最新の観てきた!クチコミ一覧

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チェリーボーイ・ゴッドガール

チェリーボーイ・ゴッドガール

ゴジゲン

OFF OFFシアター(東京都)

2009/05/02 (土) ~ 2009/05/10 (日)公演終了

満足度★★★★

童貞をこじらせるのはよくないぞ(と作者に伝えたい)
前作『犯人は・・』、前々作『モンチャン』に比べて、役者と同年代の設定のため、無理なくのびのび演じていたのが好印象。

もはや「手堅く」と言っていいほど、間違いなく笑わせてくれる劇団である。
今回は、下ネタの大爆発なのだが、笑ってしまう。

いくらなんでもそこまではないだろっ! と言いたくなるほど、異常なほど極大化したそれぞれのキャラクターがとてももいい味を出していたし、極端なほうへ進んでしまう話自体も笑えるからOKだ。

でも・・・

ネタバレBOX

よくよく考えると、彼らと合コンをし、結果的にメンバーに好意を寄せる「ミューズ」と呼ばれる、黒木メイサ似をはじめとする女性陣は、舞台上に姿を現さないのだが、彼らの様子と、この極端な話の流れを考え合わせると、そもそも、筑波の街にそんな美女4人が現れて、彼ら童貞軍団と絡むということは、どうもおかしい。変である。

ひょっとして、その女性たちは、童貞をこじらせてしまって、現実と夢とが不明確になってしまった彼らの妄想の産物ではないのか、と思えてしまう。
というか、どう考えてもそうとしか思えない。
今までこんな生活をしていた彼らに、こんな急に降ってわいたような話があるわけがないからだ。

ラストの、とんでもない破綻は、そんな妄想と現実がぶつかることによる歪みが、彼らの精神を蝕んでしまった結果と思えるのだ。

そんなラストなのだが、『モンチャン』のときにも感じたのだが、なんで、そんな救いのないラストにしなければならないのか? と思ってしまう。誰もがそう思うだろう。
せっかくそこまで笑っていたのに、それは凍り付くようなラストなのだ。

さて、ラストにもうひと笑いしようと、口を開けかけた観客の、その口の中に、まさに粉洗剤のアタックと液体のカビキラーが注ぎ込まれるようなラストがやってくる。

鍵を握るであろうゆうちゃんの病と、彼らになんとなく蔓延している「自殺願望」。
童貞云々は、死ぬための理由づけのひとつ、というか、童貞という現象が彼ら閉塞感を象徴する大きなモノであり、それを旗印に死んでいくという話だったら、救いがないかもしれない。おいおい、それじゃあ、笑って観てられないじゃないか!

ひょっとして、作者の中には、「幸せになることの恐怖」または単なる卑屈(劇中で繰り返し表現される「童貞」的な卑屈)が支配しているのだろうか。
そこには、何か根深いものがあるのではないのだろうかとも思ってしまう。

こういう不条理的なひっかかりがゴジゲンがゴジゲンたる所以かもしれない(そう言えば、『サムライキッチン』でも腕が落ちたりしてたなあ)。

それと、ついでに書くと、彼らには筑波にいる理系の学生または研究者(?)という設定があり、それは冒頭では使われるのだが、あまり活かされてないのが少々不思議。
関数ドミノ

関数ドミノ

イキウメ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2009/05/08 (金) ~ 2009/05/24 (日)公演終了

満足度★★★★

面白くて、手放しに楽しんでしまった
これからどうなるのかな、と、素直に引き込まれて超エンジョイしちゃいました。小さい劇場なので、気になる方は早めに予約した方がいいかも。

ネタバレBOX

人物を舞台に残して、次につなげる演出がクール!
おかしなふたり~千夜一夜物語~

おかしなふたり~千夜一夜物語~

スーパーグラップラー

シアターサンモール(東京都)

2009/05/07 (木) ~ 2009/05/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

ふたりだけじゃなくて
おかしなのはふたりだけじゃなくて全員でした。全員があれこれ笑わせてくれながら、夢に対する精神分析学的考察も含まれてたりして、ギャグだけではすませることの出来ない見応えのある内容でした。

チェリーボーイ・ゴッドガール

チェリーボーイ・ゴッドガール

ゴジゲン

OFF OFFシアター(東京都)

2009/05/02 (土) ~ 2009/05/10 (日)公演終了

満足度★★★★

予想外の

チラシとHPの説明から、さぞ 過激ではっちゃけた内容なんだろうな~と思っていましたが
その予想の範囲を遥かに超える過激さ、熱気で・・・
良い意味で期待を裏切られました!

