最新の観てきた!クチコミ一覧

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夢幻燈 ヒトデナシノコイ

夢幻燈 ヒトデナシノコイ

箱庭コラァル

遊空間がざびぃ(東京都)

2009/09/26 (土) ~ 2009/09/27 (日)公演終了

満足度★★★★

アイディアをこらして面白い
江戸川乱歩の「人でなしの恋」を芝居化したもの…とはいえ、主宰がクラシック系の弦楽カルテットを組んでいるだけに、ヴァイオリンとヴィオラが生演奏で音楽を付け出演者の一部もヴァイオリンやピアノでその演奏に加わったりするのが独特。
この7月に観た東京イボンヌの『喫茶シャコンヌ』にもヴァイオリンの生演奏があったけれど、それとはまた違ったカタチ。
他にも一人語りの原作をテキストはそのままに三人語りにすることで単調になることを避けたり、後方中央にある障子戸(左右が微妙にズレているのがまた妖しげ)に映像や字幕を投影したり(2人の人物の衣裳の色が映像と舞台上で逆になっているなんてのも○)、とアイディアをこらして面白く、終演後に時計を見て「あ、やっぱり65分ほどだったのね」と思うも、よく考えたらそうではなく95分あった(=体感時間が短かったので思い込みから開演時刻を勘違いした)ってくらいで。
また、ヲタは昔もいたんだなぁってか、2-Dヒロインやフィギュア偏愛のルーツはこれか、なんて思ったりも。(爆)
まぁ、「ご先祖が殿から賜った由緒ある人形」の方が重みというか説得力というか、そういったモノがあるワケですが…(笑)

馬鹿やろう、そこは掘るな

馬鹿やろう、そこは掘るな

万能グローブ ガラパゴスダイナモス

甘棠館show劇場(福岡県)

2009/10/01 (木) ~ 2009/10/31 (土)公演終了

ロングラン、スタート!
 ガラパ5周年記念公演は一か月のロングラン。まだまだこなれていない感じはあって、特に前半はちょっとかったるい感じでしたが、後半のスピード感ある持っていき方はさすが。おかしくて、ちょっと切ない、まさに”掘り返し系コメディ”でした。

ブランドラ劇場「解体 タイタス ローマの没落」

ブランドラ劇場「解体 タイタス ローマの没落」

劇団1980

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2009/10/01 (木) ~ 2009/10/04 (日)公演終了

満足度★★★★

異様な迫力のある舞台でした
観客の生理に訴える芝居でした。物語が凄惨を極めるため、役に入り込んでいた一部の役者の表情が、終演後に青ざめていたように思えます。こういう類の舞台は今の日本の演劇状況では、観ること自体が貴重なのだと思いました。大変だとは思いますけど、招聘委員会の関係者の方には、今後もこのような「良質」の舞台を観る機会を作っていただけたらと思います。

世田谷カフカ 

世田谷カフカ 

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2009/09/28 (月) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度

つまらなかった
評価の高い人気劇団「ナイロン100℃」を初観劇。がっかりでした。もう行きません。なぜあんな芝居をする劇団の評価がとても高いのか・・・。自分の感性と世の中の価値観がとてつもなくずれているのか・・・、謎が残りました。

矢印と鎖

矢印と鎖

BATIK(黒田育世)

青山円形劇場(東京都)

2009/09/30 (水) ~ 2009/10/02 (金)公演終了

しゃべるな
BATIKの黒田育世の新作(初演は今年5月、福岡にて)ということで、楽しみにしていたのだが、内容は大いに期待はずれ。前作の「ペンダント・イブ」は面白かったものの、途中でダンサーが声を出していたのがちょっと気になっていた。そしたら今回は叫び声、笑い声が作品中に響き渡っていて、前作での不安が的中したかっこう。ダンスで声を出すのは別に禁じ手ではないと思うが、黒田作品の場合は叫びや笑いを体の動きで表現してこそ魅力なわけで、安易に声を使ってしまうのは逆効果だと思う。
出演者は5人。そのうちBATIKのメンバーは黒田と西田弥生の二人だけ。これまでBATIKの作品はいずれも面白かったので、今回が例外であることを祈る。ファンとして、黒田育世にひとことだけ言いたい。

しゃべらずに、黙って踊れ。

cryptograph(クリプトグラフ)

cryptograph(クリプトグラフ)

