
アルコホール2009
キャンペーンズ
神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)
2009/10/01 (木) ~ 2009/10/04 (日)公演終了
満足度★★★★
バックステージ系シチュエーションコメディ
突拍子もない、しかし非常によく出来た設定のオープニングでツカミはオッケー、もうここだけで「大当たり!」な予感。それにリードされての本編は大好きなバックステージ系の上出来シチュエーションコメディなので、もう個人的には大喜び。
装置の押入れに閉じこもった男を出て来させるという「天の岩戸」的な状況でのトシちゃん、マッチに南ちゃんまで登場する缶蹴りネタなんざ絶品?
ただ、終盤の劇中本番パートも面白いものの、そこ以前が圧倒的に可笑しいために、その落差からおとなしく守りに入ったように感じられてしまうのが珠に瑕。いやぁ、むずかしいモンですねぇ。
そうそう、この公演を知ったキッカケであるバッカスカッパのお二方もいつもながら絶好調と言おうか、ハマリ役的なキャラを好演。

バレエ「ドラゴン・クエスト」全2幕
スターダンサーズ・バレエ団
ゆうぽうとホール(東京都)
2009/09/12 (土) ~ 2009/09/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
ドラクエファンなら是非
バレエってものは初めて観るので、稚拙な感想ですみませんが、鳥肌ものでした。S席(8000円)の価値はありました。
オーケストラの生演奏にのせて、踊りのプロが美しく踊るわけですね。
「王宮のロンド」「結婚ワルツ」あたりは、きれいな衣装をまとった多くの踊り手が登場し、王宮感たっぷりです。また、戦闘シーンは躍動感に満ちています。
内容は「魔王にお姫様がさらわれて、それを助けるために勇者が旅に出る」という、いたってシンプルなものですが、それがまた単純明快で良いです。物語を盛り上げるオーケストラ音楽が、ドラクエの魅力ですよね。当日はすぎやまこういち先生もプレトークで登壇し、オケ団員の士気も最高(?)でした。
「バレエドラゴンクエスト」については、こりっち以外にもblogとか検索すればいろいろな感想文に出くわすと思いますが、悪いこと書いてある例は見当たりませんね。ドラクエファンで未見の方は、是非。

て
ハイバイ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2009/09/25 (金) ~ 2009/10/12 (月)公演終了
満足度★★
暗く、光明見出せない
喧嘩、無意味な笑い、やりきれない結末など、私の嫌いな要素が多かった。私の感性では「途中で帰ろうか」と思った。すさんだ心が感じられる作品。重い話が好きな人はどうぞ。続きはネタバレへ。

て
ハイバイ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2009/09/25 (金) ~ 2009/10/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
はじめてハイバイ、よかったーー
当日券ですべりこみ。
はじめてのハイバイ、演出も照明も美術も役者も、全てがよかった。
絶賛しすぎでしょうか、
いや、
観て引き込まれる、一緒に緊迫したんです。

午後から雨になるでしょう(全公演終了・ご来場ありがとうございました!)
午後から雨になるでしょう
ウッディシアター中目黒(東京都)
2009/10/07 (水) ~ 2009/10/11 (日)公演終了
満足度★
おしい!
役者さんはいい感じでした。
が、シナリオがイマイチ。作者の自己満足とさえ、感じてしまいました。
作った側から見れば、たくさんのメッセージがあるのでしょうが、
初めて観た側かえらすれば、何を言いたいのか背景がわかり辛く、時間ばかり永く感じられました。やはり、観て楽しいとか悲しいとか面白いとか感動、感激を伝えられないと。。。
役者がかわいそうです。

赤と黒【脚色・演出:赤澤ムック】
avex live creative
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/10/01 (木) ~ 2009/10/11 (日)公演終了
満足度★★★★
ポッブでわかりやすい「赤と黒」
木村氏のジュリアン、なんとまあ魅力的なことか。見た目の綺麗さは勿論だけど、野心家のくせに小心で短慮で危なっかしい感じが絶妙。
当時の身分の差を、身なりの差~ファッションショーとしたのだと思いますが、当時と比べたら現代は、かなり身分と服装のしがらみが薄れているはずなので、当時の身分の差を現代のファッションで表現するのは難しいかなと思いました。ポッブでわかりやすく面白かったけれど、逆に「越えがたい身分の壁」という前提が薄まっちゃったんじゃないかと思うです。