シモネタ自体については好みが分かれるかもしれませんが、笑いのネタとかお話し自体はどんな人でも楽しめる、解り易い内容だったと思います。女子で・初心者でも楽しめました。
会場も、ウケている人が多くて盛り上がってた印象でした。

ネタバレBOX


よくわからないけど、男の人は大変だなぁ と思いました。


最後の、みんなでアタックとカビキラーを食べたり飲んだりするシーンは、冗談じゃなく怖かったです。(特に、カビキラー。)

でも、その後のアフターイベントがめちゃくちゃ面白くてww
それでテンションが上がりました。最後は後味が良かったです。

そして本編のラストシーン以外は 笑いどころが沢山ありました。男の人の葛藤・・・男女の事だけじゃなくて友情も含めて、見所がいっぱいでした。

母乞食

母乞食

MissPRs

サンモールスタジオ(東京都)

2009/05/08 (金) ~ 2009/05/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

とても良かった♪
音楽と照明がとにかく良かった!あと舞台美術や衣装なども作品の雰囲気にとても良く合っていて見事‥


ネタバレBOX

幼い頃母に捨てられた少女と男たちが、母への思いを胸に抱きながら放浪の旅を続ける物語。

内容はすご~~~~くアングラ。アングラは正直苦手なジャンルだけど、これはすごく良かった。このジャンルが好きな人には、かなりオススメの作品♪
(アングラ的なのが苦手の自分が言うのでなおさら‥)

ラストがもう少し簡潔に終わってくれると、もっと良かったと思うんだけど(ちょっと蛇足気味だったかなぁ‥)。

でもいい作品でした。

チェリーボーイ・ゴッドガール

チェリーボーイ・ゴッドガール

ゴジゲン

OFF OFFシアター(東京都)

2009/05/02 (土) ~ 2009/05/10 (日)公演終了

おとこのせいしゅん
芝居は,面白かったです。役者さんも上手だったです。
舞台もリアルな感じでよく出来ててよかったです。
面白かったんだけど,まじめな芝居でした!
面白い話なんだけど、まっとうでした。
それがいいんだとおもいます。

ネタバレBOX

だから死んで終わらなくても、良かった気もします!
黒田育世演出作品 『矢印と鎖』

黒田育世演出作品 『矢印と鎖』

BATIK(黒田育世)

イムズホール(福岡県)

2009/05/08 (金) ~ 2009/05/09 (土)公演終了

満足度★★★★

走り出したくなった、全力で
切実な記憶と身体が目の前にあって、必死にもがいてそこに在って、
ただそれだけのことがとても素敵なことに思えて、
ああ、なんか生きてるって 実は凄いことだなあと。
いや、なんか言葉にすると陳腐ですけど。

東京アリス

東京アリス

アップフロントワークス

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2009/05/08 (金) ~ 2009/05/17 (日)公演終了

初日観劇
少女マンガの一般的なテイストが凝縮されたストーリーで、
原作マンガを知らなくても、それなりに楽しめた。
長ゼリフもある石川梨華は、役を自分のモノにしており、
上手い下手を超越した味のある演技。
あかりのセンスが最悪かつ
装置にも創意が感じられないスタッフワークが残念。
楽に向かって更に良い芝居になるとは、思う。

PerformenⅣ~Inferno~

PerformenⅣ~Inferno~

電動夏子安置システム

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2009/05/07 (木) ~ 2009/05/12 (火)公演終了

満足度★★★★

今回は2バージョン?
近年お気に入りの劇団です。

観てきました?リネア編。
ソシテ日曜日にはプント編を観てきます。

2バージョンあるのです。
楽しみも2倍です。

ネタバレBOX

個人的にファンな役者さんがいます。

男と女が繋がったコント
あと捜査官の門倉さん役
ワタナベミヤコさん
素敵でした。

もっとこの役者さんのお芝居がみたい?
と思う方々が多く、タイトル通り、Peformenでしたね。
特に、岩田さん、なしおさん、道井さん、ワタナベさん。
もっとみたい…
ショート7

ショート7

DULL-COLORED POP

pit北/区域(東京都)

