最新の観てきた!クチコミ一覧

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ボクのサンキュウ

ボクのサンキュウ

空晴

駅前劇場(東京都)

2010/08/20 (金) ~ 2010/08/23 (月)公演終了

満足度★★★★

次もあるかしら?
根底に哀しさを湛えながらもユーモラスに進行する前半と、幼い我が子を喪った母ならびに彼女を気遣う夫と弟それぞれの心情が表出する終盤の対比がやはり見事。
本作を観るのは通算3度目になるが、4度目はあるのか、あるとすればどんな配役になるのか、それにも期待。

ガラパゴス

ガラパゴス

少年王者舘

ザ・スズナリ(東京都)

2010/08/19 (木) ~ 2010/08/24 (火)公演終了

満足度★★★★

ツボを突かれまくり
夢の中の如く時間軸を自在に跳び超えるスタイル、懐かしい流行語も含む言葉遊び、各種映像テクニック(具体例はネタバレBOXへ)、アナウンスと本編のザッピング感覚の冒頭・終盤など、いずれも好みでツボを突かれまくり。

ネタバレBOX

列→死、自己中心→忌中などの「文字のモーフィング」、降り注ぐ文字や舞台の塗り潰し、舞台映像そのものの投影など
ロボット版『森の奥』

ロボット版『森の奥』

あいちトリエンナーレ2010実行委員会

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2010/08/21 (土) ~ 2010/08/24 (火)公演終了

満足度★★★★★

思いがけず感動してしまった…
強烈なインパクトでした。

『ロボットは感情を持たない』ということは大前提で、論理的に理解しているのに、最後のシーンで、ウルっと来てしまうのは、脚本の力でしょうか。ロボットの言葉で、笑ったり、ちょっと切なくなったり、よもや感動してしまうなんて、自分でも意外ではありましたが、とても新鮮で、この『ロボット演劇』、次があるなら是非観たいと思います。

ロボット自体の操作やプログラミング等々、技術的な事については、今後の進化が待たれるところだとは思いますが、この後の演劇ってどうなるんでしょ?とても愉快でとても楽しみです!

W〜ダブル

W〜ダブル

キューブ

ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)

2010/08/17 (火) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★★★

騙され勝ちの芝居です
作者の作劇パターンを知っていると、最後の展開は読めるとも思うのですが、それでも、尚且つ、愉快に、ドキドキしながら、ずっと舞台を凝視して観られて大変、満足行く観劇となりました。

何しろ、橋本さとしファンとしては、こんなに、おいしい芝居はありませんし…。

最前列中央で観た中越さんの美しさには惚れ惚れするし、堀内さんの益々磨きが掛かったコメディエンヌ振りは愉快だし、山西さんの性格俳優振りはお見事だし…全体的に役者力が安定していて、楽しく、サスペンスを堪能できて、幸せでした。

私の若い頃は、大手演劇興行会社には、きちんと演劇がわかる人がたくさんいらして、素晴らしい演劇供給をして下さっていましたが、最近は、チケット発売前から、素人にも、売れないのが一目瞭然な馬鹿げた企画が蔓延する中、キューブは、今一番、人材の宝庫で、役者、作家、演出家と、ツワモノ揃いの制作会社。とにかく、他に発注せずに、自前で、こんな舞台を制作できてしまうのが、スゴイと、変な視点からも、いたく感激致しました。

ネタバレBOX

ロベール・トマの常套手段の作劇なので、そこは忘れて、呑気に観るのが、何より賢い観劇方法かと思います。そして、トマの初見者にはたぶん、文句なく楽しめる展開。うまく騙された観客程、満足度が上がる舞台です。

皆さんの【W】の名演技、思う存分堪能させて頂きました。

外国が舞台なのに、所々に、日本語の語意や言葉を遊び道具にして、緊迫の気分を解してみたり、G2さんの遊び心が冴えた演出も愉快でした。

役者さんのファンの方なら、きっと大満足できる舞台だと思いました。
八月花形歌舞伎

八月花形歌舞伎

松竹

新橋演舞場(東京都)

