ノクターンだった猫
ニットキャップシアター
こまばアゴラ劇場(東京都)
2010/08/06 (金) ~ 2010/08/09 (月)公演終了
満足度★★★★
ファンタジー感のあった100分
ごまのさんの作品をみるのははじめてでしたが、大人のファンタジーがあってすばらしかったです。
さらば八月のうた
劇団M.O.P.
紀伊國屋ホール(東京都)
2010/08/04 (水) ~ 2010/08/16 (月)公演終了
満足度★★★★★
素敵な時間をありがとう。
と、思わずには居られない素敵な作品。
私がM.O.P.を初めて観たのが2年前(解散を発表したとき)。
もっと早く知れなかった自分を口惜しく思います。
26年も活動していたのに!
終わりを終わりとしてきちんとやりとげることのいさぎよさ。
マキノさんかっこよすぎるぜ。。。
もいちど観たいが観るならもっと近くで観たい~。。。
・・・ということで京都公演のチケットを取ってしまいましたw
M.O.P.の本拠地に乗り込みます!(^o^)/
ネタバレBOX
休憩10分をはさんで約3時間。
でも、長さを感じさせない濃密な時間でした。
(でもやっぱりお尻は疲れた(笑))
「寒川丸」ってネーミングがツボでした(笑)
あと、ちょこちょこ登場するマキノさんが最高!
タッパあるから存在感もたっぷり!
もちろん劇団員さんも、ドリさん始め魅力あるかたがたの、
それぞれの魅力がたっぷり出る役どころも最高!
(やや贔屓目が過ぎるかもしれませんが最後なので…)
場転で時間が飛ぶという設定、ちょっと苦手なのですが、
わかりやすかったので、ついていけました。
とある曲のルーツをたどりながら、
それがわかっていくにつれ繋がっていく人間関係。
そんなこと誰にでもあるよねというようなエピソードが、
1つ1つとても魅力的に描かれていて。
最後の最後に全てが繋がって大きな画が完成する感じ。
劇中歌「わかれのうた」も本当に素敵でした。
ぜひぜひCD化していただきたい。。。
ザ・キャラクター
NODA・MAP
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2010/06/20 (日) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★
重い作品
終盤の映像兼ねた演出に圧倒されました。最後は怖かった~。
サーフィンUSB
ヨーロッパ企画
本多劇場(東京都)
2010/08/04 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しかった〜
バカげた、他愛もないことを言っているようで、じんわり心の中に染み込んできました。
ネタバレBOX
インターネットなど文明に囲まれて生活してますが、スローライフを、じっくり考えたくなりましたね。
スローフードのところなど、きっとみんなしてボケなきゃ気が済まないんだろうな〜、それにしても引っ張るな〜と、ちょっぴり思いましたが、楽しかったです。引っ張るわりに、上演時間が短かいのには、驚きましたけど・・。
ノクターンだった猫
ニットキャップシアター
こまばアゴラ劇場(東京都)
2010/08/06 (金) ~ 2010/08/09 (月)公演終了
満足度★★★★
幸せボケしたごまのはえ(笑)
どうやら究極に幸せらしい。舞台で嫁さんのネタも登場させるくらいで、男女の上下関係も如実に現われている。たぶん実生活半分、うそ話半分なのかと・・。物語は幾つものエピソードが断片的に重なり合って、また、そのカケラが散らばっていくような感覚。どちらかというと、イマ風で童話的だ。
以下はネタばれBOXにて。。あとでUPします。
ネタバレBOX
舞台の頭上に透明な球体が下がり中にはメダカが泳いでる。照明に照らされてメダカの側面がキラキラ光ったりユラユラ蠢いたり・・。どうやら海中をイメージしているようだ。
物語は地球滅亡でもしたのだろうか。幾千年もの時を超え、場面は海の底。人間は船を浮かべて生活している。潜水艦にやってきた一人の潜水調査員は床に揺らめく沢山の衣服を発見する。そうして調査員はその中の美しいドレスに恋をした。ここまでは童話的で美しい物語だ。
一方でニットキャップの練習風景をも描写する。つまりは今回の物語の練習場面だ。主宰こと、ごまのはえが指導してる展開はなぜか笑える。そして、たぶんここは笑っていい箇所だ。観客の笑いを計算しての場面。この時に嫁と主宰のやりとりの情景を映し出すも、強気な妻に対してどこまでも低姿勢で引き際を心得ている男だ。笑) 本人はバランスが大切なんてのたまうも、ただただ、弱腰なだけだ。笑
