
来来来来来
劇団、本谷有希子
本多劇場(東京都)
2009/07/31 (金) ~ 2009/08/16 (日)公演終了
太く繊細に描かれる心の闇に息をのむ
内に芽生えたそれぞれの修羅が
ドミノ倒しのように
物語を広げていくのが圧巻。
よしんば常軌を逸した表現であっても
突き抜けなければ見えない本質があって・・・・。
今回の本谷さんは
遠慮なく、でも繊細に箍を外して
女性たちの心を暴き出しておりました。

肩の上で踊るロマンシングガール
「佐藤の、」
新宿眼科画廊(東京都)
2009/07/31 (金) ~ 2009/08/02 (日)公演終了
奇想天外な前提がナチュラルにやってくる
物語の前提はかなり奇想天外、
でも、そこから見えてくるものは、ナチュラルで
ちょっと切なくて・・・。
役者たちのお芝居にjもしっかりとしたテンションがあって
取り込まれるように見入ってしまいました

肩の上で踊るロマンシングガール
「佐藤の、」
新宿眼科画廊(東京都)
2009/07/31 (金) ~ 2009/08/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
追加公演見ました
たった二人の出演者による芝居。
男性が女性に変わってしまった結果、ふるまい方のように変化しないことと、トイレの仕方など変化せざるを得ないこと、両方があることが描かれていた。その彼女は、彼氏が変化したこと変化しないことのそれぞれについて、許容できる点できない点がやはりある。
そんな非日常的な状況から始まる、非常に日常的なシーンを描いた作品でした。結末とその先におきるであろうことは、ここでは触れません。
短い時間ではありましたが、狭い空間のためお二方の細かい表情までじっくり堪能でき満足しました。

ラーメンすすって、泣いちゃって!
悲願華
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2009/07/31 (金) ~ 2009/08/02 (日)公演終了
観劇後、ラーメンが食べたくなったか?
ラーメン屋が舞台だったのだが、残念ながら、そうはならなかった。空腹だったのに。
だって美味しそうに見えなかったんだもの。
「悲しくも楽しい物語」という説明から人情喜劇と思っていたのだが、意外と喜劇の要素が少なかったし、悲しくは全然ならなかった。もちろん多少は笑えるところもあるのだが、熱演が結果に結びつかないという印象。
学生とは言え、「大阪からやってきた」ということだけで、こちらの期待値(特に会話のテンポ良さや笑いの期待値)を上げてしまったようだ。

ラーメンすすって、泣いちゃって!
悲願華
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2009/07/31 (金) ~ 2009/08/02 (日)公演終了
満足度★★
関東風?
ラーメン屋に入店する設定の客入れ、お品書きという当日パンフレットなどセンスはいい。
内容は・・・発展途上、かな。大阪の劇団ということで笑いを期待していたが、残念ながら笑えなかった。若葉、ユリエはまるでお笑いコンビのオセロを見ているようで、面白かった。
だが、それ以外の登場人物は関西弁を使っておらず、ちょっとがっかりした。
もっとベタな演出でもいいような気がする。東京を意識した結果なのか?
ま、現役学生ということで、若さが前面にでたような作品でした。
。

オペラ・ド・マランドロ
アトリエ・ダンカン
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2009/07/25 (土) ~ 2009/08/02 (日)公演終了
満足度★★
B級顔見世ミュージカル
これ、出演者の顔見世興行というか、
プレゼンテーションのような作品だなぁって感じました。
ミュージカルなのにチケット代金が安いから、
(でも客席はガラガラ、確かに四季同様、カラオケミュージカルですが)
どんなかなぁとは思ってましたが、
きっと稽古とか役作りに時間をかけなくていい分もあって
コストダウンが図れたのでしょう。
この作品も、先週見た「異人たちとの夏」同様、
鈴木って人の作品。この人、人気あるんだなぁ。
正直、話の構成、ラストの持ってき方とか、
めっちゃめちゃなんだけど。
装置はシュール(=簡素)、照明はシック(=煌びやかさがない)、
と、非常に低予算チックに構成している。
低予算でも、派手に豪華に見せるのがミュージカルのお家芸なんだけど
地味に地味に行くって、それはそれで、この人の味なんだろうな。
僕は出来ることなら、口にしたくないけど!いや絶対食べたくない。
このデフレの時代、
ローコストオペレーションはしなきゃいけないし、
歩留まりも悪いのを想定しなきゃいけないから、
こんな倹約家の制作陣は重宝されるんだろうな。

家族
かもめマシーン
遊空間がざびぃ(東京都)
2009/07/30 (木) ~ 2009/08/02 (日)公演終了
満足度★★★
痛みの家族
本来なら幸福な家族像を誰もが望んでいる。しかし、幸福そうに見える家族でも問題の一つや二つは抱えてるはずだ。
この物語は兄が幼女2人を殺害し、遺体を観覧車の下に埋めたことから、死刑囚の家族となっても尚、この廃墟と化した団地に住み続ける家族の物語である。
以下はネタばれBOXにて。。

