
コースト・オブ・ユートピア-ユートピアの岸へ
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/09/12 (土) ~ 2009/10/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
9時間の大作!渋谷で今ロシア思想家の芝居を打つ意味。
蜷川さん、今度は9時間に及ぶ大作です!
通し券で三部作を一気に観ました。
12時開演、終わったら22時20分、こんなの初めてですが、
こういうイベント性が高いのも楽しいですね。
舞台は、囲み舞台。
開演前のお客さん入れの時間から、舞台上には
出演俳優さんが稽古着姿で並び、
長めの会議テーブルを囲んで談笑…。
本読みでも始まりそうな稽古場風光景。
ほんの目前に、大物さんたちが大挙して並ぶ様は圧巻です。
しかし、開演と同時に、
舞台の周りを瞬く間に紗のかかった半透明のカーテンが覆い、
現代の街の雑踏の音が大きくなり、出演者はカーテンの中で
衣装をつけ、道具も設置されて、次の瞬間、舞台上は
一気に1833年のロシアに飛ぶ。
この展開、この演出にまず驚かされました。さすがです。
蜷川さんはよく、この渋谷で若者たちのいるど真ん中で
芝居をする意味を話されてるので、現代と歴史を結ぶ
演出を常に考えられているのだと思います。
そして、渋谷で今、ロシアの思想家たちの長時間に及ぶ
芝居を打つという意味を考えさせられます。
メインの話は、阿部さん演じる思想家と勝村さんの革命家
を中心に集まるロシアの現代・未来を憂う人々。
名門貴族の家族、革命家、詩人、哲学者、評論家たちが
海外へと転々とし祖国を案じながらも、それぞれの人生を
生きるまさしく大河ドラマのよう。
特に阿部さんのパワーは圧巻です。
しかし、私としては、文芸評論家ベリンスキーを演じた
池内博之さんの貧しく不器用ながらも、必死に自分の考え
を説き生き抜く姿が素晴らしかった!
また1部、家族、兄弟姉妹もその思想に影響されながら、
時にはかわいらしく夢見て、時には必死に生きる姿も心に残ります。
彼らの人生の様々な逸話やその年月の流れは、
まさに長編でしか味わえない。
何度も休憩があり席に戻ると同じ世界に浸れる、
何度も舞台上の世界に帰ってくるような感覚。
俳優と観客が、足掛け10時間以上も劇場内で同じ時間を
共有する楽しさを十二分に堪能しました。

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』
DULL-COLORED POP
サンモールスタジオ(東京都)
2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了

わが星
ままごと
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2009/10/08 (木) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』
DULL-COLORED POP
サンモールスタジオ(東京都)
2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了
【サイコシス】初日、二日目。
出て来るのが誰なのかは分からない。誰でもないし、誰でもあった。確実に言えるのは「人だった」という事。そしてそれが全て。タイトルを知っているとついその「覚める瞬間」を待ちますが、実際には初めから覚めっぱなし。劇中に波みたいなものはあるけれど、それは目覚めさせる為の流れではなく。むしろ、「閉じる」「途切れる」「壊れる」「失う」などに向けたカウントダウン。
観ていて非常に疲れました。人よってはすぐに何か重なるかもしれないし、しばらく時間差があるかもしれないし、最後まで何も得ないかもしれない。
中身は異なるけど、個人的には「Caesciumberry Jam」を観た時と似た何かを感じた。でも何が似ていたのかはよく分からない。抜け道のない閉塞感かな?うーん。

バケレッタ
勝田演劇事務所×海のサーカス
吉祥寺シアター(東京都)
2009/10/02 (金) ~ 2009/10/08 (木)公演終了
満足度★★
うーんと。
大味というか、おおざっぱというか。
置いてきぼりをくらってしまいました。
観劇することをあきらめてしまった。
俳優さんたちはとても素敵で、村松恭子さんなど本当に力強かったのですが。
全体的に残念でした。。

アヌーク・ファン・ダイク「STAU」
ダンストリエンナーレトーキョー
青山円形劇場(東京都)
2009/10/08 (木) ~ 2009/10/08 (木)公演終了
満足度★★★
トリエンナーレ・フィナーレ
ダンストリエンナーレの最後はオランダの女性振付家アヌーク・ファン・ダイクの作品。フェスティバルの後半は天気もぐずつき、疲労もたまってきたが、どうにか通し券を無駄にせずに済んだ。最終公演にふさわしく、面白い趣向を凝らしている。
この作品だけはこのあと金沢でも上演されるので、これから見る人はネタバレBOXを開けないほうがいいと思う。

