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月光の在り処【ご来場ありがとうございました】

月光の在り処【ご来場ありがとうございました】

TOKYOハンバーグ

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2009/11/28 (土) ~ 2009/11/30 (月)公演終了

満足度★★

物語の設定はよかったのだけど
・・・なんていうか残念。

メッセージの伝え方が、あまりにもストレート。
せっかくの演劇なんだから、その物語にメッセージを込めるだけで、すべて直接的な言葉にしなくても、と思う。
それを伝える演技も・・・、だった。

1時間55分が長く感じてしまった。

ネタバレBOX

神宮外苑の競技場に大学のゼミらしき人々が訪れる。引率する講師により、66年前にここでは学徒動員の壮行会があったことを告げられる。もちろん学生はそのことを知っているのだが、講師は今、自分たちに同じことが起きたらどうするのかと問いかける。
1943年の同じ競技場では、学徒動員壮行会が行われ、学生たちが行進をしていた。そして出征。
ジャングルの中、従軍看護婦とともに敗走する日本軍。その中に学徒動員の壮行会にいた2人の将校がいた。
さらに、近未来の同じ競技場では、第3次世界大戦が起こり、地下のシェルターに生き残った人々がいた。地上ではまだ戦闘が続いていた。

この時空を超えた3つのストーリーが、微妙なシンクロとともに進行していく。

なかなか面白そうな内容となりそうだった。
特に冒頭(ラストでもある)のシーンは衝撃的で物語の始まりはよかったのだ。

しかし、その3つは生命の糸で繋がっていることや、近未来に日本軍の兵士が幻のように現れるのだが、あまりドラマチックさは感じない。

命が繋がっていくことの大切さをもっと強調すべきではなかったのだろうか。近未来では「なんでこんなことになってしまったのか」ということや現代での「戦争に向かうことの恐れ」がやけに声高に叫ばれるのだが、どうも上滑りしてしまっており、命を繋ぐことの大切さにはうまく絡めていないように感じたからだ。
これはもったいないと思う。
また、幻で現れる(時空を超えて現れる)兵士は少々蛇足的に感じてしまった。

戦争に対するメッセージがあまりにも、メッセージ、メッセージしすぎというか、直接すぎて逆に伝わらない。
それを台詞にして発するのは、1人悦に入った感じの役者たちで、しかも、その台詞自体は、あまりにも紋切り型なので、聞いていて辛いものがあった。
物語がきちんとしていれば、直接的な台詞にしなくても伝わるのだということを言いたい。

内容に関しても、戦場で敵に遭遇し、仲間には降伏して生きろと伝えるわりには、自分は「敵と戦っているのではなく、戦争と戦っているのだ」と言いながらも、自らの死を選んでしまう学徒の少尉がいた。戦争と戦って勝つということは、とりもなおさず「生き残る」ということなのではないのだろうか。
生きることの大切さを訴えなければ、物語全体とのバランスがとれないように思える。ドラマチックにする、ということを取り違えてしまったようにしか感じられなかった。

また、冒頭の学生たちを競技場に連れて行った講師は、学生に何を学ばせたかったのかが、イマイチ伝わってこない。自分は出産で講師を辞め、学生には論文を提出させるだけという、放りっぱなしの状態なので、学生は単に論文をみんなで書いた(一部の学生は自分で本を探して読んだだけ)というだけで、何を学んだのかがまったく見えない。声高に、というか偉そうに「戦争が」と語る講師は、そんな抽象的なことを言うだけで、指導も何もしないのか、と呆れた。
こここそ、「出産=新しい命」そして「それを繋ぐことの大切さ」を観客に感じられるようにしてほしかったと思う。
どうも、設定は面白そうだったが、ストーリー的には少々雑な印象だ。

また、出演者が多く、いろいろな人が物語の中心に現れてくる、という手法なのだろうが、力量的な問題もあり、観ている側の視点が定まらず、芯がつかみにくい。
劇団の役者を1人でも多く出したいということはわかるのだが、そのレベルについて、つまり、舞台に立てるレベルかどうかは、もっと冷静に判断すべきだと思う。
台詞を覚えてしゃべることができればいいのではないのだから。

ダンスとの融合はとてもよかったと思う。ただし、もうひとつ身体にしなやかさが感じられなかったのは残念だ。
また、ダンサーを使うということからか、ダンサーが絡むシーンが多すぎる印象だ。ピンポイントで使用を絞ったほうが効果的だったと思う。

