![[ty.]](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/164/stage16452_1.jpg)
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コメディユニット磯川家
こった創作空間(東京都)
2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★★
メンバーのキャラクターがわかった
初見です。
島岡亮丞、岡洋志、信原久美子、斉藤コータ、菊池祐太、物延結、木畑バタ子、二宮瑠美、川面千晶が繰り広げるコント集。メンバーそれぞれの持ち味がわかって、今度、磯川家の芝居を観る上で、よき入門編になったと思う。
コントとコメディの差について、「答えはない。楽しかったら、なんでもいいじゃない」と言い切る作・演出家、保木本の潔さに好感が持てる。
カーテンコールのときの出演者の、演技ではない明るい笑顔が印象的。

「せめて、またあの花が香るまで」
PocketSheepS
TACCS1179(東京都)
2010/08/19 (木) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

ぼくの好きな先生
enji
小劇場 楽園(東京都)
2010/08/18 (水) ~ 2010/08/24 (火)公演終了
満足度★★★★★
鮮やかによみがえるいじめの記憶
タイトル、フライヤーからは想像のつかない、いじめをテーマにした本作。
コメディタッチであるがゆえに、浮かび上がるいじめの悲惨さ。
見事な作品であった。

R 学 級 の 中 心
荒川チョモランマ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
あら、よかったじゃない。
まずは美麗な舞台美術。自分は客席の何処に座るとか普段そんなに気にしないんですが、今回はつい前のほうに座ってしまいました。そこで繰り広げられる、集団心理から汚らしく濁って行く人間模様。
早稲田学内で長田さんの作品を観た時には猥雑さを説明よりも勢いでぶっ飛ばしていく印象がありました。それに対して今回はかなり丁寧に作りこまれていました。その分、今回の肝となるあの場面がいい意味で際立つ。まるで歯車が欠けた様な不安感を煽ってくれた。
役者陣も上手くそれぞれの仕事をこなしていました。ネタバレしちゃうから控えるけど、出番が多くて台詞も多くて「でも多分この役は嫌われるな」という役があった。存在感がちゃんとしてたから。うーん、この言葉で伝わるかな。共感とは違うけど人として同属嫌悪しちゃう。生々しかったって事ですね。役者としては良い仕事してるんです。
ひとまず。学生芸術祭が気になる方の為にも、お薦めマークを付けておきます。

コーラス・ガール
劇団ING進行形
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
面白い!その一言に尽きる。
古典と現代と未来が入り混じったような香りのある舞台。その世界観は陽気で楽しく賑やかなディズニーランドのような雰囲気ではなく、民家の裏路地に迷い込むと鬱蒼とした神社があって、その先には得体の知れないブラックネバーランドが手招きして舞ってるような感覚。一度そこに迷い込むと尻尾を掴まれ逃げられないような・・、不思議な異次元の世界。
以下はネタばれBOXにて。

express
PLAT-formance
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/08/13 (金) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
ジャズバンドとの合同ライブもあるんですって?
毎回、新たな工夫とチャレンジがあって、成長が楽しみ。プラフォワールドなるものの輪郭ができつつあるのか?公演オリジナル音楽のライブもあるとか…。幅広い活動を通して大きくなって欲しいユニットです。次回公演も楽しみ。

音楽劇 ガラスの仮面~二人のヘレン~
彩の国さいたま芸術劇場
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
2010/08/11 (水) ~ 2010/08/27 (金)公演終了
満足度★★★★
劇中劇で号泣(笑)
劇中劇「奇跡の人」で、思わず泣いてしまいました。前作よりミュージカル度が高くなってるように感じます。

つばき、時跳び
明治座
明治座(東京都)
2010/08/11 (水) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

悪役志願
黒色綺譚カナリア派
座・高円寺1(東京都)
2010/08/20 (金) ~ 2010/08/26 (木)公演終了
満足度★★★★
初日観劇
アングラ劇団ってみられがちですが、本作品でそのイメージを払拭できたんじゃないでしょうか。客演の皆さんが濃くて存在感あり。

WOWOW WORLD BEAU×2 BEAUTIFUL
コーヒーカップオーケストラ
シアター711(東京都)
2010/08/20 (金) ~ 2010/08/23 (月)公演終了

メリッサのゆりかご ジルの監獄
メガバックスコレクション
あうるすぽっと(東京都)
2010/08/19 (木) ~ 2010/08/23 (月)公演終了
満足度★★★★
楽しめる
劇場の構造的なものによるのか、声量がないためなのか、子役のセリフが聞き取りにくいのが残念。しかし、ダンスのステップは基本的なものだがよく練習した成果がでていたようで見ていて感心した。ストーリーも愛情、友情を訴えていて子供にもわかりやすかったと思う。十分楽しめたし、開演前と休憩時間に役者が登場してお客(子供向け)が飽きないように工夫されていたのはおもしろい。

吐くほどに眠る
ガレキの太鼓
APOCシアター(東京都)
2010/08/19 (木) ~ 2010/08/26 (木)公演終了
満足度★★★★★
ステージスタイルも素敵な
なつかしいイメージ、演者や照明、セリフのはしばしに昔の記憶を思い起こさせる(かのよう)。そんな気のしたラストもそれはそれで受け入れられる。
女子だけの芝居に切れ味があるのかな。舘そらみの作品をこのところ立て続けにいているが、引き出しの多さを感じる。

