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悪役志願

悪役志願

黒色綺譚カナリア派

座・高円寺1(東京都)

2010/08/20 (金) ~ 2010/08/26 (木)公演終了

満足度

暑い
上演前にスタッフには言ったのですが、客席が暑い。芝居に集中できず不快な時間となってしまいました。
役者の何人かは声量不足。ステージ下は前の観客で見えない。もっと小さい劇場向けの公演でした。

悪役志願

悪役志願

黒色綺譚カナリア派

座・高円寺1(東京都)

2010/08/20 (金) ~ 2010/08/26 (木)公演終了

満足度★★★

どんでん返し(?)が爽快
少なくても、前回公演よりは、悠に好みの芝居でした。

全体的に、これは、ムック版のジャン・ジュネ芝居?というテイストでしたが、最後の、思わぬ展開で、一気に、してやられた感で、「はい、負けました、ムックさん!」という気分になりました。(笑)

牛水さん、片桐はづきさん、パラドックス定数の井内さんの存在感が印象的でした。

シガラ役の反田さんの髪型は、まるで、現代の水商売青年のようでしたが、あれはあれでいいのでしょうか?

セットに、先日、別の思い出したくない芝居で観たのと同じサイズのお月様が出て来ましたが、このお月様の方は、この芝居の雰囲気にジャストフィットでした。(笑)

ネタバレBOX

以前、息子が出演した、ジャン・ジュネの「バルコニー」に酷似した雰囲気の芝居でした。

赤線が廃止になる前の昭和初期の娼婦達の物語。「バルコニー」的台詞も随所に顔を覗かせ、モチーフの芝居の骨格がしっかりしているせいか、前回の演目より、惹きつけられる部分が多く、結構、真剣に見入ってしまう部分も多々ありました。

ストーリーテーラーになる謎の青年が、モノローグの度に「僕はまだ生まれていない」と言う理由が、ラストで解き明かされ、その思わぬどんでん返し的展開に、してやられた感で、一気に、爽快な気分になりました。

穢れを知らない少女から、男性体験を積んで、落魄れた雰囲気の気だるい女性になるまでの、牛水さんの変貌振りがお見事でした。

文学座の反田さんは、どうも他のキャストと、芝居の作りに違和感があり、損な役回りでしたが、いつもコメディ中心の市川さんが、後半、思わぬ好演をされていて、驚きました。息子が以前共演させて頂いた小長谷さんも、あの時代の男の生き様を巧みに表現されていました。
パラドックス定数の井内さんには、改めて、実力の程を拝見させて頂き、嬉しくなりました。

退廃的倦怠感漂う芝居だと思いながら、ずっと観ていたら、ラスト5分の意表をつく、不思議なハッピーエンド!!とても、奇天烈な爽快感をもたらし、愉快でした。

個人的に、牛水さんの独特な英語の発音が、ツボでした。

退屈でもなく、かと言って、すごく面白かったという類の芝居でもなく、久しぶりに、形容し難い、不思議な観劇体験の2時間でした。
吐くほどに眠る

吐くほどに眠る

ガレキの太鼓

APOCシアター(東京都)

2010/08/19 (木) ~ 2010/08/26 (木)公演終了

満足度★★★★

焦げたクッキー
語り部ナオのセリフから物語に引き込まれた。かなり重いストーリーだけど笑い処も在り面白かった。服の使い方が新鮮でしたね、特にナオとえみの掛け合い1枚づつ脱いでいくシーンが楽しい。にいにいが作ったクッキー。母が「美味しい」と食べてくれれば好かったのにねえ。この時の兄の心境が痛いほど解る気がする。

今宵、宇宙エレベーターの厨房で【ご来場誠にありがとうございました。】

今宵、宇宙エレベーターの厨房で【ご来場誠にありがとうございました。】

隕石少年トースター

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

やられた
ド肝抜かれました!
久しぶりに本格的なコメディ見た気がしますね!

ぜひこれからも東京公演していただきたいですね!

