『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』 公演情報 DULL-COLORED POP「『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    『プルーフ/証明』
    コロブチカでの舞台を見て、その緻密で繊細な戯曲と演出を知っていたので、谷賢一さんの演出と役者さんの演技に興味がありました。
    コロブチカは素晴らしすぎたけど、ダルカラにはそれに並ぶかそれ以上のものが出きると期待させるだけのものがあるのでした。

    そして、最初の一幕目を見ただけでもそれが戯曲の力やコロブチカ版負けていない事がわかって、2時間半の間時間を忘れて集中して見入ってしまったのでした。

    ネタバレBOX

    最初のキャサリンと父親のシーンからグイグイと引き込まれるのだけど、父親役の中田顕史郎氏の演技から目が離せない。
    その声、表情、仕草。
    全てが観客を引きつける。

    だけど、もう一方の清水那保さんの存在感も圧倒的で、ほぼ素舞台に近いこの飾り気の無い空間を役者二人だけで完全に支配していた。

    コロさんの繊細なキャサリンも好きだったけど、清水さんのガラスのような切れのあるキャサリンも好きです。

    この戯曲はたった4人の登場人物の会話だけで2時間半を見せきってしまう。
    実力のある役者の力を最大限に引き出させるのだと思う。
    逆に力のない役者がやると荒が目だってダメなんだろうな。

    オフブロードウェイから始まってトニー賞、ピューリッツァー賞などを受賞するに至った作品ということだけど、日本でもこれだけの戯曲を小劇場だけにとどめておくのは勿体なさすぎる。


    できればこの演出・役者の組合わせで、そのままもっと大きな劇場へ持っていって上演してほしいものです。
    世田谷パブリックシアターとか良いと思うけど。
    ダルカラは活動休止という事だけど、皆さん演劇活動をやめるわけではないようなので、この発展的な活動休止後の活動に期待します。

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    2009/10/13 00:55

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