満足度★★★★
童貞をこじらせるのはよくないぞ(と作者に伝えたい)前作『犯人は・・』、前々作『モンチャン』に比べて、役者と同年代の設定のため、無理なくのびのび演じていたのが好印象。もはや「手堅く」と言っていいほど、間違いなく笑わせてくれる劇団である。今回は、下ネタの大爆発なのだが、笑ってしまう。いくらなんでもそこまではないだろっ! と言いたくなるほど、異常なほど極大化したそれぞれのキャラクターがとてももいい味を出していたし、極端なほうへ進んでしまう話自体も笑えるからOKだ。でも・・・
ネタバレBOX
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2009/05/09 06:02
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2009/05/11 02:34
2009/05/10 19:43
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そうなんですよ、『モンチャン』のときも、ラストはいまいち納得できなかったんです。
今回は特に、卑屈で悪い方向へと爆走しすぎなので、いろいろ考えて、結局のところ、作者の気持ちが色濃く反映されているのではないかと思った次第です。
ラスト近くのシミュレーションは、男だってドン引きですよ(笑)。どうやって迎えるか、がやっぱり加速度的に暴力的になっていきますし、その前の部屋に忍び込んでいろいろするのだって悪のりとしても行き過ぎですから。
この2つのシーンが物語っているのは、「1人じゃ何もできない(女性と話しさえできない)男たちが、集団になると急に何でもできるように、というか凶暴にさえなることができる」という集団心理であり、それはある意味、真理を突いているように思えます。
そういう意味では、この不気味さは、見事であり、うまい脚本であると言えるかもしれません。
劇中で「大学生」という設定があったかどうかはわかりませんが、筑波大の学生か、筑波の研究所の職員ではないかと思いました。それが果たして勝ち組かどうかはわかりませんが(笑)。