
アグリカルチャー
弘前劇場
ザ・スズナリ(東京都)
2009/12/04 (金) ~ 2009/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★
りんご。
100分。毎度観客の平均年齢がぐっと上。ぼたっと大粒の涙がいくつか落下。
今回の作品に限らず弘劇は、食べること=生きること。青い空、水、男の脆い部分、それを受け入れる女 がベースにあると感じています。方言が遠慮してない生のスピードの部分が多くいつも通り(それが良く)。退屈に感じるのか骨身に染みるのか、他の方の反応が気になったけどいい拍手だったと思う。背後に山と海を感じる劇団。父役の長谷川等さんに切なくなり、林久志さんは初見でしたが熱い何か、を感じる。

ミニマルダンス計画
黒沢美香
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/11/25 (水) ~ 2009/12/06 (日)公演終了
満足度★★★
「膝の火」を見る
黒沢美香のダンス作品は5年前からちょくちょく見ている。今回はこまばアゴラ劇場で「ミニマルダンス計画」と銘打って合計4本を上演する。「膝の火」はそのうちの1本。
新旧、巧拙とりまぜて十数名の女性ダンサーと、黒一点、後藤茂というスキンヘッドのオジサンが出演した。上演時間は70分ほど。
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MID lie T [ミッドライト] 【満員御礼・ご来場ありがとうございました!】
処女航海
BAR COREDO(東京都)
2009/12/02 (水) ~ 2009/12/05 (土)公演終了

見えざるモノの生き残り
イキウメ
紀伊國屋ホール(東京都)
2009/12/02 (水) ~ 2009/12/07 (月)公演終了
満足度★★★
評判が良かったので…
イキウメは一度観たいと思っていたが、いつも他の公演を優先していたので今回こそ観る気満々で観劇。予習せずに観れる芝居は楽しい。座敷童子の話だったんですね。ほっとする作品で良かったです。

倶楽部
Rotten Romance
ギャラリーLE DECO(東京都)
2009/12/01 (火) ~ 2009/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★
ノイジーな意識、身体性のハードコア。
これは、あまりにもショッキングである。舞台にあるものすべてがメタ化されているのである。人が人であって、人でないのである。身体で描くイメージの連続なのである。それに加えて、起承転結のメリハリや、物語の着地点も見当たらないのだから、どうしたって混乱するわけだ。しかしながら、舞台から発せられるエネルギー量は尋常ではなかったし、よく理解出来てもいないのに、心動かされる何かがあった。
素粒子となって中空を漂いながら、街を俯瞰するジャンキーな戯れに呑み込まれているような。渋谷駅前のスクランブル交差点のど真ん中につっ立ってざわざわと通り過ぎていく匿名の人々や否応なく耳から入ってくる匿名の声や、足音、大型テレビモニターに映し出される情報なんかを、ただじっと眺めているような。上手く言えないがそんな感じだ。
何でもあるのに何にもない街、シブヤを美化せずに具象化した、アッパーでニヒルなリアリズムに満ちた舞台であった。

カタルシス夢十夜
ムシラセ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/12/03 (木) ~ 2009/12/07 (月)公演終了
満足度★★★
夢十夜の意味
夢の数が10個かどうか勘定したわけではありませんが、夢の中の話は何でもありのパラレルワールドになってしまいます。
どこが現実で、どこが夢なのかよく分かりません。

サツキマスの物語
劇団扉座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2009/12/02 (水) ~ 2009/12/06 (日)公演終了
街の景色が目に浮かぶ
田舎町の町おこしのハナシ。
行政とNPOと女子ビリヤード選手のそれぞれの思惑が交錯する
物語が、良く出来ている。
モノローグの使われ方が印象的。

ネコロジカル・ショートカット・ネコロジカル
猫の会
d-倉庫(東京都)
2009/12/02 (水) ~ 2009/12/07 (月)公演終了
満足度★★★
少し温かくなりました!
人付合いの上手い妹と、下手な姉の対比が面白かったです。
そして、猫には猫の人付合い、ペット付合いもあって大変ですね。
猫好きに悪い人はいないし、少し温かくなりました。