マレビトの会

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/10/01 (木) ~ 2009/10/06 (火)公演終了

観ました
何がなんだかわからないのに、引き込まれる瞬間が多々あるというのhs、いったいどういうことなのだろう。

マシーン日記

マシーン日記

Not in service

タイニイアリス(東京都)

2009/10/02 (金) ~ 2009/10/04 (日)公演終了

満足度★★★

セックスマシーン!
やれやれですわ!(苦笑!)
ワタクシの意に反して2日も続けてエロ観劇ですからねー。。
なんちゅーか、ほんちゅーかっ!
嬉しいというか、そういう舞台にめぐり合うというか・・・笑

ま、まだまだ女子と言える年齢の裸はぴっちぴっちですねん。。

以下はネタばれBOXにて。。



ネタバレBOX



「自分で頭を引きちぎれ
 自分の頭を引きちぎれ
 人間の逆襲だ!」

こんな文字がスクリーンに浮かび上がったかと思った矢先、舞台はハイテンションな音楽と共にテンポ良く始まる。

ストーリーは工場を営むアキトシの弟・ミチオがサチコを強姦してしまう。
責任を感じたアキトシはサチコを嫁にするが、事実はミチオとサチコは元々出来ていたのだった。
ミチオはプレハブに繋がれて外に出られない暮らしをし、そこにケイコというサチコの元教師が社員として雇われる。

ここから4人の奇妙な関係が始まるのだが、ケイコはどうしようもないクズのミチオが気に入って、彼のマシーンになることを決める。ケイコは何でも命令に従うといいながら、手始めにミチオと四十八手のセックスマシーンとなる。

一方で話し方が曖昧で抽象的なサチコは夫からDVを受けて日に日に傷だらけになっていく。アキトシは自分のペニスに劣等感を持ち、サチコはそんな夫のペニスを気持ち悪がって、ミチオに逃げる。

4人の行動は明らかに狂気だ。ミチオは自分が鎖でプレハブを繋いでるかもしんねえよ。と哲学的なことをいいながら、壁に埋め込まれたハーモニカを吹く。
アキトシは6本の指を持ち奇妙な行動をする。
ケイコは生まれてくるときに難産で母親が死んでしまったという闇を抱える。
サチコはいじめられっこの過去を持ち、10を3で割ったような話し方しか出来ない。

ほぼ松尾スズキの原作どおり、ということだけれど、強いていうならキャストの演技力が今一だった。
裸になったり、太ももを露にしながら体を張って頑張ってたのだけれど・・・まだまだ未熟でした。

そんでもってウケそうでウケないギャグの連発!松尾のギャグってあんなに寒いんでしょか・・(苦笑!)

呪われたバブルの塔 -ビフォーサイド- 【舞台写真掲載!】

呪われたバブルの塔 -ビフォーサイド- 【舞台写真掲載!】

北京蝶々

OFF・OFFシアター(東京都)

2009/10/01 (木) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

いつか来た道。
公演時間は70分で、休憩なしでした。

会場中央に舞台が作られ、小劇場にしては割と作りこまれたセットでした。
ただ、off・offでステージ挟んで客席向かい合わせは、観る方も集中力が必要ですね。
この舞台装置、なかなか良く出来ています。
色んな仕掛けがあって面白いですよ。
音楽は、バブル崩壊当時(1990年前後)のポップスですね。

キャストや音響や照明の皆さんは、頑張ってらっしゃいましたよ。
1ステ目の硬さはありましたけれど、目立ったミスも無く。
男優陣の間合いには、ちょっと怪しげなのもありましたどね(笑)。
まぁ、70分ですから集中力は保ちやすいですよね。

特に女性同士のやり合いは、テンポがあって小気味良かったです。
オーナの奥さん役(鈴木麻美さん)のセリフを中心に、チョコチョコ笑えます。
奥さん役とホステス役(帯金ゆかりさん)との当て擦りの場面は、いいテンポでした。

現在にも通じる「バブルの正体」。
この辺りのメッセージは届きました。
せっかく20年近く前に経験しているのに、この国は学ばなかったんですよね。

劇場のレビューや、もう少し辛辣な?レビューはコチラをご覧下さい。
http://ameblo.jp/potes-impressions/

呪われたバブルの塔 -ビフォーサイド- 【舞台写真掲載!】

呪われたバブルの塔 -ビフォーサイド- 【舞台写真掲載!】

北京蝶々

OFF・OFFシアター(東京都)