2009/04/29 (水) ~ 2009/05/06 (水)公演終了

満足度★★★★

Bバージョン
なぜか今でも、あの「飲尿ミュージカル」の歌が頭から離れない。という苦しみに悩んでいます。(^0^)

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

「息をひそめて」
同棲をしている彼女の様子がどうもオカシイ。浮気をしているようだと疑心暗鬼になった男は床下に隠れて様子を伺う事にした。案の定、彼女は3人の男と浮気をしていた。男は一瞬、殺意を抱いたが、殺す勇気もない。だからって別れる勇気もない。たぶん、この先も何事もなかったように暮らす所存。
女が友人と話すシーンで「浮気って案外、バレないものなんだ・・。」って言葉は現代の女性像を象徴してるような背景が見え隠れして、リアルだった。


「エリクシールの味わい」
他人と深く関わりたくない会社員はとあるバーで女性のおしっこを飲むのを趣味としていた。おしっこの味、色、芳醇なまでの香りで、女子高生のおしっこ・人妻・バイトガール・幼女・女王様(SMの)と区別できる。ある日、エリクシールと呼ばれる不老不死なるおしっこを飲尿した。その味に惚れてしまった会社員は天使みたいな女の子のおしっこを自分のものにしたいと切実に思い、彼女を迎えにいく。彼女はセックスが嫌いで働くのも嫌い。何も出来ない女の子だったが、会社員は言う。「愛とかセックスとか、もう、そういうのはいいんだよ。でも一人じゃ嫌なんだ。50cm位離れて傍に居てくれるだけでいいんだ。そんなに近いのって嫌だろー?」
こうして、会社員は彼女のおしっこを飲み続けながら妄想の世界で彼女の虜になっていく、というお話。
とにかく面白い!ばかばかしいけれど、その発想と言い、大真面目に「飲尿ミュージカル」を歌う役者陣にもウケル。
現代社会の若者を風刺したようなブラックコメディ!

「藪の中」
芥川龍之介の作品。物語の軸を残し、登場人物を脚色して藪の中で起こった出来事を女の証言、夫の証言、男の証言、おばばの証言・・・と8人の視点から表現して一つの物語を完成させる。役者のレベルは相当高く、完璧に演じてました。むしろ、こういう古典的な事も出来るんだな。と驚く。

なんといっても目玉は「飲尿ミュージカル」です。
機会があったらもう一回観たい作品!(^0^)
土の人

土の人

マーク義理人情

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/05/05 (火) ~ 2009/05/07 (木)公演終了

200905071430
200905071430@王子小劇場

ショート7

ショート7

DULL-COLORED POP

pit北/区域(東京都)

2009/04/29 (水) ~ 2009/05/06 (水)公演終了

満足度★★★★

A&B
・4月30日Bプロ
・5月06日Aプロ

7作品、堪能させて頂きました。
とりわけ「エリクシールの味わい」は抜群に面白かった。
ミュージカルをやっている人は全員見るべきだと思いました。
ありがとうございました。


黒手帳に頬紅を

黒手帳に頬紅を

劇団唐組

花園神社(東京都)

2009/05/02 (土) ~ 2009/05/10 (日)公演終了

満足度★★★

 
 

おかしなふたり~千夜一夜物語~

おかしなふたり~千夜一夜物語~

スーパーグラップラー

シアターサンモール(東京都)

2009/05/07 (木) ~ 2009/05/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

お、チラシと同じじゃん
魅(観)せてもらいました、初日。

感想は・・・・・・、チラシのイメージそのまんまのファンタジーチックな内容で、所々にチリバメられているお笑いも含めて、エンターテイメントといえる仕上がりだった。この劇団の舞台は小劇場の範疇を超えかけているような気がするほど、中味が濃いというか、満足感が得られる内容だ。

ストーリーの巧みさも当然だが、ダンスが見事だった。このシーンの登場人物ってもしかして本物のダンサーなのかな?  なにしろ踊りが旨かった。劇団員であそこまでうまく踊れる役者ってそうそう見かけないから・・・・。

当日パンフに、「急遽役者降板」と記入してあったが、観ていて違和感なく演じていたのもリッパ。役者の努力と、演出がしっかりしている証拠だろう。観て損のない舞台だった。

針

メタリック農家

駅前劇場(東京都)

