最新の観てきた!クチコミ一覧

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日曜日は父曜日

日曜日は父曜日

早稲田大学劇団木霊

劇団木霊アトリエ(東京都)

2010/02/12 (金) ~ 2010/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★

場面転換が秀逸!
 最初は少しシュールな感じを受けたが、最後まで観ると家族の問題、恋人の問題、ホモセクシャルを含む青春の悩みなど、リアルで骨太なストレートプレイだった。まじめで深刻なストーリーとコミカルな部分のバランスが絶妙で、最後まで飽きるところがなく魅せられた。

 演出上は場面転換が見事で、ほとんど暗転がなく、舞台装置を役者が移動させながら(しかも台詞をしゃべりながら)次のシーンに移る。この変化が面白く、新しい演劇表現だと思った。

 そのほか、舞台に出ていない役者が周囲の壁に手を上げてスタンバイしているのだが、まるであやつり人形がそでに飾ってあり、そのあやつり人形が、出番になると息を吹き返していくようで面白かった。

 作演の木村謙太は言葉のリズム感がいい。山田太一や倉本聰のように何気ない会話がリズムになっていて、耳に心地よい。

 役者もそれぞれ魅力的だった。特に娘役の湯口光穂、マサル役の竜史、シゲオ役の遠藤貴之には将来性を感じた。

 荷物を預かってくれたり、膝掛けを用意してくれたり、抽選でTシャツプレゼントがあったり、観客サービスも満点だった。

ネタバレBOX

 ある日、母が娘になるというストーリー、よくある入れ替わりものかと思ったが、実はそう見せかけてリアルな家族問題をとりあげた作品だった。

 娘が走るシーンが映像とリアルで2回あったが、湯口光穂の走りっぷりが見事だった。全力で走る姿は、娘のそのときの気持ちと緊迫感を相乗効果で表現していた。しかもその後、ほとんど息が切れることなく台詞をしゃべっていた。意外と鍛えられているのだと感心した。
ゴージャスな雰囲気/めんどくさい人(千秋楽満員御礼で終了しました・感謝!御感想お待ちしています)

ゴージャスな雰囲気/めんどくさい人(千秋楽満員御礼で終了しました・感謝!御感想お待ちしています)

MU

OFF OFFシアター(東京都)

2010/02/03 (水) ~ 2010/02/14 (日)公演終了

満足度★★★

お祭りに参加した感じ
Bパターンしか見れなかった自分がが残念です。
「めんどくさい人」は男性編だったので、他のパターンとの違いを
楽しく拝見したかったなぁ、短くなったそうなので長いのも希望。
ゴージャスも素敵な女優さんの競演で、
女だらけの戦隊ヒーローみたいですね、一応正義なお話しだし
色んなナルが居るんだなと感心、
色違いの衣装でホント戦隊ヒーローみたいな自己紹介→決めポーズ
が似合いそうな方々、信念のあるバカバカしが素敵なラストでした。

ザ・ベストマンションシリーズVOL.2F

ザ・ベストマンションシリーズVOL.2F

コメディユニット磯川家

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2010/02/04 (木) ~ 2010/02/14 (日)公演終了

満足度★★★

観た 観た 観た 
磯川家は初の観劇です。
チケットプレゼントで、3本観させていただきました。
小演劇が始めての友達と。

☆ミステリー 『迷宮入りはお早めに』
☆喜劇 『AHOPANDEMIC』
☆恋物語 『期間限定のカタオモイ』

3本それぞれのお芝居、とても面白かった。
3作品の作、演出を保木本真也さん一人で、とは驚きました。

ネタバレBOX

 『迷宮入りはお早めに』 ミステリー
ばれてしまう捜査、繰り返し行う捜査、繰り返す回想、
だめだしで、ギクシャクしてくる。
1人が3人になってしまったのは、たいへん面白い。

 『AHOPANDEMIC』
とにかく騒がしく、楽しい、面白い、
変な人達、ソード、バナナ、小さなフィギァ、
自分の心の中の人達が騒いでたのかな?
最後まで自分を変える事が出来なかった?その辺がほんとの喜劇?

