巨人は熟睡中(ご来場ありがとうございましたっ!!)
贅沢な妥協策
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2009/08/20 (木) ~ 2009/08/23 (日)公演終了
満足度★★★★
大仏になりました。
小ネタが散りばめられていて一見くだらないのですが、ちゃんと芯があります。
何気ない一言や一挙手一投足も実は深かったり。
きっちり考えて隙なく作られている印象でした。
脚本的には緩急がついてそうなので、ちょっと冗長気味に感じたのは役者のテンポの問題かと思います。
笑いはかなり起きてましたが、それでも客席と舞台との間に1枚壁を感じたので、それを吹き飛ばすくらいの勢いがあればもっと良かったでしょう。
実は前回公演も観ているのですが、随分印象が違いました。
等身大な内容だったからでしょうか。
伸びしろも感じますが、まだ題材によって完成度にブレがありそうですね。
そのあたり検証すべく次回も観てみます。
ネタバレBOX
ラストは惨いながらも軽快なノリで終わったので、その直前のクライマックスシーンはもっと嫌な感じにえぐって欲しかったです。
ラストに行くまでのセリフ、すごくわかりやすくまとめてはくれるのですが、「まとめ」っぽくてあまり心に訴えてはこない感じでした。
あのシーンの出来が全体をきゅっと締めると思うのでもうちょい頑張って欲しかった。
ところでラストシーンは、後ろの人はちゃんと足元見えていたのでしょうか。
それが気になりました。
捩子ぴじんソロ公演
捩子ぴじん
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/08/21 (金) ~ 2009/08/23 (日)公演終了
氷と炎
捩子ぴじんという名前のダンサー。チラシによると大駱駝鑑にかつて所属。見るのは今回がほぼ初めて。ジョセフ・ナジの「遊*ASOBU」に出ていたのをかろうじて覚えている。
ネタバレBOX
最初に出てきて氷の塊をノコギリでひくのは当人ではない。ソロ公演を手助けする黒子だろうと思うが、それにしてはやけに目立っていた。頭を丸刈りにした山下洋輔ふうの顔立ち。
しばらくして登場のぴじんは黒いビキニのブリーフ姿。細身で均整のとれた体は、アフリカの若者を彷彿。頭はスキンヘッド。尖った耳、間隔の広い両目がどことなく宇宙人めいている。体全体に金粉か銀粉を塗れば室伏鴻に似たスタイルだが、室伏のような迫力は感じなかった。
床はむきだしのコンクリート。ダンス公演でこれはどうなのだろう。
床には転がりません、倒れ込みません、うずくまるかもしれないけれど基本的には立ったままで踊ります、回転もスピードをつけて何回もやることはありません。
踊る前からそういったことを宣言しているようなもので、あまり見る側の期待をあおるものではなかったし、実際の踊りのほうも探りさぐりやっている感じがした。
ダンスがあらかじめ振付けたものかそれとも即興かは見ていてもなかなかわかりにくいのだけど、今回のダンスは全体的に即興の部分が大きかったのではないかと思う。
照明が一定の効果をねらってというよりも、かなり恣意的に変化していたというのも、即興のためのヒントに思えたし、天井から吊られてときどき気流の関係でゆっくりと動くオブジェや、解け方や割れ方があらかじめ予想できない氷を使うのも、ダンスが即興ではないかと思わせる要因だった。バケツで燃える火もしかり。
即興かどうかはともかく、ダンサーから伝わってくる集中力とか熱っぽさというものがちょっと希薄な気がして、その点で物足りないと感じる60分だった。
