シラノ・ド・ベルジュラック
BeSeTo演劇祭
新国立劇場 中劇場(東京都)
2010/07/16 (金) ~ 2010/07/18 (日)公演終了
満足度★★★★
美しかった
演劇も芸術なのだと感じさせてくれる美しい舞台でした。
利賀村の野外劇場でも是非観てみたい!!
あそび
山田ジャパン
サンモールスタジオ(東京都)
2010/07/14 (水) ~ 2010/07/20 (火)公演終了
スゴいセット!
それ観るだけでも充分な見ごたえ!
(観劇に集中できない個人的な事情がありましたので、、、やはりお芝居は、観る姿勢を整えた状態で観るべきだなと感じました。)
ザ・キャラクター
NODA・MAP
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2010/06/20 (日) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★
がっかり
このテーマでこのクオリティの作品まで持ってくるのは難しいことなのはわかりますが、重いテーマに逃げている気がしました。
絶対に忘れてはいけないことだから、作品に対する純粋な批評がしにくい。
野田地図ってまだまだこんなもんじゃないはずだと思いました。
宮沢さんは完全にのど潰れててセリフ聞こえなかっとこあったし。
サンプリングデイ
sunday
精華小劇場(大阪府)
2010/07/18 (日) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★★
もう一度観たい
久しぶりに、もう一度観たいと思う作品でした。
作品の内容も、その観せ方も、私の琴線に触れた感じ。
ネタバレBOX
偶然とかご縁とか、そういったものを、私自身もとても感じたり考えたりします。
(私は、バスや電車にたまたま乗り合わせた乗客に対して、よく考えます。それぞれにそれぞれの人生があって、その中でたまたま今同じ空気を吸ってるのだな・・と。)
だから、今、こうしてこの作品を観てるという「偶然」も素敵だなと思いました。
そして、私が、平林さんと同じ誕生日であるという偶然も、とても楽しい。今年の誕生日は、大切に迎えたいと思います(笑)。
「秘密をふやす」
セキララ
Gallery LE DECO 2(渋谷)(東京都)
2010/07/14 (水) ~ 2010/07/18 (日)公演終了
満足度★★★★
くっつけ感と剥ぎ取り感、それぞれに・・・
常日頃みるお芝居とは
違った感覚を刺激されて・・・。
こういう表現だからこそ、
伝わってくるものがありました。
というか、この表現、
癖になる・・・。
ネタバレBOX
当日パンフレットに
舞台兼客席の見取り図があって、
それぞれの場所の概念が示されています。
開演前、その世界を引き寄せるように
部屋までパンの切れはしをならべる「私」
まるで鳥のようにそのパンを拾いながら、
やがて私の部屋にまで妻が引き寄せられるところから
物語が始まります。
物語の主語を見つけるまでに
ちょっと時間がかかったものの、
寝台特急の車掌がよっぱらって行くあたりから、
現実と想いがねじれていく感覚があって・・。
そこから舞台上に表現される世界の
コアに入り込んでしまう。
車掌の抑制が失われた寝台列車が
揺らぎながら私の世界に取り込まれていく、
その感覚に、違和感が痺れ浸り込んでしまうのです。
色濃い役者たちの表現に加えて
「私」というロールにくっつけられていく想いに
不思議な実存感があって・・・。
ホチキスで衣裳に秘密のものが止められていくたびに
夫婦とか愛人とかの
形骸化したステレオタイプな概念に
血が注ぎ込まれて行く感じ。
さらには、その服に少しずつ鋏がはいり
やがて切り裂かれていく感触にも
鳥肌が立つ・・・。
その残滓をキャラクター達と見つめるなか、
復帰した車掌のアナウンスとともに
寝台列車は正常な運行にもどって・・・。
その醒め方にも、実存感があるのです。
道ならぬ恋をするときの感覚って
こんなものかもしれないと思う。
役者の表現も強く繊細に、
その世界に溶け込んで・・・。
ダンスの振付もビシっと美しく、
表現のセンスの多様さに舌を巻く。
ラテンの高揚、虚実の行き先、
モラルの溶けだし方・・・。
心の絡まり方や突き刺さり方、その形状。
観終わって、「私」の部屋を見せていただいて
(展示として終演後公開)
想いに対する、表現力の豊かさに
改めて瞠目。
作品のテイストに、間違いなく癖になる要素がいっぱりあって。
アンケートは出し忘れてしまったけれど、
この作り手たちの作品、もっと見たいと感じました。
ツイッター・ア・ゴーゴー!
