
福喜多さんちの三兄弟2
劇団925
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2010/06/12 (土) ~ 2010/06/13 (日)公演終了
満足度★★★★
観てきました。
最初はちょっとゆっくりめ。後からトントントンと。そんな感じのお芝居でした。
役者さんそれぞれが良い味を出しておられました。

堕ちてゆくなまもの
劇団わらく
中野スタジオあくとれ(東京都)
2010/06/09 (水) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

『MIMICRY』 ミミクリ(終演いたしました。御礼申し上げます!!)
anarchy film
新宿アシベ会館B1(東京都)
2010/06/01 (火) ~ 2010/06/13 (日)公演終了
満足度★★★
やりたい事は嫌いじゃない
大きく二つのキツさを感じた。
会場の暑さから起こる慢性的な不快感を吹き飛ばすような、「この会場」である意義が作品に見いだせなかったことが一つ。この内容なら空調のちゃんとしたところでやってもらいたかった。
演劇の呼吸が上手くとれていなかったことがもう一つ。特に無闇に数多く長い暗転には、まだまだ二次元と三次元の質量差を把握しきれていない(か、その質量差に手をこまねいている)演出という印象を受けた。
これは多分演出をスマートにするだけで2時間切って観やすくできる芝居だなと。

カナリアの心臓【公演終了・ご来場誠にありがとうございました!】
キコ qui-co.
神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)
2010/06/11 (金) ~ 2010/06/14 (月)公演終了

よせあつめフェスタ
プロジェクトあまうめ
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2010/06/13 (日) ~ 2010/06/13 (日)公演終了
満足度★★★★
美味しくて楽しくてお腹いっぱい!な公演。
場所における偶発性のつぶやきに、スケジュールの空いてしまった劇場を『穴埋める』救世主的なつぶやき、延いては緩い助け合いの精神からはじまった企画公演が、演劇の常識を覆してしまったかもしれない、ビッグな結果に。
最初ついったーでこの企画を知った時には半信半疑だったのだけども、公演に至るまでのドキュメントをついったーでみる度に、ドキドキワクワクさせられた。
面白そう!という素朴な好奇心から携わったひとたちによる公演だったためか、やらされている感が全くなかったことが観ていて非常に心地よかったし、人のチカラってすごいなぁと素直におもった。
本編はとても2週間で準備したとは思えぬほどの完成度の高さ。役者の演技も素晴らしく、スタッフワークもみんなに楽しんでもらう配慮がナチュラルにこなされており、何だか胸が熱くなった。
このような突発的な祭りにまた今度、はないものかもしれないが、また観たい!気持ちが募る公演だった。

庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』
庭劇団ペニノ
シアタートラム(東京都)
2010/06/06 (日) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

