
万有引力版 アフリカの印象
演劇実験室◎万有引力
萬劇場(東京都)
2009/06/17 (水) ~ 2009/06/21 (日)公演終了

芍麗鳥(シャックリ)
乞局
駅前劇場(東京都)
2009/06/17 (水) ~ 2009/06/22 (月)公演終了
満足度★★★★★
錯乱させられてしまいましたでございます。
とにかく怖い。不安。気持ち悪い。不安定。気味が、気色が悪い。なので、ずつと震えながら観てしまいました…。しかも、土下座の瞬間、なぜだか死にたくなつてしまつたりもして、ああ、おぃしゆうございました。もうすつかり疲れ切つてしまつて走れません。何卒お許し下さい。気が休まることもなく御苦労、御心配をお掛け致し申しわけありません。すいません。ほんとに申しわけございません。生まれ直して、まいります。

土星の端からはらはらと
タムチック
名曲喫茶ミニヨン(東京都)
2009/05/26 (火) ~ 2009/05/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
他団体のカフェ公演とは一線を画す
2人の女性と、彼女たちの前に現れた、他人には見えない「少女」とを中心とした物語、他団体(2つ3つ観た)のカフェ公演とは異なり、最初(とその後いくつか)の場こそ喫茶店内ながら、他の屋外も含む4~5箇所(or more)も店内のあちこちを使って表現するのが独特で面白い。
また、ストーリー全体の構成はもちろん、特に1場、2場において、かなり早い段階で(=具体的に「それ」を表す言葉が出る前に)会話の内容から状況や人物の関係を観客に伝える脚本も上手い。
さらに、最後まで「少女」の正体を明かさない(電車事故で亡くなった人物かと思わせるミスリードも含む)のも上手いっちゅうかズルいっちゅうか…(笑)
ま、後半で示されるヒントなどから、どうやらアレは尚子と涼子それぞれの少女時代の自分自身、あるいは少女時代に置き忘れてしまったものが具現化(?)して現れたものらしいと推察されるのではあるけれど。
あと、脇キャラの強烈な個性も楽しかったなぁ。

空耳タワー
クロムモリブデン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/06/16 (火) ~ 2009/06/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
念願の初クロム!!
以前に、渡邉とかげさんが客演している舞台と、板倉チヒロさんが客演している舞台を近い間隔で観まして、「クロムモリブデンって、いい役者さん、いるなー」と興味をそそられ、そそられては観なければと固く心に決めておりました。
結果、更にそそられることとなりました。
また観たい、また観たい、また観ます!

芍麗鳥(シャックリ)
乞局
駅前劇場(東京都)
2009/06/17 (水) ~ 2009/06/22 (月)公演終了
満足度★★★
乞局の創世
何かを吹っ切った人達で構成される
ひどく偏ったコミュニティの崩壊
が「乞局」だ、と思っていたのですが
今回は“創世”の物語
濃密さが(今までより)物足りない気もしますし
これくらいが丁度いい気もします

ただちに犬 Deluxe
劇団どくんご
西日暮里・諏訪神社(東京都)
2009/06/18 (木) ~ 2009/06/19 (金)公演終了
満足度★★★★
満員!!/二日目も。
受入元さんの情宣の甲斐あってお客さんかなり多かった。自分としては見たい位置取りままならず、やや勝手が違った。
【翌日】
--演奏はうまくゆかなかった模様だが、芝居のほうは、がっちり噛み合った充実感があり、二日目の方がよかった。

ホーンテッドアパート
Swanky Rider
ザ・ポケット(東京都)
2009/06/17 (水) ~ 2009/06/21 (日)公演終了
満足度★★★
初日!
最初はてっきりホラーテイストな作品かと思いきや、全然違ってかなりポップで明るい舞台でした。
作品的にはとても良く出来てると思うんだけど‥

楽屋
海千山千プロデュース
OFF OFFシアター(東京都)
2009/06/16 (火) ~ 2009/06/21 (日)公演終了
満足度★
だいなし
期待はずれ。JAM SESSION西沢氏の演出だけに楽しみにしていたのだが。これが西沢氏の演出かと疑うほどの明らかなパワー不足。舞台の空気感があれだけ狭いOFFOFFなのに客席後方まで全く届いてこなかった。パワーの無い役者と役者が動けない美術とボソボソと鳴ってる音響と???な音楽。あまりにちぐはぐで1時間10分が長く、辛かった。