2009/10/01 (木) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

窓際に時代を投影させて
時代が変われば窓から映る景色も、町並みも、人もおのずと変化する。それまで貫いてきた何かを変えて柔軟に対応し、ニーズに応えていかなければ生き残れない危機に直面することも、ある。都市開発、バブル崩壊、就職氷河期、金融危機・・・。時代の残した傷跡は完全に治癒しないまま、新たな傷をつくっていく。自らの命を犠牲にするほか、すべのない悲しい現実は事実、ある。「あると思えばそれは、あることになる。」その言葉が今も耳から離れない。と書いたところで何だか重くてとっつきにくい内容のように思われるかもしれないが、そんなことはまるでなくて、一般的に好き嫌いが分かれやすいホラーという分野で誰でも楽しめるエンターテイメントを創るという離れ業を北京蝶々はやってのけた。誰にでもオススメできる芝居とはまさこのことを言うのだろう。ビフォアー、アフター両方で是非楽しみたい作品だ。

クレームにスマイル2009

クレームにスマイル2009

ニットキャップシアター

ぽんプラザホール(福岡県)

2009/10/01 (木) ~ 2009/10/04 (日)公演終了

満足度★★★★

いやー、たのしめた。
ツアースタートの福岡の初日を見られてよかった。
たのしめた。

キャスト・演出・スタッフいずれもクオリティたかし。演劇関係者はみといてソンはないと思う。

milk

milk

高襟〜HAIKARA〜

d-倉庫(東京都)

2009/09/29 (火) ~ 2009/09/30 (水)公演終了

満足度★★★

たしかに衣装は可愛くてエロティック
作品のドキドキ感は高い肌の露出度からではなく、無茶とも思えるような身体の使い方から。いくらダンサーが動けるとはいえ…。67分。

ネタバレBOX

女性らしさが前面にくるよりも各人の鍛えられた背中のラインが印象的で、この筋肉が逆にテーマと反する結果になってしまった感も。

ひとつひとつのダンスが大きな流れで繋がってるというより、大きなテーマを掲げたレビューのよう。だとしたらそれぞれにもっとメリハリ付けたり色の違いをハッキリさせた方がよかったかも。

「ふぞろいの果実」でもそうだったが、集団で形作った動きやポーズはかなり工夫されていて面白いので個人的にはこの部分をもっと広げていってほしいなぁ。
国士無双!!※ただしイケメンに限る。

国士無双!!※ただしイケメンに限る。

劇団Please Mr.Maverick

シアターシャイン(東京都)

2009/09/25 (金) ~ 2009/09/27 (日)公演終了

満足度★★★

今後に期待が持てそうだからこそ厳しい意見を
とりあえず、役者が全員噛みすぎていて、練習不足が否めない。
確かにものすごい台詞量で、台詞のスピードも速いとは思いましたが、いい味を出してる役者さんもいただけに、その魅力が半減していたように思われて、とても残念でした。もっと自分達に厳しく、ストイックになれば、もっと面白い作品になったんじゃないかと思います。ただ、メインキャストである主役と、その彼女には好感が全く持てなかった。。。脇が個性豊かなキャラが多かっただけに、埋もれてしまったのかもしませんが、メインの二人なのだから、もう少し役作りをしっかりして欲しかったですね。現実的には同じ舞台上、同じ空間に皆存在してるのに、役柄的(精神的?)に同じステージに立ってなかった様に感じられました。その為に、台詞が浮いて、言葉としてではなく”音”としてしか聞けず、自分の中でもう一度台詞を繰り返して、漸く意味を理解する、と言うような作業をしなければいけなかった。しかも長台詞が多いだけに、そんな場面が多くなって何か消化しきれないものが溜まっていくような感覚になりました。
かなり厳しい事を書きましたが、今まで見た小劇場の芝居の中では面白かった方だと思いました。これだけ気になることが多くて、少しでも面白いと感じられたのだから、作品的には良かったと思います。身内なんだろうな…と思うような一部の限られたお客さんではなく、客席全体的に笑ってましたしね。
今後に期待を込めて、☆3つ。

milk

milk

高襟〜HAIKARA〜

d-倉庫(東京都)