 『期間限定のカタオモイ』
あまずっぱ~い!!
3人の今時の女友達のお互いを大切に思う気持ち、恋心でギクシャクするが、恋も友情も上手く行ってよかった。
3人の女性がとても魅力的でした、友達になりたいと思うくらい。
あまずっぱ~い!! あまずっぱ~い!!
青

reset-N

ザ・スズナリ(東京都)

2010/02/10 (水) ~ 2010/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

おかえりなさい
おかえりなさい、夏井さん。ブラボーreset-N。
素晴らしかったです。
静かさと情熱と。
もう一度観たいが観れないのが悲しい(iдi)。

ネタバレBOX

『ノーベル平和賞』のくだりの鶴巻さんに惚れました。
君が笑わないなら僕がワラウ(公演終了!ご来場ありがとうございました!)

君が笑わないなら僕がワラウ(公演終了!ご来場ありがとうございました!)

ザ・プレイボーイズ

d-倉庫(東京都)

2010/02/10 (水) ~ 2010/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑って笑ってまた笑う

僕は劇場で手を叩いて笑ったのはきっとこの「君が笑わないなら僕がワラウ」が初めてです


次はどんな風に笑わせてくれるんだろうって終始ワクワクしてました


噂で面白いと聞いてはいましたが期待以上でした


ここまでドカーンって下ネタをやって頂けると、もう本当気持ち良くなります


めっちゃ面白かったです、ありがとうございました

遠ざかるネバーランド

遠ざかるネバーランド

空想組曲

ザ・ポケット(東京都)

2010/02/10 (水) ~ 2010/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★

初見
おもしろいという評判を聞いて観劇に行ってきました。
この物語は誰でも抱えている物語。
体験していなくても、ちょっと垣間見たりしたことがあるのではないか。
と思いました。
ぜひ観てもらいたい作品です。

ゴージャスな雰囲気/めんどくさい人(千秋楽満員御礼で終了しました・感謝!御感想お待ちしています)

ゴージャスな雰囲気/めんどくさい人(千秋楽満員御礼で終了しました・感謝!御感想お待ちしています)

MU

OFF OFFシアター(東京都)

2010/02/03 (水) ~ 2010/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

Cバージョンを観た!
ベースは愛だ!とにかく面白い。これだけ面白かったら他のバージョンはどうなんだろうと興味が沸いた。しかし、既に他の予定が入っており、もっと早く観ておけば・・・と悔やむ。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

『ゴージャスな雰囲気』

女子高生が自殺するかもしれない、と知ったナルシスト達はなんとか女子高生を死なせまいと努力する。なんとか時間を繋げようとする場面での「足の臭い王様」の小ネタがナルシストらしくない風景。笑
しかも、当ビルが火事になっても、全面ガラスから自分たちのナルシストぶりを、「ナルーナルーー!!」と発揮する場面はバカ丸出しだ。命がけでナルシストぶりをアピールするその先には彼らの死が近づいているが、死んでもナルシストっぷりっぷりは健在だ。笑
そんなアホクサイナルシストらが他人を救おうとする精神の根底は愛だ。



『めんどくさい人』
『ゴージャスな雰囲気』よりも、こっちの方が好みだった作品。
川添美和の意外性を発見!彼女はコメディのほうが似合う女優じゃないかと思ったほど物凄い爆発力だった。笑

タイトルが真逆になったようなゴージャスな雰囲気を持った花恵は男を買う。恋愛なんてメンドクサイと言いながら淡々とセックスする。金があれば大抵のことは手に入る。しかし手に入らないもの。それは「本当の愛だ」と心底、花恵は思っていた。だから高校生の敦史からも勝からも愛を告白されたって信じない。信じられない。金持ち特有の人間が考える「金目当て」だと勘ぐるからだ。そして幸せの象徴「青い鳥」を生きたまま捕獲する事はままならないが、大枚をはたいて、死んでしまっている「青い鳥」を冷凍庫保存している。