2010/08/07 (土) ~ 2010/08/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

中村屋!
第3部、「東海道四谷怪談」のほぼ全幕を観劇。
最初歌舞伎を観に行ったときは「すごいなー」とかぐらいしか感想がなかったが、何回か観ているとなるほど歌舞伎にも上手い下手があるのだなとそれなりに算段がついてくる。
勘太郎の熱演が今回の公演の全てと言ってもいいくらいすばらしかった。メインのお岩役にはいくら拍手をしても足りないぐらい。一つの作業だけで10分ぐらい平気で観させてしまうことができる役者がはたしてどれだけいるんだろう。
(サーコさんに習って)AB(笑)は立ち姿は素敵なのだが、びっくりするような演技力で、ラスト以外の殺陣に関してはまるで観るに耐えなかった。

アンゲーテッドコミュニティ

アンゲーテッドコミュニティ

北京蝶々

テアトルBONBON(東京都)

2010/05/26 (水) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★

何処まで動くんかーいww
物語はテンポよく進んでいくので、時間があっという間に過ぎていきました。
また、舞台セットのギミックは、いやービックリしました。凄かったです。(何処まで動くんかーいと思いましたがww)

ただ、それまでの物語の展開からして、ラストはちょっと拍子抜けだったかな。
後、登場人物が多いけど、効果的に描かれてないかなと感じる部分もあった。
話の内容に対して、登場人物がちょっと多すぎたか。もしくは、時間を短くするために、エピソードを削ったか?

でも、非常に面白かったです

すいません、私はもうすぐ着きます

すいません、私はもうすぐ着きます

ポップンマッシュルームチキン野郎

しもきた空間リバティ(東京都)

2010/05/21 (金) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★

面白いだけでなく、いいお話
品なところは下品に見せ(笑)、きちんと見せるところはきちんと見せてくれました。
コメディー(含む下品な表現ww)部分がいい作用を起こしているからか、少女が年月を重ね、中年女性となった場面で、母親の生まれ変わりのダニーとオムライスを作り、そして語らう場面は、不覚にも気かけました。
面白いだけでなく、いいお話でした。

ただ、ビルのあの映像は、別なのがよかったかな。

暴くな

暴くな

INUTOKUSHI

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2010/05/15 (土) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★

熱い&暑い
不知火バージョン観劇。

舞台も熱かったが、客席はそれ以上に暑かった(笑)
(まあ、この暑さは致し方ないんだろうな)

相撲を題材にしている物語だったので、最初狭いアパートのセットが出てきて、せま(笑)と思いながらも、ここでどうやって相撲を見せるのかと思っていたら、部屋のセットをどけたら土俵がありました。
土俵にはそれ程驚かされませんでしたが、思ったより広かったのには驚かされましたが(笑)
物語自身も、いろいろなエピソードが散りばめられていましたが、飽きずに見ることが出来ました。
なかなか面白かったです。

「ユー・アー・マイン」

「ユー・アー・マイン」

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

駅前劇場(東京都)

2010/05/12 (水) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

破綻せずに収拾はお見事
いやーあのごちゃごちゃとなる登場人物達の関係性を、破綻することなくまとめ上げた脚本も素晴らしいですが、ごちゃごちゃになった関係性をきちんと演じきった役者陣はお見事ですし、きっちり笑わせてくれるのはさらにお見事でした。
ただ、ちょっとゴチャゴチャしすぎ感はありましたが。

でも、非常に面白かったです。

吐くほどに眠る

吐くほどに眠る

ガレキの太鼓

APOCシアター(東京都)

2010/08/19 (木) ~ 2010/08/26 (木)公演終了

満足度★★★★★

ハマっちゃいました!
巧妙な罠に、ハマった!って感じ。はまって、悔しいのではなく、あまりに見事なので、賞賛の拍手をしてしまうような感じです。ハイ!次の作品も必ず観たいと、思ってしまいました。

他の方々の素敵なレビューがあるので、ネタは、個人的な感想です。

ネタバレBOX

リレーの様に、演じる役者さんが変わるのに、何の違和感も感じさせない、役者さん方が、見事でした。

服を着る(変える)事で、<なお>の喜びや時を感じ、服を脱ぐ事により、悲しさや苦しさを、拭い去りたい心を感じました。演じている横での、生着替えなのに、ドタバタ感もなく、床に散らばる洋服達が、<なお>の心の中で、積み重なる痛みの様でもあり・・・<なお>の親友が、過去の恋愛を語りながら、服を脱ぐのも、<なお>とは違う、前向きさを語り、その辺の服を無造作に、おなかに入れて妊娠を告げるのさえ、彼女の、あっけらかんとした楽天的な性格を語ってくれたように思えました。

