残念なお知らせ
G2プロデュース
ももちパレス(福岡県)
2010/02/24 (水) ~ 2010/02/24 (水)公演終了
満足度★★★★★
かじりつき
いちお、最後の公演ということですが、
かじりつきの席で観ることができ大満足でした。
期待どおりに、松尾さん、久ヶ沢さん、片桐さんの
安心できるお笑い。
新谷さんのエロさ。
どうなってんだ体操、
ご当地ネタ、笑えました。
おどろきのしろさ
サルとピストル
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/02/16 (火) ~ 2010/02/21 (日)公演終了
満足度★★★
世にも奇妙な物語チック
出口の無い空間にいつの間にか集められた人々が、見えない絶対者から出題されるゲームをクリアしたら脱出という不条理シチュエーション。
全体的にホラーっぽい雰囲気だとか超モデル体型の美女が出てきたりとただ観ているだけならまま楽しめるのだが、個人的には感覚上も理屈上もどうも消化不良感が拭えなかった。キャラクターに関しては度々現れる激情とそのコンテクストの浅さのギャップのバランスを受け止めきれず、哲学的な命題を隠れ蓑に都合よく纏めた感のあった展開には苦笑いを隠せない。
BGMのドラマテッィクさを頼りにしたラストシーンもこつ然と訪れた印象で、感覚が置いてきぼりを食らってしまった。以前からその曲に個人的な思い入れがあっただけに余計残念だった。
ネタバレBOX
観ていて一番気になったのは、拳銃で撃たれた直後は痛そうにしていたのにしばらくすると平気そうになっていたこと。そういう小っさいリアリティのなさでフワッとしていた部分もあったように思う。
アーリークロス
9-States
OFF OFFシアター(東京都)
2010/02/17 (水) ~ 2010/02/21 (日)公演終了
満足度★★★★
商店街とテレビ局の懲りない面々
いやあ笑えました。ストーリーのテンポがとてもいい。でもキスシーンはほどほどに。
第五回千作千之丞の会
森崎事務所M&Oplays
国立能楽堂(東京都)
2010/02/24 (水) ~ 2010/02/25 (木)公演終了
満足度★★★★★
山本東次郎との共演が実現
現在ほど、狂言が上演されている時代はないと言ってよいほど、毎日、どこかでいろいろな狂言の会が催されている。中でも京都を本拠とする大蔵流茂山家は「お豆腐狂言」を名乗り、武家式楽の一部としての格式を取り払うかのように町衆系統の親しみやすい狂言を普及させることをめざして全国的に活動し、多分に商業主義的な側面を持つ。和泉流の野村萬斎と共演することもあり、萬斎と並び、若い女性ファンが多い。「とにかく笑ってもらおう」という近代的なサービス精神が強く、「節度と品格ある人間ドラマ」を目指す東京の大蔵流山本家とは対極にある。
私が今回、この会を観にいったのは、大蔵流山本家当主である山本東次郎が茂山千作・千之丞兄弟と共演する稀有な舞台を見届けたいからである。私はどちらかと言えば、山本家びいきなのである。茂山家は、同じ大蔵流の山本家よりも、和泉流の野村萬斎とのほうがやりやすいと言っているほどで、大蔵流両家がひとつ舞台の同じ演目で共演する機会はほとんどない。
この奇跡的とも言える機会を逃したくなかった。
ネタバレBOX
千作・千之丞兄弟は共に80歳という高齢で、長寿の目出度さを祝う意味もあってか、最初の演目は祝言物の「福の神」。参詣人(茂山七五三、茂山あきら)に「願い事を聞いてほしければ、何か貢ぐように」と要求する現金な神様(千五郎)。関西人の千五郎にはこういうちゃっかりした洒脱な役、伝統芸能用語でのいわゆる「機嫌の良い役」ははまり役と言えよう。客がくすくす笑っていた。
山本東次郎が客演したのは、素狂言「武悪」。素狂言と言うのは装束、すなわち狂言の衣裳をつけずに、紋付袴で座したまま演じる。私は素浄瑠璃、素謡は体験したことがあるが、素狂言は初めて。芸風が違いすぎることもあり、本式の狂言では共演が難しいのかもしれない。また、兄弟ともに立ち座りに後見の介添えが必要な高齢者ということもあろう。
