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ソリティアが無くなったらこの世は終わり

ソリティアが無くなったらこの世は終わり

山田ジャパン

サンモールスタジオ(東京都)

2010/03/17 (水) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

今までで
一番好きでした!

スイングバイ

スイングバイ

ままごと

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/03/15 (月) ~ 2010/03/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

柴幸男さんの才気に一目惚れしました
今まで、こういう風にしたくてそうできない芝居は数々観た記憶はありますが、こういう風にしたくて、こういう風に見事に具現化できた芝居は、たぶん初めて目にしました。
まさに、大袈裟に言えば、演劇の果てしない可能性を実証した公演。こんんなに、才能ある演劇人がこの世に存在したんだと、興奮冷めやらない思いで、恍惚感に胸溢るる思いで、帰路につきました。
それに、柴さんの佇まいがとにかく素敵!!普通な感じが。(笑)
今まで、せっかく後味良い芝居に感動しても、そのすぐ後に、これ俺様の仕事だぜ的な、したり顔の主宰のアフタートークなどに、げんなりした経験が数多いので、最初、柴さんが舞台に登場された時は、一瞬その嫌な経験がフラッシュバックして、心配になりましたが、良い意味で、存在感のない方で、ほっとしました。客に不快感を与える主宰だと、どうも100%その劇団のファンにはなれないのですが、ままごと、初見にして、大お気に入り劇団になりました。
今年の☆5つでは足りない舞台3作目。
この作品の素晴らしさを言葉で伝えるのは、非情に困難です。まさに、奇跡的実験劇の秀作。実際、体感して頂くのが、一番だと思います。

今日の、柴幸男さんとの出会いは、私の長い観劇人生の中でも、きっと生涯忘れられない思い出になりそうです。

ネタバレBOX

お客さんが、座り終わった頃を見計らい、タイムカードを押して、出社してくる社員達。もう、そこから、既に、この大人版おままごとが見事に幕を明け、客席の気持ちを、まんまと、舞台に参加させてしまいます。
手渡される社内報、一緒に歌える、元気な社歌。そういう、お膳立てが、まさにまま事遊びそのものなんです。
会社に見立てた人生には、だから、戦争や貧困は一切登場しないのは、想定内のことでしょう。だって、これは、おまま事なんだから。
裸舞台で、セットや小道具は一切ないのにも係わらず、説明的な台詞も前振りもなく、瞬時に、その場面の舞台を客に理解させてしまう、柴さんの手腕に心底舌を巻く驚きをもらいました。
オペラのように、登場人物が全員舞台上にいるのに、瞬時に、その場面の登場人物だけに照明を当てるかのような、演出の才には、度肝を抜かれました。
まるで、それだけでも十分美しい緻密な設計図によって、類稀ない職人達の技巧によって、建築が成った、世界遺産的な美術建築を目の当たりにしたような、スゴイ体験でした。
役者の個性で見せる演劇とは異質の、綿密に計算された、作劇の妙に、感嘆させられっぱなしの90分でした。
全てに、破綻がなくて、もう見事なまでの職人芸!!
堪能させて頂きました。

これと言ったストーリーがないかのように見せて、実は、登場人物の人生模様も、見事に活写されていて、秀逸でした。
小梁さんと奥さんの会話シーンでは、涙がこぼれました。そこに射す夕日の美しさに、胸がいっぱいになりました。
最後に、エレベーター係の鬼頭さんと、新人社員の大石のカップルが、実際またタイムカードを押して、実際のエレベーターに乗り込み、退社するシーンが、また何とも言えない余韻で、胸に沁みました。
これから、ままごとは絶対見逃しません。
まなざし

まなざし

掘出者

タイニイアリス(東京都)

2010/03/19 (金) ~ 2010/03/23 (火)公演終了

謝罪の罪

謝罪の罪

ペンギンプルペイルパイルズ

ザ・スズナリ(東京都)

2010/03/19 (金) ~ 2010/04/04 (日)公演終了

満足度★★★★

客演なしスズナリ公演でこの地味な内容にPPPPの現時点のスタンスを再認識
とっても好きなPPPP、結成10周年の本作は、時にシュールに、時にリアルに、かるくユーモアをはさみつつ、人の心の本質を垣間見せる、そんなこの劇団ならではの雰囲気に満ちた作品でした。
初の「客演なし」、スズナリ公演で、気負いもなくこの地味な内容に、PPPPの現時点でのスタンスを改めて認識した感じです。

