
拝啓、絶望殿
ペテカン
駅前劇場(東京都)
2009/11/06 (金) ~ 2009/11/15 (日)公演終了
満足度★★★★
本田誠人の父親となった喜びや実感
主人公(と言えるのか?)の妻が分娩室に入ってからの6時間ほどの産科病棟ロビーでの出来事をスケッチ集風に描いたもので、本田誠人の父親となった喜びや実感が「戯画化」という照れ隠しでは隠しきれず、これでもかと言わんばかりにあふれ出て、優しさとあたたかさがテンコ盛り…みたいな。
ま、それもそのハズ、子供が生まれた後に帰京する飛行機の中で構想ができたそうで…。
また、主人公のモノローグの語り口やタイトルから倉本聰作品も連想。
印象的だったキャラは若いのに実は4人目、な元ヤン夫婦。ベタ気味な言葉使いと共に強烈で、看護士コンビとともに名コメディリリーフぶり?
一方、事故で妻(と生まれる直前の子供)を亡くした(と後半で明かされる)男は全体の中で異質。敢えて湿っぽくしたりしないで、全部ほのぼの系でまとめた方が良くはなかったか?
総じて満足ながら、95分という上演時間に加えてエピソードの積み重ねというスタイルから、若干の喰い足りなさがなき西も非ず。

いらない里
ホチキス
吉祥寺シアター(東京都)
2009/11/07 (土) ~ 2009/11/15 (日)公演終了
満足度★★★★
宇宙規模の壮大なナンセンスぶり
埼玉のド田舎から「そろばんアイドル」としてデビューするため上京したもののなかずとばずで、その後コストカッターとして働くも経費削減のためにクビにされ帰郷した主人公が巻き込まれる地元の再開発騒動…なおハナシ。
「鴻池」の正体にしても「抜け殻殺人事件」の真相にしてもバレバレな上に、クライマックスも「地球の危機」系SFではコテコテの古典的なネタであるにも関わらず「温故知新」と言うべきか、古着を新たなセンスで仕立て直したファッションの如く斬新。
環境問題に絡めて「地球は汚染しすぎているので宇宙から抹殺」なんてのはありがちだが「収支計算(どういう基準だよ!(笑))をすると赤字だから」などという宇宙規模の壮大なナンセンスぶりには脱帽。
さらに「愛」さえ出せば何とかなるという確信犯的なチカラ技の解決までされたんじゃあもう「恐れ入りましたっっ!!!」とひれ伏すしかない、みたいな?(笑)
また、終盤で明かされる物語全体の根幹を成す部分が、序盤で出てきた比較的身近なネタと奇しくもカブるところに北野ひろしの『沈黙の自治会』も連想。
あと、オープニングとエンディングの「四季かっっ!!!」なミュージカル風のパートも楽しかったなぁ。

黴と鉄道
地球割project
pit北/区域(東京都)
2009/10/29 (木) ~ 2009/11/08 (日)公演終了
満足度★★★
装置は使わずにロープ4本のみ
B兵器的な黴によって壊滅的な被害を受けた町を描いたもので内容はワカり辛かったものの、表現方法が非常に面白い。
いろんな催しがあるイベントの中の1作ということもあり装置は使わずにロープ4本のみであれやこれやを時に具体的に(例えば冒頭で十字路だったのが十字架になったりとか、最後はハンギングロープだったりとか)時に抽象的に見せるスタイル。
まっすぐに置いたロープに縦の波を送るなんて「あぁ、そういえば子供の頃やったっけ」なんて懐かしかったなぁ。

アーティシャフト2009
アーティシャフト
pit北/区域(東京都)
2009/10/29 (木) ~ 2009/11/08 (日)公演終了
満足度★★★★
『モギ裁判』発汗トリコロール
父親を殺害したとされる青年(少年?)の審理、事前に観客参加型との情報を得ており、前説気味のパートで演者と目が合った時点で「キターーー!」みたいな(笑)。予想通り裁判員(6人)を観客の中から選ぶというもので、舞台上で観ることに。
検事、弁護士、裁判長は役者が演じ、被告は「精神的動揺により口がきけなくなった」という設定のもとに人形(全身真っ黒のマネキンっぽいもの)を使うアイデアにまずは感心。
さらに、被告の日記の再現シーンで検事、弁護士それぞれが人形のメガネをかけて被告役を演ずるのに「ヤるなぁ」と。
あと検察側、弁護側の主張のたびにコロコロ態度を変えるハイテンションな裁判長も印象的。