主人(千作)が乱暴者としてもて余す家来の「武悪」(千之丞)を斬るように家来の太郎冠者(東次郎)に命じ、太郎冠者は武悪をだまし討ちにしようとするが、情が邪魔して見逃してやる。腹の虫が収まらない武悪は鳥辺山に出かけてきた主人と太郎冠者の前に幽霊に扮装して現れ、「冥界」の辛さを訴える中、あの世で主人の父親の大殿様に出会ったと嘘をついて、主人から太刀や扇を騙し取り、「あの世は広いが、息子は狭い家に住んでいるので、あの世へ連れて来い」と命じられたと主人を脅かすが最後は嘘がばれてしまう。勝手なことを言い合う大名と武悪の間で、あくまで神妙な面持ちの太郎冠者。3者とも適役で、よくぞこの組み合わせが実現したものだと思う。「笑い」に関する考え方は両家正反対で互いに一歩も譲らぬが、両者が「犬猿の仲」というのは世間の誤解で、東次郎によれば千之丞とは良い飲み友達で楽しい酒を酌み交わしているそうだ。それゆえか、武悪と太郎冠者の友情が良い感じに出ていた。
最後は「二人袴」。縁談が決まった家の舅(丸石やすし)に「婿入り」の挨拶に行く弟(茂山童司)は室町時代のこととて、まだ少年。「さきほどまで子供と遊んでいた」などと言い、無事挨拶をすませたら、弁慶の人形や子犬や饅頭を買ってほしいと兄(茂山正邦)にねだる子供である。しかし、この家は正装の長袴を1着しか持ち合わせないため、舅の前に交互に穿いて一人ずつ出ていたのだが、「2人一緒に来てくれ」と言われ、兄はもう帰ったことにしようとするが、兄の顔を舅の家臣、太郎冠者(茂山茂)が見知っていたため、ごまかせず、奪い合って2つに裂けた袴を半分ずつ身につけて舅に会いに行く。「舞い」を所望されて後ろを見せぬように舞うが、油断して後ろを見られてしまい大笑いされるという話。山本家だと、兄ではなく、父親で演じ、東次郎の父親の呆れ顔がとても可笑しい演目だ。茂山家は「えのころ」という台詞も「犬ころ」と現代的にわかりやすく発音し、長袴の穿き方がわからない弟がいろんなまちがった付け方をして大ボケぶりで客を爆笑させる。
和泉流の野村萬斎や茂山家の演じ方は、現代的にわかりやすく演じようとして説明に走るあまり、くどくなり、笑わせることに偏って演技の底が浅くなり、ただのコントみたいになることがある。すると、笑いに託した作品の人間的な奥深さが伝わらない場合があり、それが私の評価できない点である。
もっとも今回は茂山家にしては演じ方に節度があるほうだったと思う。それが証拠に終演後、「きょうのは笑うところ少なかったね」と客が言っていた(笑)。
25日は配役が一部変わり、「福の神」が七五三、参詣人が千五郎、あきら、「二人袴」の弟が茂山逸平、太郎冠者が童司、兄が茂山千三郎、舅が松本薫。
ピローマン
劇団ロズノワール
千本桜ホール(東京都)
2010/02/16 (火) ~ 2010/02/18 (木)公演終了
満足度★★★★★
たまちゃん
童話っぽいイメージと思いきや、現代にも通じる幼児虐待の世界が描かれた芝居。ショッキングなシーンもあり考えさせられる舞台だった。
ハコブネ【作・演出 松井周(サンプル)】
北九州芸術劇場
J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)
2010/02/23 (火) ~ 2010/02/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
壮大な悪ふざけ感が素敵でした!
今までの人生で通過してきたような既視感で、終始ニヤニヤしながら見てしまったのですが、そのニヤニヤがいろいろ自分に跳ね返ってきてちょっと痛かったり。冷静に深読みしたら、どこまでも行きそうで怖くなったり・・・正直3回、観たい。
客席の構造的に、どこかしらで見逃してる部分が気になります。
リピーターも多いのではないでしょうか、、、
ネタバレBOX
・・・古館さんは存在が反則だと思います(笑)
北九州芸術劇場プロデュース、前2作も観てるのですが、ノスタルジック北九州としてパッケージされた作品だったような気がしてて、それはそれで面白かったんですが、ハコブネは良い意味でパッケージされない危うさを伴った現在進行形がそこにある感じ。あゝ、もっといろいろ観た人と喋りたい!
