拝啓、絶望殿 公演情報 ペテカン「拝啓、絶望殿」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    本田誠人の父親となった喜びや実感
    主人公(と言えるのか?)の妻が分娩室に入ってからの6時間ほどの産科病棟ロビーでの出来事をスケッチ集風に描いたもので、本田誠人の父親となった喜びや実感が「戯画化」という照れ隠しでは隠しきれず、これでもかと言わんばかりにあふれ出て、優しさとあたたかさがテンコ盛り…みたいな。
    ま、それもそのハズ、子供が生まれた後に帰京する飛行機の中で構想ができたそうで…。
    また、主人公のモノローグの語り口やタイトルから倉本聰作品も連想。
    印象的だったキャラは若いのに実は4人目、な元ヤン夫婦。ベタ気味な言葉使いと共に強烈で、看護士コンビとともに名コメディリリーフぶり?
    一方、事故で妻(と生まれる直前の子供)を亡くした(と後半で明かされる)男は全体の中で異質。敢えて湿っぽくしたりしないで、全部ほのぼの系でまとめた方が良くはなかったか?
    総じて満足ながら、95分という上演時間に加えてエピソードの積み重ねというスタイルから、若干の喰い足りなさがなき西も非ず。

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    2009/11/22 21:09

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