私も、もちろん!ハッピーエンド好き(ハッピーエンドでなくても、かすかに差し込む光の気配が無ければ、嫌!)ですが、この作品には、重さもあるが、一種の解放感が残りました。<なお>の思い出には、愛も優しさも温もりもあるが、その陰で、本人も気付かない振りをしてきただけの辛い事を、あのような形にしてでも、やっと、解き放すことができ、安らかになれたと思う。
どんなに抵抗しても、どんなに戦っても、勝ち目の無い、{眠り}と同じ引力によって・・・
それが重すぎるかもしれないが・・・

終演後、劇場を出たら、きれいな満月が・・・見ることができる喜びを、感じさせてくれた舞台に、感謝です。 
「世帯休業」/「運を主義にまかす男」

「世帯休業」/「運を主義にまかす男」

劇団東京乾電池

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2010/08/24 (火) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★★

初岸田作品
戯曲賞で有名な岸田國士の短編2本立て。両作とも昭和初期のゆったりとした時間の流れの中にユーモアを感じさせる作品でした。

『運を主義にまかす男』
「果報は寝て待て」がポリシーの男と「犬も歩けば棒に当たる」がポリシーの男とが同居する家に色々な人が訪ねてくる話。みな淡々とした演技で、もう少しメリハリがあった方が良かったかもしれません。

『世帯休業』
倦怠期の夫婦が一時的に夫婦であることを止めているところに、親戚の遺産相続の話が来て…、という話でした。夫婦とその下宿人の3人の会話の間合いが楽しかったです。妻役の高尾祥子さん、台詞の言い回しは舞台設定に合ってない感じでしたが、コケティッシュで魅力的でした。

定員30人もなさそうな小さな劇場でしたが、しっかりとしたセットが組んであり、良い雰囲気を出していました。

のるもの案内

のるもの案内

スミカ

MODeL T(東京都)

2010/08/21 (土) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★

宿題。
自分の宿題が使われた時、なんだろうこのドキドキ感、凄い新鮮だった。
2本目、こっちはこっちでハラハラドキドキ!

ネタバレBOX

おみやげ付き。前に「アタシト、」公演でもケーキのおみやげが付いたけど定番なのかなあ。カフェ公演好きです。
ネコ目 HYPHY!! 鎮魂歌【ご来場ありがとうございました】

ネコ目 HYPHY!! 鎮魂歌【ご来場ありがとうございました】

桃尻犬

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★

本の自販機
この手の作品に一つでも垣根(表現などに)があるとつまらない物になりかねないと思うけど、まったくそれが無い。開放的で観ていて楽しい。こっちも照れもなく笑った。
エロ本の自販機、懐かしいものを見た。利用したこと無いけどイヤ本当に、もし見られたりしたら一生エロのレッテルを貼られそうで恐い。それに自販機の中にヤクザが居ると思っていたし。

ネタバレBOX

野田さん「新春やぶれかぶれ」で海老原仙四朗役の人だ。実家がお寺だからこその作品ですね(なんのこっちゃ)
糸山さん「師走やぶれかぶれ」で福永卓役の人だ。あの等身大人形の人だ。
悪名高き治助の恋

悪名高き治助の恋

劇団芋屋

萬劇場(東京都)

2010/08/18 (水) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★

確かに「ほのぼのパワーコメディ」でした
なんか落語の大家さんの出ない、熊さん八っさんの話みたいでした。
(ボケばかり、みたいな。)
でも半端に入り込むより、どっぷり浸かると結構笑えましたね。
好みが分かれそうな芝居でした。
ビールが鍵でしたが、ビヤホールのある所でやったら。
ものすごく受けたんでないだろうか?
だ・け・ど・治助さん!
着物の前を肌蹴たままなのは、ちょっとだらしなさ過ぎはしませんか?
推奨は「一心太助」みたいな格好です。

ネタバレBOX

エウレカセブンやムテキングなど、
賑やかなアニメの歌が、よく合いましたね。
往年のタツノコアニメの実写版みたいな感じしました(^^)
午後の銀河

午後の銀河

劇団東京イボンヌ

北とぴあ カナリアホール(東京都)

2010/08/13 (金) ~ 2010/08/14 (土)公演終了

満足度★★★★★

夢幻的
夏の夜の 幻のような感覚のオムニバスな劇

新作とアーカイブ ピアノの生演奏 朗読など
それそれがちりばめられた星座のようで 全体として宇宙をわたる銀河の流れのイメージになっていた

この劇団は人間の感覚の良質の部分(善にしろ悪にしろ)だけを組み立てていくので
あとに清浄な感覚だけが残る
いわば 感情のイデアとでもいえるかしら

一度体験したらくせになる美しさ

 