渇いた人々は、とりあえず死を叫び
劇団俳優座
あうるすぽっと(東京都)
2009/10/08 (木) ~ 2009/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★
青木豪作品には愛がある
冷静に考えると、大雨で避難している校舎で繰り広げられる会話ではないなと思うものの、何だか作者の思惑に従順になってしまう自分がいた。
青木豪さんは、いつも、登場人物各人に愛情を注いで、劇作していることがわかる。
今回の作品も例に漏れず。だから、作者に都合の良い登場人物の行動や台詞にも、さして違和感を感じない。
基本的に、人間描写や役者に対する敬意や愛が感じられるから。
昔から、大ファンだった岩崎加根子さんが、相変わらずいい芝居をされていて、嬉しかった。
客席が、気の毒を通り越し、悲惨に思う程ガラガラな上、70代80代の観客の寝息があちこちで聞こえたけれど、私には心地良い舞台でした。

下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。
TEAM NACS
道新ホール(北海道)
2009/04/17 (金) ~ 2009/04/29 (水)公演終了

パイパー
NODA・MAP
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/01/04 (日) ~ 2009/02/28 (土)公演終了
満足度★★★★★
立ち見でしたが
見て来た友達に進められて立ち見で見ましたが疲れることなく見入ってしまいました。宮沢りえさんの声がすてきでした!!
初めて大きな舞台を見たのですが病み付きになりそうです♪

Nine Lives
コンドルズ
東京グローブ座(東京都)
2009/09/18 (金) ~ 2009/09/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
初でした♪
友達に誘われて初めて行ったのですが凄く面白かった!!
ダンスありコントあり人形劇あり!
絶対次ぎの公演も行きたいです!!!

MUSTANG MONO
GRINDER-MAN
アサヒ・アートスクエア(東京都)
2009/08/07 (金) ~ 2009/08/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
おもしろかった!
凄く素敵に空間を使っているなぁと思いました。
客席と舞台の線引きがなくて映像、音楽、ダンスの見せ方がとてもおもしろかったです♪

twelve
劇団6番シード
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2009/09/12 (土) ~ 2009/09/21 (月)公演終了
満足度★★★
12個の扉
枠だけの扉や照明が印象的でした。
始めは全く繋がりのない12人が実は細く絡まった糸で繋がっていてそれを思い出しながら進んでいくお話。
舞台の使い方が素敵だなと思いました。

コースト・オブ・ユートピア-ユートピアの岸へ
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/09/12 (土) ~ 2009/10/04 (日)公演終了
みっかれんぞく。
1はさらっと終わった感じ。2部はなかなか面白く、3は期待してたほどは盛り上がらなかった。全体を通し、刺激的なシーン、素敵な演出ももちろんあったのだけど、観よう観ようとしないと関係性も台詞も頭に入ってこず。話自体はとても面白いのに、なかなか疲れる舞台だった。

脳の国のDr.シナプス
オフィス★怪人社
サンモールスタジオ(東京都)
2009/09/30 (水) ~ 2009/10/04 (日)公演終了
満足度★★★
体感時間は短め
頭をうって以来、判断を求められるような状況になるとどちらにすべきか問う声が脳内に響く(どころかDr.シナプスと名乗る男まで見えてしまう)ようになった主人公の物語。
脚本が仕上がってから10日ほどしか稽古期間がなかったとのことで、観ていてちょっとヒヤリとするような部分もありつつ、しかし露骨なミスなしに見せるのは、普段お笑いライブでの即興的な演技で鍛えられているメンバーが多いからか?
そのフォローの巧みさ、あるいはハプニングへの臨機応変な対応は、多少パターンは異なるが YANKEE STADIUM 20XX とも通ずるような。
また、お笑いライブと言えば、プロローグは状況のみ決まっていて役の名前から与えられる課題やその回答まで即興というコント風で、ここのライブ感によって「ツカミはオッケー」な感じ。
ただ、この後、主人公が頭をうって本筋に入るまでまだしばらくあるので全体のバランスとしてはアタマでっかち気味かも?
そうして結局主人公が沖縄での自転車レースに出場することになり、ここでやっと疑問氷解。タイトル等からこの春先に多かった脳内あるいはココロの内部系?と思いつつも、チラシのイラストは自転車レースっぽくて「???」状態だったのですよ。
で、ここでのライバルコンビを演ずるのが ATT メンバーで、お得意のユニークなアクションを見せる度に客席が「お~」みたいにどよめくのが愉快っちゅうか、ファンとして快感、みたいな。(もしかして優越感か?(爆))
そんなこんなもあって、前説での予告通りの約125分、楽しさによって「アッと言う間」まではいかないにしても体感時間はそんなにないのでありました。