残念なお知らせ
G2プロデュース
ももちパレス(福岡県)
2010/02/24 (水) ~ 2010/02/24 (水)公演終了
満足度★★
残念なのは・・・
好きな役者さんが何人も出ており、せりふも安心して聞ける。
しかし、徹底的に脚本がつまらない。
昔の出来の悪い小劇場か・・・。というような展開。
他は良かったのに・・・。
最終公演だけに残念すぎる。
ノーマ・ジーンとマリリン・モンロー
アーティストジャパン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2010/02/20 (土) ~ 2010/02/25 (木)公演終了
満足度★★
剣幸のワンマンショー
剣幸ほどマリリンを演じて違和感が浮き出る女優も少ないと感じた。どちらかというとマリリンはバカっぽい。胸が大きくてセックスアピールの強い女性ってバカっぽいよね?良かった!胸ちいさくて。笑
反して剣幸は端正な顔立ちで知的な美人だ。化粧もマリリンほど濃くない。
物語の半分を歌で占め、ダンスは殆どない。
だから小劇団マニアには少々物足りない芝居だった。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
とにかく観客は剣幸ファンが多い。剣幸が歌えば拍手、踊れば手拍子、はたまたちょっとのセリフで頷く。(・・)(。。)(・・)(。。)うんうん・・と。(苦笑!)
実はワタクシはマリリンを良く知らない。彼女の映画も観たことはないし、知ってるのは空気溝の上に立ったマリリンのスカートがめくれるシーンのCMと、アメリカ大統領の誕生日に歌うシーンだけだ。勿論、マリリンの噂をする友人も居ない。マリリンは時代とともに完璧に風化してるのかも知れない。だからひじょうに興味はあったのだけれど、この物語から受けた印象はマリリンっていう人は物凄く虫のいいやつだった。ということだ。笑
私生児として生まれたノーマは母が精神病院に入院している理由で孤児院で育つ。その後、親戚をたらいまわしにされながら成人し結婚するも、いつしか女優として有名になりたい、多くの人に愛されたいとアメリカンドリームを夢見て、その夢の為に夫に離婚を申し出る。その後、ノーマは成功しマリリンとして、まさにアメリカンドリームを手に入れ、夢は叶ったのだった。この夢を実現するためにマリリンは多くの男に抱かれる。そこに愛がなくても野望の為に抱かれたのだ。
ところが夢が叶うと今度は多くの人から愛されたいと願って止まなかった夢が自分の本来望んでいたものは真実の愛なのだ。たった一人の人から愛されたいのだと渇望するようにもなる。
「じゃあ、女優を辞めて普通の女に戻りなよ。」なんてワタクシは思うのだが、そこはおバカで野心家のマリリン。両方欲しいのだった。恋も欲しい。仕事も欲しい。誰からも愛されたいという業の塊のようなマリリンの元から男たちは去っていく。当然だと思った。男性側から見れば結婚という形態は妻が欲しいのであって家事もせず常に男の匂いをさせてる女優と暮らしたいわけではないのだ。
しか~し、マリリンは嘆く「夢が叶うたびに誰かが居なくなる。たった一つの愛も素敵だけど、大勢の皆からも愛されたいの。」こう、逃げた男の幻影を見つめながらひとりつぶやく。
つまりだ。あれもこれもそれも欲しかったマリリンは薬漬けになって死んだのだけれど、はっきりいって、「何だよソレ。」と思った。容赦のない渇望に自分自身の身動きがとれなくなって死んだようなものだ。
これらを歌中心に淡々とストーリー仕立てした薄っぺらな芝居だったから、何をかくそう、つまらなかったのだった。結局薬局、「たった一つの愛も素敵だけど、大勢の皆からも愛されたいの。」と言ったマリリンはたった一つの愛も自ら手放して、瞬間的には皆からも愛されたけれど、民衆の愛なんて薄っぺらなんだよね。。
ジークフリート
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2010/02/11 (木) ~ 2010/02/23 (火)公演終了
満足度★★★★
6時間、観てきました!!