会議中に、若い同僚をいきなり殴ったため、その後の処置が決まるまで、倉庫に閉じ込められている男と、同僚たち。
そして、突然訪れた中学時代の同級生の女は、その男の”ある過去”を話しはじめる。

まぁ普通こんな題材は考え付かないし、まして舞台化なんて。
題名のとおり、犯した罪と、謝罪することについての考察を描いたものでしょう。
なぜ白塗り?なぜみんなの足元も白い?とかありますが、それは見る人がそれぞれ勝手に考えるとして、迎える結末は、爽快感もカタルシスもなく…。
深いようでいて、また軽く、挟み込まれるユーモアもまた、ペンギンらしい。

注目は、やはりうまい、ぼくもとさきこ さん。
困ったり、追い詰められたりすると輝く玉置孝匡さん。
10周年パンフレットの座談会が最高に面白くって、そこでも、何も覚えていない玉置さんと突っ込むぼくもとさんが可笑しい。

今から次作が待ち遠しい限りです。

『学生・生徒または未成年者は勝馬投票券を購入できません(再)』

『学生・生徒または未成年者は勝馬投票券を購入できません(再)』

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

劇場MOMO(東京都)

2010/03/16 (火) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

満足度★★★★

きちんと作られているけれど
ハチャメチャに見えても
実はしっかりと作られた台本で
観る側は混乱なく最後まで物語と付き合うことができました。

ところどころにがはっと笑いが来る部分もあって
飽きずに楽しむことができました。

ただ、まだ、面白くなる余白があることも事実・・・。
押して笑いをとるだけではなく
変化球がもっとあってもよいかなぁと感じたりもしました。

ネタバレBOX

台本的には、とてもしっかりと作られた作品で
伏線も丁寧に埋め込まれて
きっちり回収されていたと思います。

役者たちの演技もテンションを思いっきり上げて
ぐいぐい押しこんでくる。
だから、見ていて飽きることはない・・・。
ツボもいくつかあって、その部分は場内も笑いに満たされて・・・。

しかし、爆笑コメディを標榜するのであれば
もっと緩急や変化球をからめたボールの幅が必要かなとも感じました。
一番思ったのは
一人ずつの人物の描き方が表層的というか薄いこと。
もうすこし掘り下げて、キャラクターの実存感をだせば
物語の骨組みに、感情移入できるキャラクターの想いがからんで
観る側がどんどん巻き込まれていくとおもうのです。
登場人物をみんなハイテンションにしておけば、
一時見る側の目を奪うことはできるのでしょうけれど、
その先の笑いが大きく膨らむことはないように思える。

ここまでしっかりしたネタの仕込みがあるのだし
前述のとおり、伏線も機能しているのだから、
もっとじっくりと場の空気を作り
刈り込めばよいのにと感じたことでした。


スイングバイ

スイングバイ

ままごと

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/03/15 (月) ~ 2010/03/28 (日)公演終了

満足度★★★★

入場時から楽しい
遊びごころが随所にあって楽しい。

まさしく、ままごと、ごっこ遊び、です。

難しく考えず、見たままに楽しい雰囲気を
味わうのが良い気がします。





ネタバレBOX

チケットがタイムカードになっていて入場時から楽しめます。
人類の歴史を会社組織とビルに見立てる発想が面白いです。
エレベータや夕日を模したライティングも雰囲気があってよかったです。

開演前に植木等の歌が流れていましたが、
こういう窮屈な時代だからこそ、
肩肘張らず、もっとリラックスして会社生活(=人生)を送ろうという
メッセージかなと感じました。
だから、敢えて会社生活の暗い部分はあまり見せなかったのかなと。

社内報の編集や倉庫の整理、掃除のおばちゃんといった、
地味な仕事にスポットを当てているのも
華やかな部署や世界だけで会社(=社会?)が成り立っているのではない、
というメッセージと受け取りました。
後半の「xxxの仕事をしています」のセリフをリレーしていく場面にも
通じているのではないかと思いました。

終盤、バインダーをリレーしていく場面で
役者がごちゃついていましたが、
楽しそうな感じは良く伝わりました。
乱れているという見方もあるでしょうが、
これはこれでありかなと思います。

薔薇とサムライ

薔薇とサムライ

劇団☆新感線

赤坂ACTシアター(東京都)