『天国だヨ!全員集合』
脱線劇団PAGE・ONE パートII
シアターブラッツ(東京都)
2009/12/03 (木) ~ 2009/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しい天国
天国がこんなに楽しい場所だと初めて知りました。行ってみたくなりました。皆さんほんとに芸達者です。笑わせてもらいました。

午后は、すっかり雪
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2009/12/03 (木) ~ 2009/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★
いつもの吉田小夏らしい仕上がり
そして、「花とアスファルト」の時のキャストと同じだったから、なんだか懐かしくて嬉しかった!
以下はネタばれBOXにて。。

倶楽部
Rotten Romance
ギャラリーLE DECO(東京都)
2009/12/01 (火) ~ 2009/12/06 (日)公演終了
満足度★★
うーん。
とても不可解です。大学時代の後輩が出演者にいたので、数年ぶりに演技をみにいったのですが・・・内容は全くないのかもしれません。DJ、クラブ、音楽、病気、なにかのウィルスに感染したのか、宇宙規模の話の中になぜか国の形成の話。役者さんはそれぞれ本当に実力のある方々が集まっているのですが・・・内容は・・・?画を見ていればいいのか、空気を味わっていればいいのか?空間全体をみていればいいのか?面白いと思える人にはとても面白い作品なのでしょうが。伏線はあり、繰り返しもあるので何かあるはずなんですが・・・私には見つけられませんでした。でも、ここまでこういう芝居であったと説明できてしまうのでから・・・心に残っていないわけではないので、それが演出の意図なのかもしれません。
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MID lie T [ミッドライト] 【満員御礼・ご来場ありがとうございました!】
処女航海
BAR COREDO(東京都)
2009/12/02 (水) ~ 2009/12/05 (土)公演終了
満足度★★★★★
ウットリ。
ダンス初めてだったけど、演劇性もあってすごく見やすかったで~す。
衣装もメイクも照明も舞台装置も小道具も音楽も踊りも、ぜーんぶ、ぜーんぶ素敵でウットリして見ちゃいました。
なんかあの世界観好きだな~。
そして、席は狭かったけど、演者さんの息遣いが聞こえるほど近くで見れて大興奮でしたっ!!!
雨降ってたけど、ホントにホントに劇場まで行って良かったー。
次回作は来年の夏ごろやられるそうですね。
また絶対に見に行きます。

演劇/大学09秋 近畿大学 『腰巻お仙─義理人情いろはにほへと篇』
フェスティバル/トーキョー実行委員会
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2009/12/02 (水) ~ 2009/12/03 (木)公演終了
満足度★★★★
思いのほか、ライトな味わい
春のときは普通の座席で通路を花道に使っていたが、今回は、江戸初期の
歌舞伎の名乗り台という花道の原型に似た、スロープをつけた短い花道
を客席前方の真ん中に通し、両側を桟敷席にして、テント芝居の感じを
出していた。
「腰巻お仙」の初演は観ていないが、テントを建てた花園神社の反対で
題名が変更されたという新聞記事を読んだことがある。初演を観た人に
聞くと「明治時代に盛んだった即興劇はあんな感じだったのでは」という
答えが返ってきて、長く興味を持っていた芝居。それを大学生たちが上演
するというので楽しみにしていた。
「お仙」という役名だが、「お仙」というと私は浮世絵の美人画でも有名な
「笠森お仙」をまず思い浮かべる。「明和三美人」の1人に謳われた水茶屋
(江戸時代の美人喫茶みたいなものだ)の看板娘。当時、唐の夫人で看板女優李礼仙(麗仙)の「仙」に引っ掛けたのかもしれないが、喫茶店が出てくる
芝居なので「笠森お仙」も関係あるのかもしれない(ロビーに唐さんがいたの
で質問すればよかった。でもコワイ)。
そして母を捜す忠太郎という少年が登場する。忠太郎といえば、長谷川伸の
「瞼の母」の番場の忠太郎を連想する(若い人は知らないかも)が、これは
その話をモチーフにしている。それを知らないとパロディーが活きて来ない
のが残念だ。唐十郎の芝居には「何か(誰か)を探している」人物が必ずと
言っていいほど登場するが、ノスタルジックで物悲しい音楽とともに
主人公が独白するというパターンはその後のアングラ劇団にも模倣されている。
(私がよく観ていた劇団サーカス劇場の芝居は作者が唐信奉者のためか、その典型であり、「捜す」パターンで何本作られたことか)。
実際にその伝説的な「腰巻お仙」を観て、あまりにライトなので拍子抜けがした。
初演の李礼仙の胸に晒しを巻き、諸肌脱いだ官能的な舞台写真を見ているせいかもっとぬめぬめした感触の江戸・浅草の見世物小屋みたいな芝居を想像していたのだが。
このライトな感覚が近大の唐十郎演劇塾の特色なのかもしれない。
私にとってはいろんな意味で楽しめる作品でした。詳しくはネタバレで。