華々しき一族/お婿さんの学校
ハイリンド
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了
満足度★★★★
楽しめました
全く違う印象の作品2本でしたが、どちらもセリフのやり取りが巧妙で、ぐいぐい引き込まれていきました。
セットがかわいくて、なんだか心が和みました。

アワード
ZIPANGU Stage
シアターサンモール(東京都)
2009/11/20 (金) ~ 2009/11/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
えーーーっ!!
うそ~~
想像以上のドタバタに、心の中で叫んでました。
それぞれのキャラクターも強烈で、いっぱい笑いました。ホント楽しかったので、ぜひ再演してほしいな~と思いました。

東京裁判
パラドックス定数
pit北/区域(東京都)
2009/11/13 (金) ~ 2009/11/23 (月)公演終了
満足度★★★★
要集中力
初見です。
評判がよいので傍聴席にて拝見しました。
(上は椅子だしゆったりしてます)
内容が東京裁判なだけにお客さんが年配の方が多かったような??
A級戦犯が裁かれたんだよな、くらいの知識しかなかったもので
ついていけるかな?と不安になりつつも、大変興味深く観ることができました。
言葉を追うのに集中力がいりました。若干裁判の山場がみえにくかったです。でも日本人ですね、怒りや悲しみが同調しました。
完全に骨抜きされている世代ですが、
育ちが某米軍基地近くのため
おもいやり予算で彼らが贅沢に暮らしているのを見て、
腹立たしく感じていたことを思い出しました…。

non-no
PLANET RUNNER
シアター風姿花伝(東京都)
2009/11/20 (金) ~ 2009/11/22 (日)公演終了
満足度★★
やさしさ(温かさ)は感じられたけど‥
全体的にアニメっぽい感じ。昭和初期という設定だけど、正直あまりその雰囲気は感じられなかった。初日ということもあるけど、役者がちょっと緊張気味だったかな。若い役者が多いせいか、演技的に舞台を引っ張っていけるような核となれる人がいなかった気がする。舞台を作るのってやっぱり難しい‥。

アワード
ZIPANGU Stage
シアターサンモール(東京都)
2009/11/20 (金) ~ 2009/11/22 (日)公演終了
満足度★★★★
小説のような・・。
ここの劇団の芝居って、毎回、ベタで解り易い。そういう意味では観客の年齢を問わない、誰にでも受け入れられる舞台なのかと。。
以下はネタばれBOXにて。。

雨の日の森の中
東京グローブ座
東京グローブ座(東京都)
2009/11/04 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了
満足度★★★★
谷村美月ちゃん初舞台!驚異の「女子観客率」No.1?増田貴久がNEWSだからか!
いま注目の女優、谷村美月さん初舞台!
そして、こちらも注目の女優さん、初音映莉子さん、
ペンギンプルペイルパイルズの玉置孝匡さん、
ラーメンズ片桐仁さんも出演と聞いては
観ないわけにはいきません。
しかし、自分史上最高の「女子観客率」でした!
10人いなかったのでは?
しかもカップル以外では5人以下?
なぜ?なぜの嵐?
いや嵐じゃなくって、
そうか初座長の増田貴久さんはNEWSのメンバーだったのか!
本当にやさしそうで、器用で軽い身のこなしはコメディにぴったりです。
豪雨の中、山奥のペンションに逃げ込んだカップルに
襲いかかる災難とサバイバルの物語。
話は、勘違いナンセンス・コメディでした。
ストーリーと舞台は、結構ありがちな話ですが(失礼)、
軽く楽しめて面白かったですね。
3階の席だったので、冒頭のシーンもナレーションかと思った。
一部乗り出さないと見れない場所があるのですが、
2階建てペンションで階段を行き来する舞台を
楽しむにはよい場所でした。
「Woo」で初めて見た谷村美月さんは、しっかり者の大学生役。
しかし、途中ビビり始めてからが面白い。
初音映莉子さんは、出番が少なすぎ!ながら、
細いスタイルと独特の声、不思議な個性は光ってました。
「シリーズ・同時代 混じりあうこと、消えること」
で気になって「あなたと私のやわらかな棘」「GOD NO NAME」
と立て続けに好演!
「夢をかなえるゾウ」「新しい男」「中国の不思議な役人」は
見逃し、今回は物足りなかったので、次にまた期待しちゃいます。