2010/03/16 (火) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

見ごたえ十分
こりっちさんは小劇場応援主体な気もしますが、一応見て来たので投稿します。TBはかなりネタバレしているので未見の方は遠慮下さい。初出場の方も上手くかみ合っていて前作よりミュージカル色が強いけど、全然気にならない楽しい舞台でした。

テンペスト イン マーズ

テンペスト イン マーズ

CAPTAIN CHIMPANZEE

ザ・ポケット(東京都)

2010/03/17 (水) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

満足度★★★★★

楽しさ満載
これは大人から子供まで十分に楽しめる内容で、最高でした。
ストーリー、演出ともコストパフォーマンスは高い。観て損のない舞台だ。

さすがだと思ったのは鳴海じゅんさんの演技。所作から台詞から、すべてが上手い。そのためキャプチンのメンバーとの差が浮き彫りになってしまったのは惜しい部分かな??(ま、贅沢な悩みかもしれませんが)

フジヤマタイガーブリーカー

フジヤマタイガーブリーカー

MCR

駅前劇場(東京都)

2010/03/17 (水) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

満足度★★

「TrackBackSystem」を観ました
CoRichでグランプリを受賞して以来、最近のMCRをまったく観ておらず、「観たい」一心で、よく公演内容を把握しないで空いている日時優先で予約してしまい、当日に「この初演を観てるんだった」と気づいた。
どうせなら、もうひとつのほうを観るべきだったかもしれないが、下ネタは好きじゃないので、これもどうも・・・という感じだ。
感想をひとことで言えば、初演のほうが良かった印象がある。初演のときなら星4つはつけたと思うので。以下ネタバレで。

ネタバレBOX

手元に初演の配役表がないので何とも言えないが、今回と違う配役の人もいたような気がする。ストーリーも台詞もほぼ初演と同じだと思ったが、初演はもっと「間」が良かった印象がある。「お姉さん」の前説の台詞の時事ネタも確か今回より面白かったはず。この芝居はレッド役の桜井さんの拗ねっぷりがとにかく面白く、それは今回も変わらない。初演は家族で観たが「MCRって面白くて好きだなー」と終演後話し合った。今回は、「いろいろレンジャー」のギャグの「間」がもうひとつ良くなかったのと、悪人グループの頭領役の演技が初演とはだいぶ違ったように思う。初演も女優さんだったかしら?まあ、あんなに暗く、病的な感じではなかったと思う。きょうだいだというグリーンとのエロチックな描写が今回観ていて気色が悪くなった。危篤の母親についてのリアクションがもう少し自然に笑えたと記憶してるし、青竜怪人も、いかにも中山競馬場で自暴自棄になっている男を連れてきたようなリアルさがあっておかしく、だからこそ息子が手を挙げないという箇所でドッと笑いがきたのだ(今回は客席がシーンとしていた)。
初演は単なるお笑いでなく、社会的な要素もきっちりと描いている印象が濃かった。正直、初演はインパクトがイマイチの芝居だと思ったけれど、これから良くなりそうな期待感があった。それだけに、あれれ、という戸惑いが今回残った。人気劇団になるには、こういうドギツさも必要なのかもしれないし、若い人たちにはそういうほうが好まれるのかもしれないが、私個人の好みとしてはあまりいただけない。
最初のアトラクションのレッドの反乱が初演ほど面白くなかったのは、全体の「間」の悪さも影響していると思う。アトラクションの中でレンジャーたちがこねる理屈も、初演のときはもう少しさらっとシュールな笑いを感じたが、今回は少しくどくなっていたせいか、面白く聞こえなかった。レンジャーたちが大勢で1人を蹴り飛ばす場面も観ていて気持ちがよいものではなかった。
ただ、バカバカしくても、音楽に乗って開き直ったようにいろいろレンジャーが踊るシーンは理屈ぬきにおかしく、好きですが(笑)。
桜井さんは好きな俳優さんですので、今後、ほかの芝居で観てみたい気がします。
ブロウクン・コンソート

ブロウクン・コンソート

パラドックス定数

SPACE EDGE(東京都)

2010/03/19 (金) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

3月21日(日)S
痺れる緊迫感。ハードボイルド万歳。

ブロウクン・コンソート

ブロウクン・コンソート

パラドックス定数

SPACE EDGE(東京都)

2010/03/19 (金) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

満足度★★★★★

聞きしに勝る!
初の「パラドックス定数 」観劇。倉庫での公演ということと、物語の内容が絶妙にリンクしていてリアル感、溢れる舞台。役者らの演技力に心底脱帽した芝居だった。素晴らしい舞台に大満足!

