
ザ・ベストマンションシリーズVol.3F
コメディユニット磯川家
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2010/07/14 (水) ~ 2010/07/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
『HELP』
まずは最高に楽しい時間をありがとうございました<(_ _)>
こんなに笑ったの久し振りってくらい笑いました。
因みに前回 こんなに笑ったのは、同じ磯川家さんの大阪最終公演です。
時間の関係で、1本しか観る事が出来ず 本当に残念でしたが、同行の友(東京在住)もとても喜んでくれたので、大阪だけじゃないぞ!!って所を これからも見せつけて下さい。
遠くから応援してます♪

身替座禅
国立劇場
国立劇場 大劇場(東京都)
2010/07/03 (土) ~ 2010/07/24 (土)公演終了
満足度★★★★
進化した歌舞伎鑑賞教室
以前は、「高校生のための」次に「青少年のための」と、時代とともに冠が変り、現在は特にくくりがなくなり、広く門戸が開放されたようである。
そのためか、6月は姫の色仕掛けで上人が堕落する「鳴神」、7月は浮気が妻にばれる「身替座禅」で、学生向けならふさわしいかどうか(笑)。
以前、観た時は学生以外は土日限定でプログラムも有料だったが、今回はプログラムも無料配布されている。平日夜に「社会人のための歌舞伎鑑賞教室」という日も設けられており、このときは多少、解説の内容も変るのだろうか。
今回、初めて映像を使い、解説者が私服で舞台にあがることが許されたそうだ。確かに、私たちが学生のころと比べると隔世の感がある。
しかし、16歳の中村隼人、19歳の中村壱太郎、ジャニーズ事務所にいそうなイケメンで、こういう若者が歌舞伎をやっているということで初めて歌舞伎に触れる若い人には親近感を持ってもらえるのではないだろうか。良い意味で進化している。
日ごろ古典芸能になじみのない人にお薦めである。

「霞葬(かすみそう)」公演終了しました。
劇団印象-indian elephant-
吉祥寺シアター(東京都)
2010/07/16 (金) ~ 2010/07/19 (月)公演終了

ヤマト版 夏の夜の夢〔公演終了!今後は「天幕旅団」としてリニューアル致します。〕
笑劇ヤマト魂
劇場MOMO(東京都)
2010/07/16 (金) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★
悲劇版を見ました。
スピーディーな展開で中だるみのない演出でした。アンサンブルのキビキビとしたが動きが良かったです。
音楽やダンスは個人的には好きではない感じのものでしたが、客を楽しませようとする気持ちを強く感じました。
物語は原作を知ってないと少し分かりにくいかもしれません。
オリジナルのキャラクターが設定されていて、終盤に良い効果をあげていました。

シラノ・ド・ベルジュラック
BeSeTo演劇祭
新国立劇場 中劇場(東京都)
2010/07/16 (金) ~ 2010/07/18 (日)公演終了
様式美と声明
舞台全体が絵になっていて制御の効いた動きは「カタ」のようで。
オープニング
ちっとも女らしくなロクサーヌ
心惹かれない彼女のトウジョウのたび
彼女と少しも甘くない声明のような恋のやりとりに笑いそうになりつつも
光、影、音、そして役者の所作に引きつけられた。
そうしてラスト
死に神と対峙するシラノの
シミひとつ、皺しとつ無い男の心意気の段にグッとくる。
それは「スズキメソッド」でも同じ。
戯曲の底力のすごさですね。
戯曲の魅力に憑かれた自分もそんな一人。
ですから、こういうシラノもあるのかと。
観て良かった。

河童の水際
Jungle Bell Theater
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2010/07/14 (水) ~ 2010/07/20 (火)公演終了
満足度★★★★
「そう来ますか!?」な発想に脱帽
主人公が「あんなこと」までしてしまう導入部に若干の引っ掛かりも憶えるが、大好きな「急逝した者が遺した者に想いを伝える」パターンのバリエーションとして「そう来ますか!?」な発想には脱帽。
また、河童の正体の意外性(もちろん伏線はシッカリ張ってある)もイイ。

第十九回能尚会
社団法人観世会
観世能楽堂(東京都)
2010/07/18 (日) ~ 2010/07/18 (日)公演終了
満足度★★★
夏の演目としては一考の余地あり
今回は、武田尚浩と長男の武田祥照がシテ、ツレを勤める「松風」がメインディッシュ。
既に祥照も勤めた「菊慈童」を次男の崇史が舞った。
「能尚会」は以前は9月や12月に開いたこともあるが、最近は7月が続いている。もともと夏は観客の集中力が鈍る季節だけに重い演目は選ばないのが鉄則。この時期に大曲「松風」は観るほうもキツイ。「松風」を選ぶなら秋に開催すべきだと思った。親子で「松風」のシテ、ツレをというのが尚浩さんの悲願だったと聞くが、個人の思い入れより観客の鑑賞環境を考えていただきたかった。
まるで国文科の授業教材のように詳しい懇切丁寧な解説書をつけてくれたのはありがたい。これは、もともと、能になじみのない学友たちのために、若いご兄弟が執筆したもの。祥照くんは小学生のときから級友宛に手書きの解説付き公演案内を出していた熱心な人だった。何より、若者がいまどきこのように美しい日本語を使って解説を書けるなんて表彰ものだ。伝統の強みと言うか、敬語にもいやみがない。見習いたいものだと思う。
ご子息の大学受験を機にHPが長いこと未更新のまま放置されているが、この情報化時代、能楽も例外ではない。人気を集めている能楽師のHPは内容も充実している。最新情報を載せていないのは大いにマイナスだと思う。
また、外部客向けにアンケートも実施してほしい。

