
朝までは
ボールベアリングドラゴンズ
東京アポロシアター(東京都)
2010/07/23 (金) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★
究極の脱力系
ユルユル、ダラダラの不思議な魅力に惹かれてずっと観続けてきたプロデュース・ユニット。ひとつの節目となる10回目公演はいままで一番の脱力度で、慣れている私でさえギョッとした。今回初めて観た人は「何、これ?」と誤解してしまうんじゃないかと心配になった。
ボールベアリングドラゴンズの場合、観客はほとんどが東大駒場の観客だと思う(私の前方にすわった知人いわく、「知らない顔の人が来てない(笑)」。終演後は久々の同窓会状態で盛り上がっていたようだ)。最近でこそHPの体裁も整ってきたけれど、以前は期間限定ブログしかなかったし、これといった宣伝もしない。「このお話は、明かりがついたら始まって、消えたら終わりです。終わったなと思ったら、拍手の用意をよろしくお願いします。」というシンプルすぎる挨拶文もいつも同じ。
演劇をやる以上「観てほしい」という気持ちはあるようだが、「意欲」というものを感じさせない。田岡美和、本当に不思議な人だ。

僕の東京日記
劇団伊達組
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2010/07/22 (木) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★
ハリボテ
みんながみんなハリボテという武装をしている
そんな話。
とても抽象的な人たちがとても具体的な世界に生きている。
そんな舞台。
分かりやすそうで、分かったつもりで帰らされる作品でした。

『枯れるやまぁ のたりのたりと まほろばよ あぁ悲しかろ あぁ咲かしたろ』
AND ENDLESS
シアターX(東京都)
2010/07/23 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★
殺陣とエンターテイメントショー
なぜか関東よりも関西で絶大な人気を誇るAND ENDLESS。独自の世界観が関西ウケするのだろうか・・。
以下はネタばれBOXにて。。

椿版『天保十二年のシェイクスピア』
椿組
花園神社(東京都)
2010/07/16 (金) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
井上ひさしフォーエバー!
劇中、「もしシェイクスピアがいなかったら」という歌が歌われる。しかし、その歌を聴きながら私は、「もし、井上ひさしがいなかったら」と思ってしまった。
この素晴らしい脚本、シェイクスピアが凄いというより、井上ひさしが凄い。そして今回椿組が素晴らしかったのは、井上ひさしの脚本の面白さを見事に演出に生かしていること。
本当に面白い芝居とはこういう芝居だと見せつけられたような気がする。文句なしに5つ星。

「根拠のない余裕」
月刊「根本宗子」
タイニイアリス(東京都)
2010/07/23 (金) ~ 2010/07/26 (月)公演終了
満足度★★★
駄目男と駄目女のラブストーリー
どうしようもない男の典型的二つのパターン(ヒモ&DV)が出てきて、それにも関わらずその男と別れられない女が出てくる。梨木智香の演じた、普通の子が駄目男を愛するがゆえに、段々普通でなくなっていく様子は胸打たれた。
屈折した形でしか確認しえない現代の愛の形を巧みに表現している。ただ、宣伝文句にある「女性のお客様がほくそ笑み、男性のお客様が悔し涙を流す芝居」というフレーズがとても素敵で、それを楽しみに観に行ったものだから、その点では物足りなかった。次回は是非そういう作品にしてほしい(笑)。
ただ、根本宗子の脚本力はさすがだと思った。演出ではオープニングの自転車のシーンが素敵だった。

幸福な職場
劇団 東京フェスティバル
小劇場 楽園(東京都)
2010/07/21 (水) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
まったく予備知識無く観ました
感動させられました。
実話ベースで再演ともなると、本当に良く出来ていました。
働くことって・・・。いろいろ考えさせられました。
基本的に芝居の視点が、淡々としている気がしました。
それが現実(場面)の積み重ねで丁寧に進んでいって、
違和感無く芝居に共感出来ました。

椿版『天保十二年のシェイクスピア』
椿組
花園神社(東京都)
2010/07/16 (金) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
これが1974年作とは
改訂はされているそうだけど、もとが1973年作(74年初演)とは驚き。
野外公演恒例なのか、客席もかなりノリノリ。
このダントツのおもしろさは、なんなんでしょ。

暖かそうな場所 【ご来場ありがとうございました。次回は12月クリスマス】
ろりえ
nakano f(東京都)
2010/07/22 (木) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★
最終日
席の関係なのか、空調が改善されたのか、気合いを入れて薄着をしていったからなのか 死ぬほどの暑さではなかったです。 暑かったのは暑かったのですが。
それよりも、内容が個人的に合わずでした。。