中途半端な作家生活も、金も、背も、イケメンといわれるマスクも、ないないづくしの主宰だが、「幸せです!」と公言する楽天さに非常な敬意を感じてしまう。笑
話は戻って、今回の舞台は男と女の恋愛物語だ。男と女の間には猫が登場して居座っていたものの、男と女は直接的な愛に目覚め猫を忘れてしまう。男と女に必要とされなくなった世界中の猫は眼の前の川に次々と飛び込み居なくなってしまう。まるで海に飛び込むレミングスのように・・。
一方で物語は男と女を別れさせる「別れさせ屋」を主軸に本気の恋か否かを断片的にコメディタッチで描く。しかしそういった人間のいざこざはちっぽけなことなのかもしれない。
海の中では巨大イカが潜水艦を飲み込むごとく美しいドレスも飲み込んでしまうのだから、やっぱり舞台は童話的なのだ。きっと、ごまのはえは幸せのあまり壊れたのだろうと勝手に思い込んでいる。笑
つまりは全て妄想の世界!
初心者向きの舞台ではないので「お勧め」マークはつけません。
自称女優
江古田のガールズ
「劇」小劇場(東京都)
2010/08/04 (水) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★
うわぁ〜
冒頭で引き込まれました
ネタバレBOX
劇場に入っていきなり渡されたピンポン球、3曲のうちどれか1つに投票を。
んで、そのうちの1曲を熱唱。
投票によって毎回歌う曲が違うんですかね。
もしくわ、投票なんて建て前で、その日の気分で勝手にチョイスしてたりして。。。
三軒茶屋サンの声が良い!!
女装をして、女優で。
冒頭に出て来た役者の方もどぅどぅとしていて魅力的でした。
確かに2000円なら納得出来る芝居になっていたと思います。
a tide of classics 〜三好十郎・浮標〜
桃園会
精華小劇場(大阪府)
2010/08/04 (水) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
すばらしい作品でした
非常に美しい作品でした。見れて本当に幸せでした。3時間半あると聞いて、身構えていましたが、すごく見やすくて集中できました。
BARAGA-鬼ki- 再演
演劇集団Z団
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2010/08/06 (金) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★
初日観劇
Z団は初でした。
が、なんか見たことある感じと思ったら、「遥かなる時空の中で」を演出した人だったんですね。
3時間に5年分詰め込んでて、破たんがなかった。
それってすごいと思う。
(沖田の死以後もやって。)
史実と違うところもいろいろあるけど、私としては許せる範囲でした。
ネタバレBOX
・井上源三郎さんの死ぬところは、思わず泣いてしまいました。
「エコア」 ECHOA
TACT/FEST
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2010/08/06 (金) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★
期待以上でした
無言のパフォーマンスで飽きさせない約60分間。4人の出演者の演技のクオリティーがとても高く、日本の役者さんにも観てもらいたいなと思いました。
反重力エンピツ(再演)
国道五十八号戦線
サンモールスタジオ(東京都)
2010/07/23 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
トーキョービッチ,アイラブユー
オーストラ・マコンドー
SAKuRA GALLERY(東京都)
2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
「根拠のない余裕」
月刊「根本宗子」
タイニイアリス(東京都)
2010/07/23 (金) ~ 2010/07/26 (月)公演終了
「エコア」 ECHOA
TACT/FEST
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2010/08/06 (金) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★
半分コメディ!