のるもの案内

のるもの案内

スミカ

MODeL T(東京都)

2010/08/21 (土) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

菅野さんが
時々溜息を漏らす旅行鞄に(笑)前回観た時になかった電車の揺れが一駅飛び越える雰囲気が出てました。2本目は空中に階段をカフェで作れるなんて考えてもみなかったのであんぐりしてしまった。その割にちっとも不安にならないのは支える人のぬくもりか。
カフェ公演でこれほどもてなされたのは初めてで、温泉で寛いだ気分。給仕係が男性なのがよけい安堵感に包まれた空間に。個人的に雨森さんがいらっしって嬉しかった。おみやげも可愛くてまたやってほしい企画。

ミュージカル ガラコンサート vol.1

ミュージカル ガラコンサート vol.1

OSK日本歌劇団

Youホール(遊音堂2階)(大阪府)

2010/08/22 (日) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

良かった~!
第一部はレントからのナンバー
第二部は有名ミュージカルから

ガラコンサートと銘打たれてるから、みんな聞き応えのある曲ばかり。
一曲、一曲丁寧に歌っている姿勢に好感がもてました。
照明もなく、ステージ衣装も派手なものじゃなく歌だけで勝負するその心意気がすばらしい。

今宵、宇宙エレベーターの厨房で【ご来場誠にありがとうございました。】

今宵、宇宙エレベーターの厨房で【ご来場誠にありがとうございました。】

隕石少年トースター

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★

小耳にはさんだ情報を知りたかった。
人類が抱く大きな夢に飽くなき挑戦を続けたひとたちの運命がかかっている場面において、そうしたひとたちが不在(見えない)するなか、小さな自己実現を達成することだけに目的意識を持ったようなひとたちのイマイチ煮え切らない言動が、劇的ドラマを実感させないという意味でのリアルっぽさを醸しだしていたことは、空気感としては悪くはないとおもうのですが、対立軸や葛藤など、目にはみえない描写が見えにくかったために、登場人物のだれかに共感したり、ハラハラドキドキする瞬間が訪れませんでした。
所々にさりげなく織り込まれた料理人らしさを素材にしたギャグはエスプリが利いていて感心したのですが・・・。
突拍子のない場面設定に実在しそうな人物像をあてはめるミスマッチさや、
おおまかな筋書きは独創的でしたし、興味をそそられる類のものでしたので、仕組まれた伏線や細かい情報を出すタイミングだったり、芝居のテンポ・リズムを変化させてみたり、場合によっては場面をカットすることも視野に入れて再構成されるともっと伝わりやすくなるようような気がします。

ネタバレBOX

科学テクノロジーのめざましい発展により、万有引力のコントロールさえ容易くなった近未来。地球と宇宙とを一本の軌道軸で結び、誰にでも簡単に短時間で宇宙に行くことができる人類史上初の発明品『宇宙エレベーター』の賛否を巡り、実機に乗り込み会合を行うことになった両派の大臣たちに料理を振舞うことになったしがない料理人たちの事の成り行きがほぼリアルタイムで描かれていきます。

両派の大臣たちの会合は、『宇宙エレベーター』内に併設された厨房の奥に位置するホールで行われているとのことなのですが、ホールと厨房をせわしなく行きかうオーナーからは彼らがどんな話をしているのか、その具体的な『外側』の情報がほとんど入らず、とにかく料理をつくることに集中するよう釘を差すので、料理人の雑談に広がりがもたらされているとはおもえませんでした。

『何があろうとも職務を全うすることはできるだろうか?』という趣旨があるためでしょうか、強面のSPや、宇宙人という作業の進行を妨げる邪魔者がちょいちょい入るのですがこれらは、その多くが偶発的なアクシデントであることから、なんとなくその場限りの笑いで収まってしまっているようにみえました。

不思議だったのは、大臣らが厨房に視察することがあるかもしれない、という可能性を視野に入れた描写がなかったこと。
これがあるだけで、場のモチベーションはあがるはずです!
そして、この宇宙エレベーターでは彼が切り盛りするレストランが常設予定ということなのでしょうか?それにしてはこのレストランに掛ける想いも意気込みもスタッフ間でバラバラであるように見受けられましたが。
まずは意志確認のために、朝礼からはじめるという選択肢もあるとおもいます!