たぶんマダムは金はあるけれど、それほど幸せじゃないと考えてるようだ。マダムが幸せと感じる瞬間はどうやら「本当の愛」らしい。だから、敦史の愛を受け入れようとしたマダムは、「私にお金がなくなっても愛してくれるの?」とメンドクサイ女に成り下がる。つまり愛とはメンドクサイものなのだ。しかし、このメンドクサイ営みは崇高で楽しくて幸せなメンドクサイだ。時には疑心暗鬼になりながらも・・。だから、愛に囚われてメンドクサイ人間になったとしてもそんなメンドクサイ人たちがワタクシは好きだ。

ここで登場するキャラクターの立ち上がりは全員が秀逸だった。身体を張っての二面由希のダイナマイトボディから発揮される魂は普通じゃないし、どいつもこいつも物凄いキャラだった。

いちいちテーブルからベッドに変える瞬間の作業も面白いと思った。メンドクサイ作業なのに・・。笑


踊る音に 奏でる身体 vol.2

踊る音に 奏でる身体 vol.2

ONIプロジェクト実行委員会

福岡市男女共同参画推進センター・アミカス ホール(福岡県)

2010/02/13 (土) ~ 2010/02/13 (土)公演終了

オ大内田早穂ニの半生
本当に踊ることが好きで、真面目にばかばかしいことをやっている大内田さんそのものな公演でした。谷本さんのバイオリンも、王丸せいこさんの衣裳も、なんだか変わった会場もお手伝い高山力造さんも、全部計算して作られた舞台でしたよ。

ひみつのアッコちゃん

ひみつのアッコちゃん

タンバリンステージ

ザムザ阿佐谷(東京都)

2010/02/10 (水) ~ 2010/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★

一つずつのエピソードを包む奥行き
それぞれのシーンに
抜群の完成度があり、
でもそれだけでは終わらせない物語の奥行きがあって。

この戯曲、凄いと思います。

ネタバレBOX

作品は少し前別の劇団で上演されていて、
その時の評判を聞きながら伺うことができなかった作品。

うだうだすることもなく
オーディションの雰囲気に一気に引き込む冒頭から
完全に戯曲の世界に閉じ込められました。

最終オーディションに残った5人に関する面接、
その一つずつについての完成度の高さには瞠目するばかり。
それぞれの親から本人を浮かび上がらせるやり方で
親の人生までも浮かび上がらせる
したたかなやり方、本当に完成度が高くて。
5つの色が独立として一つの物語の塊となり、
それぞれに異なった連作の短編を観ているよう。
その重なり方からさらなる生まれてくるニュアンスにも引き込まれる。

5人分の面接が終わった段階でかなり満足していたのですが
さらにその奥にそれらを土台にした物語が存在していて。
個々の面談のクオリティが作品を作る緊張感をしっかりささえるのです。

この戯曲、すごい。

役者たちのお芝居も、ほんのすこしだけ段取りに傾く部分があったものの、適度に緊張と弛緩を作りだしながら、しっかりと舞台を支えていました。
アニーのミュージカルのシーンは見事のひとこと。

おもしろかったです。

見本人

見本人

劇団リケチカ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/02/10 (水) ~ 2010/02/14 (日)公演終了

満足度★★

サンプルはシンプル?SAMPLE IS BEST?
タイトルの「見本人」を「日本人」と見間違いました。

ネタバレBOX

コント公演ということでしたが、自分には合わなかったです。
何度か眠たくなってしまい、観ていて厳しかったです。
でも「さよならの見本」だけは、面白かったです。
しかし役者さんがもっと頑張ってくれれば、もっと面白くなったと思うので
残念でした。
あと女の人の役者さんが何だか不思議なインパクトがあり、
彼女をもっと観たかったです。
次回は彼女を中心にした公演が観たいと思いました。
はい、奥田製作所。

