで理解不能
何の予備知識を持たずに行った俺も俺だけど、
まず最初の幕間に公演ポスターで確認するまで、
誰がEXILEなのかさえ、わからなかった。
彼は脇役で、山口さやかと藤原なんとかって人が
主役の話です。
タイトルロールの山口さやか以外、ほとんど誰も知らない役者、
学芸会のような演技の上に、
話の筋も意味不明、時々描かれる惨殺なシーンだけが
後味悪く残る中での3時間、ん・・・かなり苦痛な観劇であった。
唐十郎だから、ちょっと抽象的な話ってのは
予想していたけど、
そこに、つかこうへい風汗臭さと、蜷川風ブルーカラーも混ぜて
EXILEライブで使うスペシャル照明で味付けしましたって
演出、これはどんな人が楽しめるんだろうか???
演出家の人は、テレビドラマじゃ情緒深い作品を提供しているのに、
なんで舞台では、こんな、
支離滅裂な作品に仕上げているんだろう???

アップダウン
ファルスシアター
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2009/01/09 (金) ~ 2009/01/12 (月)公演終了

テーブル・マナー
AGAPE store
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2009/02/06 (金) ~ 2009/02/16 (月)公演終了

年をとった鰐の話
PORT+PORTAIL
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/02/07 (土) ~ 2009/02/11 (水)公演終了
満足度★★★★
引き込まれました
影絵というのが新鮮で、それに朗読とダンスが上手くコラボされていました。
特にダンスがよく話にマッチしていて見応えありました。
OHPも一部使われていたように思えましたが、もっと活用された方が
上手くシンクロするのではないかと思いました。
朗読は、話の「間」の取り方が難しいですね。でも、引き込まれました。
素晴らしかったです。
この劇団には「秘した花」があるように感じました。

汝、隣人に声をかけよ
コマツ企画
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/02/06 (金) ~ 2009/02/15 (日)公演終了
満足度★★★
どのへんがドゲスになるんだろう
ここ何作とは作風を変えている。深層ほどではない内部の部分かなと。こまつさんを除く役者さんたちの、お約束キャラが見られないのは残念。

俺の宇宙船、
五反田団
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2009/02/06 (金) ~ 2009/02/15 (日)公演終了
満足度★★★
まぁまぁ。
なんとなくな感じで見てきました。
三鷹の劇場の空間がちょっとだだっ広く感じてしまった。
でも話的には寂しくなっちゃった。