マグズサムズ
アイピット目白(東京都)
2010/07/15 (木) ~ 2010/07/19 (月)公演終了
満足度★★★★
曖昧さ・不思議さと
が、面白いと、作者ご本人が、おしゃる通り、なんだか分からないけど、惹かれてくのが、ツイッターの魅力だったり、・・・人の世の常でしょうか?真実の大切さや人情だったり、でも・・・薄情さも秘めていたりして、楽しめました。
ネタバレBOX
ヒロコ コバヤシさんの演じる、おばちゃんップリが、みんな見たことありそで、良かったです。泉粧子さん演じる、花嫁の女心や、AKKYさん演じる夫の夢見る?自己都合や、甘えップリも、楽しく拝見できました。彼氏募集中の女の子に、恋の予感?が、あって、ホッとしました。
レビュー in KYOTO Ⅳ
OSK日本歌劇団
京都四條南座(京都府)
2010/07/10 (土) ~ 2010/07/16 (金)公演終了
満足度★★★★
見ました!
OSK観劇は3回目です。
セットが前回・前々回より豪華になっている気がして、うれしい気持ちに。
洋舞の方が私は好きです。
エンディングのOSKテーマソング、覚えてしまった。
サンプリングデイ
sunday
精華小劇場(大阪府)
2010/07/18 (日) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★★
心地よいテンポ!
お芝居って言うか・・・新感覚のお芝居?エンターテイナー?
最初はリズムになかなか乗れなかったんですが、徐々に繋がっていき面白さが増していく感じ。
舞台上だけじゃなくて客席も含めてお芝居、劇場全体でお芝居を楽しんでるようで面白い!
役者の動きや照明のリズム、そして心地よいポコポコ(音)劇場で体感して欲しいお芝居です。
登場人物が半端なく出てきます。1回よりも2回・・・リピしたくなる作品です。
土曜日は、そのポコポコ(音)が生演奏なんですよ。超お薦めかもです!
∞INFINITY
東京オレンジ
駅前劇場(東京都)
2010/07/13 (火) ~ 2010/07/19 (月)公演終了
満足度★★★★★
いんぷろ、って
ちゃんと訓練されたプロの俳優のセッション、知性と決断力と突破力。面白い。
『霧ケ島ノ春』~ご来場ありがとうございました~
劇団ヘラクレス
ワーサルシアター(東京都)
2010/07/14 (水) ~ 2010/07/18 (日)公演終了
よかった!
霧が島の春、2回観てきました。狭い劇場を感じさせない役者たちの演技と殺陣の素晴らしさと切れの良さ。前回の信長といい、今回の天草四朗といいアイルさんが生き生きと演じてくれました。YATCIさんも美しかった。そしてただ美しいだけでなく、ハラハラドキドキの殺陣シーンや潮見さんアルゴスさんのバク天入りの迫力ある殺陣がこの劇団に深みを持たせています。女性ながら神田明子さんの殺陣も良かったし、脇を固める木村延生さんの演技も光ってました。劇団ヘラクレスは、限りない可能性を秘めています。来年2月の第三回公演も期待しています。
蟹
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2010/07/16 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
生きる、精一杯生きる
「待ってました」と大向こうから声がかかりそうなほどの、桟敷童子らしい物語と展開。
今回も(いい意味での)泥臭いセンチメンタリズムが溢れる。
そして、何よりも、役者の面構えと気迫がビンビンと伝わる。
それを観に来たと言ってもいいかもしれない。
約2時間。倉庫の会場なので、かなり暑くなるかと思っていたら、そうでもなかった(夜の回)。
ネタバレBOX