ガラパゴス

ガラパゴス

少年王者舘

ザ・スズナリ(東京都)

2010/08/19 (木) ~ 2010/08/24 (火)公演終了

満足度★★★

『始めなければ終わらない』
シュール。ひたすらシュール。
私は今作で3回目(シフォン、夢+夜、今作)ですが、
今まで見た中で、一番、
好み(好き嫌い)がはっきり分かれる作品かなぁと思いました。
(私は『シフォン』が一番好きです)
わかってたけど、中村榮美子さんが出演されていなかったのが
やっぱり残念。

それにしても客席、満員すぎてビックリ。
何かメディアで宣伝でもあったのか?
暑かった上、階段に座布団を置いただけの場所で観たので、
身体が痛くて、観劇に集中出来なかった。。。

ネタバレBOX

コトバが聞き取れないところは、聞き取れなくて、いいのかなぁ、
とか、思いながら観ていました。

それにしても、リフレインの多いこと!
何回目かわからなくなったりしないのかなぁとか
余計な心配をしてしまいました(笑)
巧みなコトバアソビに関心することしきり。
でも『立つ・座る』を繰り返すところは、
観ているこっちも少々疲れました(笑)

映像・照明・音楽と舞台(役者)との不思議な一体感、
オリジナリティあふれるダンス、
そして独特のこの世界観は大好きなのですけれど、
観劇の環境って大事ですやはり。
今日はくたびれました・・・。
ネコ目 HYPHY!! 鎮魂歌【ご来場ありがとうございました】

ネコ目 HYPHY!! 鎮魂歌【ご来場ありがとうございました】

桃尻犬

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★

全部出し切った。
一言でいうとそんな感じでしょうか。
まぁ、あらすじ書きとフライヤーのイメージ写真から内容は何となく想像がつきましたけど、実際観てみると、イメージしていた通りのことが整然と執り行われていたりして、妙に感慨深くもあり、安心感すら抱いたほどです。(笑)
世界と経済と・・・というところまではちょっと大げさな気もしますが、創世記から近代史までの世界史をピンポイントで振り返ることは、それ程の長い時を経て脈々と受け継がれるカルマの重みを伝える適切な表現でした。
『呪い』と『救い』、『愛』と『受難』の洞察も非常に優れていました。
あともうひとひねり、あらすじ書きを超える意外性があって欲しいところでしたけれど・・・。
ところであえて挑発的な事前情報を振り撒いたのは、理解力のある観客のみを集客するための戦略だったのでしょうか。ちょっと気がかりですね・・。

ネタバレBOX

ある夜とある公園でミチオはカワイイ猫娘に出会った。彼女は名前をマリイと言った。
彼女に想いを馳せるミチオは眠りのなかで彼女と出会った。可愛いマリイとミチオとは白昼夢のなか戯れた。

そんなこととはつゆ知らず、ミチオに精通が来ないことを心配する兄のタカアキと姉のサナエ、そしてタカアキの彼女のアキコとサナエの彼氏のマメオまでもが、どうにかならないものかと考えあぐねる。

業を煮やしたマメオはミチオのカマを掘り、性欲のマエストロであるらしい(自称)タカアキは、ご自慢のテクニックを何とかミチオに伝授しようと試みる。
挙げ句、24時間テレビのチャリティーランナー素足に革靴でおなじみの石田某(らしき人物)を招き、ミチオの精通を手助けするも、シャイすぎるミチオの息子はうんともすんともいわない。

ミチオらの家系は、彼らの両親がカーセックス中に事故って死ぬほど強い性欲に満たされた血筋であるのにどうしたものだろう。これは何かの祟りなのかしらん。なんて冗談半分で話していたところへミチオが恋する猫娘マリイが登場。

彼女はタカアキの彼女であるアキコが趣味で殺しまくっていた猫のなかの一匹で、理由なきアキコの犯行に深い怨念を持ち、ミチオの性欲を奪っていたのだった。
アキコの姿が目に留まったマリイの怒りは沸点に到達し、ついにマリイはミチオのイチモツを根こそぎ引っこ抜く。(←安部 定か!笑)

辺り一面が血の海で染まるなか、タカアキらは神に救いをもとめる。虚空に手を伸ばす彼らの絵面はまるで、ルーベンスの宗教画、キリストの昇架のよう。
彼らの祈りが通じたのだろうか。はたまたこれらはすべてフィクションで、すてきな夢のなかの出来ごとだったのだろうか。