2009/05/06 (水) ~ 2009/05/10 (日)公演終了

満足度

この作品にお客が入ることの無力感
ネタバレボックスに書きます。

ネタバレBOX

・目が覚めると一国の王女になっていた
・幸せのための3つの法律を制定した
この二つが作品の核になる設定で、これが魅力的だと感じたからこそ観に行ったわけですが、前半での情報の提示も中途半端、かつ最後まで有機的に機能していなかったように感じます。
しかしそんな技術的な拙さは枚挙に暇がありませんし、これから語ることに比べたら大したことではありません。お客につまらないものを見せてお金と時間を浪費させたということを差し引けば、「下手だ」というだけの話ですから。

この舞台の最大の罪は在日ネタと「馬鹿な妹」に代表される軽薄さ、品の無さです。
不謹慎なことをやるのは構わないと思いますが、それには確固たる視座とそれによって人を傷つけるという覚悟が必要だと思うのです。
在日の問題は大変根が深いことでありながら、この作品は上っ面だけなぞり在日の人間を馬鹿にしています。もちろんそれが作品の本筋ではありませんし(むしろ無くても成立した設定でしょう)、問題の深さを語るべきだと言うつもりは毛頭ありません。しかし分かった上でやるべきだとは思います。それがネタにする礼儀というものではないでしょうか。
「馬鹿な妹」に関しては、馬鹿=知的障害者という認識で描かれた人物でした。百歩譲って知的障害者を笑いものにするにしても、「馬鹿な妹」という役名はあまりに無神経で、下品ではないでしょうか? そしてこんな役名をつけられて出演する役者にも疑問を感じざるを得ません。ここは人間を批評する場ではなく、作品を批評する場ですのでこれ以上は言いませんが、僕は心底悲しくなりました。

今までの作品を観ていないから何とも言えませんが、こんな作品で駅前劇場が満席になるということに無力感を覚えます。

少なくとも劇作と演出に関しては実力以外で売れていることを肝に銘じるべきだと思います。
マッスルマッスル2009 アヴァンギャルド

マッスルマッスル2009 アヴァンギャルド

オフィスひらめ&中村JAPANドラマティックカンパニー

新宿村LIVE(東京都)

2009/04/01 (水) ~ 2009/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★

中村龍史さんのセンスの良さ
3本立ての3本目。こちらもどんな作品かは全く知らずに友人に誘われて観てきました。これは男女バージョン!通常の状態だそうです。迫力のある身体能力の高さをいかした演目やダンス、歌、ユーモアあふれる舞台でした。演出の中村龍史さんのセンスの良さがあふれていました。このバージョンも見終わった時の爽快さが最高に気持ちいい!刺激的でなんだか嫌な事を忘れるような舞台でした!絶対にまた観たい!

ネタバレBOX

絶対見逃せないのがアースタップと言われる大地を揺るがすようなダンス!! 激しいだけではなくて強くて美しい!次に体をたたいて音を出すボディースラップで、ただ、たたくだけではなくストーリーがあっておもしろい! 座布団も活躍!頭の上も人が歩く!みなさんに観ていただきたい!!おすすめです!
マッスルマッスル2009 アヴァンギャルドF

マッスルマッスル2009 アヴァンギャルドF

オフィスひらめ&中村JAPANドラマティックカンパニー

新宿村LIVE(東京都)

2009/04/01 (水) ~ 2009/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★

演技派で抱腹絶倒!!
3本立ての2本目。こちらもどんな作品かは全く知らずに友人に誘われて観てきました。これは女子バージョン!女子もスポーツ畑出身者が多く身体能力の高さとダンス+歌のユーモアあふれる舞台。みんなかなりの演技派で抱腹絶倒!!これまた見終わった時の爽快さがなかなか気持ちいい。お気に入りはロシア出身??の新体操とヒヒヒ笑いがにくい高星寿子さんと、ボケとメガネがかわいい羽賀佳代さんと、歌とにらみが最高な水野江莉花さん。男子バージョン同様にこんなに目の前でアクロバットとダンスと歌を観れて刺激的でした!かなりはまりそう。これまた、いいもの見つけたってかんじ。また観たい!