終戦直後、元海底炭鉱のあった寂れた集落に文雄と恒幸の2人の復員兵が帰って来る。そこには彼らが知っている者、彼らを知っている者はいなかった。
そこへ博多築港社に雇われたヤクザたちが現れ、自分たちのところの娼婦が襲われ、その犯人は、この集落に逃げてきたと言う。
集落の者は誰も心当たりはないのだが、娼婦たちの首実検の結果、復員兵の1人、文雄が犯人であると断定し、彼はやっていないと主張するも、ヤクザたちに連れて行かれる。
そんな中、集落に膳所婆が孤児を連れて戻ってきた。膳所婆は孤児を見つけると貧乏な集落に連れて帰って来るのだ。先の復員兵たちも実はこの膳所婆に連れられてきてここで育ったのだ。しかし、膳所婆は記憶がなくなっていて、2人ついても覚えていない。
ヤクザに連れて行かれた文雄は、リンチを受け、やっていない犯罪を認めてしまう。
その頃、集落には、被害者だったはずの標、千景、ミヒロの3人の娼婦が逃げて来る。彼女たちは、集落の人々に本当のことを話し始めるのだった・・・。
そんなストーリー。
今回も丸太を多様して組み上げられた舞台が、凄い存在感を見せてくれた。
一見、ごっつい作りなのだが、実は隅々まで気を遣い、よく出来ていると感心する。落とし穴やトロッコなど、大道具の力量もうかがえる。こんなセットを組み、水を大量に使える、いい会場を手に入れたなぁと思う。まさにベニサンピットなき後、桟敷童子にふさわしい会場だと思う。
その舞台の上では、役者たちが汗を流し、いい面構えと気迫を見せてくれる。
「そう! これこれ!」という感じだ。
特に、ボウボウを演じた板垣桃子さんと、標を演じた中井理恵さん、それに文雄を演じた池下重大さんは、本当にうまいなぁと思うのだ。膳所婆を演じたも鈴木めぐみさんは腰が大変だっただろうなぁと思ったり。
今回は、男2人が中心にあり、文雄と恒幸(松田賢二さん)のやり取りが熱いし、強い。いままでは、ひと目で弱者とわかる登場人物が、物語の中心に据えられていたような気がするのだが、今回は、見た目の弱者ということではなかった。
もっとも、ここには結局「強者」は出てこないのだか。
役者たちが、常に気を張っていて、立ち位置は当然のことながら、その姿勢までもきちんと制御され、「画」として成立させる細かい演出もいい。
全編博多弁(たぶん)で繰り広げられる物語は、(いい意味での)泥臭いセンチメンタリズムが溢れ、(いつもの)ウェットな感じが醸し出されていた。
文雄と恒幸は、故郷とも言える集落に帰ってきたものの、会いたかった膳所婆は、記憶を失っていた。しかし、彼ら2人は、「不味い」と言いながらも膳所婆の作ってくれたすいとんと芋の煮っ転がしを楽しみにしていた。カレーライスを「うまかった」と言う文雄の言葉などの、そんなエピソードが染みるし、だからこそ膳所婆のラストの台詞には泣けるのだ。
孤児役の外山博美さんの澄んだ歌声が荒んだ集落に響くのもいい(外山さんは、少年役からおばちゃん役まで、どんな役でもぴたっとくるのがいつも不思議だ・笑)。
今回は、ボウボウにより、笑いの要素がいろいろとあった。ベタすぎる笑いもありつつも、そのボウボウが単なる道化の役割でないあたりが、脚本がうまいと思う。
印象的なオープニング、そして歌、物語の展開とセンチメンタリズム、さらにスペクタクル的なラストという方程式は、ある意味、ワンパターンなのかもしれない。つまり、ストーリーの展開はわからなくても、行き着く先はなんとなく見えている。また、そういう状況の中で誰が死ぬのかが、「おきまり」的な感じと要素でもあり、その展開にやや強引すぎることもあるのだが、それに違和感はない。
なんとなくのパターンが見えてくるのだが、それでも「また観たい」と思ってしまうのはなぜなんだろうと思う。