咲かせつづける花
演劇チーム 渋谷ハチ公前
新宿シアターモリエール(東京都)
2009/05/18 (月) ~ 2009/05/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
初めての舞台
私は夜(18時)の部、千秋楽を拝見しました。笑いあり涙ありのいい舞台でした。出演者皆様が一本芯演技し、これに答えかのように観客が、笑ったり、すすり泣いたりしていて、舞台上だけでなく、会場全体が一つの世界の様でした。最後には何か問題定義された気持ちになりました。
心に「ズシッ」と来るものがありました。
舞台を見終わった後、それが何なのか無い頭で、頭が痛くなるくらい考えました。だけど上手く言葉に出来ません。
一夜たって、朝起きて、ぼっんやりした頭で、漠然と『咲かせつづける花』について考えてみた…
ここでの『花』の意味について…
「渋谷ハチ公前」の皆様が伝えたかっことについて…
『花』は散る、枯れる。その様に、形があるものは、なくても、体や五感で感じられる『物』は、いつか無くなってしまう。
でも、散らない、枯れない『花』もあると思う。
それは、『想い』、『気持ち』、『心』なのかもしれない。
それは、枯れるときもあるかもしれない
たけど、それはその人次第だと思う。
そう言うことを「渋谷ハチ公前」の皆様は、伝えたかったのではないだろうか。
『演劇』と言う『種』にして、観た人の『心』で、咲きつづけるように…

喫茶シャコンヌ
劇団東京イボンヌ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/07/15 (水) ~ 2009/07/20 (月)公演終了
バイオリン
東京イボンヌは、今回で2作品目の観劇。
バイオリンの生演奏は、素晴らしかったです。
前作も恋愛のシチュエーションが、不倫だったりちょっと非日常的な部分があって、興味深かったんですけど、今回も血が繋がっていない兄妹の関係だったり、ちょっと変わったシチュエーションが、どうなって行くんだろう?と、気になってストーリーに引き込まれていく感じでした。
秋定さんは、やっぱり存在感ありますね。華があるし、声も好きでした。
あと、山口さんの存在も良い感じで絡んでいて、ラストでスッキリ気持ち良くなれて良かったです。一途なところが、山口さんが持つ雰囲気に合っていたと思います。
杉山さんのキャラクタも、よくこんな人いるよなぁって思いながら観てました。すごいハマり役みたいで、杉山さんを他の舞台で観ても、今回の印象が残ってしまいそうです。
一つ気になっていたのがバイオリンの演奏が素晴らしいあまりに、芝居から気持ちが離れる(秋定さんが演奏しているシーンが思い浮かばない)感じがしました。一度でも最初に秋定さんがバイオリンを持つシーンがあっても良かったかなぁ?
また次回の作品も楽しみです。

異人たちとの夏
東宝
シアタークリエ(東京都)
2009/07/04 (土) ~ 2009/07/25 (土)公演終了
満足度★★
暗く、静かなホラー
暗いなぁ…
シュールと言う名の簡素で陰湿な舞台セットの中、
コマ切れに描かれた古めかしい話が綴られているから、
いやに暗転が多く、テンポが悪い。
そして、とにかく静か。
設定を現代の都会に置き換えているから、
原作や映像で描かれている風情やバタ臭さがない代わりに、
ドライでクールな殺伐感がある。
いわば「四谷怪談」のような人肌や感情が篭った幽霊ではなく、
「リング 貞子」や「JUON」のようなホラー感覚に見える、
恐さや哀しみの方向性が違う
狙いは伝わらないが、挑戦している感はあり、
模索してるんだろうなって感じはするけど、
それは、製作者側の問題。
製作者の勉強に、高いチケット代払わされてる観客はいい迷惑。
相変わらずクリエは、観客そっちのけで自己満足な興行をしているな。
その結果が、来年の「放浪記」上演なんだろうな

黄金時代と優しい奴ら
東京ポトラッチダンディーズ
タイニイアリス(東京都)
2009/07/30 (木) ~ 2009/08/02 (日)公演終了

サンタのひげ
劇団SKグループ
南国居酒屋 きじむなあ(青森県)
2007/10/17 (水) ~ 2007/10/17 (水)公演終了
満足度★★★★★
特等席!
2mぐらいしか離れてないところで、現実なのに現実じゃないことが起こってる!
一般客としてはそれだけで結構スゴイ体験なのに、
へんちくりんで、おかしくって、でも暖かくて泣ける。
良いお芝居でしたナ。
いゃ、
良い体験でした。
さんきゅ♪