「生命」みたいなものの象徴として(確かにそんな使い方でもあったのだが)、もっときちんと全編を貫いてに使われていたら、かなりよかったのではないかと思った。「月の光」という大切なキーワードとともにそれができていたら良い舞台になっただろうと思う。

以上、厳しいことを書いてきたが、あらゆる場面で真面目であり、ダンスとの融合や物語の広がりはよかったので、今後に期待をしたいと思う。
月光の在り処【ご来場ありがとうございました】

月光の在り処【ご来場ありがとうございました】

TOKYOハンバーグ

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2009/11/28 (土) ~ 2009/11/30 (月)公演終了

満足度★★

いやはや
前回に比べ印象がずいぶん変わりました。


個人的には
こういうのものすごく好きでした。


ただ、うーん

テーマが、私の読み取りだと
これまで多くの先人が行ってきたこと


それをやるということは

とてつもないリスキーさであると思う。

それにあえて(かはわかりませんが)挑戦する、
そこは評価したい


ですが・・・・・うーん


結局は作家が今伝えたいことを
やればそれがいいんですよね



ただやるんであれば

もっと新鮮な切り口を観てみたかったかな

BOOKEND

BOOKEND

INUTOKUSHI

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2009/11/26 (木) ~ 2009/12/01 (火)公演終了

楽しかったです☆
最初から勢いのある演技でとても楽しませてもらいました☆
下ネタオンパレードでちょっと最初はビビッてしまいましたが、
セリフのスピード感とかにいつの間にかひきこまれていました♪


再会【ご来場ありがとうございました】

再会【ご来場ありがとうございました】

はらぺこペンギン!

シアター711(東京都)

2009/11/26 (木) ~ 2009/11/30 (月)公演終了

観た!
観ました~!!

エンジェル・イヤーズ・ストーリー

エンジェル・イヤーズ・ストーリー

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2009/11/28 (土) ~ 2009/12/25 (金)公演終了

相変わらずの
キャラメル節。老若男女、ファミリーで楽しめるエンタメ作品。どうでもいいけど、成井さんの説明は、宇宙人ジョーンズの感動的なCMを思い出させる。

ネタバレBOX

多少ストーリー運びに無理を感じさせる面もあるものの、さすがの脚本。工夫のこらされた演出と、それをきっちり具現化できる力のある役者たち。チケット代6000円はやっぱり高いなぁと思うけれど、そういう劇団になっちゃったんですね。
BOOKEND

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INUTOKUSHI

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2009/11/26 (木) ~ 2009/12/01 (火)公演終了

満足度★★★★

笑いの間口の広さ
物語がしっかりあって
曲がりなりにもその中に
笑いがおりこまれていて・・・

好き嫌いはあるのかもしれませんが、
さまざまなバリエーションの生きた笑いが
生まれていました。

作り手の志が感じられる舞台でもありました。





ネタバレBOX

主人公の生い立ちからはじまって
笑いを離れまた取り戻すまでの話。
そこに天上の世界の神様の確執の話が重なって
物語が流れていきます。

物語のテーマが笑いに絡んでいるので
細かく丁寧にストーリーをくみ上げようとすると
よりたくさんの笑いが必要になる。

そのために、さまざまなタイプの笑いが
舞台に編み込まれていきます。

その間口が広いのですよ。
単純にナンセンスなものから
物語としてのコミカルさまで・・・。

下ネタも盛りだくさん・・・。
その下ネタにもバリエーションがあって
単純に尻を見せるお子様向け(?)のものから、
観客ではなくむしろ女優にいけないものを見せて
そのどんびきさを供するものまで・・・。
高度な大人の下ネタもたくさんあって・・・。

しかも、ギャグによっては
吉本も真っ青になるほどの切れがある・・。
おっぱいとティッシュで作る笑いなど
がきデカのような突っ込みの鋭さとスピード感があって・・・。

観る側は笑いながらもとにかく物語を追うことに飽きない・・・。
笑いが物語の表現手段という枠に
ちゃんと収められているのです。

こういう感じ、私は大好きです。
きっとこの劇団は同じ力量で
いろんなものを見せてくれる気がするのです。

今回の充実に加えて
期待もいっぱいに感じさせてくれる作品でありました。










瞬間キングダム

瞬間キングダム

あなピグモ捕獲団

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/11/27 (金) ~ 2009/11/29 (日)公演終了

わかんなかったけど
理解しようなんて土台無理。だけど、ちゃんと伝わりました。期待を裏切らず、客演陣が印象的。久米靖馬さん、カッコイイ!力武修一さん、カワイイ!