反重力エンピツ
国道五十八号戦線
サンモールスタジオ(東京都)
2009/08/19 (水) ~ 2009/08/23 (日)公演終了
満足度★★★★
今の時代の学生運動
「反重力」とは物質に加わる重力を無効にしたり、調節する技術。現実の物理学では理論的に不可能であり、架空の技術とされる。
そんな反重力をテーマに描かれた学生運動活動家たちの物語。
ネタバレBOX
爆弾テロを計画するノンセクトラジカルのグループ。
「ノンセクトラジカル」とはノンセクト・ラジカルとは、全共闘時代以降に成立した新左翼系の活動家やグループの総称。「ノンセクト」は「(既存の)セクト(党派)に属していない、無党派」の意。「ラジカル」は「急進的」の意。
本質的には、国家権力はもちろん日本共産党や新左翼党派をも含めた既存の権力に反発する者の集まりである。もとよりノンセクトには明確な理論や強固な組織があるわけではなく、中にはお祭り騒ぎ的に参加した者さえも存在した。
ノンセクトの運動は全共闘運動以降、縮小の一途を辿っているといわれているが、既存党派のように組織に縛られることがないため、その時代の世相にいち早く対応して行動する機動性に富んでいるといわれる。
昔は最大で70名居たメンバーも現在は約十分の一になってしまったグループ。今の時代に、一般的、時代遅れといわれるそんなグループには、一癖も二癖もある人物たちが集まる。
グループの中では、昔からの風習である、予定調和的な会議の進行が行われたり、内ゲバよろしく、主導権争いが行われ、時代にミスマッチな存在であることを浮き彫りにしていく。
グループのコアメンバーは、どうやら、組織壊滅を目的としたスパイが入り込んでいるとにらみ、それらのスパイたちをあぶりだすための作戦を仕掛ける。
実は、今回の爆弾テロは2回目に、1年前に計画した1回目のテロは失敗に終わり、コアメンバーの一人が非業に死を遂げていたのだが、それはダミーで、スパイたちをあぶりだすための作戦でしかなかった。
つまり、コアメンバーは、もともと爆弾テロなど起こす気が毛頭なく、組織維持のために、スパイをあぶりだすためだけに、形だけのテロを計画していたのだ。
その作戦によって、見事に、右翼系のスパイがあぶりだされ、それに釣られて、左翼系のスパイもあぶりだされる。
これによって、掃討作戦は終了したかに見えるが、常に一人で行動し、グループになじめずにいた、本来は活動とは無縁に見えるメンバーが、少しでも、グループに貢献したいと、独自に本物の爆弾を作成し、テロを実行に移してしまうという、どんでん返しで、物語は幕切れを迎える。。。
この物語では、スパイとスパイされる者は相当の労力を費やしているにもかかわらず、なんら生産性を持たない。
相手を無力化すること=反重力であるの一点に力を注いでいる様がものがしかった。
ストーリー進行は力強く、見るものをひきつけるため、芝居に入り込むことはできるが、学生運動の描き方が一面的で、リアリティに書ける点が残念であった。
河童
渡辺源四郎商店
アトリエ・グリーンパーク(青森県)
2009/08/20 (木) ~ 2009/08/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
歴代エース集合とは・・・
ようやく観ることの叶ったこの作品。
とはいえ、
実は自分の「趣味」に合うかはちょっと疑問ながらも、
チャンスは無駄にしたくなかったので、行ってみた。
結論から言うと、期待を裏切る(勿論、良い方に)満足度。
いや、
悲しい話だから、満足って表現は良いのか・・・・?