ツイッター・ア・ゴーゴー!
マグズサムズ
アイピット目白(東京都)
2010/07/15 (木) ~ 2010/07/19 (月)公演終了
満足度★★★
ツイッターを生かした面白さが感じられなかった
ツイッターを取り上げると知ったとき、嫌な予感がしたが、実際に観劇してみて、
的中した。「誰かのつぶやきが、その瞬間、他の誰かを突き動かして、複数の場所で状況が変っていく」とフライヤーにはあるが、実際の劇は「他の誰かを突き動かして」というふうにはなっていない。ふつうの恋愛コメディーにツイッターがアクセサリーとして挿入されているに過ぎず、特有の面白さが感じられなかった。
ツイッターが互いのフォローによって思わぬ方向に展開し、混乱や誤解が生まれていくというなら面白かったのだが。
むしろ、ツイッターが枷になって、いつものテンポが殺がれた感が私には強かった。前回受賞したグリーンフェスタに再び参加するという次回作に期待したい。

「霞葬(かすみそう)」公演終了しました。
劇団印象-indian elephant-
吉祥寺シアター(東京都)
2010/07/16 (金) ~ 2010/07/19 (月)公演終了
満足度★★★★
しゃれたタイトル
そして内容もよかった。今回初めて観た劇団。一言でいえば大人の絵本的な印象で、人間の一生を客観的に見ることができた。女優人の演技が押しなべてよかった。とくに韓国のベク・ソヌさんの演技はなかなか上手かった。比較すると男優人はちょっと演技が甘かったように思う。

Goodwill~王子支店~
spacenoid
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/07/20 (火) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
悔しい!!
グッドウィルの支店で働いた経験が活かされ、臨場感があって、温かい人間関係もあって、廃業に至った悔しさが吐露された素晴らしいお芝居でした。

婦人口論
財団、江本純子
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2010/07/15 (木) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
芸劇で観る、江本純子の会話劇
月曜日に当日滑り込みで拝見しました。
劇団、江本純子は初見だったため、毛皮族での江本女史とのあまりのギャップに驚かされました。
開演と同時に繰り広げられる繊細かつリズミカルな会話劇に、終始笑いっぱなし。でこれがまた、抱腹絶倒とまではいかない微妙なラインを、たえずくすぐり続けてくる。なんとも絶妙。
登場人物たちの交わし合う会話は一見ゾンザイと言えなくもないんですが、観終わった後に思い返してみると実は結構緻密に計算されていて、江本純子の作家としての才能を改めて感じられました。
出演者も全員が個性的すぎるくらい個性的で、かなり面白かったです。楽しませてもらいました。
ホームページで見てみたら過去の3作品はルデコで上演してるんですねー。
ルデコから芸劇……次はどこへ行くんですかね。規模が大きくなるにせよもとに戻るにせよ、今回の上演は結構節目の公演って感じですかねえ?
まだチケットあるみたいですし、少しでも「劇団、江本純子」に興味がある方は、悩まずに今回の公演を観に行っておいたほうが良いんじゃないでしょうか。
余談
当日券の清算をしてる横で、当日券の若い子が「サイドシート」というのを頼んで年齢確認してました。
22歳以下は3000円で観られるんだそうで…1300円も安い!本当羨ましい。
この間やっていた農業少女といい、芸術劇場は若い人の財布を心配しすぎです。
若者諸君、この割引を活用しない手はありません。!おじさんが若ければ絶対飛びついてますよ。

モジョ ミキボー
モジョミキボー上演委員会
OFF OFFシアター(東京都)
2010/05/04 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
企画に惹かれる
下北OFFOFFで鵜山仁演出。一ヶ月のロングランという珍しい試み。小劇場では作品が次々に消化されて言ってしまうから、こういうことを実力も知名度もある人たちがやってくれると、小劇場の可能性が広がる。『兵器のある風景』で浅野さんの演技の巧みさを知っていたので、さらに興味が出、観劇。
照明の差し方、音の流し方、空間の使い方など、さすがに細かいところまで凝っている。鵜山さんがこのキャパで演出すると、このようになるのか、と。物語は古い映画のようで哀愁漂う。どこか空間がセピア色に見えてくるような、そんなイメージ。全体的に演劇の面白さに溢れているけれど、演劇通ではない若い人には向かないのでは。
カーテンコールで出演者が二人だと改めて意識して驚き。二人で17役やっていたのだから納得だが、そう感じさせたキャスト及び演出の勝利か。