ルーベンスちっくな壁画からぴしゃっと飛び出るアレが印象的なフライヤーのイメージ写真における、ぴしゃっと飛び出るアレが、ナイアガラの滝のごとくボリュームアップした状態でとめどなく流れ出す(←ひょうきん族のひょうきん懺悔室的センスで! 笑)ソレを、修行僧のように脳天から浴びまくるミチオはほとばしる精液の海を苦難の果てに乗り越えて、やがてエロ本の自販機へと辿りつく。苦笑

そして間もなく射精を完了させたミチオは、文字通り大人の階段を上るに至ったのだった・・・。

射精=人間の成長として描く作品というのは自分は高校生の頃に、アメリカの映画監督トッド・ソロンズの『ハピネス』という映画を観ていたく感銘をうけていたので、その点においては、さほど新しいネタだとはおもわなかった。

ただ、この家族は両親がアホな理由で死んだというのにクヨクヨせず、アカルク元気に、兄弟が協力しあっているというか、弟の精通をなんとかしてやろう、ということに兄弟愛めいたものが見てとれて、それがすごくいいとおもった。

家族らが自分の気持ちを、それに近しいJ-POPの歌で済ませてしまう辺りが、適当でありながら適切である感じが、なんかセンスいいな、とおもった。ラストの『大人の階段上る』なんて特に。
H20の「想い出がいっぱい」になぞらえるとは恐れ入った。

正直言って、石田某が出てくるシーンはちょっと間延びしてる感はしてしまったし、石田某が革靴に裸足でない点もちょっと不満ではあった。
そして、何故、奥の階段(ありますよね?確か)から出て来ないの?とはおもった。
アレを武道館の階段にみたてて演出した方がよっぽど、フィナーレっぽくなるのに、とおもったりもしたけど、マリイ=聖母マリア、ミチオをキリストに見立てて制裁したりする着想はおもしろいとおもったし、マリイとミチオの恋もなんだかドストエフスキーの白夜っぽい幻想的な一面もあって、キュンとする場面もあった。

ネタばれ外に書いた、あともう一歩とおもわれた何か、というものを考えていたのだけど、ごめんなさい、わからなかった。
そういうものはもしかしたら、若さが恋しくなった時にふっと分かる類のものかもしれないのかも。
悪役志願

悪役志願

黒色綺譚カナリア派

座・高円寺1(東京都)

2010/08/20 (金) ~ 2010/08/26 (木)公演終了

満足度★★

残念ながら
残念ながら、全体的には面白くなかった。途中でイライラもしてしまった。
言葉と空間とのこと、ボリュームのこと、速射砲と見捨てる関係のこと、を思った。
今度観るなら小さな空間で見たい。

悪役志願

悪役志願

黒色綺譚カナリア派

座・高円寺1(東京都)

2010/08/20 (金) ~ 2010/08/26 (木)公演終了

満足度★★★★

女の一生
初カナリア。
もっとクセのある芝居を想像していたが、とても観やすかった。
アングラ臭は全く感じず。
というよりも主要キャストを有名俳優に変えたらそのままパルコ劇場進出なんじゃない。
前半の可憐な少女から怒涛の後半に至る牛水嬢の女優魂に魅了される。
ちょっとくどい所もあるけど。
市川勇はさすがの存在感。

吐くほどに眠る

吐くほどに眠る

ガレキの太鼓

APOCシアター(東京都)

2010/08/19 (木) ~ 2010/08/26 (木)公演終了

満足度★★★★★

良かったです
話自体はとっても暗く重いのですが、決して面白くないわけではなく楽しませてもらいました。自分の足りない頭で、脚本家先生が言いたかったであろうことは、こうだったのではなかったのかと考えさせられる芝居でした
個々の役者さんの演技も素晴らしく、また次を見たいと思わせてくれました。

ネタバレBOX

暑い中、劇場前で道案内してくれたり、スイカを準備してくれていたりありがとうございました。
おかえりんご

おかえりんご

カナデコトビート

小劇場 楽園(東京都)

2010/08/12 (木) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★

りんご
年一の劇団になりつつあるが、超好きなのですよ。

キセキの人

キセキの人

スーパーグラップラー

時事通信ホール(東京都)