マッスルマッスル2009 アヴァンギャルドM

マッスルマッスル2009 アヴァンギャルドM

オフィスひらめ&中村JAPANドラマティックカンパニー

新宿村LIVE(東京都)

2009/04/01 (水) ~ 2009/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★

こんなに目の前で
3本立ての1本目。どんな作品かは全く知らずに友人に誘われて観てきました。スポーツ畑出身者が多い劇団で身体能力の高さとユーモアあふれる舞台、見終わった時の爽快さがなかなか気持ちいい。こんなに目の前でアクロバティックなものを観た事がなかったので感激でした!特にお気に入りなのは、最高におもしろいリーゼントで身長を伸ばしている『 豆柴さん 』、イケメン好きにおすすめは『 TERUさん & 知幸さん 』、迫力満点の『 武子展久さん 』。他の出演者もすごくイイ!! ちょっといいもの見つけたってかんじ。また観たい!

ネタバレBOX

参加型と言うらしいのですが(友人談)、常連のファンの方達は、舞台に上がらされても堂々としていてビックリした。お子様つれにも最高だと思います。いい思い出や日記書けそうな舞台でした。
PerformenⅣ~Inferno~

PerformenⅣ~Inferno~

電動夏子安置システム

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2009/05/07 (木) ~ 2009/05/12 (火)公演終了

5月7日(木)S
面白い。初日の荒さが残念。

毛皮のマリー

毛皮のマリー

パルコ・プロデュース

ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)

2009/04/01 (水) ~ 2009/05/10 (日)公演終了

満足度★★★

歴史はみんなウソ
急遽銀座ル・テアトルで行われている毛皮のマリー観劇。

770ほどある席が物の見事に埋まっている壮観な客席を最後方の席から堪能~

「7月の芝居はこの人数がそのまま来てもらえば充分なんだけどな~」などと全く違うことを思いながら本ベル。ところが本ベルで携帯のことを喚起しているのはよいとして、「咳」のことも喚起。

おう、豚インフルエンザ!

そう言えばここは人が集まるところ。770人がある意味狭いところに数時間密集するところ。それは劇場。猛烈に咳をされると一人パンデミックをおこす方がいるのもわからんでもないですなぁ~

と言うことで観劇。

毛皮のマリは一幕五場の戯曲なのですが三場終了後休憩がある構成。と言ってもここまでで55分なんですがね。休憩15分入れて5場までで2時間。通常この時間配分では休憩を入れないのが常。まずそこが疑問でしたが色々思うところがあり一人で納得。

私がこの芝居に出演したのは95年。今から14年前。ドイツ人の演出家でしたがその後の再演は演出が美輪さんになりました。8年ほど前に及川ミッチーでパルコで上演されたマリーを見たのですがいやはや完璧に近い出来でした。

さて今回。

詰め込みすぎですね。演出としては言いたことはわかりましたが物や思想を出し過ぎていて、しかもそれらが洋の東西を飛び越えてきますので演出の真意もそれと共に見えてしまうことになります。そうなると「混沌」がキーワードになり、そこから何を見せるのかという演出もありになります。

しかし

その演出方法がこの観客層に向くのか?.......疑問ですね。

五場の解釈に関しては8年前の方が良かったように思います。やはり欣也は単純に出ていくべきで、マリーの思いで戻ってきた欣也は幻影と見るべきだと思います。その幻影に化粧を施し、綺麗に衣装を着せて着飾っていくマリーがただのおかまから母性そのものになり、人生の鬼との鬼ごっこを暗喩するじゃんけんで終わるのはとても良かったんですけどね。そこからこの演出までに何があったんでしょうか~~

そんな思いをおくびも出さずその後楽屋にご挨拶に行きました。

相変わらずマッチョな菊池さん。
相変わらず飄々としている麿さん。
初めて直接挨拶させて頂きました若松さん。
たまにあってもいつでも先輩面の日野さん。
パルコの祖父江さんにオフィスミワの國井さんと高谷さん。
フランスパン工房と全く同じフォルムの美輪さん。

いやはや、ここは動物園ですか~珍獣猛獣の宝庫です~

そんな動物園-銀座ル・テアトルを出ても世の中は「雨」でした。

「雨はお嫌いで?」

14年前に私がやった役の最初の台詞です。何百回稽古したことでしょうね~

さてさてそれもこれも過去。マリー風に言えば「歴史はみんなウソ、去ってゆくものはみんなウソ、あした来る鬼だけが、ホント!」ということでしょうか!

そんなこんなでGWが終わっていきました~

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