が、
御店主自ら、このメンバーで上演できる幸せを語っておられた(ブログで)のも頷ける。
若々しさもさることながら、力強さやスピードがあり、
さらに、
コミカルさや、可愛らしさ、美しさ、無邪気さが、
痛みや苦しみ残酷さを一層際立たせた。
とか、
思ってみました。
挑発スタア
イデビアン・クルー
にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)
2009/08/20 (木) ~ 2009/08/25 (火)公演終了
満足度★★★★
家族の肖像
初日に見る。期待通りというか、期待以上に面白かった。
かつては学校の体育館だった会場。バスケのゴールが一つ残っているのがご愛嬌。誰かが途中でシュートを打つかと思ったが、それは考えすぎだった。
演劇の場合は、客席を二手に分け、その間のスペースで演技を行うというのはときどき見るが、ダンス公演でそういう形のものを見たのはたぶんこれが初めてだ。そしてそれが非常に面白い効果をあげていた。舞台中央には長方形の大きなテーブル。出演者14人が並んですわっても充分な余裕がある。このテーブルを中心にダンサーたちが回りながら移動すると、ちょうどスタジアムのフェンス際の席にいて、スポーツ選手が間近に来たときのような臨場感、ワクワク感が味わえる。その意味では今回特に、最前列の席がおすすめ。
またカンパニーのツートップといっていいかもしれない井手茂太と斉藤美音子のパ・ド・ドゥも見もの。いままで意外とあるようでなかった気がする。
ネタバレBOX
このカンパニーのダンス作品は、人物や場所の設定がけっこうはっきりしていて、コンテンポラリーダンスの中では親しみやすい雰囲気を持っている。以前、「排気口」という日本旅館が舞台のダンス作品をやったときには、登場人物たちの相関図をパンフに載せていたくらい。
今回もそういうドラマ的な要素が強く感じられるので、ダンサーの衣裳や振る舞いから受ける印象にもとづいて、状況設定を自分なりに想定してみた。
登場人物にいちいち名前を考えるのは面倒なので、ダンサーの名前をそのまま使わせてもらう。
時代は日本の戦前。根拠は舞台の端の2箇所に立っている古めかしい街灯。場所は富豪の邸宅の食堂。大きな食卓が鎮座している。
屋敷の当主は小山達也。裸一貫から出発して一代で現在の富を築いた。近頃はいくぶんボケも見られるがまだまだ見くびったものではない。彼には病没した前妻との間に3人の娘がいる。上から、美音子、朋子、なぎさ。次女の朋子は新婚で、夫は松之木。また後妻である今日子との間にも幼い2児がある。名前は亮介と奈実。そしてもう一人、達也が妾との間に設けた子供で、現在は成人して軍人になっている達哉。
そのほか、小山家に出入りする人物としては、達也の妹で出もどりの留美子、書生の原田、達也の秘書の金子、メイドの東、執事の井手がいる。
事件というほどのものは何も起こらないのだが、3組の恋愛模様がダンスに花を添えている。一つは新婚の朋子と松之木で、そのラブラブさ加減は周りの者にとっていささか暑苦しいほど。あとの二つには執事の井手が絡んでいる。この男がなかなかの女たらしで、結婚を餌にメイドの東をたぶらかす。傷心の彼女の前に現われるのが軍服姿もりりしい達哉。二つめはこの二人の純愛。そして三つめは、長女でオールドミスの美音子と執事井手との背徳感あふれる関係。良家の令嬢と使用人の色模様とくれば、先日見たばかりのバレエ作品「令嬢ジュリー」がいやでも浮かんでくる。
わが世の春とばかりに、食堂の端に設けられた舞台で当家の主が踊り、丸山圭子の「どうぞこのまま」に乗って、全員が食卓で踊るラスト。だが彼らのそんな希望をあざ笑うように、軍国主義の流れが小山家全体を飲み込んでいくのだった。
サマーゴーサマー
あひるなんちゃら
OFF OFFシアター(東京都)
2009/08/19 (水) ~ 2009/08/24 (月)公演終了
満足度★★★★
いっぱいの夏、山盛りのあひるなんちゃら
この素敵な箍の外し方、
大好きです。
あひるなんちゃら流の突き抜け方、
大満足でございました。
ネタバレBOX
素敵にゆるい感じの導入部分。
主人公のひとことから季節が続いてしまうという