カナリアの心臓【公演終了・ご来場誠にありがとうございました!】
キコ qui-co.
神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)
2010/06/11 (金) ~ 2010/06/14 (月)公演終了
満足度★★★★
堅守速攻
qui-co、初めて観劇。
劇場のセレクトも演目もどちらかといえば
イマドキではなく、熱くて人間臭い。
しかし、黒澤世莉のサッパリした演出と
女優 堀奈津美の華やかさが
その暑苦しさに涼やかな風を通しており
作風に反してとっつきやすかった。
作家と演出家の組み合わせがよかった。
また観たい。
≪演出についての感想≫
ある教団がかつて起こした「事件」。
登場人物達の家庭に起きた「事件」。
それによって、家族関係・人生までもが
大きく軌道を変えてゆくというお話。
芝居は「とある事情」で郷里を離れていた兄が、
父の葬儀で久しぶりに実家を訪れたところから始まる。
舞台は黒を基調とした抽象舞台で、
喪服の男が二人出てきてフツーに喋っているだけ。
二人の複雑な関係や、事件の全容など肝心のところは
語られないので、冒頭はとても地味な時間帯であった。
黒澤世莉の演出作品は過去に5回観劇していて、
人間関係や場の空気を丁寧に創って見せる
ドラマのような作品が多いと感じていた。
よって、「やばい。飽きるかも。」と思った(笑)。
ところが、今日の観劇でキュンときたのはこの後の展開で
芝居全体のリズムが途中から起伏を持ち始めたのだった。
特にラスト20~30分は急速にスピードアップするのと同時に
登場人物達が冒頭30分では押さえ込んでいたいろんな感情が
鮮やかに爆発し、物語にグッと引き込まれた。
脚本の良し悪しは自分には判断がつかないが
楽しめた最大の要因は演出であろう。
「芝居のリズムに起伏が~」と書いたけれど、
「リズム」というのは台詞が刻むビートのBPMという意味だけではない。
観客に提示される情報量、投入される照明の光量、音楽、
女優の衣装替え、立ち位置の変化、動きなどが連動して
「リズム」のようなものとして感じられたのだった。
粋な試合運びだった。
また、特筆すべきはそのリズムが機能するために
冒頭の地味な(と自分には感じられた)時間の存在が不可欠であり、
黒をベースにしたディプラッツの一部のような
渋い抽象舞台も一役買っているという点である。
(後半では時間空間をシャッフルして舞台が様々な使われ方をする)
なんか海中生物とかで、ずっと砂の中に身を潜めていて
獲物が近づくと物凄い勢いで襲い掛かるヤツがいたりするけど、
そんな感じのする芝居であった。
≪役者 堀奈津美についての感想≫
約10ヶ月振りに観た。
これまでネガティブな感情吐露が冴え渡るイメージがあったが、
今回の配役はポップな一面でも舞台に彩をあたえており、
守備に攻撃にバランスよく参加していた。
実年齢に近い年齢設定であったように思え、そこがプレーに安定感を
もたせていたように感じた。
描かれているのは人間やし、喜怒哀楽みたいなシンプルな感情だけしか
出さないわけではない。
今回の配役は特に色で喩えるなら「赤を下地に上塗りした藍色」とか
「黄色と灰色のマーブル」とか、ねじれた、微妙な、難しい感情表現が
多かったように思える。
うまく文章にするのは難しいし、作家と俳優が表現したかったことが
全て受け取れたとは言い切れないけど、
ちゃんと一人の人間の人生に触れた感がした。
2500円の見ごたえがあった。
---【蛇足】---
また、こういった実際の事件をベースにした演目を
例えば新転位21の俳優が極限状態まで稽古して中野光座で
上演したって、ポップなオーディエンスは遠ざかるだけだろうと思う。
堀奈津美が演ることにも意味があったとも言える。
足を運んだお客さんはラッキーだったと思う。
事件と家族についてちょっと考えてみたくなった。
ずっと気になってた塩田監督の映画『カナリヤ』も観てみよっと。
なっちゃん、せりさん、御馳走様でした!

「花サク」
劇団マニアック先生シアター
ぽんプラザホール(福岡県)
2010/06/11 (金) ~ 2010/06/13 (日)公演終了
感性が研ぎ澄まされる
音も声も映像も体も流れあるもの全てがよどみなく進んでいった。
感想をコトバで表わすのが難しい。余韻の残る作品です。

カナリアの心臓【公演終了・ご来場誠にありがとうございました!】
キコ qui-co.
神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)
2010/06/11 (金) ~ 2010/06/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
感動しました☆
饒舌に演劇を語れる程の場数はないのですが…
この劇は、凄かったです。感動しました。
ここまで密度の濃く、研ぎ澄まされた演劇は、初めて観ました。
広くない空間に居合わせられるこの劇は…贅沢な空間と時間でした。
そして…私の心に響きました。
4人の役者さんの感情の波を感じて…
普段は見えない、ココロの内面を感じました。
あ、私もそういうココロ、持っているかも。
ココロって、生きてゆくって、水面下はこんな世界かも。
…とか。
一言で言うと…
“見れば分かる、見て欲しい”
もう今日で千秋楽ですが、友人等にも勧めたい1本です。

Do!太宰
ブルドッキングヘッドロック
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2010/05/14 (金) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

ヒメ
チェリーブロッサムハイスクール
吉祥寺シアター(東京都)
2010/04/01 (木) ~ 2010/04/04 (日)公演終了

庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』
庭劇団ペニノ
シアタートラム(東京都)
2010/06/06 (日) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

何も言えなくて...唖
ゴキブリコンビナート
木場公園 多目的広場(東京都)
2010/06/11 (金) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

さっぱり!親子丼
動物電気
駅前劇場(東京都)
2010/06/05 (土) ~ 2010/06/13 (日)公演終了
満足度★★★★
立って笑って大はしゃぎ!
いやー面白かったー!初めて拝見したのですが、
それもこれもボケと突っ込みが最高過ぎました。
バカバカしいほど発想が凄すぎます!