2010/08/18 (水) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

骨の髄までエンターテイメント!
酒呑童子の物語をベースにしているが、めざしているのは徹底したメンタメ。舞台美術、照明、衣装、どれもがそのエンターテイメントに花を添えるが、特に腹に染み渡る重低音の音響が見事だった。地響きを感じるほどだった。

スケールが大きく、幻想的な歴史ファンタジー。踊りを動きに組み入れた演出が見事で、シーンシーンがかっこよかった。役者はひとりひとり個性的で魅力的だったが、そのなかで特に、茨木という悪役を演じた原田明希子が圧倒的に素敵だった。一度でフアンになってしまった。

パーティーが始まる

パーティーが始まる

TOKYO PLAYERS COLLECTION

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/08/03 (火) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★

遅くなりましたが
新たな試み。でも芯がしっかりしている作風は変わりませんな。

X day

X day

地球ゴージャス

仙台銀行ホール イズミティ21・大ホール(仙台市泉文化創造センター)(宮城県)

2010/08/21 (土) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★

悔しいけれど(苦笑)、
 面白かった!

 桑田佳祐さんが音楽監督を務められた『クラウディア』を観た時、
 とても悲しい気持ちになった。
 桑田さんへの想い入れが強過ぎた為の、
 曲の使われ方に対する不満が大きかったのだろうか。

 岸谷さんも寺脇さんも大好きだけれど、
 地球ゴージャスは好きになれない。
 ・・・そう思った。

 だから、その後、
 東京まで観に行く気持ちはなかったし、
 それで良かった。

 今回、仙台公演ということで、
 (8,400円は痛かったけれど<汗>)
 観に行った。

 観に行かなければ、
 何も言えないと思ったし。

 そうして、やられた。
 悔しいけれど、面白かった。

 個人的には、中川晃教の成長も嬉しかった。
 10年以上前、
 所属していた劇団に中川晃教が入団して来た。
 舞台に出演することになって、
 歌が格別に上手かったから、
 初舞台でも良い役を貰っていた。
 皆(勿論私も)期待していた。

 処が、毎日稽古場に台本を忘れて帰るような落ち着きのなさ。(苦笑)

 毎日のように怒ってばかりいたけれど、
 こんなに成長していたんだネ。

 地球ゴージャス、
 次は東京までも観に行っちゃうかも。w

ガラパゴス

ガラパゴス

少年王者舘

ザ・スズナリ(東京都)

2010/08/19 (木) ~ 2010/08/24 (火)公演終了

満足度★★★

初観劇
知ってはいたのに観たことのなかった劇団。

物語が抽象的に進むのも、動きや踊りが入るのも、目新しくはなかったのですが、映像の使い方がとても独特。

延々と繰り返されるのはもう少し短いと嬉しい。

もっと得体の知れないものを観られるのではないかと、かなり期待して行ってしまったのは自分の責任のような気がする。

役者はとてもよかったです。
色々な劇団に出演されている池田さんは特に◎。

ロロ vol.4 ボーイ・ミーツ・ガール

ロロ vol.4 ボーイ・ミーツ・ガール

ロロ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/08/18 (水) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★

風船
小道具と音楽でカラフル カラフル。

[ty.]

[ty.]

コメディユニット磯川家

こった創作空間(東京都)

2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しめました ありがとう
まだ粗削りの感はありますが、爆笑に近い反応をお客さんからもらっていたと思います。
9人の役者が、オムニバス調で13のコントを演じます。おそらくはたくさん練習しただろうなと思わせる公演でした。
パンフレットには「楽しかったらなんでもいいじゃない!」とありましたが、もちろん異論はないのですが、それを書かないでも十分に楽しい1時間半でした。
爆笑とはいかないまでも、各々の場面でよく笑いました。

コナンはややしつこいかな、「ハゲ」ネタは最小限にしてほしいなど注文はあるものの、まだまだ伸びるユニットだと感じました。

「せめて、またあの花が香るまで」

「せめて、またあの花が香るまで」

PocketSheepS

TACCS1179(東京都)

2010/08/19 (木) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★

殺陣が華麗。
時代劇だが、殺陣がとても華麗。特に感心したのは男同士の殺陣が素晴らしかっただけでなく、女性陣が加わる殺陣が男性陣に見劣りすることなく素晴らしいのだ。