ありえないような設定が、
その場の雰囲気の中で
ありになってしまうところに
あひるなんちゃらの底力があって。
場の雰囲気に
すごくゆるい感じがただよっていても、
個々のキャラクターはぶれなくタイトに描かれていて。
舞台は役者たちの貫く力を持ったお芝居から生まれる
隠し味のようなテンションに
しっかりと支えられているのです。
すてきに方向がずれたキャラクターのベクトルや
絶妙な間の外し方には
まったくあざとさを感じさせないほどの洗練があって
観客は受け身を封じられて
そのまま気持ちよく転がされてしまう・・・。
宿題をやり続けたり、映画を見続けたり
上映されない映画を作り続けたり・・
変化の兆しがあっても、
ちょっと残念な「し続ける」部分に吸収されていく。
その抜け出せなさから
淡いペーソスと不思議な居心地のよさがやってきて。
黒岩さんが舞台に居つづけで
そのことによって
あひる作品のエキスがさらに濃縮された感じ・・・。
あひるなんちゃらの世界にどっぷりと浸りこんでしまいました。
ますますあひる中毒が進行したような気がします。
ココロとカラダで考える差別といじめ-7日で作る「河童」 -
渡辺源四郎商店
アトリエ・グリーンパーク(青森県)
2009/08/20 (木) ~ 2009/08/22 (土)公演終了
満足度★★★★★
中学生の「河童」
中学生が演じる舞台‥と簡単に思っていたが、なんのなんの、素晴らしい舞台であった。若鮎のような溌剌とした表現にただただ圧倒された。
演者の一人一人が目に焼きついたが、カイ、ミナミ、トモコの役者の演技にはズンズンと打たれてしまった。とにかく、短期間でこの遠大なテーマのドラマをリードした畑澤誠悟の演出力には今回も脱帽である。
観劇後も、「感動」の涙で頬を濡らしながら夕方の浜辺を歩き、演劇の力に感謝した。
サマーゴーサマー
あひるなんちゃら
OFF OFFシアター(東京都)
2009/08/19 (水) ~ 2009/08/24 (月)公演終了
満足度★★★★★
あひるなんちゃら大好き
「大好き」の後にハートマークだって付けていいほど。
ゆるい気持ちで観に行った。
そして、ゆるい感じでずっとニコニコして観ていた。
所々で笑ったりして。
楽しかった。・・・ツボにはまったとも言う。
ある意味メルヘンだね、これ。
な〜んにも起きないけど。
ハートマークの代わりに星を1つよけいに付けよう。
ネタバレBOX
「それはないでしょ」「大丈夫?」って思ってしまう人しか出てこないけど、特にそのあたりをフューチャーするわけでもなく、まるでどこにでもありそうな日常のように描いてしまうので、「ああ、あるかもしれない」と、まんまと騙されてしまう。そんな人たちは、そうそういるわけがないのに。
そんな変な登場人物が大勢いる中で、突っ込みはわずか3名(ぐらい・たぶん)。普通はオカシナ人が1人ぐらいで、皆で突っ込むというのがセオリーな感じなのだが、これは違う。
映画館オーナーの「ああ、もう、うるさいなー」と絶えず思っているような空気と間、最初から来ている本屋の主人の間もいい(映画館のオーナーを憎からず想っているんじゃないかという雰囲気も)。他の出演者も、ちょっとあり得ない人ばかりだったけど、どのキャラクターもよかった。中でも兄の不毛な冗談のときの不気味な目の光が印象に残った。というより怖い。
なんとも間がいい、そして不毛な会話が楽しい。日常なんて、そのほとんどはこんな時間を過ごしているのだから。ドラマチックなことなんてめったに起こらない。
だから、うっかりすると立ち上がってきてしまう、ドラマなんてものもあえて立ち上がらせない。
舞台となった映画館を含む再開発っぽい話題が出たところで、「おっ、今回の下北沢の上演は、ひょっとしたら再開発問題に揺れる下北沢へ一石を投じるために、あえて打った舞台なのか!」とちょっとだけ鼻息を荒くしそうになったが、当然のごとくそんなそぶりさえも見せない。
メッセージがあるとしたら・・・・いや、そんなコト考えるのはよそう。
登場人物たちは、なんとなく不器用に一生懸命。だけど端から見れば、単にだらだらと時間だけが過ぎていく様子。これは人ごとではないかもしれないのだけれども・・・。