A・R-芥川龍之介素描-
シアターオルト Theatre Ort
学習院女子大学 やわらぎホール(東京都)
2009/11/21 (土) ~ 2009/11/22 (日)公演終了

Life On The Planet
mmp
川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)
2009/11/13 (金) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

4.48サイコシス(演出:飴屋法水)
フェスティバル/トーキョー実行委員会
あうるすぽっと(東京都)
2009/11/16 (月) ~ 2009/11/23 (月)公演終了
満足度★★
肌に合わない
この作品に関してはキャストは4人まで。そんな思い込みをずっと前から持っていたものだから、こうも多い登場人物に面食らう。
でもって、たどたどしい日本語をしゃべり、はちゅおんもちっと違うんじゃね?なんつって聞き取り難い外人のセリフに閉口してしまったのだった。
以下はネタばれBOXにて。。

沼
劇団 兄貴の子供
OFF OFFシアター(東京都)
2009/11/12 (木) ~ 2009/11/15 (日)公演終了
満足度★★★
ばかばかしく面白い
今の婚活と女性心理を皮肉った感じのテーマ。少し悲哀を帯びている弱者は現実的だ。小さな舞台での移行その事自体も舞台であり、暗転もよし、見せるもよし、特筆すべきはリングアナのスピード感溢れるしゃべり、そしてジャンプのけり!うっう~ん凄い!いいものを見た。

レ・ミゼラブル
東宝
帝国劇場(東京都)
2009/10/06 (火) ~ 2009/11/20 (金)公演終了

アワード
ZIPANGU Stage
シアターサンモール(東京都)
2009/11/20 (金) ~ 2009/11/22 (日)公演終了
満足度★★★★
はじめまして。
素敵なポスターだけに舞台とのギャップが心配だったけれど結構満足しました。劇場もジパングもはじめまして、です。
文学の世界にありそうな話をそれぞれのキャラを十二分に生かして、パワフルにそしてコミカルに、なおかつ現代に欠落している人とのつながりが温かく余韻として残る・・・・・拍手。

MY麗美優 (舞レビュー)REVUE
薔薇笑亭SKD
お江戸両国亭(東京都)
2009/11/05 (木) ~ 2009/11/08 (日)公演終了
見てきました
小ぶりな劇場で見るレビューショー。
ここで見るのは3回目かな
特別ゲストの春日宏美さん休演で、別の場面に変わっていました。
それ自体はいいのですけど、やっぱり見たかった。
ゲストの皆さんは自分の芸をいかんなく発揮。
今回の目的である平松沙理さんは、すごいキラキラして輝いて見えました。

東京裁判
パラドックス定数
pit北/区域(東京都)
2009/11/13 (金) ~ 2009/11/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
傍聴席より
傍聴席からしか観てないですけど、視力良ければ席によってメモの内容まで見えて面白い。何も言うことないです。なので感想も書かずにきました。もう言葉は必要なく拍手に込めました。
子供の頃、教頭先生が顔を真っ赤にして東京裁判の不公平さ、滑稽さを懸命に話してくださいまして、君たちは黄色い猿と呼ばれない態度で生きなくてはならん、まずは日本産を食べなさい日本産の服を着なさい、と。小さい島国です。意識が薄まれば簡単になくなってしまう怖さもみました。野木さんこそなんとか賞にノミネートされて欲しい。硬質な芝居が好きな大人の方に。

4.48サイコシス(演出:飴屋法水)
フェスティバル/トーキョー実行委員会
あうるすぽっと(東京都)
2009/11/16 (月) ~ 2009/11/23 (月)公演終了
満足度★★★
もともと
DCPOPでこの戯曲は知ったんですが
観れなかったので
今回楽しみにしてました。
なんというか、圧倒的な不快感と衝撃で目が離せないというか
すごかった。
でも長かった、、、

ブロークン・セッション【公演終了・ありがとうございました】
elePHANTMoon
サンモールスタジオ(東京都)
2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了