八百屋の倉庫で。
ウワサノ…
こった創作空間(東京都)
2009/10/08 (木) ~ 2009/10/11 (日)公演終了
満足度★★★★
人生40から
幼なじみ同士で八百屋の倉庫でわいわいやってるうちにいい年のおじさんおばさんになってしまった人達が、人生を世間の荒波にひっくり返されて、今度こそ青春は本当に終了。夏フェスなんかはかない夢....そういう終わりか。やっぱりね、帰ろう、と思いきや、話には続きがありました。こういう展開は初めて!結局、若い頃よりさらに大きな夢を見る生活に。アラサー、アラフォー世代に元気を与えてくれる作品でした。客席もそういう世代の人が多かったような。約30年前にジョン・レノンが最後のインタビューのひとつで「人生40から」って言ってたのを、ふと思い出しました。

『スピーカー』 ※土曜完売、日曜残わずか!!
グレコローマンスタイル
大野城まどかぴあ(福岡県)
2009/10/08 (木) ~ 2009/10/11 (日)公演終了
満足度★★★★
オドロキ
こんな形態の演劇は初めてみた。
最初から最後まで同じシチュエーション(コメディではない)
暗転はあっても場転はなし。はじめから終わりまで舞台に釘付け。
道具や衣装でごまかしのきかない、まさにストレートプレイ。
イヤオドロキ

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』
DULL-COLORED POP
サンモールスタジオ(東京都)
2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』
DULL-COLORED POP
サンモールスタジオ(東京都)
2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了

て
ハイバイ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2009/09/25 (金) ~ 2009/10/12 (月)公演終了
満足度★★★
初見
でした。
ほんと今まで見てこなかったことを後悔しました。
すっごい、すっごいよかった!!
笑って、泣いて、笑って、笑って、泣いてでもう・・・。
ただ・・・うーん、こう、終わってから、
なんていうんだろう、胸がざわつくというか
そういうのがあまりなかったというか。
私の理解力の足らなさかもしれませんが・・・
マシンガンで撃たれたけど
片っぱしからベホマ使って治したみたいな?
傷、というか、それが生まれてきてないのが
悔しい。

河童橋の魔女
劇団ジャブジャブサーキット
ザ・スズナリ(東京都)
2009/10/07 (水) ~ 2009/10/11 (日)公演終了
満足度★
幼い
48回にものぼる長い公演の歴史を経てきた劇団の作品というので期待していたが、驚くほど稚拙で呆れてしまった。
過去作は知らないが、今回がたまたまハズレだったという風にも思えなかった。
駆け出しの作家が書くような、話し言葉を無視した台詞回し、言い訳がましい説明台詞、一貫性のないキャラクター造型、繰り返される質の低い笑い、どれもこれも酷い。

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』
DULL-COLORED POP
サンモールスタジオ(東京都)
2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了

幸福レコード
Bobjack Theater
アドリブ小劇場(東京都)
2009/10/07 (水) ~ 2009/10/11 (日)公演終了
満足度★★★★
やさしい嘘とはったりについて。
人間は誰しも自分自身を肯定し、あわよくば人様からも認められたいと願う欲張りで狡猾な生き物です。
ひとりの青年のモノローグからはじまるこの物語は、人を信じることを忘却した人でなしが、人を信じる気持ちを取り戻すまでの過程が描かれます。静と動。光と影。生と死。弱さと強さ。相反するふたつのコントラストを強調しながらも柔らかな雰囲気が舞台全体に流れるのは、人とのつながりを本当に大切にしたいという気持ちのあらわれではないでしょうか。見終わった後は、何だか無償に誰かにやさしさをおすそ分けしたくなるようなあたたかな気持ちになりました。