こんな町に住んでみたいとちょっと思う。今や、シネコンじゃない映画館があって、さらに2軒の本屋がある静かな町なんてメルヘンでしかあり得ない。
こんな昼間っから暇な大人が集まれる場所ってないんだし。どうやら、とりあえずはお金には困ってない人たちばかりが住民のようだし。
やっぱりメルヘン。そんな純昭和風なメルヘンに憧れるから、この舞台が好きなのかもしれない。
オーナーが「夏が続けばいいのに」と言ったから夏が1年続いて、「夏が終わればいいのに」と言ったら夏が終わったのが本当ならば、このメルヘンの町がある場所というのは・・・いやいやいやいや、怖いからやめておこう。そんな話ではないだろうからね。あり得ない、あり得ない。
どうでもいいことだけど、この映画館、ポスターを貼るとか、飲み物の自販機置くとか、料金表を掛けるとか必要だったのでは? あえて映画館っぽくしない理由もないし。
それと、最近映画館がなくなっているので、若い人は知らないのかもしれないけど、ここってロードショー館じゃないだろうから(名画座? 2番館?)、1800円の料金は高いし、そうすると完全入れ替え制のわけはないので、1日何回観ても料金は一緒じゃないのだろうかと思ったり。
さらに、映写技師はいるのかな? 上映終了してもオーナーは平然と宿題やってたし。
なんてことがずっと気になっていた。
でも、こんな映画館があったら、大昔に撮った私の8ミリ映画を持って行って「上映してください」とお願いしたいと思ったりして(笑)。
・・・ツボにはまった私って、ひょっとしたら疲れているのか?・笑
Nine Lives
コンドルズ
イムズホール(福岡県)
2009/08/15 (土) ~ 2009/08/16 (日)公演終了
満足度★★★★
もう一回みにいこうかな
16日に初めてコンドルズさんの舞台をみて、 コンドルズさんのこと(>_<)!
もっと知りたくなって
いろいろ調べています。
このツアーのどこかで またみにいきたいな と思いました。
かなり かなり 忘れられない時間と なりました。
イジゲン・・・ (・_・) ゲジゲジ ♪
巨人は熟睡中(ご来場ありがとうございましたっ!!)
贅沢な妥協策
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2009/08/20 (木) ~ 2009/08/23 (日)公演終了
アフタートークに出てましたMUです
若い子たちが出演してて、客層も若い子たちに塗れたなか、トークして来まして、その模様が28日からネットラジオでUPされるみたいです。
ちゃんと放送出来るよう、NGワードを考慮しつつ、でも和気あいあいと喋りましたので、よければそちらもチェックをば(自分も忘れないように)
http://zeitakunadakyosaku.blog53.fc2.com/
9月の本番が迫りつつあるMUの内容にもチラリ触れております。
http://www.mu-web.net/
The Pop
初期型
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/08/18 (火) ~ 2009/08/19 (水)公演終了
満足度★★★
純粋に、
お客さんを楽しませようとだけ考えてるように感じられる作り手の気持ちに巻き込まれ、
素直に、楽しむ♪
ネタバレBOX
ひとりの女子に魅惑され振りまわされる男子たち、それを羨む女子たち、という作品の主旋律的な部分もかなりおもしろかったのだけど、
NBAのブルズ戦(相手はレーカーズだったらしい)の実況中継が流れるなか、
男性器を片手で隠しながらのバスケット(みたいな)シーンが個人的にはツボ☆
それを70分でも、よかったかも?w
巨人は熟睡中(ご来場ありがとうございましたっ!!)
贅沢な妥協策
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2009/08/20 (木) ~ 2009/08/23 (日)公演終了
満足度★★
幻を愛したの~
熟睡中のお話。恋人、友人、仕事、裏切り、失意?いやそんなもん「屁!」だよ! 再演する時は「ディレクターズ・カット・バン」で!