葬式クラス【満員御礼で終了!ありがとうございました!】
エビス駅前バープロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2010/07/16 (金) ~ 2010/07/20 (火)公演終了
満足度★★★★
生きている側の素敵な生々しさ
葬式で同級生たちの出来事を描いていく・・・。
でも、暗いというわけではなく、
そこにウィットとともに
生きていくそれぞれの素顔が垣間見えて・・・。
役者たちのやや濃いめのお芝居が
台本とうまくマッチして、たっぷりと楽しめました。

葬式クラス【満員御礼で終了!ありがとうございました!】
エビス駅前バープロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2010/07/16 (金) ~ 2010/07/20 (火)公演終了
満足度★★★★
演劇ってなんて贅沢。
こんなに狭い空間に、こんなに詰め込まれて、それでいて最高の贅沢感を味わえる。演劇って不思議だ。
米内山陽子のしゃれた脚本、広瀬格の斬新な演出、そして豪華役者陣の競演。全てが素敵だった。
バーテンダーを演じたホチキスの山崎雅志がかっこよかった。島田雅之が駄目男を、鈴木麻美が駄目女を見事に演じ、新境地を開いた。
座席が狭く、お尻が痛かったことだけがマイナス。

レベッカ
東宝
帝国劇場(東京都)
2010/04/07 (水) ~ 2010/05/24 (月)公演終了
酷評です。
ええと、始めに言っておきます。『Rebecca』の制作者である脚本家Michael Kunzeと作曲家Sylvester Levayのコンビは僕の最も好きなミュージカル制作者です。『Rebecca』の楽曲も大好きで、オリジナルキャストのCDを何百回と聞いています。そういうわけで、この作品自体は好き。でも日本版がどうしても気に入らない。だから酷評です。
よろしければ、ネタバレBOXどうぞ。

はつかねずみと人間
ワザヲギプロジェクト
東演パラータ(東京都)
2010/04/28 (水) ~ 2010/05/05 (水)公演終了
意義ある上演だが。
入った瞬間舞台美術に驚く。小劇場でここまで作り込むのも珍しい。見事に時代風景が反映されており、劇空間がパッと映える。照明の入れ方なども幻想的で綺麗だ。
主演二人の演技力はかなりの実力だと感じた。一方、端役、特に女性陣の素人演技がどうしても目にかかる。キャスト数がそもそも非常に多く、下手に弱い演技で作品全体を色褪せさせるのならば、もう少し人数を削れば良かったのではないかというのが正直なところではある。
原作は未読だが骨のある脚本に仕上がっており、作品のテーマ的にも現代日本で上演する価値のある作品であったことは確か。それだけにチケット定価の高さと観客席の空白がもったいなかった。とは言え、何を目的に上演するかは劇団それぞれだろうから仕方ないのかもしれない。

松山流
シガラキ
RAFT(東京都)
2010/04/16 (金) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
一人芝居で満腹
大学時代から才能ある役者さんだったとの話を聞き、谷さんの新作短編もやるということで観に行った。巧みで小粋な演技がとても良い。
一番好きだったのはRazif Hashimさんの短編。遅れて入ったために最初の数分を見逃してしまったが、それでも他の作品との圧倒的な空気感の違いが楽しめた。
谷さんの短編はアイデア一本で通した感じがしてしまったかな。『アムカ』が好きすぎるのだが、残念ながら再演はもうしないだろう。精神が飛び散るような血の滾る作品をまた期待したい。

サ・ビ・タ~雨が運んだ愛~
アトリエ・ダンカン
本多劇場(東京都)
2010/03/26 (金) ~ 2010/04/04 (日)公演終了
「楽しませる」心意気
東宝が以前ミュージカルの宣伝イベントみたいなものを無料(抽選)でやっていた。僕は高校生男子(当時)という特権からか、3~4回ほど抽選に当たって行ってきた。無料とは言えどもさすがにしっかりしていて、帝劇で幾つかの有名なナンバーを取り上げて歌って踊ってくれる。1時間ちょっとのイベントの終わりには、700人ほどの観客と一緒に簡単な振り付けを練習し「劇場全体で踊ろう」みたいな事もあった。
『サ・ビ・タ』はそのイベントに似ている。観客を楽しませよう、劇場のみなが一緒になって楽しもうというパワーが伝わってくる。こういう作品は物語を堅苦しく論じてああだこうだいってはいけない。ただその場所にいる一同と空気を共にし、ひとときの幻想の世界に身を任せるべきなのだ。
ミュージカルは内容が薄いという人がいる。僕は結構なミュージカルフリークなので、例外が数多くあることは知っているものの、確かに短絡的な内容が多いことは認める。だがミュージカルにはミュージカルの楽しみ方がある。それはそれで素晴らしいものだ。なにも硬派なストレートプレイだけが高尚な舞台芸術というわけではないだろう。

椿版『天保十二年のシェイクスピア』
椿組
花園神社(東京都)
2010/07/16 (金) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

あそび
山田ジャパン
サンモールスタジオ(東京都)
2010/07/14 (水) ~ 2010/07/20 (火)公演終了