おしとやかな女性役と、活発な男役?の二役を見事に演じわけた鈴木寿枝が達者だった。キャラメルボックスの井上麻美子は、時代劇には珍しい役どころをちょっとお茶目に演じた。井上麻美子フアンにはたまらない芝居だろう。

役者の一部に滑舌の悪い人、セリフを噛む人がいて、残念だった。それらが解消されればもっと素晴らしい芝居になるのだが。

F's Company&ゼロソー長崎公演【101年目の太宰治】

F's Company&ゼロソー長崎公演【101年目の太宰治】

F's Company

チトセピアホール(長崎県)

2010/08/21 (土) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

驚き
こんなに新しい太宰を見れるなんて。
新しい感性がつくりあげたこの作品に出会えてしあわせでした。
その時代の常識にいちいち突っ込みは入れながらの観劇でした(;´▽`A``
福岡でやって欲しかった。みんなに見て欲しかった。

ネタバレBOX

ひとつだけ・・・


ジャガリコはダメですー(^^;;
大学演劇部合同公演『髑髏城の七人〈アカドクロ〉』

大学演劇部合同公演『髑髏城の七人〈アカドクロ〉』

NPO法人FPAP

ぽんプラザホール(福岡県)

2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

とても盛り上がった
お祭りを盛り上げるのにふさわしい企画でした。
構成メンバーから作品まで厳選されたことがわかる内容でした。
アカドクロを知ってる人も知らない人もきっと満足の一品。
細かい部分はほとんど気にならず、しいて言えばサギリのせりふが
だんだん興奮してきたのか聞き取れなくなったこと。
でも、これからの福岡の演劇シーンへ期待でいっぱいになりました。

ネタバレBOX

観客がいつもと違って、なぜか自分と同年代の女性が多かったのは
大学生の親たちだったのかな?(^^;;
子どもが演劇やってたらそりゃ、応援しますよね。
親の無条件の愛。それがパワーの源かもしれない。 一部ねw
R 学 級 の 中 心

R 学 級 の 中 心

荒川チョモランマ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

見事な旗揚げ公演。
もちろん気になるところはたくさんあるのだが、学生の旗揚げ公演と考えると、むしろ完成度は恐ろしく高い。前半は夏の木漏れ日の眩しさのように、学生時代のさまざまな場面が象徴的に描かれるがそれらがすべてきらきらと輝いている。

公演の質の高さとともに公演に至るまでのプロデュースが見事で、旗揚げでありながら注目の公演となり、3日間で7回公演という強行軍で、全回満員にした制作力も劇団の力として大いに評価したい。

舞台美術、音響、照明などのスタッフ力が学生としては最高水準であったこと、当日パンフに至るまで観客サービスが徹底していたことなど、特筆すべき点は多数。

そういったことが若干の粗さを消して5星評価とさせてもらった。
以下はネタばれで。

ネタバレBOX

後半はいじめ事件が起こりクラス討論会をするところがメイン。その討論会部分が台本がなく、役者のぶっつけ本番のエチュードによって作られる。これが今回のキーポイントである。アドリブ芝居でもなんどもやっているうちに形が出来て、結局台本があることと同じ状態になりがちだが、演出家は、わざわざ毎回犯人を変え、なおかつ真犯人を本人にしか伝えないという念の入れようで、この場に臨場感を出そうと工夫している。

大変面白い試みであり、そういう挑戦をすることを私は好きなのだが、それが成功したかどうかは別。確かにそれまでの芝居と違う臨場感はあった。しかし、それと同時にリズムだとか、リズムによって保たれる緊張感が失われる。不用意な間、磨かれていない言葉。突然語尾が聞き取りづらくなるなど失うものも大きかった。そしてこのシーンが長いのである。このシーンが終わったあとは一気にラストシーンに流れ込む。

ということで後半は前半に比べて完成度が低かった。ただそれにも関わらず、その挑戦姿勢が劇全体をアグレッシブにしたことは事実。予定調和的に心地よく終わることを選択せず、観ている人にもやもやを与えるのが狙いとしたら、見事だ。

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