アンバランスな食卓とあたたかい引力
tYphoon一家 (たいふーんいっか)
遊空間がざびぃ(東京都)
2009/12/03 (木) ~ 2009/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★
最終話で盛り上がり…
5つの異なる物語ですが、仕掛けがあります。
ストーリーは面白かったと思います。最後はほのぼのとした雰囲気で終わり、楽しめました。

時間泥棒
たすいち
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/11/19 (木) ~ 2009/11/22 (日)公演終了
満足度★★★★
ロマンですねぇ、メルヒェンですねぇ
時間を盗むカメラ、そのカメラに憑いた魂、霊を見ることができる看護士という反則気味(笑)のアイテムやキャラクターを使ったファンタジー系のラブストーリー、大切な人を喪った者たちに向ける目線のあたたかいこと。
また、1年上の先輩に恋する男子高校生が年齢(というよりは人生経験)のギャップを埋めようとするなんてエピソードも「アキレスと亀」の挿話と絡めて描いているのには共感し、思い切りベタな演出&演技で死亡フラグが立ちまくり(笑)な探偵さんの過去シーンが愉快。

ヨミガエリ
演劇ユニットスーパーコンプレックス
アトリエフォンテーヌ(東京都)
2009/11/20 (金) ~ 2009/11/23 (月)公演終了
満足度★★★
ラストの逆転は鮮やか
「自殺した人間は即座に転生し再び同じ人生を歩む」というルールが不服でゴネるヤクザに、その直前の「誤認召喚(まだその時期でない者を天に召す過ち)」問題をも同時に解決する策を思いついた天使たちは当事者2人にある使命を与えて別人として地上に戻すが…な物語、若干の既視感と教訓臭、それに浅田次郎臭(笑)がするものの、ラストの逆転が鮮やか。
一方、難病により臓器移植手術が必要な息子を救うべく「金のためなら何をやっても構わない」母親の姿を半ば肯定的に描いているところに「ザラつき」を憶える。
また、彼女の餌食(?)となる男たちがたとえば不採算により小児科を閉鎖する病院経営者だったり、児童ポルノビデオ制作者だったりと、いろんな意味で「子供の敵」であるのが教訓臭のモトか?(笑)

inside out, inside out
演劇集団アーバンフォレスト
SPACE107(東京都)
2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了
満足度★★★
4,200円はちょっと高いなぁ
おカマを嫌って10年前に家出した息子が結婚を前に婚約者とその堅物の両親を連れて来るにあたって従業員(この場合はホスト?ホステス?)たちに普通の男のフリをさせようとする(ばかりか建設会社の社長を演ずることになる)おカマバーのオーナーを中心とした、設定にしても展開にしても基本中の基本な王道ドタバタコメディ。そんな中に父親が息子の幸せを願う気持ちや、婚約者の両親の不器用な夫婦愛なども織り込んで手堅く仕上げてハズれるワケがなく、キレイだったり見苦しかったり(爆)するおカマちゃんたちもお約束?(笑)
ただ、4,200円はちょっと高いなぁ。
装置だって、バーのオーナーの自宅と言うよりはそこで殺人が行なわれる無人島にある別荘のロビーみたいな見覚えのあるものだし…(謎笑)