14時に始まり、50分と45分の休憩があって、カーテンコールが終わったのが20時15分頃。
最初の頃に出ていた巨人の弟や、眠っているワルキューレ、傷ついた兵士たちが収容された病院などが出てきて、いろいろ繋がってきました!!
ネタバレBOX
太目のジークフリート、スーパーマンのTシャツを着て、でも活躍の仕方はまさにスーパーマリオ。
大蛇を倒し、青い小鳥に導かれ火に閉じ込められたワルキューレを求めて旅をするRPG。
恐れを知らないジークフリートに助けられたワルキューレは、職業・神々の世界にこだわりすんなり受け入れられない…。
死が存在する人間界で生きる決心をするというのがテーマで、次回の「神々の黄昏」に繋がるわけですが、永遠の命のある方がいいのではと思ったりして。
来月も観に行きます。
シャンハイムーン
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2010/02/22 (月) ~ 2010/03/07 (日)公演終了
満足度★
心に迫ってくるものが…まったく。
こまつ座の芝居は何回も見ているが、今回ほど心に迫ってくるものが全くない芝居もない。おもしろくない。説明せりふの洪水で辟易した。芝居は脚本の朗読ではないのだが、、、あれでは役者も気の毒だが、魯迅もその妻の苦悩も何も感じられない。 残念きわまりない。
シャルルとアンヌと社長の死体
劇団NLT
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2010/02/17 (水) ~ 2010/02/21 (日)公演終了
満足度★★★★
大団円とはこういうものだ!!
ちょっと都合良過ぎる展開ですが、これが海外コメディだっていう感じの作品でした!
若手俳優さんたちも素晴らしい演技でした。円熟した俳優さんたちの演技は流石ですが、偉そうに言っても彼らだけでは華がありません。
ネタバレBOX
無呼吸症候群って、いい加減にせいって感じですが、死人が出なくて良かったです(クスッ)。
凡骨タウン
モダンスイマーズ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2010/02/05 (金) ~ 2010/02/21 (日)公演終了
満足度★★★★
観てきた!
いろいろ考えさせられました。
また次回も行きます。
GPS
projectDREAMER
「劇」小劇場(東京都)
2010/02/20 (土) ~ 2010/02/28 (日)公演終了
満足度★★★★
若者の叫び!
猫目倶楽部で見たはずなのに、椎名法子さんは小柄で初見のようでした。可愛らしく、元気で、自然で、さっぱりした演技で、とても良かったです!!
ちょっと心に沁みました。
ネタバレBOX
私はここにいる!、そりゃ携帯電話の位置でしょッって思っていたら、最後そんなことを言って、ふむふむと納得しました。
歌手は20代で成功しなければいけないかもしれませんが、社会的ヒーローや経営者になろうと思ったら、そんな20代で成功するのはそもそも難しいことですよ。
リストラに対しては不満爆発も分かりますが、20代はまだまだ下積み時代でしょう。
少年時代に、もう一人の少年ピノキオと本当に遊んでいたなんて、メルヘンですね!
全員を説明して、しかも最初に思いついたバーのシーンまで採り入れたために上演時間が2時間15分になってしまいました。思い切ってカットする勇気も必要です。ちょっと長すぎました。
女優さんを採用するお金がないのか…、あれはオカマではなく、OLですよね??お似合いでしたけど!
僕等のチカラで世界があと何回救えたか【作:高羽彩×演:青木豪】
ネルケプランニング
紀伊國屋ホール(東京都)
2010/02/17 (水) ~ 2010/02/22 (月)公演終了
満足度★★★★
内なる宇宙!、外なる宇宙!
衝撃的シーンで始まりました。
皆さんの迫真の演技に感服しました。
フットボールアワーの岩尾望さんが(素かもしれませんが)特にいい味出していました!
ネタバレBOX
首を絞められて星を見る、馬鹿馬鹿しくもありそうな世界。暴力を振るい弱者をいじめたいと思う少年。両者の利害が一致した危険な遊戯!