世田谷カフカ
ナイロン100℃
本多劇場(東京都)
2009/09/28 (月) ~ 2009/10/12 (月)公演終了
満足度★★
スタイリッシュな感じはするけど…
原作がある作品は引っ張られる部分が強くて、オリジナル作品より弾け方が少ない分、求心力が弱い気がする。休憩15分込み188分。

コースト・オブ・ユートピア-ユートピアの岸へ
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/09/12 (土) ~ 2009/10/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
9時間の大作!渋谷で今ロシア思想家の芝居を打つ意味。
蜷川さん、今度は9時間に及ぶ大作です!
通し券で三部作を一気に観ました。
12時開演、終わったら22時20分、こんなの初めてですが、
こういうイベント性が高いのも楽しいですね。
舞台は、囲み舞台。
開演前のお客さん入れの時間から、舞台上には
出演俳優さんが稽古着姿で並び、
長めの会議テーブルを囲んで談笑…。
本読みでも始まりそうな稽古場風光景。
ほんの目前に、大物さんたちが大挙して並ぶ様は圧巻です。
しかし、開演と同時に、
舞台の周りを瞬く間に紗のかかった半透明のカーテンが覆い、
現代の街の雑踏の音が大きくなり、出演者はカーテンの中で
衣装をつけ、道具も設置されて、次の瞬間、舞台上は
一気に1833年のロシアに飛ぶ。
この展開、この演出にまず驚かされました。さすがです。
蜷川さんはよく、この渋谷で若者たちのいるど真ん中で
芝居をする意味を話されてるので、現代と歴史を結ぶ
演出を常に考えられているのだと思います。
そして、渋谷で今、ロシアの思想家たちの長時間に及ぶ
芝居を打つという意味を考えさせられます。
メインの話は、阿部さん演じる思想家と勝村さんの革命家
を中心に集まるロシアの現代・未来を憂う人々。
名門貴族の家族、革命家、詩人、哲学者、評論家たちが
海外へと転々とし祖国を案じながらも、それぞれの人生を
生きるまさしく大河ドラマのよう。
特に阿部さんのパワーは圧巻です。
しかし、私としては、文芸評論家ベリンスキーを演じた
池内博之さんの貧しく不器用ながらも、必死に自分の考え
を説き生き抜く姿が素晴らしかった!
また1部、家族、兄弟姉妹もその思想に影響されながら、
時にはかわいらしく夢見て、時には必死に生きる姿も心に残ります。
彼らの人生の様々な逸話やその年月の流れは、
まさに長編でしか味わえない。
何度も休憩があり席に戻ると同じ世界に浸れる、
何度も舞台上の世界に帰ってくるような感覚。
俳優と観客が、足掛け10時間以上も劇場内で同じ時間を
共有する楽しさを十二分に堪能しました。

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』
DULL-COLORED POP
サンモールスタジオ(東京都)
2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了

わが星
ままごと
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2009/10/08 (木) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』
DULL-COLORED POP
サンモールスタジオ(東京都)
2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了
【サイコシス】初日、二日目。
出て来るのが誰なのかは分からない。誰でもないし、誰でもあった。確実に言えるのは「人だった」という事。そしてそれが全て。タイトルを知っているとついその「覚める瞬間」を待ちますが、実際には初めから覚めっぱなし。劇中に波みたいなものはあるけれど、それは目覚めさせる為の流れではなく。むしろ、「閉じる」「途切れる」「壊れる」「失う」などに向けたカウントダウン。
観ていて非常に疲れました。人よってはすぐに何か重なるかもしれないし、しばらく時間差があるかもしれないし、最後まで何も得ないかもしれない。
中身は異なるけど、個人的には「Caesciumberry Jam」を観た時と似た何かを感じた。でも何が似ていたのかはよく分からない。抜け道のない閉塞感かな?うーん。

バケレッタ
勝田演劇事務所×海のサーカス
吉祥寺シアター(東京都)
2009/10/02 (金) ~ 2009/10/08 (木)公演終了
満足度★★
うーんと。
大味というか、おおざっぱというか。
置いてきぼりをくらってしまいました。
観劇することをあきらめてしまった。
俳優さんたちはとても素敵で、村松恭子さんなど本当に力強かったのですが。
全体的に残念でした。。