もちろん、物語としての語り口のうまさは当然あるのだか、その理由の1番には、「人」の要素が挙げられるだろう。ドラマを越えた、「人の存在感」のようなものが、いつも桟敷童子の舞台にはあると思う。
それは、単純に「役者の姿と佇まい」と言ってもいいかもしれないし、物語の根底に流れる「人が生きること」と言ってもいいかもしれない。
今回、何度が語られる、「海の底の町に行くには、精一杯生きなくてはならない」という台詞が効いているのだ。
泥にまみれても、這いずり回っても、「生きていく」という強い意志が舞台から感じられる。それがいつも舞台の根底にある限り、私は「桟敷童子をまた観たい」と思い続けるだろう。
今回の『蟹』というタイトルから、ラストは大量の蟹が出てくるのかと思っていたら、そうではなく、そこだけはちょっと残念(笑)。
海底炭鉱の爆発により、人骨とともに海から蟹が現れたら(トロッコに少しだけ付いて出てきたが)、さらに意味が付加されて面白かったと思うのだ。
大量に降り注ぐ水や、プールになって張ってある水に、ずぶ濡れになって演じている様は、演じるほうも陶酔感があるのではないかと思ったりして。
細かいことだが、復員兵に米軍の軍服らしいものを着させている配慮もうまいなぁと思ってしまう。
直接の舞台の内容とは関係ないが、毎回のことだが、ここの客入れと客出しはとてもいい。
開演のギリギリまで、役者さんたちが総出で、客入れをしている。その声のかけ方も「いらっしゃいませ」だけでなく、気持ちを込めて迎えてくれているという意識が伝わるような言葉をかけてくれたりする。それだけで、本当にうれしくなるし、観劇の気持ちもさらに高まるのだ。
客出しも同じで、気持ち良く送ってくれる。こちらも「ありがとうございました」と頭を下げてしまうほどだ。
そんな気持ちにさせてくれる劇団だから、やっぱり、また観たくなるのかもしれない。
真夏の迷光とサイコ
モダンスイマーズ
青山円形劇場(東京都)
2010/07/08 (木) ~ 2010/07/18 (日)公演終了
満足度★★★★
”ストイック”な語り口のミステリー、サスペンス。初モダンスイマーズ。
初モダンスイマーズ、そして私の好きな青山円形劇場。
この、最前列から間近に感じる緊張感と静かな迫力、ドラム等の生演奏、
がたまらない。
全体的にトーンを落とした暗めの照明と、モノトーンでシンプルな舞台装置は、
物語全体と同様に、落ち着いたストイックな雰囲気を前面に押し出していました。
YOUさんは、ご本人の持つ雰囲気を生かした配役。
不幸な出来事の影響か、感情を出さず終始淡々とした物言いで。
虚構の世界との決別にいたるまでを静かに演じる。
ミステリアスな導入から、サイコ・サスペンス風になりながら
軽いヒューマンで収束する。
大仰でなく声高でなく、あくまでも静かで”ストイック”な語り口。
暑い夏に味わう、ひんやりとしたクールな感じ。
こういうのもいいと思った。
じゃじゃ馬ならし
Studio Life(劇団スタジオライフ)
博品館劇場(東京都)
2010/07/08 (木) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
観て良かった!!
正直、この年齢でスタジオライフに行くのはかなり勇気がいります。
この劇団のファン層は、独特なので…。
でも、倉田さんの骨太な作品作りのファンだし、今回は、山本さん御出演なので、久々勇気を出して、行きました。
行って良かった!!
何しろ、以前から、その演技力の虜になっている、林勇輔さんが大活躍される舞台で、スタジオライフの演技派俳優、石飛幸治さん、山本芳樹さんと、役者力のある方が、メインの役のため、久々、ハラハラせずに、スタジオライフの世界を満喫することができました。
いつもながら、倉田さんの演出は、巧い!!