【第20回テアトロ新人戯曲賞第1次選考通過止まり作品】怖気
江古田のガールズ
小劇場 楽園(東京都)
2009/07/29 (水) ~ 2009/08/02 (日)公演終了

花とアスファルト
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2009/08/01 (土) ~ 2009/08/09 (日)公演終了
満足度★★★★
大人の童話
川上弘美の「神様」を題材にしたらしい。川上弘美の作品はかなり前に夢中になって読んだ時期があって、確か10冊ほど読んだ頃、飽きて読まなくなった作家だった。なぜ飽きたかというと、川上の書く短編は幻想的な世界といえば聞こえはいいが、まったくの嘘話で、登場人物というか登場動物が変わっていて、蛇だったり河童だったり龍だったり人魚だったり、熊だったり・・。文章自体もひじょうに読みやすく中学生向きの作家レベルだから、東野圭吾や北重人の文章力と比較するとあまりにも幼児性が強いと感じたからだ。
だから、それに平衡して今回の小夏の作風はどうしても童話的要素が強くなっている。
以下はネタバレBOXにて。。

信長 -NOBUNAGA
劇団め組
吉祥寺シアター(東京都)
2009/07/31 (金) ~ 2009/08/04 (火)公演終了

ラーメンすすって、泣いちゃって!
悲願華
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2009/07/31 (金) ~ 2009/08/02 (日)公演終了

ラーメンすすって、泣いちゃって!
悲願華
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2009/07/31 (金) ~ 2009/08/02 (日)公演終了
満足度★★★
頑張ってるね
これからの演劇を担っていこうとする学生演劇らしい一生懸命な芝居で好感は持てると思います。でも,ストーリーが読めてしまうのと最後の話の詰めが淡白なのは,やはりまだまだこれからなのかなあ。ひとりひとりの演技にはまったく問題はないでしょう。これから味を濃くしていけばと思います。またどこかで悲願華の名を目にすることがあればと思います。頑張ってください。

ねずみの夜 【公演終了・御来場御礼】
殿様ランチ
サンモールスタジオ(東京都)
2009/07/29 (水) ~ 2009/08/04 (火)公演終了
満足度★★★★
アイデアに脱帽、楽しめました
面白い名前の劇団だなぁと思っていたので初見です
導入部の面白さ、構成の巧みさ、笑いの質、すべて自分好みで
満足しました。でも満点にしなかった理由はネタばれで。
自分の観た日はアフタートークがあり、安井順平氏がゲストで
観客の視点で質問したり、感想を述べてくれたので参考になりました。
終演後、舞台に上がっていわくつき?の舞台美術を見学してもOKと
いうことで、上演中気になっていた部分を確認できたこともうれしかった。
また、平日マチネーの割引・アフター企画など、観客サービスの点でも
配慮されていると思います。
時代劇ばかりやっている劇団ではないとのこと、作・演出の板垣さんは役者としても面白い人だと思ったので、今後も機会があれば観てみたい劇団です。

血縁~飛んで火に入る五兄弟~【10周年記念公演】※本日千秋楽!
モダンスイマーズ
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/07/17 (金) ~ 2009/08/02 (日)公演終了
満足度★★★★
祭りですね
今回は、10周年記念公演ということで
脚本と演出もモダンスイマーズ5人全員で行い、
普段は作演出の蓬莱さんも役者として出演。
前の公演の『夜光ホテル』も観たが、そのときは割りと重めの人間ドラマだった。
今回はまったく違う。たしかに「祭り!」
舞台というよりも、コントに近いかも!
踊りあり、年中行事あり。
毎回こんなノリだったらキツイけど、記念公演だしOKかな。
なにより単純に楽しめた!
開演前の客席案内も開演ギリギリまで劇団員自らやってたし
終演後も通路やロビーにたって丁寧に挨拶している姿にちょっと感動。

ねずみの夜 【公演終了・御来場御礼】
殿様ランチ
サンモールスタジオ(東京都)
2009/07/29 (水) ~ 2009/08/04 (火)公演終了
満足度★★★★
平日昼でチケットも安かったので観てきました
「その隣の家から再現」というのがポイント!
冒頭での入り方は抜群に面白い。
ただ、本編のセリフやストーリーがもう一歩詰めが甘いと言うか
もう少し歴史的事実も絡められたらよかったのに。
あと、登場人物が少し多いかな?
もっと少数に絞ってもいいんじゃないのかな。
まあ、値段分は十分に楽しめた!
その後のアフタートークも参加した。
作演出の板垣さんと お笑い芸人の安井順平さん。
なんか、アフタートークを聞いた限りでは
龍馬にそれほど思い入れがあるわけではなく、
詳しい人に聞いたりやウィキペディアで調べた程度みたい
納得。