年をとった鰐の話
PORT+PORTAIL
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/02/07 (土) ~ 2009/02/11 (水)公演終了
満足度★★★
演じる側にとっては難易度AAA!!!
観劇させて頂きました。本作品はあらすじに書かれていた通り、ダンスを影絵を通して表現した朗読劇でした。「影絵」「ダンス」「朗読」と並べて1つ1つを取り出してみると、観る者からしたら何も考えること無く観ればいいだけの単純なものに思われるかもしれません。しかし、この3つともそれぞれ小劇場に限らず、割と観ることが出来る機会がある上に、それぞれの単独公演ではかなりレベルの高いものばかり小劇場とはいえ観劇させていただくことが多い分野であり、観る者もまたそれぞれの分野に対してそれ相応の高い水準のものを観ることが出来てはじめて満足する、極めて求められるものが小劇場の観劇分野でもかなり高いものが必要な、ある意味でもっとも難易度の高い手法ばかりです。その内のたった1つでもかなり高い水準のものでなければ、観ている者の関心が薄らいでいくのですが、これが3つとなると演じる者の側にかなりのことが求められるようになります。「影絵」「ダンス」「朗読」その全てが一切誤魔化しがききません。もっている実力の範囲以内のものしか出すことは出来ません。そして、3つの手法に求められるかなり高い水準のものを、3つ全てに揃えた上で、それらの調和を考えなければならないので、観る側はただ気軽に観ていればいいだけですが、演じる側にとってはかなり難しい上に相当なレベルの実力が必要になります。本作品は、確かに見応え十分でした!そして、魅力は十二分にありました!「影絵」に関しては、自分としてはこれまで観劇させていただいてきた限りでは、影として現れるシルエットが表現する作品の世界観を広げるのではないかと思っておりました。シルエットの濃淡により、影が濃ければ明るい世界観など淡ければ幻想的なものや耽美的な世界観を表し、さらにシルエットとして浮き上がらせる際にどのような光の質のもので照らし出すか、さらに必要があればスモークをたいてそこを通してのシルエットで表してもいいのではないかとも思っておりましたが、本作品においては小劇場での「影絵」においてこれほど映し出されるシルエットの質に気がつかわれていた作品は、ちょっとすぐには思い出せません。さらに、「ダンス」を「影絵」として表現するにはこれ以上最適なダンスは無いのではないかと思われる「コンテンポラリーダンス」を用いていましたが、見事なダンスでした!そのダンスに惹きこまれ感嘆することが観劇中に何十回あったかわかりません!観劇中に数え切れないほど「すごいなぁ~」と思いました!ですが、そのあまりにも見事な「ダンス」だからこそ、自分の場合はほんの些細なことが気になってしまいました。シルエットを通さずに舞台上で「ダンス」により蛸を表現されていましたが、その後ろではシルエットによりその影としてさらに同じ「ダンス」をなされていましたが、見事なものでした。ただ、どうしようもないのでしょうが、後ろでシルエットとして浮かび上がるダンスをされる方と同調されるための目印としてなのでしょうが、左手の使い方がほぼ固定されていたことが気になって仕方がありませんでした。そのあまりにも見事な「ダンス」を観ているとどうしても左手がほとんど固まってしまっていることが気になり「この蛸は足が何本か無いことを表しているのかなぁ」と思ってしまいましたが、その後のシルエットを通した表現などでは蛸の足などの全てを見事にダンスで表しておりましたので、余計に自分にとっては足が何本か無い蛸としか思えてこない表現に物足りないものを感じてしまいました。「見事なダンス表現」であればあるほど、普通でしたら同調させるためには仕方がないことと割り切れるのですが、どこまでもどこまでも感嘆してしまうだけの思いだけを味わってしまいたくなります。開演から終演まで一瞬たりとも何かを考える必要など無く、ただ最後まで「すごいなぁ~」と思い続けてみたいだけの、全くの個人的なわがままに過ぎませんが、見事なものであればあるほどどこまでも見事なものを観てみたくなってしまいます。ただでさえ、かなり高い水準のものであるにも関わらず、さらに困難きわまることを求めてしまっているのですが、名刀であればあるほど一点の曇りの無いものに、ただただ見惚れていたくて仕方がありません。今回の評価については、いつもでしたらこれだけ個人的に満足感を味わえたら星4つ以上は必ずつけるのですが、この作品の手法では一気に飛び越え高みにたどり着くことは出来ないでしょう。用いられる表現手法も単純にも思えますが、ただボォーと観ているだけでもそのレベルの違いがハッキリと分かってしまう小劇場でも観る者を満足させるためにはかなりのものが必要な3つの分野ですが、誤魔化すことが出来ない以上は基本をどこまでも極めるしかありません。その上で血へど吐くまでのたうちまわって、ほんの些細なことまでも見つけ出してください。世の中には完璧なものはないそうですが、少なくとも自分にとっては完璧としか思えないものを観てみたいだけな、全く個人的な願望に過ぎません。ですが、今後少なくとも東京で公演が行われる度に、観劇に行かせて頂くつもりですので今回よりも次回、さらにその次と一歩一歩着実に上り詰めて行ってください。そのような個人的な願望で、次回以降観劇させていただくことを考えて、今回の星の評価の数から始めて、毎回観劇させて頂く度に確実に星の数を増やしていって欲しいと言うだけの全く個人的な都合による星の数です。しかし、見応え十分であり観劇中に魅了され続けていたのは確かであり、個人的には今日もまた楽しくも非常に満足させていただけた日であることは間違いありません!次回公演を観劇させていただける日を非常に楽しみにしております!

あの、はみだしてますけど
劇団前方公演墳
シアターブラッツ(東京都)
2009/01/30 (金) ~ 2009/02/01 (日)公演終了
満足度★★★★
キラキラしてた☆♪
最近はホールでの本公演が多い前墳さんの舞台。
今回全員参加ではない舞台企画で。
小劇場で劇団員さん達自ら、脚本等一からの手作りていうのも。
密な空気の中で間近に観た役者さん達の姿も、すごく魅力的でした。
オムニバス形式なんだけど、それぞれの作品が繋がってく面白さ。
いつもは目にすることの少ない役者さんのお芝居とか。。
本当に楽しい舞台でした!!
この劇団が、もっと愛おしい存在になりました。。☆★

『帰れる場所はありますか・・・。』
劇団光希
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2009/02/05 (木) ~ 2009/02/08 (日)公演終了

クロウズ
スロウライダー
新宿シアタートップス(東京都)
2009/02/07 (土) ~ 2009/02/15 (日)公演終了
観てきました!
初めて観るタイプの舞台でした。
動きが激しいです!
そして気持ち悪い・・・良い意味で!
話もしっかりしていてすごいと思いました。
穴がないですね。すごい。
しっかりした台本だと安心して観ていられます!

しとやかな獣
オリガト・プラスティコ
紀伊國屋ホール(東京都)
2009/01/29 (木) ~ 2009/02/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
とんでもない作品
でしたわ。
まさに現代劇。
元ネタは
50年近く前の新藤兼人の脚本なのだが、
なのだが、まったく色あせていない。
むしろ鮮やかになっている。
歴史は繰り返すのかなあ、
なんて思いつつ、
汗びっしょりになりながら観ておりました。
流石に椅子はもわっとしなかったけどwww

『a day』
劇団チョコレートケーキ
ザ・ポケット(東京都)
2009/02/04 (水) ~ 2009/02/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
好きですね、こういうの。
ストーリーがよくできてますもん。
で、登場人物がうまいこと絡み合い、さらに絡み合い、絡み合ってこんがらがらず、すたこらさっさですもん。
いや、すたこらさっさは関係ありません。
なにしろ泣けました。
いい話でした。