今時の女性には、反感買いそうな「じゃじゃ馬ならし」を、最初と最後に、オリジナルのエピソードを付けることで、見事に、現代女性にもそっぽを向かれない作品に再構築していて、さすがでした。
今まで、いろいろシェークスピア喜劇を観ましたが、案外、これが一番、その時代の空気を再現しているのではとさえ思いました。
この舞台で、益々、林さんのファンになりました。ベテラン女優さんにしか見えません。歌もとてもお上手。林さんの歌うシャンソンとか、無性に聴いてみたくなりました。
ネタバレBOX
開演ギリギリに、博品館の1階に着いたら、そこに、おばさん姿の石飛さんがスタンバってて、ビックリ。
私の乗ったエレベーターには乗らず、どうされるのかと思ったら、開幕して出てらした石飛さん、「中国の団体にぶつかっちゃって、間に合わないかと思った」と、アドリブ。そうでした、私の乗ったエレベーターに、どやどやと中国の観光客が乗って来たので、本番目前だと言うのに、遠慮したんですね。
こういうアットホームな感じが、この劇団のいいところ。
「じゃじゃ馬ならし」だというのに、最初は、その石飛さんの猫おばさんと、林さんの売れない女優の場面から始まります。
この林さん扮するリージー・ディクソンという女優のキャラクター設定がとても素敵で、林さんだけでなく、このリージーのファンにもなってしまった私は、終演後、彼女と別れるのが、とてもお名残惜しく感じました。
「じゃじゃ馬ならし」って、夫が、じゃじゃ馬の妻を調教するのに成功するというお話だから、今の女性が見たら、冗談じゃないわと思うような芝居ですが、それを、この猫おばさんと女優をストーリーテーラー的に配することにより、実は、調教されたと見せかけて、男をうまく操縦するという女性目線のストーリーに作り変えていたところが、お見事でした。
歌は、いつも歌謡曲チックで、イマイチな感じではあるものの、メンバーの踊りが楽しく、その中でも、やはり山本さんの魅力が充分発揮され、ファンとしては、大満足でした。
キャストは、ほぼ好演でしたが、3人の他は、客演の、坂本岳大さん、穂積恭平さんが印象に残りました。別チームで、ぺトルーチオ役の曽世海司さんが、今日は、女優をコケにするプロデューサー役で、ちょこっと御出演でしたが、その僅かな出番で、存在感を残し、さすがでした。
この方、「トーマの心臓」で、初めて拝見した頃は、苦手な役者さんでしたが、近年観る度、演技派になられて、今ではすっかりファンになりました。
まだまだ、当分、勇気を出して、スタジオライフには通うつもりです。
椿版『天保十二年のシェイクスピア』
椿組
花園神社(東京都)
2010/07/16 (金) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
野外はイイですね
とにかく観て!とお勧めできます。
神社で野外で夏の夜、という雰囲気、大人数での活気や迫力、
そして野外ならではの演出の良さが生きています。
シェイクスピアの色んな話が混じっているのですが、
一緒に行った英文学専攻の旦那も大絶賛でした。
私の方は前提知識があまりありませんでしたが、それでも充分楽しめました。
終わった後にそのまま出演者と野外飲みに突入できるのが
また楽しいです♪
そんなに驚くな
BeSeTo演劇祭
こまばアゴラ劇場(東京都)
2010/07/17 (土) ~ 2010/07/19 (月)公演終了
満足度★★★
におい
冒頭より、においがからみつくような舞台でした。うれしいにおいではないけど、それだけ迫力があったと言うことですね。
役者さんはみんな力がある方だと感じました。特に、唯一の女性の方がすてきでした。彼女次第という舞台じゃないでしょうか。
字幕が自然で、違和感なく見ることができました。
でも、タイトルほどには意外性は感じなかったです。
登場人物はみんな、普通人の感覚から、はずれてなかった。
もう少しはずれたのを期待していました。
Wannabe
柿喰う客
アトリエ春風舎(東京都)
2010/06/29 (火) ~ 2010/07/19 (月)公演終了
満足度★★★
そうだったのか
みささんの解説を読んで話がわかりました。だいたいしかわからなかったので。
「3カ国語+α」じゃなくて「英語+3カ国語」なのでとまどいましたが、みんなが笑ってるところは笑えたのでよかった。
ピンクパンサー持ってるティエンさんが年齢不詳的かわいらしさで印象に残りました。
たぶん客席はおなじみの方が多いのかな。暖かい雰囲気でしたが、初柿者は、ちとさびしかったです。
アフタートークによると、いつものこの劇団の作品とは違う感じだそうですね。
ネタバレBOX
「しちみ」さんは、死んじゃったのか? ラストがよくわからなかったです。
最後にユリカさんが何度も言う「ソウ ポンヨウ パ」って、「友達になって」かな?