『君がもしアンデルセンだったら…』
CAPTAIN CHIMPANZEE
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2009/09/26 (土) ~ 2009/10/04 (日)公演終了
満足度★★★★
「調理法」が鮮やか
いわゆる古典や名作と言われる作品をモチーフに、様々に料理してオリジナルストーリーに絡ませて見せるのが得意なここ、今回の題材はアンデルセン。
がしかし、単にアンデルセンの作品を絡ませるのではなく、アナザー・エンディングや後日譚なども劇中人物の創作として加えているのがさすが。こんな風に「調理法」が毎回違うのが見事。
見事と言えばネコたちの衣裳、耳と尻尾とベストが同じ柄の布で、それぞれ個性を出しているのもイイ。
また、
「この話では人は死なないって作者が言ってたよ」
「だってあの人、約束守らないじゃないか。締め切りだって守らないし」
なんてコトをその「作者」自身が書いているという楽屋落ち(それも三段構えだし)的なところも好きだなぁ。
あと、老いた先生のピンチをかつての教え子たちが救うというプロットなどから「某演劇集団」(特に名を秘す(笑))の全盛期(おっと失言!(爆))と通ずる雰囲気も感じる。

蛮幽鬼(ばんゆうき)
松竹
新橋演舞場(東京都)
2009/09/30 (水) ~ 2009/10/27 (火)公演終了

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』
DULL-COLORED POP
サンモールスタジオ(東京都)
2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』
DULL-COLORED POP
サンモールスタジオ(東京都)
2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了
満足度★★★★★
「プルーフ/証明」 いくつものトーンが重なって・・・。
登場人物間それぞれに
異なるトーンが作られて、
良い意味でまじりあうことなく
ある種の光をもって重なり合っていきます。
役者たちの演技にぶれがなく
個々のシーンに瑞々しさと質感があって
登場人物の想いや感情がまっすぐにやってくる。
深く豊かな密度を持ちながら
しっかりとエッジの立った、
出色のストレートプレイでありました。

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』
DULL-COLORED POP
サンモールスタジオ(東京都)
2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了
【プルーフ】初日、一日目。
反りの合わない姉妹。偉大な数学者であり大学で講義を持っていた父親。彼を慕ってその元で学んでいた青年。妹と父親は愛着のある家で長きを共に暮らし、やがてその生活に終わりが訪れる。変わっていくもの。変わらないもの。受け継がれるもの。途切れるもの。答えのあるもの。答えのないもの。示し様のないもの。これは、ある証明を巡る物語。
誰が何を考えているのか分かりやすい点でいくとある意味「小部屋の中のマリー」とは真逆な様で、そしてまた似てもいたり。そう、この話は非常にスマート。『数学の話は難しそうだなぁ』なんて印象は冒頭の内に捨てたほうが吉。別に数式に当てはめた伏線とかは出て来ないから大丈夫。これ自体は人の在り方についての話。
過去の上演との比較。おやつの時間堂では企画の形式もあって「新鮮味」が、コロブチカでは「深み」があった。そしていよいよ翻訳者自らの演出。個人的には「適切」な印象。上演時間も大分スリムになって脚本をあちこちいじっただろうに違和感はないし、無理に表現を変えた箇所もない。演技の違いは役者の違いが根源であって、演出技法で演技面に特異な見せ方を引き出した感じはない。役者に任せる部分は任せつつ、しっかりチームで作られたのだろうと思う。この座組で上演するに当たっての「適切」。
自分が座ったのは最前列の下手席。たまたまだったけど、個人的にはここがベストポジションだった気がする。役者の顔もちょうど観たい角度で観られたし。とりあえず、舞台上を観る事に集中して入り込みたい人は中央通路からちょっと離れたほうが良いかも。
最後に『今後の活動の為にアンケートを〜』というお馴染みのアナウンスに対して「じゃあ、いつかはその今後があってくれよ」と心の中でレス。劇場は22時退館の様です。夜の回ならアンケートは途中休憩の間に書いたほうが良いです。

ジル・ジョバン/カンパニー・ジル・ジョバン「Black Swan」 / 中村恩恵/Dance Sanga「ROSE WINDOW」
ダンストリエンナーレトーキョー
青山円形劇場(東京都)
2009/10/06 (火) ~ 2009/10/06 (火)公演終了
低調
ダンストリエンナーレの第10弾。これがラス前。プログラムの内容か自分の体調かはともかく、ここへきてやや失速ぎみ。この日は日本とスイスの振付家の作品2本立て。