リッチマン
拙者ムニエル
吉祥寺シアター(東京都)
2009/06/12 (金) ~ 2009/06/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
10年来の拙者ムニエルファンですが、今回は必見。スマッシュヒット。
吉祥寺シアターを横に変形した舞台作りをしていて、距離がとても近くなんかリッチ。セットにも明治チョコのような渋い配色で「Rich man」って書かれててリッチ。
全体的に3編の連作でまとまりもよく、僕自身がナレーターのせいか、面白いラジオCMによくある構成に似てるなーって思って、観ながらずっとワクワクしてました。転換のライトも曲もダンスもいままでよりどこかシックで。それがすごくよかったです。
個人的に第二部が好き。山ちゃんと千代田さんがほとんど@で出ずっぱりな上に、天下一ラーメンのシーンで加藤啓さん演ずる「みずほくん」が突っ込むシーンには鳥肌立って笑った。このギャグが綱渡りで繋がってく着眼点がたまりません。
あと町田カナさんがすんごいハマってて、昔にreset-Nで観た印象と全然違って、それも大満足。すごいハマってた(笑)素敵&惚れました。

ホーンテッドアパート
Swanky Rider
ザ・ポケット(東京都)
2009/06/17 (水) ~ 2009/06/21 (日)公演終了

空耳タワー
クロムモリブデン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/06/16 (火) ~ 2009/06/21 (日)公演終了

CASSIS
INUTOKUSHI
早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)
2009/05/21 (木) ~ 2009/05/27 (水)公演終了
満足度★★★
明るく発散させる若いパワーを、内側にも向けて欲しい
早稲田大学内で上演される学生演劇を観ると、作品の内容はともかく、公演自体がとても立派だなぁと思います。装置、照明などのスタッフワークが充実していて、観客は満員に近いほど入っており、チケット収入を見込んだ演劇公演としてきちんと成立させていることが多いからです。
でも今作は「CoRich舞台芸術まつり!2009春」最終選考作品ですので、“学生演劇なので”と甘めに観ることはせず、他公演と同じ視点からクチコミを書かせていただきます。
コント風のオープニングを経て黒幕が開くと、巨大なプリン・アラモードといちごケーキで出来た豪華な舞台美術が現れました。こってり広がった乙女ワールドで、美味しいケーキ屋、優しい草食系男子の国、処女と童貞の妖精だけの編集部という3つのコミュニティーが、徐々に崩壊していく様子を描きます。
残念ながら、役者さんはセリフを一方的に吐き出すようにしゃべる方が多かったです。型にはまった動きでがむしゃらにつっ走られても、私にはあまり魅力が感じられませんでした。元気なのは素敵ですが、放出するだけでは退屈してしまいます。
男子が上半身裸になるシーンが多く、少々戸惑いましたが、皆さんしっかり鍛えてらっしゃるので不快感はゼロ。作品全体としては、もっとハチャメチャで弾けた演出があってもいいんじゃないかと思いました。

アンドゥ家の一夜
さいたまゴールド・シアター
彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)
2009/06/18 (木) ~ 2009/07/01 (水)公演終了
満足度★★★★★
他人には教えたくない
なんなのでしょう!!ブラボー!!!全てがうまくできすぎていて…。
でも、毎日違うのかな?舞台は“なまもの”ですからね!

チキュウノミカタ
劇団†勇壮淑女
ウッディシアター中目黒(東京都)
2009/06/09 (火) ~ 2009/06/15 (月)公演終了
満足度★★★
気持ちよく笑えた理由
子供でも見られる中身のようですが、稚拙ではない。
寝てる子を起こすような、おかしな問題提起もない。
安易に、客の涙や鼻水を欲しがってもいない。
そこらへんが気持ちよく笑えた理由に思えます。
ところどころ間延びもありましたが、1時間半はちょうど良かったと思います。
次回作にも期待します。

熱海殺人事件
一徳会/鎌ヶ谷アルトギルド
atelier SENTIO(東京都)
2009/06/11 (木) ~ 2009/06/14 (日)公演終了
満足度★★
水、水、水
チケットプレゼントで観ました。ありがとうございました。
見たい!コメントにも書いたのですが、70年代に出版された戯曲を最近読み、面白さが良くわからなかったのです。何が言いたいのかはわかるし、どのあたりで笑わせようとしているかもわかる気がする。しかしながら。
そういう意味では、期待もありつつ、かなり大きなマイナスの地点から観劇に向かいました。
結果、やはりよくわからなかったのです。
水を使った舞台がきれいだとは思う。他の(たとえば横溝作品など)はどんな舞台になるのだろうと夢想する。観てみたいと思う。
でも、少なくとも今作は、面白くはなかったのです。