2009/09/29 (火) ~ 2009/09/30 (水)公演終了

シルエット
前の予定が延びてしまい
開演時間に間に合わずに観たので
最初からの流れが解らずに残念でしたが
終盤のシルエットぎみな照明の時のダンスがよかったのと
出演者の背中が綺麗だったのが印象的でした
次回はスタートから観たいと思います

呪われたバブルの塔 -ビフォーサイド- 【舞台写真掲載!】

呪われたバブルの塔 -ビフォーサイド- 【舞台写真掲載!】

北京蝶々

OFF・OFFシアター(東京都)

2009/10/01 (木) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

出汁がたっぷり効いたホラー
確かにホラーでした。

でも、しっかりとした骨組に
時代や人がしたたかに描かれていて。
舞台の切れと
出汁をたっぷり含んだ
単に怖いだけではない厚みに
この劇団の力量を感じました。

単品の作品としてもたっぷり楽しみ、
アフターサイドもすごく楽しみになりました。

満足度はアフターサイトを観てさらに上がる余白を
残しておくということで・・・。

ネタバレBOX

舞台装置を含めて
古い雑居ビルの雰囲気が細かく演じられていたのが
まず勝因かと・・・

時代というか、
不動産バブルの残滓や不況の時代の色までもが
役者たちによって
細かく舞台空間に織りあげられていて。

オーナー夫婦の醸し出す雰囲気が
淡々とした中で深く観る者を浸潤していきます。
不動産屋や入居者たちが織りなす
舞台の質感が絶妙。
対面式の客席は舞台と客席の仕切りを取り払って
同一の空気の中で
ビルにしがみつき追い込まれていく夫婦の心情を
ホラー仕立てで観る側に擦り込んでいきます。

時代のきしむ音や
夫婦それぞれの想いや、
常ならぬものの言葉のそれぞれに
しっかりとした理があって
真綿をしめるがごとく
場の空気を追い詰めていく。

終盤の切れがすごい。、
ホラーのテイストには
たっぷりとダシが効いていて・・・。

北京蝶々ならではの
時代への俯瞰と
一気に曝されるビルや人の過去、
重なっていく物語の骨格のしたたかさに
息を呑みました。

アフターサイドも是非に観たくなるような魅力も
たっぷりでありました。




世田谷カフカ 

世田谷カフカ 

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2009/09/28 (月) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

言うまでもなく素晴らしいが…
ケラさんはすごい。僕が言うまでもなくすごい。で、今回の「世田谷カフカ」もぎゃふんと言わされるぐらいすごい。だが、もっと違うものが見たくなったのも事実。その理由は、三宅弘城さんの好演。

ネタバレBOX

いつも思うことだがケラさんのバイタリティに感心する。
冒険をする。
お得意の手も使う。
作品としてちゃんとしている。
えらい。

作品としては
①カフカの諸著作
とくに「失踪者」「城」「審判」
のストーリーを中心としながら
②現実の世田谷区で芝居をしているナイロンの舞台裏
そして
③カフカ自身の人生
これらが交差してストーリーが紡がれていく。

もちろん面白い。
さすがケラさんだと思わずにいられない。
舞台の使い方も素敵だ。
珍しく学生演劇っぽい乗りも悪くない。
横町さん素敵。
ダンス素敵。
カフカ役の中村靖日さんハマリ役。

だが、たくさんのストーリーを同時並行的に配置し紡いでいくというスタイルが生み出すことなのだが、常に観客はメタの視点を持つことを要請され、したがって、なにかに入り込むことができない。

これはケラさん自身の狙いでもある。

「意外性に富んだ筋運びに夢中になるうち、いつの間にか登場人物に感情移入して、一緒に泣いたり笑ったり怒ったりする。そんな楽しみ方が演劇鑑賞のスタンダードになっているのだとしたら、今回の公演を観て、面食らい、戸惑う人も少なくないかもしれない。」

だが、僕は入り込みたいと思ってしまった。

それは、ひとえに三宅弘城さんの演じる「失踪者」の主人公カール・ロスマンが素敵で、ほかの筋の主人公をはるかに上回るパワーを発揮していたからであると思う。

たくさんのストーリーを同時並行的にコラージュして配置し、そこから浮かび上がる「カフカ」なるものを食すというのが狙いの演目なのだろうが、ハカラズモ独り目立ちをしてしまっている三宅弘城さんのおかげで、「カフカ」なるものよりも、「カフカ」が作品「失踪者」において何を描いたか、のほうに興味を抱いてしまったのだ。