内なるビッグバーンは、薬物を使ってハイになるのと同じです。外なるビッグバーンは、究極的には殺人を犯すところまで行き着くのでしょうか。
14歳の少年に榊原を押し付ける、成り損ねの榊原信奉者。こんな人が先生になるなんて怖いワ!!!
不気味な少年を表現するのに、フード付の紺色ウィンドブレーカーってピッタリですね。最近の犯人って、みんなあれ着てますね!!流行なんですね!!
スレ違いの糸は風の空模様
劇団光希
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2010/02/18 (木) ~ 2010/02/21 (日)公演終了
満足度★★★
様々なすれ違い!
人間関係の様々なすれ違い、夫婦、親子、上司と部下、恋が芽生えそうな友達関係、恋が結ばれそうもない友達関係、…、てんこ盛りでした。
ネタバレBOX
いくらがさつな女性でも、ペンションを経営していて40歳くらいになれば股を広げてあんな座り方をすることは無いでしょう。作り過ぎです!!
いくら生意気な20歳前後の若者でも、ペンションを見てきて、ペンションで暮らし、ペンションで働いているのなら、あんな口の聞き方はしないでしょう。
暗闇の道端で、少女と旅の詩人(ヒッピー)が話すシーン、今どき考えられません。いくら心優しい、我慢するけなげな少女でも、変な男がいることは学校でも教えられているはず、あり得ません!!
曲はできたけど歌詞がない、あの若者が歌詞を届け、ヒッピーが歌う…、声も上ずっていたし、曲もぱっとせず、気色悪い。そもそも道化役?を登場させる必要性があるのでしょうか、理解できませんでした。
年配の俳優さんが多く、10周年ということもあるので、皆さんベテランかなと思っていました。しかし、女性社長がゆっくり間を取りながら棒読み風にしゃべるので、まだまだ素人さんもいるんだなって思って観ていると舞台挨拶をされるではありませんか。えーっ主宰さんもしくは主宰格と知り、ちょっと驚きました。
ミライにモグる。
ゲンパビ
タイニイアリス(東京都)
2010/02/17 (水) ~ 2010/02/21 (日)公演終了
満足度★★★
遠い昔、それとも遠い未来!?
化石燃料を消費している我々に対する皮肉ですね。
仕方ないとは思いますが、若い俳優さんが年配の学者を演じるのは難しいですね。声を張り上げたり、なんとかじゃがと言ってみたり、大変ですな。
ネタバレBOX
20万年前の食料を集めながら生活する家のあるホームレス…、もうすぐ食料が尽きてしまうなんて言いながらそれでも変わらず集め続ける、現在の我々の石油事情と同じですね。
それにしても、20万年というのは相当長い期間です。ちょっと設定が長すぎませんか!?
あの部屋が20万年前の部屋で無いとすると、登場人物は20万年後の人類。段ボール箱に書かれていた文字も違っていたし…。
発掘品の年代測定方法はもっと発達しているはずだし、そう簡単に偽装はできないのではとも思いましたが…。
最後の音は爆発音には聞こえませんでした。
踊るワン‐パラグラフ2010
ニットキャップシアター
ザ・スズナリ(東京都)
2010/02/18 (木) ~ 2010/02/21 (日)公演終了
満足度★★★★
一週間経つと、
題名からお芝居が浮かんできません。ごまのはえさんの名前を見て思い出しました。
さて、舞台装置は新鮮で良かったと思いますが、最前列の人はちらちらして見にくかったのかなと心配しました。
小窓があったくらいですから、右奥のドアは簡単なもので結構ですから設置しておいた方が良かったのではないかと思いました。
ネタバレBOX
「犯人が分かったぞーッ」って聞いて、教祖を殺した犯人が分かったのかなと思いました。でも、あれはやっぱり自殺だよなあ……、
……、そうか、「象復活」のポスターを貼った犯人のことかと気が付きました。
「象復活」のポスターが貼られたことは冒頭で言ってますが、さらっとしたものでしたし、新聞記者が来たのも確かにポスターのせいなんでしょうが、その現物が観客に示されていないので印象に残らないのではないかと思われます。
逆に、教祖の死について、色々憶測を流すものですから、自殺か他殺かといった方向に関心が行ってしまい、私などは謎解きおよび他殺の場合の犯人探しに躍起になってしまいました。
犯人というほどのこともないでしょう。ポスターを貼ったやつくらいでいいんじゃないでしょうか。
路上の女の子に真面目に返事するオーナー、視線は正確だし、女の子も馬鹿だし、関西風お笑いの真骨頂ですね。
土地開発を巡る壮大な背景があったとは、とても面白かったです!!