タバコの煙とコーヒーの湯気
オムプロモーション
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2009/06/13 (土) ~ 2009/06/21 (日)公演終了
満足度★★★
優しいまなざし
☆3つの話もあれば5つに近い話もありました。
過去作品のコラージュのようにも見えて、物足りなさもありましたが、いくつもの物語の底に流れるのは人間に対する愛情で、それが心地よかったです。
地方出身者の夫婦の話は、たぶん優しいまなざし抜きに作ると嘲りになってしまうのでしょうが、そうならないところが作家の人柄のような気がします。
映画ではなく舞台なのだから、演出として会場にコーヒーの匂いなど漂わせてくれてもよかったのにと思いましたが、わがままでしょうか。

朝霞と夕霞と夜のおやすみ(ご来場ありがとうございました)
FUKAIPRODUCE羽衣
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/05/09 (土) ~ 2009/05/20 (水)公演終了
満足度★★★★
灼熱の純粋性愛・妙ージカル!
男女の性愛をおおらかに歌い、叫び、踊る、体当たりのパフォーマンスです。役者さんのはっちゃけて、振り切れて、限界を超える(?)動きっぷりに圧倒されます。そして、とにかく暑苦しい!ばかばかしい!でも感動しちゃう!(笑)
休みなしで踊りすぎて卒倒しないのか、暴れすぎて怪我しないのか、音域の広い歌を叫んでのどを潰さないのか、劇団内恋愛禁止だけど胸焦がす恋に落ちちゃうんじゃないのか!?・・・等々、いらない心配が何度も頭をよぎりました(笑)。
作・演出・音楽・振付・美術を手がける糸井幸之介さんの才能がまぶしいです。いつかぜひ歌手やバンドに楽曲提供していただきたいですね。
歌詞を当日パンフレットと一緒に配布していただけるのが嬉しいです。公演前半は“ささやかなプレゼント”付き(終演後のドリンク・サービス)で、私はポカリスエットをいただきました。のどがすごく渇いていたので助かりました。
チラシの写真・デザインがきれいで、とっても私好みです。このチラシに一目ぼれして観に来るお客様も、いらっしゃったのではないかしら。でも、セックスにまつわる表現が具体的で激しい作品であることが、このビジュアルからは伝わらないように思います。FUKAIPRODUCE羽衣の表現においては、歌も踊りもセックスも同じ位置づけなのかもしれませんが、過激な性描写にアレルギーがある観客も少なくはないので、そのあたりの配慮はしても良いのではないかと思います。

空耳タワー
クロムモリブデン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/06/16 (火) ~ 2009/06/21 (日)公演終了
満足度★★★
いつものクロムなモリブデン
「次回は静かな演劇をやる」と聞こえたのはどうやら私の空耳で、本当は「次回も長台詞がいっぱいの、終盤でわっと来て一気呵成にカタルシスを迎える、役者の個性でぐいぐい押していく、いつも通りのクロムの芝居をやる」と言っていたのを私が聞きまちがえたらしい。

春のめざめ spring awakening
劇団四季
自由劇場(東京都)
2009/05/02 (土) ~ 2009/09/05 (土)公演終了
満足度★★★
若いエネルギー
思春期の気持ちと青春を台本にして、
新しい世界を作り出そうといぅエネルギーを描いています。
役者さんの四季の中で若い人そろいでした。
んーーやっぱりという感じはぬぐえません。
2人だけ「大人の役」という役がありました。
全員の役の父・母・先生を演じます。
「未成年」からみたら親も先生も権威や権力。
抗う対象としては一緒だったなぁ~
と、自分の青春を思い出しました。アハハ
抗う代償として排除されていくといぅ現実をつきつけているところが、キレイ事で終わってなくて好きです。
舞台セットの中に青い羽の蝶々の片羽が飾られていました。
アタシにはそれが夢と現実の両方を持って初めて人は生きれるといぅことに思えました。
片羽では飛べず、飛べない蝶々は死ぬ運命。
劇中で生きることを許されなくなった彼と、現実を背負って生きる決意をする彼。
どちらも結局片羽なのかなぁ。
アナタは片羽ですか?

THE BLUES BROTHERS ~ブルース・ブラザーズ~
テイト・コーポレーション
LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)(東京都)
2009/06/18 (木) ~ 2009/06/18 (木)公演終了
満足度★★
ミュージカルではない!
説明には,孤児院を救うためR&Bバンドを復活させる事を決意したが,警察に追われる事になり,謎の女の出現など破天荒なストーリーを描いたミュージカル・ライブ・シヨーってあるけれど,全然ストーリーもなく,こんなのミュージカルじゃない!!R&Bのコンサートにしかすぎず,面白おかしいミュージカルを期待していった自分としてはガッカリです。でもまぁ,どこかで耳にしてきた曲を生の演奏で聴いたということで我慢して納得しましょうか。