はい、奥田製作所。

劇団銅鑼

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2010/02/09 (火) ~ 2010/02/13 (土)公演終了

満足度★★★

後半よかったです。
前半は話の展開が遅く、観ていて何度か眠たくなってしまいました。

ネタバレBOX

後半は良くなってきたのですが、逆にいろいろな問題がサラッと解決してしまって何だか物足りなさを感じました。
前半を大幅にカットして、後半に力を入れて作って欲しかったです。
話が良かったので残念でした。
役者さんは皆さん良かったです。
特におやっさん役の役者さんが良かったです。
そして彼女はいなくなった

そして彼女はいなくなった

劇団競泳水着

サンモールスタジオ(東京都)

2010/02/11 (木) ~ 2010/02/21 (日)公演終了

満足度★★★★

うまいなぁ!
とてもよくできた脚本に、見事な演出。

わずか100分程度の上演時間なのに、これだけの登場人物を配し、それが少しずつ結びつき、絡み合って、物語を形作っていく様は、あまりにも美しい。
ストーリーが一本道でないところも素晴らしい。

ネタバレBOX

繰り返しの台詞が、徐々にその長さを増すごとに、うっすらと真相が見えてくる。
繰り返しの台詞が見事に効いてくるのだ。
しかも、それが緩急をうまく織り交ぜながら、いろいろな情報が交錯していく脚本と演出。
こんなに時間と場所が絶えず動きながら描いていく手法は、演劇でしかできないだろう。

ブログの文章の真相や、思い違いや思い過ごしにより、事件が起こり、さらに脇のエピソードを紡ぐことで、物語の登場人物たちの姿が浮かび上がるというのが素晴らしい。

観客に対していろいろな情報を与えつつも、消えた女性を探す男や、彼女の安否を気遣う人の視線からなので、なかなかパズルの形が見えてこない。
フリーライターがことの真相を匂わすように進めながらも、実はそうではなかったという、ストーリーの進行方法もうまい。
また、夫婦間の問題と、夫が抱える問題をさらりと匂わすように、表面は普通に見えながらも、ほとんどの登場人物が心に問題を抱えているという設定も憎い。
それをわずかな台詞で見せていく。

そうして観客の頭の中に組み立てられていく真相をエンジンとして物語を進行させる方法は巧みだ。

人の気配の置き方、特に姉の気配や台詞が気持ちに響いてくるあたりの効果の高め方は見事というしかない。

全体に抑えたトーンで進行するというのも気が利いている。
その中での「絶対に誰にも言わないで」という台詞があまりにも怖い。

ラストは、血を見せなくてもよかったような気がするのだが、見せるのであれば、スパッと一瞬だけで十分だったように思えるし、事件の内容を伝えるアナウンサーの声は蛇足のような気がした。

これはこのレベルで作られているのだから、欲を言えば、ラストは何かもう1つ欲しかったと思う。それはどんでん返しのようなものではなく、人の気持ちに寄り添うような何かがほしかった。例えば、崩壊している夫婦のこととか、仲が良かった3人のこととかなど。
そして彼女はいなくなった

そして彼女はいなくなった

劇団競泳水着

サンモールスタジオ(東京都)

2010/02/11 (木) ~ 2010/02/21 (日)公演終了

満足度★★★

やっぱりトレンディー
「恋愛ミステリー」
この単語に興味をもたれたならば面白い内容になっていると思います。
とりあえず、なぜかとってもトレンディーでした。

ネタバレBOX

前半の展開はちょっと遅すぎると思います。
同じ場面を、少しずつ情報を開示しながら繰り返すことで、少しずつ本質に近づいていく、というような手法が見られますが、これはあまりうまくいっているか、というと、、、?です。
どう収束していくのか。最後までよくわからない展開で、それがこの話のキモなのかもしれませんが、
どういう話かよくわからない、というのは、つぼにはまればいいのかもしれないが、見ている側としてはいらいらする人もいると思います。私、こういう小説を読んでいると、最後の数ページを途中で見てしまうかもしれません。