はっきり言ってダンスやパフォーマンスの分野は苦手だ。だけれどこれはものすっごく楽しめた。身体能力バツグンの2人の打楽器奏者と2人のダンサーだ。この4人が後半は融合して新感覚パフォーマンスを繰り広げる。動きはミーヤキャット!笑)
以下はネタばれBOXにて。
ネタバレBOX
序盤は機械体操のような動きのダンス。表情がひじょうに豊かでセリフはないものの物語性を感じることが出来る。目の動きもしかり。舞台バックの色鮮やかな原色カラーがキャストらをより一層映えさせる。
そのうち、コミカルな動きに変わったかと思いきや、その情景はコメディそのもの。笑) 動物たちの天国、サバンナを彷彿させるような動きと雄叫び!しかし4人はライオンとか豹とかといった類の百獣ではない。どちらかというとキョトキョトしながら逃げ惑う側の小動物だ。笑
合唱するシーンも美しい。歌でも魅せる。釣りのシーンでもこれまた魅せる。終わってみれば大満足の舞台だった。
バラシて終わりと思うなよ
劇団フルタ丸
「劇」小劇場(東京都)
2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
ハラハラドキドキ。
まさにそんな感じでした。
ネタバレBOX
いやもうよくピッタリと終わらせられるもんですね。
残り十分辺りからはほんとハラハラドキドキで、設置されているタイマーと舞台の両方を行ったり来たりしながら観てました。
ストーリーもよかったです。
なにかと劇団あるある系だったんじゃないでしょうか。
かなり楽しめました。
バリューな時間
ザッパー熱風隊
アイピット目白(東京都)
2010/08/04 (水) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★
井上テテって実は…
イキオイに乗じてムチャを通すドタバタ系のように見えるが終盤ではキチンと計算して組み立てたことが窺われて「ヤるモンだな」と…(深読み?)
前作でもそのような印象を受けたし、井上テテって実は「爪を隠している鷹」なのではあるまいか?
それに加えて椎名法子、りりあん、池田夏希がメインキャストとあってはもう鬼に金棒?(爆)
正太くんの青空
Wit
サンモールスタジオ(東京都)
2010/08/04 (水) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
名作誕生
当日パンフレットで高橋いさを自身が語っているように裁判劇風に進みながらも終盤では動的な展開もあり劇的なクライマックスを迎える構造は流石だし、さらに三組の親の気持ち(σ(^-^)の弱点の1つだ(爆))もしっかり描き込んで鮮やか。
昼下がりから夕方にかけての変化を表現した照明も見事。
ニコニコさんが泣いた日
演劇企画ハッピー圏外
TACCS1179(東京都)
2010/08/06 (金) ~ 2010/08/09 (月)公演終了
満足度★★★★
じんわりハートフルな反戦ドラマ
作品説明文から戦時中、上野動物園の動物が当局の命令で殺された史実をもとにした話だとは想像がついたが非常に良質な心温まるお芝居になっている。派手な演出はないけれど、小学校高学年以上なら親子で観られる作品だと思う。
ネタバレBOX
表題にある「ニコニコさん」は純朴な象の飼育員で、作・演出の内堀優一が演じている。
ある街の動物園には、仲良しの象のトリオ=女の子らしくやさしい花子(山岡祐子)、頭の良いトンキー(中川敏伸)、負けず嫌いで活発なジョン(北上智子)、ちょっとシニカルなワニ(高橋雄一)、おっとりしたライオン(井上玲央人)らがいる。動物たちの擬人化した演技が楽しい。
飼育員のミツ(藤田みか)とヤエ(植草美帆)は姉妹。美術学校の生徒で画家志望の大介(飯田真二)は動物好きで毎日動物園にやってくる。学生たちの赤狩りを目的に特高の刑事塚田(矢野平祐)は大介を尾行している。
戦争の影響で動物園の入場者が激減したため、園長(青木隼)を中心に飼育員たちはアイディアを考え、野球が得意で豪球を投げるニコニコさんと象のトリオで子どもたちに野球を見せて大人気を得る。しかし、戦況が進み、街中の動物園に動物を置くことは治安上よろしくないとの当局の命令で、飼育員の小林(家紋健大朗)は動物たちの移送受け入れ先を地方に求め東奔西走する。ヤエは大介の勧めで動物園のことで力を貸してもらえないかと左翼活動に参加し、逮捕されてしまう。特高の拷問は厳しく、大介は目を潰され、ヤエは衰弱して獄死する。やっと受け入れ先を決めて小林が戻ったときには、既に当局の命令を受け、断腸の思いでミツが決心し、動物たちは餓死や薬で殺されてしまったあとだった。小林にも赤紙が来ていた。そして終戦。盲人となった大介が動物園を見学に来ている。傍らには復員してきた小林が。「私の目には象の野球が焼きついています。絵描きになる夢は絶たれたけれど、象の野球を絵に描いてみたかった」と大介は語り、ニコニコさんは「動物を殺さないですむ戦争をしてください。そうしたら、僕はお国のためにどんなことでも一生懸命に働きます」と訴える。
終戦の8月、声高に反戦を訴えるのではないが、動物たちと飼育員の交流を通し、じんわりと観る人の心に戦争のむごさがしみてくる。
動物園の柵と獄の柵を兼ねたゲートの置かれたシンプルな舞台装置も心に残る。
パーティーが始まる
TOKYO PLAYERS COLLECTION
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/08/03 (火) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★
いい感じ
若者の葛藤を描いているけど、重くもなく軽くもない。文字どおり丁度良い温さ。祭りじゃなくてパーティーが始まる舞台でした。
ノクターンだった猫
ニットキャップシアター
こまばアゴラ劇場(東京都)
2010/08/06 (金) ~ 2010/08/09 (月)公演終了
満足度★★★
不条理劇風ファンタジー?