そうなると、僕は「世田谷カフカ」よりも、三宅弘城さんを主演に据えた「失踪者」を観たい。ケラさんがあれをどうするかを観たい。

「失踪者」の舞台化といえば、松本修さんの「アメリカ」があり、これはとても刺激的で素晴らしい作品だった。そしてケラさんの「世田谷カフカ」にも、松本修さんの「アメリカ」に影響を受けたようなシーンがいくつか散見された。

では、松本修さんと真っ向から戦ったらどうかと思うのだ。
ケラさんの演出し、三宅さんが主演する「失踪者」がみたい。
それが「世田谷カフカ」をみた僕の感想だった。
逆手本忠臣蔵(公演再開&追加公演決定!)

逆手本忠臣蔵(公演再開&追加公演決定!)

劇団バッコスの祭

池袋小劇場(東京都)

2009/09/30 (水) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

巧みな演出による、まったく別の忠臣蔵
どんな忠臣蔵を見せてもらえるのかと思っていたが、なかなかスピーディで物語も面白い。
生粋の忠臣蔵ファンにはかなり辛いストーリーかもしれないが、よく似た別の物語として割り切って見ることができれば、楽しめるのではないかと思う。

正直、冒頭は「う〜ん」だったが、先に行くに従って、どんどん物語に取り込まれていった。
笑えるはずのところはあんまり笑えなかったりしたけれど・・・。

ネタバレBOX

いわゆる正調の忠臣蔵が好きな人にとっては、激怒モノあるいは噴飯モノかもしれないが、人のタテ、ヨコの糸の繋がりや、因縁をうまく配しており、物語としてもなかなか楽しめるものになっていた。
ただ、あまりにも全部が全部繋がりすぎるのはやりすぎかもしれないのだが。

それにつけても、演出がスピーディで観ていて心地よかった。
開始直後の繰り返しの多さには、「これでずっと行くのならばかなり辛い」と思っていたのだが(ここが説明にあった「コミカル」なところなのかもしれないが、まったく笑えず)、尻上がりに良くなってきた。

無駄な説明台詞がなく、回想シーンの入れ方もうまいし、狭い舞台ながら、芝居的ないろいろな約束事をうまく使った、舞台の使い方もなかなかいい(逃げ出した大石を探すシーンなど)。特に唐傘を使ったシーンのうまさには舌を巻いた。

脚本的には、単にストーリーを追いつつ説明するだけでなく、主要な登場人物それぞれにきちんと光を当て、その人を少しずつ浮かび上がられていくのもうまい。

松の廊下で浅野を止めた梶川の気持ちや、討ち入りの日を知らせる吉良の娘に花を持たせる心配りあたりの、ちょっとしたエピソードもなかなかいい。

もちろんそれは、役者の健闘もあると思うのだが、役者の多くは、なんとかそれについ行くのが精一杯に見えるところもあった。ここはこれから先、少しずつ良くなっていくのだろう。

役者の中では、吉良の憎々しさが際立っており、通常の忠臣蔵で見るような老人ではなく、脂ぎった感じもなかなかいい。

大石は、「まるで手本にならない最悪のダメ人間として描きました」と説明にあったが、それほどダメという印象はない。ダメな人なのだが、殿様との関係で討ち入りを決意する、という大元が弱く感じてしまった。
演出のせいもあるとは思うが。特に立ち回りの後の勝ち誇ったような表情のときには、なんとなくチンピラ風にしか見えないのが残念。
ダメだったり、自信がなかったりのはずが、割とキリっと前を見ている表情が多いからかもしれないし、眉毛の形(笑)もあるかもしれないなと思ったり。

それと女性陣の何人かの着物の着崩れはちょっと気になった。

演出だけでなく、台詞も、顔に痣のある妻あぐりと一緒に月見をする浅野内匠頭が「少し欠けている月もいいものだ」というあたりを含めて、なかなかいいものが多い。

笑わせたいところできちんと笑わせてもらえたり、役者たちにもう少し余裕が出てきたりするともっと良くなっていくだろう。
これからが楽しみな劇団に出会えたと思う。

しかし、討ち入りに、大石の妻りくや内匠頭の妻あぐりも参加したり、堀部が討ち死にしたり、松の廊下で浅野を止めた梶川が吉良の用心棒として雇われたり、さらにお軽は、なんと吉良の娘でソバ屋でバイトしていたり、その恋人の名前は勘平ではなく、三平のほうだったり、なんていう物語は、忠臣蔵ファンにはどう映るのだろうか。
呪われたバブルの塔 -ビフォーサイド- 【舞台写真掲載!】