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

拳銃工場の経営者・宗谷陽彰は知能障害の兄・佳朗をかかえ工場を切り盛りするが、この工場はヤクザの銃仕入れ工場となっていた。これを仕切っていたのが智北。しかし、智北は13年もの間入獄し、その間、弟分の抜海が刑事・成島にワイロを渡しながらこの工場を守ってきたが、兄貴分の智北が勤めを終わり晴れてシャバに戻ってきた事から、これまでの状況がかわってしまう。

兄貴分の縄張りのこの工場を自分の物にしようとした抜海の野心と、ヤクザと癒着していた刑事らの言動。障害者だが銃製造に関しては弟より腕の良い兄・佳朗の言動、そして殺し屋と自称する永山の関係が絶妙で面白いほど。

刑事らの手柄やヤクザの兄弟分としてのせめぎ合い、銃製造に関わる宗谷兄弟の関係などが浮き彫りにされ、序盤から終盤までドキドキ・ワクワクの連続でした。まるでドラマを観てるよう。そうしてものすっごく驚いたのは各キャストらの演技力だった。ホント、素晴らしい!当日券で入ったのだけれど、まったくもって3000円以上の演技力に満足な芝居でした。

それにしても・・・倉庫で響くメトロノームのリズムと倉庫の出口のシャッター開閉の音は物語に上手く溶け込んで演出としてはサイコーだった。智北が本物のヤクザのようで、あのナリで工場から出たり入ったりするのだけれど・・・、近隣住民は怪しい。と思わないのだろうか?どうみたってヤヴァそうな智北だった・・・。(苦笑!)


Fight Alone 2nd

Fight Alone 2nd

エムキチビート

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/03/17 (水) ~ 2010/03/21 (日)公演終了

緑と青チームを拝見しました。
一人芝居4本立てで1000円のナイスプライス。今年はMUの本公演をやる予定はありませんでしたが、こういう企画はムラムラやりたくなりました。主宰のツネくんに企画パクっていい?と了承済み(笑) とインスパイアされるほど好企画でした。

俺、志村けんがいしのようことやってたような、ああいう2人芝居がやりたいんだよね。話ズレてごめんね。

火箱

火箱

安全品(近々改名の予定あり)

東京アポロシアター(東京都)

2010/03/19 (金) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

満足度★★

いい話(風)
引き取りきれてないフリが多々あるのか、伝わらなかっただけなのか

フジヤマタイガーブリーカー

フジヤマタイガーブリーカー

MCR

駅前劇場(東京都)

2010/03/17 (水) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

満足度★★★

伊達さんは今回も
TrackBackSystem。いいキャラ集めてますな。初演は、もう少しいいはなし感があった気もする

おばあちゃん家のニワオハカ

おばあちゃん家のニワオハカ

鳥公園

市田邸(東京都)

2010/03/17 (水) ~ 2010/03/23 (火)公演終了

満足度★★★★

情緒溢れる
とにかく舞台設定(庭も含めて)がいい。陽が射し,強風が吹き荒れる庭,隙間風,車が通る騒がしい音までも芝居に取り込んでしまったのか。こんな舞台ははじめてである。芝居内容はと言うと,芝居中は戸惑いが続いていたが,終わってから振り返ってみると,死,介護,親子関係,なんとも考えさせられる芝居である。ニワオハカとはなるほどと思った。

ちゃんとした夕暮れ

ちゃんとした夕暮れ

りゃんめんにゅーろん

event space 『雲州堂』(大阪府)

2010/03/20 (土) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

満足度★★★★★

携帯 雨音
会話劇、3組の男女の ちゃんとした物語、
・倦怠期のカップル、・援助交際だがまじめなカップル、・偽りの同窓会で元彼と二人、 
ゆらつく心がとっても面白かった。
雲州堂は60人程度のスペース、外の猫の声が聞こえたけど、ほんまにいい感じ、机があり楽ちんやった。
とても面白かった、 次も観たい、楽しみ。

夕暮れ時期に自転車で家にちゃんと帰りました。

フジヤマタイガーブリーカー

フジヤマタイガーブリーカー

MCR

駅前劇場(東京都)

