
電車は血で走る(再演)
劇団鹿殺し
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2010/06/18 (金) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
ロックで、切ない叙情派
音楽は低音を響かせるロック。
派手な衣装と、生演奏。
だけど、そこで語られるのは、人と人のつながりの、切なさが溢れるストレートな物語。
初めて鹿殺しを観たけれど、なんか、こう、ぐぐっとくるところがあるんだな。

寒い国から来た魔女
羽生一家玉組
ザ・ポケット(東京都)
2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了

男と女と浮わついた遺伝子
熱海五郎一座
サンシャイン劇場(東京都)
2010/06/18 (金) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
満足度★★★★
意外と真面目
5月26日、「守り火」(中野ザ・ポケット)の客席でお見かけしました春風亭昇太さんですが、今回はいつもと違って台詞が多くて大変でしたね。

2番目、或いは3番目
ナイロン100℃
本多劇場(東京都)
2010/06/21 (月) ~ 2010/07/19 (月)公演終了
満足度★★★★★
当然ですが…
もちろん今回も3時間超(休憩込みの3時間20分)。
劇団員を得意なポジションに配した磐石な布陣。
それだけに前半は置きにいった印象だったが、後半はしっかり攻めてきた。
やはり本公演のクオリティは高い。
客演はそれなり(マギーと緒川たまきはもはや客演ではないので除外)。
決して悪くないが、どうしても埋もれてしまう。
帰路、小出恵介の出番が少ないとのたまう女子供を横目に、
ナイロン一軍メンバーが揃う事はこの先もう無いのではと一抹の不安を覚える。
あっ、廣川さん出てなかった!

『うしおととら』 第十一章
シアターOM
桜川三丁目劇場(大阪府)
2010/06/18 (金) ~ 2010/06/21 (月)公演終了
ユニークな劇団ですね。
いろんな意味でユニークな劇団だと思います。
劇場内飲食OKだったり、上演中の写真OKだったり、携帯切らなくてよかったり、前説がメチャメチャ長かったり。
客席との距離が近いというか、全体的にゆるーい感じです。
堅苦しい感じが嫌いな方にはぴったりな劇団かと。
ストーリーは原作ものなので、おいといて、話中にしこまれている笑いの部分は今ひとつですが、稲森さん(とら役)のアドリブ?の突っ込みでの笑いは流石ベテラン役者さんだと思います。

ネバーランド
少年社中
青山円形劇場(東京都)
2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
This is ファンタジー!
劇の始まりから最後までわくわくのしどおし。音楽も照明も演技も素敵で楽しくて華麗。
こんなにも誰にでも奨められる芝居はそうない。大人も子供も男でも女でも誰からも愛される芝居だ。家族連れ恋人連れで観に行くといい。
これはチケット代が安いなあ。

組曲「空想」
空想組曲
OFF OFFシアター(東京都)
2010/06/16 (水) ~ 2010/06/22 (火)公演終了
満足度★★★★★
本当に「組曲」だった
前作「遠ざかるネバーランド」に完全にやられて、大ファンになった空想組曲。
今回もハンカチ必須でした。
フライヤーに「短編集かどうかは保証しません。」とありましたが、なるほどその意味がわかりました。
晩餐で繋がっていた夫婦たちの物語、やられました。
短編どころか壮大な交響曲のようでした。

恋する剥製
クロムモリブデン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2010/06/22 (火) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しい
前作、不躾な~は、まったく合わなかったが、今作はころっと変わって、おもしろい。
音響凄いね。天井見るの忘れてたけど、BOSEのキャノンでも吊ってあったのかな。かつてない重低音は心地よい。
森下さん素適。とかげさん素適。金沢さん(クロエ役)素適。面会で伝えたかったけど、なんかあれなので帰ってきた。
クロエの喋ることは段々わからなくなっていくが、惹きつけられるのは確か。そこが一番集中力が高まった。
セット装置を使った場面転換が見事。

コクーン歌舞伎「佐倉義民傳」
松竹/Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2010/06/03 (木) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★★★
今回は凄かったね
泣かないと決めて観にいったが、号泣でした・・・(><)
もし歌舞伎にアレルギーがある方も、観た方が
良いかも

ドライビング・ミス・デイジー
劇団民藝
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2009/03/11 (水) ~ 2009/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★
やっと観られました
この作品、映画があまりにも名作だったために、その印象を記憶に留めたくて、ずっと、観るのを躊躇っていました。
でも、仲代さんと奈良岡さんの共演は、とても興味ありましたし、あの名作を、舞台ではどう料理しているか気になり、やっと行って、観て来ました。
結果は、やはり、新劇を支えて来たお2人の演技には、卒がなく、きっちり人物の心情を表現されていて、お2人の演技で、この名作を観られたという点に関しては、満足でした。
でも、この作品の重みにそぐわない安っぽいセットが残念でした。
あの2人が、様々な逡巡の末に、共にドライブする車の表現形態が、とてもお粗末に思えて、残念でした。
この舞台を観て、改めて、あの名優2人の映画を無性にまた観たくなりました。映画に比べて、時代背景の描写が浅薄だった気がします。