呪われたバブルの塔 -ビフォーサイド- 【舞台写真掲載!】

北京蝶々

OFF・OFFシアター(東京都)

2009/10/01 (木) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

北京蝶々の素敵な挑戦!
 まずは北京蝶々の挑戦する姿勢を高く評価したい。ビフォーサイド、アフターサイドという二本連続公演、12日間18ステージというロングラン、そしてこのビフォアーサイドでは、社会派ヒューマンホラーという新境地を開拓したこと。そういう挑戦する姿勢が舞台全体にみなぎり、新鮮さと躍動感に充ち満ちていた。

 役者陣は初日のぎこちなさがまだ残っていたが、それが逆に芝居の緊張感につながり、いい意味での初々しさを感じた。オーナー高山守を演じた岩渕敏司は駄目な亭主を人間的に演じ、憎めない魅力的なキャラが出来上がった。その他の役者もそれぞれの持ち味をうまく出していた。

 照明の変化の妙や、ホラーの様々な仕掛けも存分に楽しめる。片方だけでも十分楽しめるということだが、せっかくだから両方みたいもの。

FEVER~眺め続けた展望の行方

FEVER~眺め続けた展望の行方

傑作を遊ぼう。rorian55?

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/09/19 (土) ~ 2009/09/27 (日)公演終了

満足度★★★★

思いだしました

同じところをうろうろまわってどこにも辿り着かなかったあの頃。
自分以外の誰もが楽しそうで、どうしていいか分からなかったあの頃。
芝居を始めて、楽しくて、苦しくて、毎日がとても幸せだったあの頃。


思えば遠くに来てしまったけれど、今も実はあの頃の自分が自分の中にいるんだなあって、切なくて、でも幸せになりました。


内容に関してはもろもろ思うところもありますが(笑)
ひとまず、劇団化おめでとうございます。

アルコホール2009

アルコホール2009

キャンペーンズ

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2009/10/01 (木) ~ 2009/10/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

ごめんなさい。
こんなに楽しい可笑しい舞台観たの何年ぶりで笑ー。もう、ぜったい!ぜったい!!決めた!!!いやぁスケジュールさへあえば毎回お金払って観たい!それほど素晴らしいブラボーな舞台でした。絶賛公演中。別に関係者じゃないのにね。でも、伝えなくっちゃ!一人でも多くの人に観て欲しいな。原点!??しかし、役者さんたちは相当な鍛錬が必要でしょうね。ぅん。他じゃまねできないですね。今ならまだ間に合う!観てください。みんな生きてる♪

はちみつ

はちみつ

こゆび侍

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/09/23 (水) ~ 2009/09/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

面白うて やがて哀しき 恋愛譚
過去に観た2作が(大リーグボール級も含む)変化球だったのに対して今回はド真ん中の剛速球、吟ずれば(笑)「面白うて やがて哀しき 恋愛譚」、序盤は「え、まさかラブコメ!?」なほどに笑いも多く、がしかし、次第に恋愛特有の切な~い感覚が強くなり、身につまされてしまうという…。
裏切られてもまだ相手を信じる「まっすぐな」朔太郎には往年の自分自身を…すみません、ウソです(爆)「かくありたかった自分」を重ねて観ていたりもするから感情移入しすぎてまるで擬似体験、みたいな。
また、メイド喫茶のシーンなぞもともとユーモラスなのに、取材に行っている成島主宰の姿を想像したら、より頬が緩んでしまって…
(後で聞いた話では主宰のみならずキャストも一緒で、全員癒されたとのこと)
あと、映画音楽っぽい曲の使用(実際は映画音楽は1曲だけだそうで)や朔太郎が映研であるという設定もあり、全体的に「映画っぽいなぁ」と思っていたら、本作は映画のシナリオとして書かれていたものを舞台化したとのことで、あぁ、それが一番の原因か、なんてことも。
恋愛ドラマでありながら、劇団競泳水着とはまた趣を異にする1作、面白かったなぁ。

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