再会【ご来場ありがとうございました】

再会【ご来場ありがとうございました】

はらぺこペンギン!

シアター711(東京都)

2009/11/26 (木) ~ 2009/11/30 (月)公演終了

満足度★★

これがカラーならば
仕方ないですね。短編のオムニバスだからなのか物語の中身がどうにも薄くて薄くて、3本をつなげるためなのか作者の都合だけで登場人物が動かされちゃってる感じ。

ネタバレBOX

笑わせたいのかなって雰囲気もなくはないのに、1本目と2本目の変なオチにひどくがっかりさせられました。
フォト・ロマンス(ラビア・ムルエ、リナ・サーネー)

フォト・ロマンス(ラビア・ムルエ、リナ・サーネー)

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/11/26 (木) ~ 2009/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★

素直に楽しめました
少しとっつきにくい内容かな?と思っていたので、コミカルな展開は意外ながらも、楽しく観ることができました。

フォト・ロマンス(ラビア・ムルエ、リナ・サーネー)

フォト・ロマンス(ラビア・ムルエ、リナ・サーネー)

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/11/26 (木) ~ 2009/11/29 (日)公演終了

まだまだ混乱している・・・
イタリア映画「特別な一日」をパロディにした映画を制作しているアーティストが検閲官にプレゼンをする。ただそれだけなのに事態はあまりにも複雑で・・・。それに自分の知識が乏し過ぎたため、すべての内容を理解できたとは到底思えないけれど、フォト・ロマンスから何かしら手がかりを見つけ出したいと思っている。

ネタバレBOX

舞台はべルイート。
レバノンの2大勢力である親シリア派(3月8日勢力)と反シリア派(3月14日勢力)の同時デモが開催される日。
その様子は、テレビ中継されている。
軍隊が出動し、有刺鉄線が張り巡らされ、街はものものしい雰囲気だ。

リナは離婚した主婦で、今は両親の家で暮らしている。
そこには兄弟、兄弟の嫁、その子供たちなど大勢のひとたちがいて、彼らは皆、学校やデモに出払っていていない。
リナは家事をしなければならないため、一人で家に居る。
頭を抱えうんざりする彼女は、ひとまず飼い猫を柵から出し、エサをあげる。
すると猫がジャンプし宙を舞い、部屋から逃げ出してしまう・・・。

猫が逃げた先は、かつて左翼系新聞記者であったひとりの男の部屋。
彼はラビアと言い、イスラエル軍によって8年間拘束されていたらしい。
猫をきっかけに彼らは心を通わせ、その一日が終るまでを描く。

という、イタリアの名画「特別な一日」をパロディにした新作映画を制作した
リナ・サーネーが検閲官であるラビア・ムルエに、プレゼンしていくという内容で、このドラマは、オフレコにすれば、リナとムルエが互いにアイデアを出し合って、ディスカッションしているような印象すらもたらすようにも思われるのだが、そこに検閲官とアーティストという役柄を与えられることによって。また、その役柄を本名で演じることによってリアルとフィクションの境界線がより曖昧なことにされている。

劇中で流れる映画は、モノクロ写真を連続し映す手法「フォトロマン」を用いていて、ビデオカメラで撮影した動画を静止させたものを繋ぎ合わせたものと、リナのナレーションのみで構成される。画面はグレーと白の淡いコントラストで、リナの真っ赤に染められたソバージュの髪と、冒頭の、レバノンの国旗と背景の青空、デモのニュース映像だけがオールカラーであり、このふたつの画は非常に重要な意味合いがあると受け取れる。
冒頭の風にはためくレバノンの国旗は、今だレバノン国内に蔓延する精神的ナチズムをアイロニカルにうつし出し、デモの映像は、レバノンの社会情勢を剥き出しに提示する。そして、リナの真っ赤な髪の毛は彼女なりの自己表現であり、女性の社会的地位に対するささやかな抵抗のようにも見える。

そのアリバイは、リナの兄弟、嫁や姪など様々なリナの家族が朝支度をするワンシーンで証明される。リナの家族はひとつの集団と捉えられ、その意見は皆同じではあるが、個の意見が反映されているものではない。
と考えられることから、彼女の家族は誰ひとりとして生身の姿を現わさない。
個人が一個人としての意見を持った時にはじめて登場人物としての焦点が合うのだ。