大事な言葉だと思うのにわからなくて残念。
(彼女の母語は何語っていう設定だったのかも、なぞ。)
ザ・ベストマンションシリーズVol.3F
コメディユニット磯川家
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2010/07/14 (水) ~ 2010/07/18 (日)公演終了
満足度★★★★
祝東京進出!
大阪で人気の若手劇団が東京に進出し、初めての公演とのこと。新作一挙に三本というだけでもこの劇団のやる気と才能が感じられる。
時間の都合でHELPしか観られなかった。三本とも作品のタッチが違うそうで、話を聞くと後二本も面白そうだと悔しい気持ちでいっぱい。
ただ、私の観た「HELP」、十分面白かった。テーマとか堅苦しいことは考えないでともかく笑ってくださいという姿勢が大阪出身らしくて潔い。東京で旋風を巻き起こすかもしれない。
Wannabe
柿喰う客
アトリエ春風舎(東京都)
2010/06/29 (火) ~ 2010/07/19 (月)公演終了
満足度★★★
地味に四カ国語がはばばば。
http://d.hatena.ne.jp/leftside_3/
転載
、話としては地味にすぎたかも知れない。極めて目立つ演出があったというわけでもない。どことなくシンプルで古典的な話の展開や、役者のドタバタした振る舞いのユニークさはともかくとしても、演劇としてそこまで完成度の高いものだったのか、といえば若干の疑問も残ってしまった。
もう一つは、ブロークン・イングリッシュで紡がれた言葉であるがゆえの、あらゆることの単純さが怖かった。
もし、それをちょっと奇妙な言葉で言い換えてもいいならば、この芝居には「詩」がなかったのだといいたい。だからこそシチミの唐突な死は文字通り唐突な「死」であり、あっさりと殺されてしまう女主人の存在の軽さが気になって仕方がなかった。そんな些細な細部がチクチクと気になる芝居だったことは、僕の中では消しがたい。ブロークン・イングリッシュはたしかにコミュニケーションのツールとしてはすばらしい言語なのだろう。でも言葉や振る舞いや演技が持ち得るはずの深みや含意までもが全部壊れてしまったような荒涼とした気持ちにさせられた。含意を持たなければならない告白や殺人で、本音みたいに母国語が火花を散らすことのどうしようもなさ。
ネタバレBOX
劇団、柿食う客『wannabe』を見てきました。金曜日のマチネ。紹介文を抜粋すると以下の通り。
気鋭の劇団<柿喰う客>が、中国・韓国の俳優たちとのコラボレーションで創るBeSeTo演劇祭のための新作。
アジアから遠く離れた"ガイコク"で出会った3カ国の若者たちの物語を軽妙なタッチで描きながら、次代の異文化コミュニケーションの新たな姿を問いかける。3カ国語+αが飛び出す、多言語口語演劇。
第十七回BeSeTo演劇祭参加作品である本作は、日本人の役者だけではなく中国・韓国の俳優も参加しているのが大きな売りの一つだ。
アトリエ春風舎の小さな舞台には、大きなL字型のソファと、マネキンが二つ、箱にもなる四角いイスが一つ。舞台セットはシンプルに過ぎるぐらいシンプルだ。
三カ国の俳優たちによる英語劇、というだけならきっと珍しくはないだろう。けれども、それが奇妙な「カタカナ英語」であるとなれば話は別だ。
英訳のような自然さではなく、英語を母国語としない者たちがコミュニケーションの為に崩した英語で会話を紡いでいく。ときどき出てこない語彙や表現、適当なセリフに降り挟まれて、時々思い出したように、それぞれの母国語が飛び出てくる。そうしたコミュニケーションを成立させるための、言わば重みのない言語による演劇だったと言えるのだろう。
アフタートークで、むしろそれが普通の状況なんだ、と柿喰う客主宰の中屋敷氏は言ったのがすごく印象的だった。アジアの人が集まれば、母国語やアジアのどこかの言葉ではなく、僕たちは英語で会話をするんだ、と。