幸福な職場
劇団 東京フェスティバル
小劇場 楽園(東京都)
2010/07/21 (水) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
観てきた
障害者役の古地香織さんの説得力ある演技とその周囲の人たちの前向きな姿勢に、思わず自分の労働意識を見直させられたり。
![[※25日(日)13:00追加公演決定!!] 脳内TRIPアルゴリズム!!](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/153/stage15370_1.jpg)
[※25日(日)13:00追加公演決定!!] 脳内TRIPアルゴリズム!!
オッセルズ
シアター711(東京都)
2010/07/21 (水) ~ 2010/07/26 (月)公演終了

反重力エンピツ(再演)
国道五十八号戦線
サンモールスタジオ(東京都)
2010/07/23 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★★
最後の最後まで
見事に引っ張られた。
広げた風呂敷を畳めている稀な芝居。
女優陣みな美しい。
角度変えて、もう一度観ようかな。
自分の解釈にイマイチ自信がないのだが、
この芝居の中のハマカワは哀しい娘だね。

猿
G-up
ザムザ阿佐谷(東京都)
2010/07/23 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★
妖しい世界
G-upはいつもキャスティングが豪華で
今回もそれを堪能させてもらいました。
ただし作品的には、昨年末の公演『Birthday!』と
同じ作家の作品とは思えない程違う世界観に驚かされました。
時代設定の所為もあるかもしれませんが、
登場人物の話し方や言葉の選び方も独特で
自分自身がその世界に浸れるかどうかで
好き嫌いが決まるような演目だったと思います。

「根拠のない余裕」
月刊「根本宗子」
タイニイアリス(東京都)
2010/07/23 (金) ~ 2010/07/26 (月)公演終了
満足度★★★★★
常識的な、ひとのよさを逆に感じた
作・演出のね。やりきれないラストを予想したけどそうでもないし、ステージ脇の法が普通じゃないし、とか、違うかな。根本さんは何やってもきれいさがでますなぁ、かわいい。

7/21~25「ON THE WAY HOME」(佐藤靖子演出)
(株)喝采企画
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2010/07/21 (水) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★★
女性演出家ならではの優しいまなざし
6番シードの前主宰、劇作を担当してきた久間勝彦の同じ作品を気鋭の演出家4人が演出するという企画。
その中でも、本作品は、品行方正児童会主宰の前川麻子に指示した経歴を持つ佐藤靖子の演出。
横井さん、小野田さんよろしく、戦争を終了していることを2年余り知ることなく南海の孤島で暮らしてきた数名の日本人+αが日本を目指す船中での出来事を描く。

ア・テンションプリーズ
青山ねりもの協会
明石スタジオ(東京都)
2010/07/23 (金) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

暖かそうな場所 【ご来場ありがとうございました。次回は12月クリスマス】
ろりえ
nakano f(東京都)
2010/07/22 (木) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★★
暖かいの演出なの
たまたまそれほどひどくはなかったけど、それだけに演出ということがわからなかった。本編自体は適度の落とし方と踊りまくるところとか好きですが。

僕の東京日記
劇団伊達組
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2010/07/22 (木) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
向き合う素晴らしさ!
向き合うことは、責任がついてきたり、面倒くさかったり・・・なんだけど、きっと!良いことある!って、頑張る気に、なれる作品でした。あの時代を、知らない私でも、納得してしまいました。個性が違いすぎる強いキャラの人物が、あれだけ出てくると、かえって個性がウスクなったり、濁ってきたりするのに、個人の想いが、きちんと、伝わってくる、素晴らしい舞台でした。役者さんの動きは、もちろん!足音から、セットも衣装も、効果音も全てに、命が吹き込まれていました。

『「「「愛」を使う」と言う」とつぶやく』
コマツ企画
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/07/21 (水) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

作詞作曲クズ野郎
アゼミチ
中野スタジオあくとれ(東京都)
2010/07/20 (火) ~ 2010/07/21 (水)公演終了

幸福な職場
劇団 東京フェスティバル
小劇場 楽園(東京都)
2010/07/21 (水) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★★
じんわり温かく
前回公演のシチュエーションコメディに高得点をつけ、気になっていた劇団の再演もの。前回公演との違いに驚きつつ、こちらも良かった。
公演挨拶には、この作品をサザンオールスターズの曲に例えるなら「いとしのエリー」であると書かれていたが、個人的には「希望の轍」であったような気がした。
いかにも泣かせます、といった恣意的なものは抑えられ、必要最小限の俳優とエピソードでまとめられた分、リアルさに欠ける部分はあったかもしれないが、きちんと伝えたいことが正しく伝わる良い作品。
明日への希望を感じるじんわりと温かい気持ちになれる舞台。