2010/03/17 (水) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

満足度★★★★★

MCRの名作二作品を観る!
 「Track Back System」と「マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック」という再演ものを二本あわせてフジヤマタイガーブリーカーという興行名にしている。ちょっとここら辺がわかりにくい。最初1時間くらいの作品を二本建てで見せてくれるのかと思ったが、それぞれ全く別の作品で、それぞれ100分近くある力作。よってわれわれはいやでも二作品観ざるをえない(笑)。

 しかし、我々フアンにとっては、過去の名作を二本連続で観ることが出来るのはうれしい限り。それぞれテイストは違うながらも桜井ワールド全開で、昼夜観させていただいたが、MCRを堪能した幸せな一日だった。

(付記)

 「Track Back System」の近藤美月、「マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック」の石澤美和、この2人の存在感にしびれた。特に石澤美和、かつては強烈な個性だけで勝負をしていたが、最近どんどん演技がうまくなっている。将来が楽しみでならない。

ネタバレBOX

 「Track Back System」は戦隊モノの物語、デパートの屋上の子供向けのショーを舞台に、MCRの中では明るく派手な作品。しかし、内容は登場人物それぞれの悩みやいいらだちがあふれ、ロックコンサートの最後にギターやドラムを壊したり燃やしたりするような、破壊的なエネルギーを感じた。

 一方「マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック」はSFチックな物語。ある日、ある男性とある女性が痛みや感覚を共有するようになる。ところがこの二人には何の関係もなく、また運命的出会いでもなんでもない。全くの赤の他人がある種の感覚を共有するという不思議な設定の中に、繰り広げられる不条理演劇。しかし、随所に桜井流哲学がちりばめられ、我々は笑いながらも人間の切なさを感じる。

 MCRをコメディ劇団だと言ったら櫻井智也は怒るだろう。この芝居のどこがコメディだと。確かにありとあらゆる意味で深く哀しい(切ない)物語だ。

 二本とも面白かったが、どちらかと言うと「マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック」の方が私は好きだった。下ネタがあふれる芝居だったが、いやらしさは全くなく、下ネタになればなるほど切なくなるという不思議な芝居だった。
おばあちゃん家のニワオハカ

おばあちゃん家のニワオハカ

鳥公園

市田邸(東京都)

2010/03/17 (水) ~ 2010/03/23 (火)公演終了

満足度★★★

空間とシーンが巧妙
この演目は趣あふれる市田邸で上演されることに重要な意味と意義があるように感じました。
正直、出演者の方々の演技は素人っぽくて、ぎこちなさを感じたりもしたのですが、それも市田邸という空間と合わさって、演出のように感じたりもしました・・・もしかして演出だったりして。

ネタバレBOX

内容としては、現実と回想、さらにフィクションみたいなシーンが入り混ざるのですが、必要性が感じられない部分もチラホラ。
私見ですが、作品を通して書きたいことと、会場の市田邸を使って見せたいシーンの絵コンテみたいなものが先にたち、それらを紡いでできあがったような感覚がありました。ちょっと紡ぎ方はぎこちなかったけど。

私が鑑賞した日は、天候に恵まれた暖かい日のマチネでしたので、雰囲気のある日本家屋に入り込む日差しやお庭も有効に活用され、本当に良い世界観が表現されていました。
作品云々という観点ではなく、良い時間を共有できたような感覚が残り、なんだか妙に印象に残る作品に出会ったように思います。
相対的浮世絵

相対的浮世絵

キューブ

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2010/03/18 (木) ~ 2010/03/28 (日)公演終了

満足度★★★

静かな佳作
ストーリーはしっかりしていたが、
もう少し小さな劇場の濃密な空気の中での上演が向いている作品かも。
平岡くんは初舞台との事でしたが、なかなか頑張っていたと思います。

しかし、どうしてこのタイトルが付けられたのでしょう。
浮世絵は何を象徴しているの?

フジヤマタイガーブリーカー

フジヤマタイガーブリーカー

MCR

駅前劇場(東京都)

2010/03/17 (水) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

満足度★★★

TBS
フジテレビでこのタイトルってだけで笑えるこれ、初演を観られなかったので、素直に笑いました。バカすぎる。。。いい大人が力いっぱいやるバカとしては最高です。

ネタバレBOX

正義のレンジャーだからって変にキレイ事にせず、時給の違いとか人気取りとかえげつないところにガンガン踏み込む辺りが好みです。

ただ、もう一息笑えそうなところで踏みとどまっちゃった感があって、残念。近藤美月さんを爆発させて欲しかった。

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