ネタバレBOX
カミングアウト・シーンの露骨なセリフは、金丸さんの実体験だと思う(笑)
机の中には驚いた!男か~残念!
プログラムのCASTに役名がないので顔が一致しない。マンモスオイピーは
那木さんですか?
楽しく観劇できました。次回また観たいですね。
サマーゴーサマー
あひるなんちゃら
OFF OFFシアター(東京都)
2009/08/19 (水) ~ 2009/08/24 (月)公演終了
満足度★★★
あひるったら
ちゃらんちゃらんしてるんだから。
ネタバレBOX
相変わらず説明不要な感じで、ゆるく始まりゆるく終わります。
小林タクシーさんは短髪であったのでDCPOP「ショート×7」の時とは違って爽やかな印象。爽やかだったので初め気がつかなかった(笑)もちろん液体は飲みませんし欲しがりませんよ。
あひるは王子小劇場で多く観てるので、OFFOFFは窮屈そうに感じました。ステージ広めの方が、あひるらしい「間」がよく見えるように思う。MCRの江見さんはいつも飛魚のように元気。
周りが少しずつ変わってゆく中にあって、あひるはほんとにマイペース。けどマイペースなように見えてきちんとコンスタントに芝居する辺りがあひるっぽくないのだけど(笑)なんでかふんふん♪言いながら散歩したくなる、そんな雰囲気。
ひなつさんがどのへんでぐっときたのか気になります(笑)私は「アダ、アダ・・・」言う子。うちにおいでよって言いたくなる。あ、テーマ曲がおニャン子クラブみたいだったけど黒岩さんも唄ってるんですよね確か。今回もお約束のビンタ一発あり。ビンタされたい男子もいるんじゃなかろうか。そして70分というのがまたいい。以前あひる慣れしてない頃、約束時間に迷っていたら友人が「あひるは70分で絶対終わるから大丈夫!」と自信満々だった彼女は今の私だ。次も行っちゃうんだろうな。先日のマリーの後にこういうのが観れて小劇場はメリハリが面白い。初心者に観てもらって文句言われたことないけど、実は芝居馴れしてる人にオススメだと思う。
bambino.3 &+ ~バンビーノ・トゥレ・アンド・プラス~
K Dash Stage
シアターサンモール(東京都)
2009/08/19 (水) ~ 2009/08/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
里帰り
新宿二丁目の男が男を買いに来るバーの話ですが、出演してるのが将来のある若手ゆえ(かどうかは知らないけど)かなり消毒されてます。設定が設定だけにあまりにリアリティを追及されてしまうと目のやり場に困りそう。このくらいが丁度いいですね。テレビで見たことある人が多数出演。観劇後、駅に向かう際に二丁目のど真ん中を通って、ちょっとだけ余韻を味わいました。
サマーゴーサマー
あひるなんちゃら
OFF OFFシアター(東京都)
2009/08/19 (水) ~ 2009/08/24 (月)公演終了
満足度★★★
じつは、あひるではなく、
白鳥なんじゃね? と思った。この緩さをだすために、どんだけ水面下で足を動かしているんだろう、みたいなことを。いや、そんなものはまるで表にはあらわれていないのだけど(笑)。
ネタバレBOX
あと、二度ほど泣かされてしまったのは内緒☆
ああ、間違った勝手な見方というがいいよ!
でも、冷静に物語振り返ると、切なくね?
男どものほとんどが、ひとりの女性のことが好きなのに、彼女は映画を人に観てもらうことに一番夢中で、だけどその大切な映画館は失われてしまうかもしれないんだよ?