やがて、偶然出会ったふたりが他愛ない会話を交わすが、「特別な一日」で描かれるようなロマンス的な要素はあまりなく、至ってプラトニックなのである。それは、レバノンの社会情勢があまりにも深刻過ぎて、恋愛どころの話ではない。とも受け取れるし、男性が同性愛者なのかもしれないし、レバノンという国が、ロマンス的な表現を規制しているからなのかもしれない。

フォト・ロマンスはこのように、断定できない曖昧な要素が多数出てくるが、解決されないまま置き去りにされる。その兆候は、ラストに近づくにつれ濃厚となり、ついには映画のラストはふたつから選択できるという苦し紛れの運びとなる。何としてでも検閲を突破したいアーティスト、リナの焦りは深刻であるはずなのに非常にコミカルで、不謹慎ながら思わずクスリと笑ってしまった。

この作品を完全に理解するにはまだまだ知識が足りないと痛感した次第であるのだが、イタリアの名画「特別な一日」をベースに用いることにより逆説的に
この世にオリジナリティは存在するのか。という恒久的な問いを投げかけ、また同胞の気持ちに寄り添うように、体制に対し静かに意を投げかける。彼らはひょっとすると演劇を、多くの人々が社会を考えるためのヒントを与える機会だと考えているのかもしれない。その真剣な姿勢は、レバノンから遠く離れたわたしたち日本人の心にも言葉や国境の壁を超えて、伝わってきた。レバノンのことについて、まだまだわからないことだらけだけれど、色々と知りたいと思った。
ハシムラ東郷

ハシムラ東郷

燐光群

座・高円寺1(東京都)

2009/11/20 (金) ~ 2009/11/30 (月)公演終了

満足度★★★

情報の洪水
台詞が担う情報の過剰さについていくことができず、オーバーフローの状態。宇沢さんの著作から読み取ったことをできるだけ芝居に詰め込もうとした結果だと思う。
劇中で提起される問題は非常に興味深いものではあったが、私は脱落してしまった。

「原作」の著者、宇沢さんはまさか自分の研究がこういったかたちで舞台化されるとは想像していなかったに違いない。だいたい誰がこういう研究を、舞台にしようなんて考えるだろうか?! 芝居の過剰さは坂手氏が宇沢著作を誠実に読み込んだ結果だとも言える。自分が心血注いで書き上げた研究著作がこういったかたちで舞台のなかで表現されるなんて、たとえ舞台作品としては成功作とは言えなくても、宇沢さんにとってはとても幸せなことであるように思える。

欲望貴族

欲望貴族

角角ストロガのフ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/11/26 (木) ~ 2009/11/30 (月)公演終了

満足度★★★★

同時進行の妙
未成年が犯した罪は、犯罪から15年間はその保護者が責任を取る、というNB法が成立した世界を描くSFストーリー。
舞台セットのおもしろさと、最大6箇所で同時進行する物語の構造に驚かされた。
さらに、それぞれの登場人物に背景があり、それを描き分けようとする作家の力量に脱帽。
また、難しい舞台にもかかわらず、作家の意図を汲み取り演じた各役者にも拍手を送りたい。
ストーリー自体は荒削りで、主題・メッセージ性を磨くなど、改善の余地はあるものの、それを上回る舞台構造の見事さがあった。
次回は是非、鋭いメッセージ性のある作品を見たい。

その嘘に、リボンを

その嘘に、リボンを

ビビプロ

シアター風姿花伝(東京都)

2009/11/27 (金) ~ 2009/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

ご来場ありがとうございました!!
ビビプロ第三回公演
「その嘘に、リボンを」へのご来場、まことにありがとうございました。
ビビプロ史上最高の540名のお客様にお越しいただき、本当に心より感謝しています。
今後の活動はビビプロホームページをごらんください。
また、MVPを発表しました。
http://blog.livedoor.jp/fromvivipro/
よろしかったらご覧下さい。

ジェネラルテープレコーダー

ジェネラルテープレコーダー

あひるなんちゃら

「劇」小劇場(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

A面
観ましたよ。最後まできちんと解明されないまったりとした感じがいつも通りだけど、竜巻を起こす何か(誰か)が欲しい印象も。B面のメンバーと一緒の絵がみたいと思った私です。久しぶりに高橋優子さんにも会いたかった・・・