不滅
鵺的(ぬえてき)
「劇」小劇場(東京都)
2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
あちゃー、こりゃダメだ
最後の場面の、ぶっ飛んだ展開に唖然とするか、失笑を隠さずに
観ることが出来た人は相当凄いと思う。 無茶苦茶過ぎ。
脚本家が、細かいとことか詰めずに頭の中で考えたストーリーを
まんま書いたはいいけど、最後まとめ切れなくなって無理やり
綺麗系で終わらせた感ありありの、なんかマンガかなんかで見たような
展開でガッカリ。

宮崎吐夢 初夏のエロティック・リサイタル
大人計画
北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)
2010/06/23 (水) ~ 2010/06/24 (木)公演終了
満足度★★
そこそこつまんない
大人計画初観。リサイタルだから芝居とはまったく違うのは理解していたけれど、当のご本人・宮崎吐夢のコメントでは今年になって演劇らしい演劇はしてない、とのこと。つまりは演劇人ではなく、過去の人なのだった。。
以下はネタばれBOXにて。。

組曲「空想」
空想組曲
OFF OFFシアター(東京都)
2010/06/16 (水) ~ 2010/06/22 (火)公演終了
すばらしさとすばらしくなさ
空想組曲、初見でした。やっと観れた。とある会議でご自分を「ファンタジスタ」と仰っていたほさかさん。現代において幻想を看板に掲げることの愚かさに心撃たれ、是非とも拝見したかったのです。なんとも嬉しい作品群だった。

コクーン歌舞伎「佐倉義民傳」
松竹/Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2010/06/03 (木) ~ 2010/06/27 (日)公演終了

ザ・キャラクター
NODA・MAP
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2010/06/20 (日) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★
最後の一筆、一突きに、刺し貫かれた。
日本人にしか深く味わえないことを、敢えて。野田さんは「ロープ」「オイル」同様、過去を忘れるなと烈火の如く叫んでいるんじゃないでしょうか。「ザ•キャラクター」戯曲掲載の新潮 2010年7月号を劇場ロビーで購入。

裂躯(ザックリ)
乞局
笹塚ファクトリー(東京都)
2010/06/16 (水) ~ 2010/06/21 (月)公演終了

あほんだらすけ 22nd
劇団東京ヴォードヴィルショー
ザ・スズナリ(東京都)
2010/06/11 (金) ~ 2010/06/20 (日)公演終了
満足度★★
要望
非常に楽しませてもらった。
だが、一つ要望が。
細かい話だが、たぬきの出てくる演目で、
ベンチとバス停に記載された広告の市外局番が違っていた。
リアリティを追求する劇団でないのは分かるが、
使いまわされた大道具に、集中が削がれた。
全体のクオリティが高かっただけに、細かい手抜きが残念。

恋する剥製
クロムモリブデン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2010/06/22 (火) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
満足度★★★★
モロモロ愉快
テンポ良いオープニングエピソードでツカミはオッケー、以降、並走する2つの流れが次第に関連付いて行く展開が巧みで、時折挟まれるシニカルな台詞にも笑わせられる。
また、稼働式の壁を組み合わせて複数の場を表現する装置も◎。

フツーの生活
44 Produce Unit
紀伊國屋ホール(東京都)
2010/06/18 (金) ~ 2010/06/23 (水)公演終了
ため息をつく
非常に不愉快な作品であった。
浅知恵の脚本、精神的にも知的にも未熟な俳優達。
情報は多く、けれど、消化されていかない物語は、垂れ流された自己満足の世界に観客を閉じ込めた。
こうすれば泣かせられる、センソウモノノツボハココ、そんな小手先が匂った。
沖縄という問題に対し、戦争という問題に対し、それがどれほど繊細なテーマであるか。
それを伝えるだけの覚悟があるのか、強い信念があるのか。
今一度問いたい。

組曲「空想」
空想組曲
OFF OFFシアター(東京都)
2010/06/16 (水) ~ 2010/06/22 (火)公演終了
満足度★★★★
ひとすじの光。
前回の2月の公演を拝見して、2度目。
千秋楽でなんとか滑り込み。平日18時に下北沢はやっぱりちょっと大変だった…。
2月の「遠ざかるネバーランド」の観劇後感が、なんとも重たく、ズシリ、と来ていて、座席から立ち上がれなかったのを、今でも鮮明に覚えています。
それの残っていた「何か」が今回の”組曲「空想」”を観て、何だったのかすこし分かった気がしました。
ほさか氏の細やかな演出と戯曲、それから此所がoffoffとは思えない素晴らしい榊さんの照明に★4.5で。