満足度★★★
究極の脱力系
ユルユル、ダラダラの不思議な魅力に惹かれてずっと観続けてきたプロデュース・ユニット。ひとつの節目となる10回目公演はいままで一番の脱力度で、慣れている私でさえギョッとした。今回初めて観た人は「何、これ?」と誤解してしまうんじゃないかと心配になった。
ボールベアリングドラゴンズの場合、観客はほとんどが東大駒場の観客だと思う(私の前方にすわった知人いわく、「知らない顔の人が来てない(笑)」。終演後は久々の同窓会状態で盛り上がっていたようだ)。最近でこそHPの体裁も整ってきたけれど、以前は期間限定ブログしかなかったし、これといった宣伝もしない。「このお話は、明かりがついたら始まって、消えたら終わりです。終わったなと思ったら、拍手の用意をよろしくお願いします。」というシンプルすぎる挨拶文もいつも同じ。
演劇をやる以上「観てほしい」という気持ちはあるようだが、「意欲」というものを感じさせない。田岡美和、本当に不思議な人だ。