満足度★★★★★
柴幸男さんの才気に一目惚れしました
今まで、こういう風にしたくてそうできない芝居は数々観た記憶はありますが、こういう風にしたくて、こういう風に見事に具現化できた芝居は、たぶん初めて目にしました。
まさに、大袈裟に言えば、演劇の果てしない可能性を実証した公演。こんんなに、才能ある演劇人がこの世に存在したんだと、興奮冷めやらない思いで、恍惚感に胸溢るる思いで、帰路につきました。
それに、柴さんの佇まいがとにかく素敵!!普通な感じが。(笑)
今まで、せっかく後味良い芝居に感動しても、そのすぐ後に、これ俺様の仕事だぜ的な、したり顔の主宰のアフタートークなどに、げんなりした経験が数多いので、最初、柴さんが舞台に登場された時は、一瞬その嫌な経験がフラッシュバックして、心配になりましたが、良い意味で、存在感のない方で、ほっとしました。客に不快感を与える主宰だと、どうも100%その劇団のファンにはなれないのですが、ままごと、初見にして、大お気に入り劇団になりました。
今年の☆5つでは足りない舞台3作目。
この作品の素晴らしさを言葉で伝えるのは、非情に困難です。まさに、奇跡的実験劇の秀作。実際、体感して頂くのが、一番だと思います。
今日の、柴幸男さんとの出会いは、私の長い観劇人生の中でも、きっと生涯忘れられない思い出になりそうです。
2010/03/23 03:26
2010/03/22 23:37
でも、行って、本当に良かったです。
良かったところを一々列挙したら、一晩掛かってしまいそうな程、私には、何から何までが、唸るばかりに良くできた芝居でした。
どこか、演劇ワークショップの見学をしているみたいな感覚もありました。
役者さんが、どちらかと言えば、観客と見紛うような普通の方ばかりなので、本当に、どこかの会社を見学しているような気持ちにもなりました。
観客参加型の場面と、本編とが、違和感なく、マッチするのも、なかなかない感覚で、こういう演劇形態が成り立つんだと、目から鱗でした。
役者さん達の、まるで、ドキュメンタリーを観ているような、あまりにもリアルな言動や表情に、一々目を丸くして見入っていました。
この劇団は、こういう、客席と近距離の演劇形態の方が、絶対向いているような気がします。
行って、身近に体感してこその劇団だという気がするので、あまり大きな劇場に進出するのは、どうかしらと懸念します。
噂の、「わが星」が再演するようなので、今から楽しみでなりません。