最後の料理人

最後の料理人

味わい堂々

OFF・OFFシアター(東京都)

2009/11/26 (木) ~ 2009/11/30 (月)公演終了

満足度★★★

作家の白日夢願望?
タイトルバックに使われる荒船泰廣による不気味なアニメーションに比べれば、後の展開は意外にふつうに感じた。楽器のガチャガチャした生演奏で出演者たちが踊る場面は唐十郎風だし、ノスタルジックな録音音楽で女性たちがポージングする場面は清水邦夫風で、どこか70年代初頭のアングラ芝居の懐かしさも感じさせた。
フラッシュバックのように同じ印象の場面が続くので、少々退屈でもあるが
とても不思議な世界に思わず引き込まれる。
「喫茶店に伝説の料理人がいて、こんなことが起こったら面白いね」という作家の白日夢願望を具現化したような作品に思えた。

ネタバレBOX

旱魃による飢饉に見舞われたらしい村の3人の農婦の会話から物語は
始まる。食べるものが何もないのに、「こういうときは抱かれたくなる」などと
言い出し、村に残る男はいたっけという話題で、老衰で亡くなった村人の
名やジョニー・デップの名前が出てくるなどメチャクチャだ。
場面が変わって、めいめいコンプレックスを抱え、どこか壊れている女たちが集う喫茶店。
アングラ芝居の雰囲気と言ったが、言い換えると小劇場演劇の
貧乏くささも漂う。また、女子校の学園祭劇の雰囲気もあり、洗練された
感じではない。ホラーと御伽噺は切っても切れない縁があると思うが、
「注文の多い料理店」みたいなのを想像したら、あそこまでブラックな話では
なかった。
「女たちの呪い」をときどき呪文のように口にしながら折鶴を折っているメガネ(宮沢紗恵子)、小説を書きながら、女たちを観察している小利口そうな女たまこ(浅野千鶴)、この2人にそっくりな物言いと容貌の知人がいるので、思わず笑ってしまった。願望に合わせて嘘をつき、妊婦を装い、ばれても悪びれず、笑い飛ばす女(川口恵理)。個人的には、出会い系サイトで不倫してるクールなコーヒー夫人(梅澤和美)が魅力的だった。
ミュージカルのアニーみたいなヘアスタイルで「おかか」を演じるタカハシカナコのオバチャンぶりは強烈。彼女がいないと、この芝居は成立しなかったと思われる。ああいうオバチャンっていますね。笑い上戸の陰に実は隠された素顔があるのかと思ったが、おかかは最後まで屈託なく笑っていた。
手癖の悪いバイト(宮本奈津美)が店の金をごまかしたり、万引きをしても、ニコニコして許すというより、受け入れてしまう。少し頭が弱いみたいな物言いのバイトのマイを演じているのが作・演出家の岸野聡子。
メガネの宮沢紗恵子が頭にタオルを巻いていきなり立川談志のモノマネを始めるなど、突拍子もないリアクションもあった。
すべてはたまこの妄想なのか。日照りで餓死した女が生まれ変わって、今度はたまこの言うように至福の味わいの中で死んだとしたら・・・なんて考えたり。嫌いな芝居ではないが、何かもうひとつ味がしまらないような感じが残った。
余談だが伝説のある飲食店には、やはり白日夢を期待するものだ。60年代に東京・蒲田に「80番(オッタンタ)」といううまい外国料理を食べさせる店があり、ここの皿洗いは有名なミュージシャンになれるという伝説を店主がこしらえたらしい。事実、この店から、有名GSグループのメンバーも輩出した。
中学生のとき、授業中にこの「オッタンタ」を舞台にした白日夢のショートストーリーを落書きしたものだ。写真と地図から場所にあたりをつけて、見に行ったことがあるが、大人になって蒲田に勤務したときには、町の様子が変わり、もう場所さえも覚えていなかった。オッタンタについては「店はなくなっても、伝説は残った」と何かの本に書いてあった。この芝居を観て、久々にオッタンタのことを思い出した。

欲望貴族

欲望貴族

角角ストロガのフ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/11/26 (木) ~ 2009/11/30 (月)公演終了