アーリークロス
9-States
OFF OFFシアター(東京都)
2010/02/17 (水) ~ 2010/02/21 (日)公演終了
満足度★★
セクハラ演劇!パワハラ演劇!
観ていて、最後ちょっといやな気分になりました。
ネタバレBOX
プロデューサーが女子アナにセクハラしているのを皮肉っている割には、演出家だか古参俳優だかがオーディションに選ばれた若い女優に対してセクハラしているかパワハラしているようにしか思えませんでした。
話の筋として恋愛したのは分かりますが、舞台上であんな何回も、必要以上にチュッチュッチュッチュッやる必要があるのでしょうか!?
断りきれない女優さんに対するおっさんの堂々としたいやらしさを感じました。
商店街振興策も、せっかくテレビが来てくれたのに利用もしないなんて、もったいない限りです。
藤島土建
トム・プロジェクト
本多劇場(東京都)
2010/02/20 (土) ~ 2010/02/28 (日)公演終了
満足度★★★★
父と息子の対立、自らの中にある葛藤がコトバに込められる
前田吟さん、角替和枝さんのベテランたちが特に素晴らしい。
重みがあり、軽妙さもある。
緊張感を持って、集中して観ることができた。
ネタバレBOX
「土建屋」という言葉に代表されるような旧体質の父(社長)と理想論を振りかざし、新しい会社や社会を目指そうとする息子の対立を軸に、もっと大きなテーマが裏に見え隠れする。
父は、言葉には意味があり、その言葉が生まれた理由があると言う。それだけに言葉を大切にしようとしている。だからこそ、若者たちの、言葉だけが先走り、その言葉の持つ怖さや力を理解していないことを嘆く。
しかし、「土建屋」と自ら名乗ることに誇りさえ感じているのかと思えば、自らが行政や市議たちと結託し、官製談合や贈収賄を行っていることには、引け目を感じている。その引け目から、娘のように思っている女性事務員には自分の息子と結婚してほしくない、つまり、この汚い世界に引き込まれてほしくないと思っている。
息子は、徐々に社長である父のそうした、村社会のルールにどっぶり浸かった行いを知ることになり、強く反発していく。官製談合と贈収賄の世界を裁ち切り、新たな会社を作り上げようという理想論を語るのだ。
父と子の対立、古い村社会的ルールとの対立、そして、父親の中にある葛藤と、さらに息子の中にもある葛藤が複雑に入り込んでいく。
そこに、息子と事務員の女性との結婚の問題が絡み合う。
テーマがやや直接的で、説明的な台詞となっているところや、各々の複雑な想いが、いま一歩整理仕切れていないように感じてしまったが、役者たちの誠実な気持ちには、心を動かされた。
ただ、ラストの息子の心変わりは、理想論を振りかざしているという気持ちが裏にあるとは思うものの、もうひとつ納得度が低かった。
関東地方の地震とその災害情報(耐震偽装)のタイミングと、あまりにも、あまりも救いがなく、暗い幕切れは、ちょっとなあ・・・と思ってしまった。
・・・やけどした猫の名前は、ブラックすぎたし・・・。
もっと軽妙な物語になるのではないかと思って出かけたのだが、結構重くて暗い。怒鳴ったり、声を荒立てるシーンが意外に多い。
だから、もう少し全体的に笑いが多かったならなあという気持ちも残る。
『世界の終わり』を囲む短編
Minami Produce
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/02/23 (火) ~ 2010/02/28 (日)公演終了
満足度★★★
Bを観劇
説明文などから、個という存在が持つ特異なザラザラとした感触を表現するという意味での「10%の理解者を求める」ような芝居を想像していたのだが、キャラクターも展開も、案外マンガ的に彩られていてちょっと肩すかし。
マンガついでに言うと、内容でもちょっと触れてたがどことなく白泉社系列の雰囲気。