初見です。「深夜のレストランを舞台にしたファンタジー」ということで、幻想的なお洒落な内容を想像したが、だいぶ違っていた。当日パンフに「ごまのはえ結婚決意記念作品」となっており、内容も主宰のごまのはえさん(凄いネーミングですね 笑)の結婚決意?記念公演になっていました。
この劇団の公演を何度か観ているファンはツボにはまるのか大笑いしていましたが(アフタートークで経験者に挙手させてわかりました)、ポカンとしてる人が大半だったような・・・・。
ネタバレBOX
「ごまのはえ」さんの婚約と、殺人事件に発展して新聞の社会面を騒がせた「別れさせ屋」の話がモチーフになって展開。2つの話は直接関係はないが、微妙に絡まりながら行方不明の「猫探し」を挟み、妄想のような夢のような様相を示していく。
再現ドラマで「ごまのはえ」を高原綾子が怪演(笑)し、ご本人のナレーションも入って笑わせる。「ごまのはえ」ご本人も本人役で登場し、「どうして私のことまで出てくるの!」と「彼女」にさんざん責められる場面が可笑しかった(お笑い芸人が私生活をトーク番組でネタにして、奥さんに責められるというエピソードを思わせる)。
出演者たちが「愛してる!」を連呼しながら舞台をのたうち回る場面がクライマックスだが、これが延々続くのでいささかクドく感じられ、観ていて飽きてしまった。
劇中出てくる「海底」を思わせるブルー系の濃淡の床や、水の入った透明な天球が照明によって美しく変化する舞台美術は素敵だった。
関西公演の横長舞台に対して、こまばアゴラでは中央舞台に集約した演出にしたそうで、両袖にも椅子が置かれているが主に俳優の待機場所になっているのがちょっと残念だった。
最初は劇らしく始まり、終盤はパフォーマンス色が濃くなっていくせいか、私個人の感想としては、終盤は置き去りにされてしまった感が強かった。この内容で1時間40分は少々長く感じられ、あと20分くらい短縮できるように思えた。
狂騒パレード
メッテルニッヒ
明石スタジオ(東京都)
2010/08/05 (木) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★
UFOか!?
SF仕立てに社会問題を織り込んで…。
ネタバレBOX
思わぬ展開でした。UFOというより時空の歪みですね。まさか、女子大生と犬が消えて、半年後に戻って来るなんて。恐らく、女子大生は体も戻って来るのでしょう。
私には母乳の輸入という概念すらなかったので、主人公たちの父の会社が密輸していると聞いてもピンと来ませんでした。そもそも実際に存在するのかどうかも知らないので、もやもやしていました。
そしてどのように進展するのかと思っていたら、HIV感染問題に繋がっていたとは驚きでした。
長女の不幸せな結婚や次女の歪んだ恋愛、末弟の新妻も愚痴をこぼしたりしてスカッとせず、これも時空の歪みのせいでしょうか。
百物語は少し時間を取り過ぎで、全体の焦点がぼけた感がありました。