最後。衝撃的ではあるのだけれど、あまりにもすれ違いが酷く、とてもいたたまれなくなりました。
もうちょっと、その後があってもよかったんじゃないかな。

岡本あがささん、久しぶりに見ましたが、なんか不幸オーラ?があまり感じられませんでした。なんか、普通の人に見えた。。

細野今日子さんは、いつの間にか名前を覚えてしまった女優さんですが、
今回は出番も少なく、かつ、あんまりうまくこなせてなかった気がしました。

ってことで、このお二人の役は逆の方が適役だったんじゃなかろうか。


川村紗也さん。ちっこいですねこの方。最後の表情は非常に印象が強かったです。
ゴージャスな雰囲気/めんどくさい人(千秋楽満員御礼で終了しました・感謝!御感想お待ちしています)

ゴージャスな雰囲気/めんどくさい人(千秋楽満員御礼で終了しました・感謝!御感想お待ちしています)

MU

OFF OFFシアター(東京都)

2010/02/03 (水) ~ 2010/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

気品と泥臭さの音楽
13日13時の回、Bバージョンをみました。

他のバージョンを見ていないので以下はそういう人間の感想です。

まず気品がある。絶対王様の名作『ゴージャスな雰囲気』にも、ハセガワアユムさんご本人の『めんどくさい人』も岸田國士の小品の雰囲気がある。

気品だけでなく泥臭い破壊力も感じた。

気品と泥臭さなんて矛盾と思うだろうが、絶妙なコントラストを描き一つの音楽を成している。

おそらく作品から匂い立つ「気品」は作家・演出家の人間に対する温かいまなざしから生まれ、まき散らされる「泥臭い破壊力」は、徹底的に人間を信じるという作劇方法から生まれたのではないか。

伏線を張る、伏線を回収するなどという知恵を捨てて、ひたすら人間を見つめ、人間を追う、そこにドラマが生まれようがどうしようが、人間を信じる。そういう脚本と演出が生み出した作品ではないかと推察する。

とくにガチホモバージョンの『めんどくさい人』は笑えるだけでなく、男性性の持つ純粋性が涙を誘う。わかりやすいストーリーであるのに、先が読めない。人間のどうしようもなく愚かでそして逃げようもない業、愛すべき姿がストレートに描かれたすがすがしい作品である。

もはや、明日一日しかないが、よかったら見に行ってほしい。他のバージョンを見たことないからあれだけど、Bバージョンはおすすめである。

アイ・アム・マイ・オウン・ワイフ

アイ・アム・マイ・オウン・ワイフ

燐光群

吉祥寺シアター(東京都)

2010/02/06 (土) ~ 2010/02/16 (火)公演終了

満足度★★★★★

刺激的で前衛的だが、格調も高い。
 吉祥寺シアターの会場に入った瞬間からこのドラマに魅せられた。ネタバレなのでここでは書かないが、こんな吉祥寺シアターの使い方観たことがないという見事なものだった。作品はオフ・ブロードウェイからブロードウェイに駆け上り、ロングランのあげくトニー賞からピュリッツァー賞まで受賞してしまったという作品。そう聞けば観ないわけにはいかない。こういう海外の話題作を燐光群がしっかりと紹介してくれることは大変うれしい。絶対に日本ではお目にかかることの出来ない芝居だ。

 オリジナルでは一人芝居だったものを、なんと16人で演ずるといったところも、面白い。と言っても登場人物は40人以上いて、16人でも足りないくらいなのだが。

 台詞がとても詩的なのだ。一人の台詞を何人もの登場人物で分散してしゃべるのだが、それが実に美しいのだ。

古いレコードの音とともに、全編が美しく格調高い。

ネタバレBOX

 あたかも秘密バーのような、あるいは公開番組の会場のような雰囲気の作り。それにより、劇場全体が舞台になっているところが見事。舞台の中にもうひとつステージがあるというそんな感じ。客席にあるテーブルもテーブルの上の写真もひとつひとつが凝っている。そして、開場した瞬間から役者が席に案内してくれる。ここら辺も秘密バーをイメージしているのだろう。とても素敵だ。