満足度★★★

期待
初めて観させて頂きました。
良い意味で第10回公演くらいに観るととても面白いんじゃないかなぁ。
志を感じるよい舞台でした。
将来もう少し大きいハコでみるとかなり良いと思う。
内容に関しては、全体的にもう少し整理したほうがいいかなぁ、
スピード感も含めよい意味でのわかりにくさが売りだとは思いますが、
モチーフも含めて詰め込み過ぎかなぁ。
でもきっと次も楽しみに観に行きます。

一度、原作ものとかやるといいのにね

アジア舞台芸術祭2009東京【アジアンキッチン】

アジア舞台芸術祭2009東京【アジアンキッチン】

APAF-アジア舞台芸術人材育成部門

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2009/11/26 (木) ~ 2009/11/29 (日)公演終了

満足度★★★

東京編観劇
当日券をゲットできたので観劇。不思議な舞台ではあったが,なかなか面白かった。なんかのアニメを彷彿させるんだけどな。なんだったっけ?25分弱楽しく観劇できました。

アジア舞台芸術祭2009東京【「東京舞台」LIVE版2009】

アジア舞台芸術祭2009東京【「東京舞台」LIVE版2009】

APAF-アジア舞台芸術人材育成部門

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2009/11/28 (土) ~ 2009/11/29 (日)公演終了

満足度★★★

Dプロ観劇
shelf 目当てに行ったのだが,ひょっとこ乱舞が良かった。もちろん,20分にも満たない舞台なので芝居の良し悪しまで言えるわけなく,劇団紹介のプロモとしての評価ではあるが・・・この劇団,是非とも本公演を観に行きたいね。shelfも演技は素晴らしくて,引き込まれたのだが,沖縄民謡?はないべっていう感じ。あの歌だけで???です。

BOOKEND

BOOKEND

INUTOKUSHI

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2009/11/26 (木) ~ 2009/12/01 (火)公演終了

満足度★★★★★

無意味をあきらめない
まだ第三回公演なんだという感じ。その間番外もやってるから、実際はもっと公演を重ねてきているんだろうけれども…作劇のスタイルや俳優の位置づけは十分固まってきた感じ。今回の公演も相変わらず、犬と串のブラックでシュールな笑いに満ちていた。
チラシに書いてあった「無意味をあきらめない」という言葉がこの公演をよくあらわしているように思える。あえて、だと思うが観客を選ぶ芝居をしていること、そしてこれからもこのスタイルを貫いていくんだという高らかな宣言のようにも感じられた。
今年から加わった新たな面々も正に身体を張った頑張りを見せていた。

これから、どこまで突き抜けていけるのか、楽しみにしている。

11月戦争とその後の6ヶ月

11月戦争とその後の6ヶ月

アロッタファジャイナ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/11/23 (月) ~ 2009/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

「王国」を観た!
最近の高校生は凄いです!ってか金子君が凄いです。これは11月14~15日に東京芸術劇場で観た高校演劇の集大成でも確認済みです。いやはや、おもろい!

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

元学生運動家の男は自身の妄想の中で生きていた。かつての学生運動のリーダー的存在として闘争していた頃が、彼の青春であり充実していた時期だったからだ。そのころ出会った女を妻としたが、妻は組織の中で男をとっかえひっかえしながら多情な浮気癖でこの男を裏切った揚句、逃げてしまう。
一方で男は実父から性的虐待も受けていた。

そんな過去の闇が男の実娘とかつての妻を混同させて、娘を性的虐待する。虐待の連鎖だ。しかし、そんな父親を娘は容認する。乱暴な愛撫にも容認する。いや、容認というよりも受け入れてる。娘は学校へも行かず家にこもる。二人の愛は傍から見ると歪んでいるが、その乾きはどちらがどちらを支えているのか、互いに困っているのか、必要としあっているのかも良く解らない。なんともグロテスクなフォルムだ。「親子は相手が誰よりも大事なんだから何をしてもいいのよ。」なんて声が聞こえてきそうだ。

互いに繋がれて、どちらも相手から逃げられない親子はこの父の「王国」で運命的で、いやな感じの中で生き、二人の輪郭がどんどん緩んで正体が解らなくなっていっても、この王国が二人のネバーランドなのだ。

素晴らしいです。凄い本を書くなぁ・・と圧倒された時間だった。そして野口の安定した実力のある演技とフレッシュな藤崎のタッグ。決して出しゃばらない青木の演技。そして、金子。
彼らの「王国」はその名に相応しい王国でした。

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