ブロークン・セッション【公演終了・ありがとうございました】
elePHANTMoon
サンモールスタジオ(東京都)
2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了
満足度★★★★
文字通りの「ブラックユーモア」
まさに文字通りの「ブラックユーモア」、思いっきりブラック(かつ不道徳?)なのに妙にユーモラスで笑えてしまうのが不思議~、みたいな。
中には眉をひそめる(どころかタイミング的に拒絶反応を示す)方もいらっしゃるとは思うものの、個人的には支持。
最近多いスプラッタ系コメディホラー映画の「んなワケねーだろ!」な可笑しさとはまた違った可笑しさが独特。ある意味アレよりもコワいしブキミでもあり…。
最初の場において、その家で何が行われているか大体はワカるものの細部が見えずにやきもきしていると、次の場以降の会話で薄紙を剥ぐように(←病気じゃないんだが)それがワカってくるのが巧い…と書いていて気付いたけれど、説明台詞がないんだな。台詞でそのものズバリを説明するのでなく、会話の中にヒントを潜ませて観客に知らしめる、な感じ。
そう言えば、舞台装置(これがまた前作に続いてリアルで、そこから生活のニオイや生活音が流れてきそう)の外(=別室とか廊下とか)で起こっていることを効果音(や聞こえてくる会話)だけで想像させるというのもこのバリエーションと言えるかも?
で、「解体」シーンは4分くらいにわたって舞台上に誰もいない状態だったと後日言われるまでそのことに気付かず。これってスゴくね?

ストイックだよ全員集合!
Theatre劇団子
ザムザ阿佐谷(東京都)
2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了
満足度★★★★
キャラクター合戦の様相
禁欲修行をする「ワンスモア学園」の100を超える(!)クラスから選抜された8人が会議室に集められ、校長立会いのもとに卒業すべき1人を決める話し合いをする…な物語、さながらキャラクター合戦の様相。(笑)
結末はお約束と言おうか定番的と言おうか予想の域を出ないものではあったが、そこまでのキャラ及びネタによって十分に満足。
まずはキャラクター。1番、2番、5番は自己紹介の時に、他(8番を除く)はそれよりも前の時点で誰なのか判るほどの有名人たち、中では4番、6番、7番それに校長、マリモンが形態模写的に抜きん出ていたか。なんたって登場した瞬間に誰だか判明するってくらいで。(衣装とメイクによる部分もあるが)
また、ネタについてはハナ肇の銅像(@「新春かくし芸大会」)や「ダダン」のCMを知っている世代としておそらく全部ワカったのではないかしら。しかし、他も含めて若者にはワカらんネタが多くないか?(ちょっぴり優越感(爆)

贋作 人形の家2009
劇団ドガドガプラス
浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)
2009/11/12 (木) ~ 2009/11/16 (月)公演終了
満足度★★★★
ポップかつ華やかで楽しい
※ 座席は「く」列:かなが入力できないのはいかがなものか?
映画監督としてのキャリアが長い望月六郎主宰(&作・演出)の劇団の第6回公演(初見)。望月監督、今まで撮ってきた映画とか強面っぽいプロフィール写真(笑)から受けるイメージとは裏腹に実際は当たりの柔らかそうな方で、内容的に2~30代の小劇場系作家(ったって様々だけれど)を思わせる作風だったのはちょっと意外。
たとえばアングラっぽいとか、あるいは“STRAYDOG”に近い感覚(森岡利行脚本の望月監督作品もあるのでなおさら)とか、そんな風に思っていたわさ。
が、考えてみれば同世代である野田秀樹の作品も小劇場っぽいワケで、そういうこともあるんだな、と。(といっても本作が野田チックというワケではない)
野田といえば、コチラは「がんさく」と普通に読むのだった。
で、「にせさく」と読ませないことから(ではあるまいが(笑))、イプセンの作品とはほぼ無縁、強いて言えば女主人公の名前が「ノラ」ならぬ「オラ」で、男主人公の名前が「井伏マリオ」(イプセンのもじりというのは深読み?)なことくらいか?
失業したマリオはふと人形ギャラリーに立ち寄るが、気付くと錦糸町の踊り子キャバレー「人形の家」の新人ボーイとして働いており…な物語、オラをめぐる彼女の夫とマリオの対決やナンバーワン踊り子・江島と人気役者・生島(笑)の挿話(ここだけ台詞が時代劇調だし)に歌(ハンドマイク使用)やダンスを伴うミュージカル風のシーンも交えてポップかつ華やかで楽しい。
また、この小屋の特徴である客席上手にある照明ブースと舞台横からそこへ続く階段(まるで「立体花道」)も使うのもイイ。
あと、序盤と終盤の人形ギャラリーの場面で大半の出演者が人形に扮しているそのポーズや、鏡の見せ方も良かった。