 役者の服装にも注目したい。全員が同じ黒っぽい衣裳なのだが、上は男性ぽく、下はスカートで、主人公のゲイを象徴している。

 随所に刺激的な仕掛けがあり、今まで観たことのない芝居を観たような喜びを与えてくれる。海外の現代劇に興味のあるひとは必見だ。
ゴージャスな雰囲気/めんどくさい人(千秋楽満員御礼で終了しました・感謝!御感想お待ちしています)

ゴージャスな雰囲気/めんどくさい人(千秋楽満員御礼で終了しました・感謝!御感想お待ちしています)

MU

OFF OFFシアター(東京都)

2010/02/03 (水) ~ 2010/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★

Cヴァージョン
観劇。A、Bを観てなおこの新鮮さはなんだ!

ネタバレBOX

川添美和さんが良いですね。海賊ハイジャックで2度観ていますがコミカル演技が可愛い。フリーパスチケット良い企画でした。都合でレイトショーが観れなかったのが残念。
曲がれ!スプーン

曲がれ!スプーン

ヨーロッパ企画

イムズホール(福岡県)

2010/02/13 (土) ~ 2010/02/15 (月)公演終了

満足度★★★

いつもの安定したおもしろさ
安心して観れる劇団ではあるけど、なんかもっとやってくれちゃう!?的な
期待が毎回ある。前回作が舞台セットにこだわりを持ったやつだったので、今度は中身で勝負ってところが視点が変わって良かったかな。エスパー全員がすごい能力もってるんだけど、妙に保守的なのは演出とはいえ、常識的だな=と思った。

ネタバレBOX

実は私も若いときはスプーン曲げできました。ほんとにハンダのように
くにゃりと曲がるのよ(; ̄ー ̄A もうできないのは歳のせい?
そして彼女はいなくなった

そして彼女はいなくなった

劇団競泳水着

サンモールスタジオ(東京都)

2010/02/11 (木) ~ 2010/02/21 (日)公演終了

満足度★★★★

本公演、2度目。
前作と随分趣が違ったけどこれはこれで面白かったですね。展開にもゴチャゴチャせずついていけたしね。堀越涼さん観たかった。

ネタバレBOX

永山智啓さんが出演しているからなのかもしれないけど、elePHANTMoonの公演を観ている感じがした。城谷、藤原、野々村あたりカットしてもよさそうな気もする。いかにも疑惑があるぞうみたいな、浮いた印象がある。同姓愛を絡めつつラストまでテンポ良かったかと。堀越涼さん声だけって少し残念。
遠ざかるネバーランド

遠ざかるネバーランド

空想組曲

ザ・ポケット(東京都)

2010/02/10 (水) ~ 2010/02/14 (日)公演終了

満足度★★★

ほさかよう作品初見
話し自体は良く出来ているし、なかなか面白かった。
ただ、個人的にはどうもしっくりこない。
結末を綺麗にまとめすぎな感じで物足りないというか・・・。

ピーターパンは、
いかにもな明るさが不気味な感じだったんだけど、
元々ディズニーのキャラってなんか
そういうわざとらしいところがある気がする。
わたし、ディズニーがあんまり好きじゃなかったと
改めて思い出した。

ネタバレBOX

ピーターパンが自分の思う通りにならない相手を
ニコニコと明るい表情のままで抹殺していくところが秀逸。
一部腐女子が萌えそうな演出もあり(笑)
青

reset-N

ザ・スズナリ(東京都)

2010/02/10 (水) ~ 2010/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

迷わずスズナリへ!!
自分は2度見ました.雨も降ってて、なんだか奇跡みたいな回でした.
本当にありがとうございました.すごいいい!!!
ああ残したい、こういう演劇残したい!!
次回公演の『視野』って、もうタイトルからやばいいい!!!

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