ロロ vol.4 ボーイ・ミーツ・ガール
ロロ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/08/18 (水) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★
雰囲気の集合
なんか面白い、たのしい、役者が皆すてき、そこからさきはよくわかりません。でもまたみてみようと思わせる何かではある。

あなたに似た人
mitsudomoe
SIMスタジオ(東京都)
2010/08/14 (土) ~ 2010/08/16 (月)公演終了
満足度★★★★
脳内に場面が浮かぶように雄弁
ほぼ動きを封じた朗読劇だが、円周上に120°の角度で配置された3つの椅子を移動しながら進行することがアクセントにもなり、各場面が脳内に浮かぶように雄弁。
冒頭とラストが同じ台詞で始まりながら状況が違い時制も逆(実は全体の進行が時間軸を遡っていることは後で言われて膝ポン)という構造も好み。

ぼくの好きな先生
enji
小劇場 楽園(東京都)
2010/08/18 (水) ~ 2010/08/24 (火)公演終了
満足度★★★★
説明文通りでしたが予想外
いじめをテーマとした作品でした。チラシの印象から軽い感じを予想していたら、意外に重い内容で、良い意味で裏切られました。
過去の、あるいは小説や映画の中の著名な先生たちが出てくる前半はコメディータッチで、少々滑り気味にも感じたのですが、中盤からグッとシリアスな話になって引き込まれました。
いじめられた少年を演じた磯貝さんがとても良かったのですが、調べてみたら本当の中学生だったんですね。素晴らしい演技でした。
個人的な話になりますが、主要な登場人物の年齢設定が自分と同い年で、小・中学生時代に流行っていたアイテムが色々と出てきたのが懐かしかったです。

ロロ vol.4 ボーイ・ミーツ・ガール
ロロ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/08/18 (水) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★★
怪作にして快作
「異性を想う気持ちがあれば何でもできる・何にでもなれる」なテーマを核に、時に思い切りシュールやナンセンスな方向に振れ(踏み外し?)て楽しい。
また舞台ならではの変幻自在な表現や恋愛コンピレーションアルバムの如き選曲も◎。

吐くほどに眠る
ガレキの太鼓
APOCシアター(東京都)
2010/08/19 (木) ~ 2010/08/26 (木)公演終了
満足度★★★★
記憶と罪と贖罪
とにかくうまい、役者も演出も構成も。
役者のパフォーマンスの引き出し方や、舞台での配置&構成、そして、それらすべてを含めた演出が巧み。
それに、きちんと応えている役者もいい。
装置(セット)もとてもうまい配置で効果を上げている。

ロロ vol.4 ボーイ・ミーツ・ガール
ロロ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/08/18 (水) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★
ふーん
これがロロの作風なんだろうね。理解できるところもあったけど,個々のシーンでは何をやりたいんだろうと思ったり,結局のところよくわからなかった。芝居への好みの違いなんだろうと思うけど,1時間半程度に凝縮してくれたら,エッセンスを感じられたかも。あと,演技はともかくも女性はみんな素敵でした。

吐くほどに眠る
ガレキの太鼓
APOCシアター(東京都)
2010/08/19 (木) ~ 2010/08/26 (木)公演終了
満足度★★★★★
新・舘そらみワールド
「さあ、次はどんな作品を作るんだろうか」
終演後さっそく様々な期待を次回作に持たせられてしまいました。まさにターニングポイントになる作品ではないでしょうか。
前作『止まらずの国』から2度目の観劇となる方は、前作との違いに戸惑うのではとも思います。第4回公演にして早くも新境地を開拓したかのような今作、でもそこには確実に「舘そらみの世界」が広がってます。
…舘そらみサンの世界って、スゴく魂を感じます。物語を観て楽しむというよりも、個人的にはその「作り手の魂」に触れられるのがもう楽しくてなりません。
さて。終演後、すぐに席を立ちづらかった自分がいまして。『わが星』を観た多くの人から「すぐには立てなかった」というような感想を聞いていたので「え?これがその感覚!?」とかチョット思ったりもしたのですが…終わり方が予想と、好みと違った為に消化するのに時間かかっていうのが、今思えば、のトコロです。
どうなんだろ…終わり方、個人的にはもうちょっとなんか欲しかった気がするのですか。なにかもう一歩ブッ込んで頂けてたら、それこそ「すぐに立ちづらい」衝撃を頂けた気もします。

『ムサシ』 ロンドン・NYバージョン
彩の国さいたま芸術劇場
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
2010/05/15 (土) ~ 2010/06/10 (木)公演終了
満足度★★
蜷川味の井上ひさし脚本ということで
面白かった。
井上ひさし脚本はいつもこまつ座で見ているので、ホリプロの興行+蜷川の演出で観るのは初めて。そういう点で"個人的に""新しさ"が感じられて面白かった。しかし二度は通用しないだろう。
意外だったのは蜷川演出ベタベタじゃなく、結構井上ひさしにお株を譲ってたこと。譲れないとこだけ蜷川になるって感じでマダラだった。ちょっと変かも。
井上ひさしの脚本にしては珍しく完璧度が足りないと感じた。井上ひさしの芝居じみた芝居を芝居にしちゃぁだめじゃないかしら。
能をネタにしすぎ。多分ニューヨークを意識しすぎたんだと思う。
結局、脱稿当時はNY公演は実現しなかったということなので、脚本もそういう出来なのかもしれない。
個々の役者の演技については言いたいことがある。後日キチンと感想をまとめたい。ほとんどダメしか出ない予定。
他の方の感想を観て敢えて書くが、本当にチケット代が高い。内容に対する評価として。