よせあつめフェスタ
プロジェクトあまうめ
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2010/06/13 (日) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

『MIMICRY』 ミミクリ(終演いたしました。御礼申し上げます!!)
anarchy film
新宿アシベ会館B1(東京都)
2010/06/01 (火) ~ 2010/06/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
そういえばヒット作って言葉・・・
昔よく聞いたけど、最近聞かない気がする・・・。
そんなこと言えば、ホームラン作なんて言葉は昔も今も聞かない気がする・・・。
じゃあ言おう。
この作品・・・ホームラン作だった。
めっさ面白かった。

愛死に【ご来場ありがとうございました。】
FUKAIPRODUCE羽衣
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2010/06/12 (土) ~ 2010/06/22 (火)公演終了
満足度★★★★★
スタイリッシュエロ
はじめてトラムの『あの人たちのリサイタル』を観て衝撃を受けて、そこで買ったDVD『朝霧と夕霧と夜のおやすみ』を観て、高円寺で行われたライブも観てきた。すっかり羽衣フリークになって、待ちに待った今回の公演なのだけれど、期待は裏切られなかった。まず、出だしが素晴らしい。糸井幸之介がブログか何かで書いていたけれど、遅刻をしてはだめだ。この出だしは、何やら妖しくて、胸をかき乱されるような何かがある。とにかく詩的で美しい。全員黒のスーツを着ているせいもあるかもしれないけれど、今回の公演は全体的にスタイリッシュな印象が強かった気がする。いつものような熱苦しさのようなものはあまり感じなかった。もちろん盛り上がる部分は凄く盛り上がるのだけど、にも関わらず底の方に、ものすごく静かなものが流れている気がした。

よせあつめフェスタ
プロジェクトあまうめ
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2010/06/13 (日) ~ 2010/06/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
新しい伝説の誕生!
シアターミラクルで、奇跡の公演が開催された。この公演は、無事上演にまでこぎつけただけで、評価の出来る公演だが、それをキャスト、スタッフの頑張りで、作品としても十分鑑賞にたえうるものに仕上げた。お見事。1時の回と7時の回では別物かと思えるくらい、よくなっていた。

ここまでがユートピア
劇団あおきりみかん
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2010/06/11 (金) ~ 2010/06/13 (日)公演終了
満足度★★★★
演劇好きにはたまらない
初めてのあおきりみかんさん。
抽象的なセットに群唱。
その中を役者が走り回り、踊り、演じる。
もちろん演劇であるわけなので、そこにすべて意味があり、きちんとした表現手法となっている。
お見事あおきりみかん。
終演後に役者さんと少しお話をさせていただいたが、またこれがとてもよい人。
人間の魅力もいっぱい。
ステキな劇団、ステキな作品でした。

堕ちてゆくなまもの
劇団わらく
中野スタジオあくとれ(東京都)
2010/06/09 (水) ~ 2010/06/13 (日)公演終了
満足度★★★
結末に納得がいかない
こういう世界観は嫌いではないけれど、どうしても主人公のとる行動に納得がいかなかった。不幸な生い立ちは分かる。母を恨む気持ちも、そのせいで他人を信じられなくなる気持ちも理解できない訳ではないけれど、それでもなぜ自分を信じて愛してくれた人に、ああいったことが出来るのかが分からない。
易者の鳳来を演じた高須さんは抜群に素晴らしかったし、風俗嬢アゲハ役の長橋さんにも好感を持ったのだけど。この人たちが出ているシーンはとても自然で温もりがあって良かったと思う。
それに対する主人公は…。彼らと出会い、そして望んだものとは違うけれども得たものはあったはずなのに、結局選ぶのはその結末なのかと思うと、やはりどうしても納得出来なかった。それがタイトルの意図しているものだとしても。「堕ちていく」とか「なまもの」というセリフが多かったのも少し気になった。それは観ていれば分かることだし、何度も繰り返さなくても…と思ってしまう。
こういう雰囲気の話は好きだけれど、でも主人公に魅力を感じることが出来ないのが残念だった。