反重力エンピツ
国道五十八号戦線
サンモールスタジオ(東京都)
2009/08/19 (水) ~ 2009/08/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
成れの果て
説明からは全く想像のつかない学生運動の話でした。約40年前の学生運動がノスタルジアと化している今日この頃ですが、そういう世相に対する痛烈な批判を含むものと受け取りました(あくまで個人的な意見です)。性格がひん曲がってる私には小気味良いお芝居。50〜60代の人を誘って見に行くべきでした。
ネタバレBOX
かつて理想に燃えて戦った世代が社会や経済を動かす中心になって久しいですが、その成れの果てが現代です。学生運動をネタに理想も語られず、内ゲバや過激な活動に走っていって自滅した不条理も語られず、現代のただただていたらくな集団の情けない様がさしたるクライマックスもなく黙々と語られているこの作品は、まさに現代を映す鏡。ノスタルジアでもなく「今の若い連中は...」という文句でもなく、まずは自己批判。
反重力エンピツ
国道五十八号戦線
サンモールスタジオ(東京都)
2009/08/19 (水) ~ 2009/08/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
おおー
チラシのあおりにドキリとしました。いつもよりトゲトゲしい様子でしたので。
あくまで私見ですが、劇団名変わってから一番面白いんじゃないかと思います。
話題を消化しきって、オチまで辿り着いた感じ。
前作好きな方も期待して見ていいと思います。外れません。
マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人
DULL-COLORED POP
新宿シアターモリエール(東京都)
2009/08/14 (金) ~ 2009/08/17 (月)公演終了
満足度★★★★★
濃厚。
うーんと、おおあたりっ。
普段小劇場だけしか足を運ばないヒトにはどんなだったか知らないけどねー。
なんか現実に戻ってくるのタイヘンだったわ。
残念ながらDULL-COLORED POPという演劇集団は「同じことは2度やらない」っぽいのでコレは伝説の舞台になっちゃうんだろうなー。
といいつつ、ちょっぴりてゆーかすごーく再演に期待だ。
ネタバレBOX
上演時間2時間15分(途中休憩10分)の二幕劇。
舞台は17世紀フランス、実在した殺人鬼マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人を描いたストレート・プレイ。ということで全てのキャストがきっちりとドレスをまとい、高々と髪を結い、あるいはキュロットで、あるいはサン・キュロットで舞台を歩きます。
圧倒されるのは紡ぎだされる台詞の数々。
「おとうさま、おとうさま。ああ、なんていうことかしら。私の心は悲しみとおののきで張り裂けそうですわ」
「いいや、今は悠長に嘆き悲しんでいる場合じゃない、早く神父様を・・・父上が息を引き取るその前に、最後の告白を聞いていただかなくては」
「まあ、なんてことをアンリ!パメラ、パメラちょっと来てちょうだい」
「いやいや、君だってそうとうにお盛んだそうじゃないか。ああん、ゴオダン・ドサントクロワ?」
とまあ、全編がこんな調子(セリフはイメージです)。
色とりどりの薔薇のような絹のような、古い葡萄酒のような言葉たち。
特に主人公のちょっとカンの狂った調子の高音と後半で対立する死んだ主人公の弟の妻(つまり未亡人。仲村みうに似ててちょっとドキドキした)のよく響くエロティックな低音のバランスがすごく心地よい。
この二人だけが正規のメンバーらしいけど、さもありなんって感じ。
あと、大塚秀記氏演じる「主人公の良人(侯爵)」と原田紀行氏演じる「侯爵の遊び仲間で主人公の愛人」、「侯爵の愛人」達の場面がイカニモな退廃貴族とそのとりまきを演じていてものすごく秀逸でした!