そんな言葉で、お互いにコミュニケーションを取り合いながら生きていく。不自然な英語で結ばれた人びととしてのアジア。ねじれたブロークン・イングリッシュこそがリアルな英語としてそこにある。そんなリアルさと不自然な設定が一緒くたに舞台の上でかわされている。
英語が苦手な僕にとって、この芝居はなんともいえないプレッシャーのある芝居であったことは告白しておきたい。アジア圏の若者たちが共同生活をしていて、そこにシチミという怖い管理人がいる。彼女が居ない間に、友達を招いてパーティをしようとする人々と、奇妙な闖入者によるドタバタ劇。ここではみんなが英語で話し、話せないものたちは適当に語彙を紡いで表現を《捏造》している。その捏造は、他国語を使う人への愛の告白にまで及んでいく。ボディランゲージと適当な名詞を組み合わせて話を続ける捏造っぷりが面白くて面白くて涙がでるほど笑ってしまった。
けれども、話としては地味にすぎたかも知れない。極めて目立つ演出があったというわけでもない。どことなくシンプルで古典的な話の展開や、役者のドタバタした振る舞いのユニークさはともかくとしても、演劇としてそこまで完成度の高いものだったのか、といえば若干の疑問も残ってしまった。
もう一つは、ブロークン・イングリッシュで紡がれた言葉であるがゆえの、あらゆることの単純さが怖かった。
もし、それをちょっと奇妙な言葉で言い換えてもいいならば、この芝居には「詩」がなかったのだといいたい。だからこそシチミの唐突な死は文字通り唐突な「死」であり、あっさりと殺されてしまう女主人の存在の軽さが気になって仕方がなかった。そんな些細な細部がチクチクと気になる芝居だったことは、僕の中では消しがたい。ブロークン・イングリッシュはたしかにコミュニケーションのツールとしてはすばらしい言語なのだろう。でも言葉や振る舞いや演技が持ち得るはずの深みや含意までもが全部壊れてしまったような荒涼とした気持ちにさせられた。含意を持たなければならない告白や殺人で、本音みたいに母国語が火花を散らすことのどうしようもなさ。
これは、芝居が英語で書かれたゆえの困難さなのか。それとも、若いアジア圏の友人達の、上機嫌きわまりなさのあっけらかんとした暴力の謂いなのか。
最小公倍数としての英語の、そのような新しい困難さを見出したということに、「wannabe」の成果があった。だからあえていおう、観に行ってよかった。ああ、柿喰う客のところで柿くってよかった!
コリッチ
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=20850
アフタートーク
そして、アフタートークが超面白かったです。なにやら因縁があったらしい「紙芝居」を終り間際にやってましたが、これはパナイ。とくに韓国中国の盛り上がりっぷりがパナかったっす。
Wannabe
柿喰う客
アトリエ春風舎(東京都)
2010/06/29 (火) ~ 2010/07/19 (月)公演終了
満足度★★★
また観たい
初めて柿喰う客を観たけど、いつもどんな感じなんだろう。いろいろ考えさせられる。
真夏の迷光とサイコ
モダンスイマーズ
青山円形劇場(東京都)
2010/07/08 (木) ~ 2010/07/18 (日)公演終了
満足度★★★
サイコ…
静かな運びのお芝居でした。
サイコとあったので夏だから怖いのかな~と思いきや、怖さ・サスペンス要素はとくになかったです。。
衣装がかわいかった。
ネタバレBOX
「いつも見ていた」の意味がよくわからなかった。
心がつながっていた??
姉&弟の役者の演じわけの違いがみられてよかったです。
いまいち従業員たちが一流とは感じられなかったんですよねぇ…。
もっと女主人の前と控え室とでもっと違う顔していたりするとわかりやすいのですが。。なので最後の「一流でなくてはなりません」がイマイチ響きませんでした。
ピエールの方言はなんていってたんだろう…。
同じ出身の人は聞き分けていたのかな。