・・・20代の頃、六本木の俳優座で、銀座の日生劇場で味わったあの「新劇」そのものといった濃厚なコトバに圧倒され、目の前がくらくらします。
一方で、セットはモリエールのギャラリーや楽屋口をフル活用しての簡素な構成。たぶんカミシモの出ハケとギャラリーからの階段以外には、テーブルと数脚の椅子だけという、このシンプルな舞台セットと衣装や芝居とのギャップを敢えて作り出し、しかも不自然に見えないように、さらには二階ギャラリーから一階の舞台までの高低差を存分に生かした演出と照明はまさに小劇場のもの。
うーんとね、小劇場で「同ジヨウナちゃれんじ」を見た記憶としては98年の惑星ピスタチオ「大切なバカンス」@新宿・紀伊國屋ホールぐらいかな?故(!)平和堂ミラノさんの作品で夏のフランスの田舎を舞台にした万華鏡のようなお話だったな。
・・・いや実は、もうひとつこういったバランスで組み立てられている舞台があるのを知っているような気がする。
東宝ミュージカルだ・・・ただし唄わないけどww
「エリザベート」や「レ・ミゼラブル」の虚構と惑溺と省略をそのまま新宿の小さな芝居小屋に濃縮してのけたそんな舞台。てゆか、実はところどころで「あ、コレ『マリー・アントワネット』で見たぞ」的な絵には出くわしたんだ。
でも、アレ(帝国劇場)をココ(シアターモリエール)でやっちまえるってのは並大抵の力量じゃないよー。
最初はどこから「ふつうの小劇場芝居」に戻るんだろうと思いつつ、20分も経つ頃「ああ、コレずーっとこのまま行くんだ」と気付いた時の衝撃。そして休憩を挟んで二幕という小劇場ではありえない構成に「狂気を帯びた本気さ加減」を感じつつ酔いしれた2時間15分。
なんか現実に戻ってくるのタイヘンだったわ。
レストラン ル・デコ
角角ストロガのフ×elePHANTMoon×犬と串
ギャラリーLE DECO(東京都)
2009/08/18 (火) ~ 2009/08/23 (日)公演終了
満足度★★★
3劇団顔見世興行
3劇団による30分三本勝負の顔見世興行という趣向。
今までのこれらの3劇団を見たことのない人には、一度で、その劇団の特徴を理解できるので、お得なのでは!?
ネタバレBOX
個人的には、角角ストロガのフが出色。
あらゆる動物の「皮」を食べることが辞められなくなる人々のはなし。最初は病気が治り、健康になるといわれた「皮」であるが、そのジツは、常習性賀強く、凶暴性を増し、さらには奇病を発症という始末。
タイトルの「食皮族」ではなく、「食皮俗」となっており、”食皮”が”俗”であることを暗示している。
ブラックコメディーとして、十分楽しみことができた。
犬と串は、人型をした「大根」を擬人化するというナンセンスコメディー。残念ながら、面白みを理解することができなかった。
elePHANTMoonは、最愛の息子を事故で失った女が精神を病み、今でも、息子が生きていると信じ、ミルク缶を息子として抱き続けるシリアスな物語。ストーリーはリアリティを感じさせるものの、どこかで見聞きしたような感じがして、イマイチ、入り込むことができなかった。
サマーゴーサマー
あひるなんちゃら
OFF OFFシアター(東京都)
2009/08/19 (水) ~ 2009/08/24 (月)公演終了
満足度★★★
これは好みの問題かと
物語に深い意味はない。ふるい、言い換えればどーでもいいような物語なのだ。
だからこの芝居を観て感動するとか、涙が出るとか、生きる気力を貰ったとか、大爆笑したとか、そういった類ではないのだ。
以下はねたばれBOXにて。。
ネタバレBOX
映画館を経営しているアダチは映画のチケットを売りながら夏休みの宿題をしている。甥っ子の宿題だ。しかし、アダチは中々宿題が終わらない。
「ああ、夏が終わらなければいいのに・・。」そんなアダチの独り言が効いたのか効かなかったのか、それから夏は終わらなくて秋が来ない。
相変わらず寂れた映画館にはこれまたどーでもいいような人たちが休憩しに集まってくる。彼らは暇だから集まってくるが決して映画は観ようとしない。
暇つぶしに集まって来る人たちのどーでもいい日常を描いた作品だが、観たからどーってことないし、観なかったからどーってことない作品だった。
劇中、指で扇風機の廻ってる羽を止めるパフォーマンスがあったけれど、危ないからちっさい頭した大人はマネしないでね。