やる気のないバイトがヒレ肉をただ叩いるのを見かねたシェフが「太陽が爆発するようなイメージで。」と独自の料理哲学をレクチャーする場面はよかったです。
冒頭での賛成派と反対派が対話する場面でガガーリンの名言を文字って「自分は青かった・・・」というひとことなどはエスプリが利いていて好きでした。願わくはあのような笑い(ネタ)もっとたくさん仕込んでほしかったですね。

また、オーナーがSPに自慢の一品『太陽のフレア』を試食してもらうシーンでは、料理のコンセプトやこの料理に掛ける意気込みなんかを本番さながらにプレゼンしたりする方がナチュラルであるようにおもいました。

後半、宇宙ステーション(基地局)から更に月へ向かうためにゴンドラに似た設備を利用して向かう場面で、月へ行って地球に戻ってくるだけのあることが発覚し、結果、テレポーテーション(瞬間移動)で地球に帰還する方法が選択されるのですが、これはちょっと予定調和なアクシデントのようにおもえてしまい、アッという驚きはありませんでした。
予備の燃料タンクが反対派勢力の飛ばした人工衛星によって撃ち落とされてしまったのではないだろうか・・・とかそのような、憶測が絡んでいたら腑に落ちるのですが。
エレベータの管理会社の人間が登場して、間抜けなトーンで指示していくのはおもしろかったです。
『心の歪みが時空の乱れを生む』という設定にはおぉ!と唸りました。
エレベータ内では重力が自動的に中和されているということもおぉ!となりましたが、『エレベーター内では重力が常に中和されている』という情報はむしろ、序盤で引き出されるべき情報だとおもうのです。
そして、重力がコントロールされていることは、この時代に生きるひとたちにとっては当たり前という認識なのでしょうか。
そのことについて注約するひとが誰もおらず、皆あまりにも普通だったので、その点は少し気になりました。

エレベーターが劇中、どの辺りに滞在しているのか、前後することが多々ありましたが、開演時の暗転でNASAの管制官的なナレーションを入れて、エレベーターを離陸させた場面からドラマをはじめるほうが、臨場感が出るようにおもいますし、『心の歪みが時空の乱れを生む』という設定ももっと生かされたのではないのかな、とおもいました。

あの宇宙人は、エレベータに乗って地球を侵略にやってきたのに、エレベーターガールに恋をしちゃって予定が狂っちゃった・・・ってことだったのでしょうか。
侵略しにやってきたスパイだとしたら、それらしい行動はあるはずですし、しかも時々ネイティブ(宇宙言語)はふとした瞬間に出てしまうでしょうし、それに基地局も攻めるとおもうのですが。
反対派勢力の描き方もちょっと中途半端でしたね。着地点がわかりませんでした。
宇宙ダイヤモンド

宇宙ダイヤモンド

劇団TipTap

中目黒キンケロ・シアター(東京都)

2010/08/20 (金) ~ 2010/08/23 (月)公演終了

満足度★★★

スターウォーズのパロディ版!笑
ワタクシの観た回は観客にテレビの人が多かった。芸能人というと、ここで出演してるキャストらも、いわば芸能人だから、テレビでちょくちょく見かける、テレビの人といったほうが解りやすい。しかし、テレビをあまり見ないワタクシはテレビの人の名前までは知らない。ワタクシの両隣がテレビの人で、その前も左隣のテレビの人の娘だったようで、やっぱテレビの人らしかった。今回のキャストがそんな有名どころを呼んだのだろうか?劇団鹿殺しの山岸門人とは考えにくいし・・・。笑)

そんなこんなを考えながらキンケロシアターの豪華な椅子で心地よく見入る。

以下はネタばれBOXにて。。



ネタバレBOX

オープニングダンスと見た目は素敵なセットで魅せる!笑
ミュージカルと提示するだけあって歌とダンスをにぎにぎしく披露するも滑舌の悪いキャストも居たりして、ちょっと残念。
全体的にテンポも展開も早く、スピード感溢れまくりの感あり。だから、舞台は疾走気味。

スターウォーズマニアの馬鹿科学者と清掃員、アンジェリーナジョリーになりたいオカマの3人が間違って宇宙にやってきてしまったことから始まるスターウォーズパクリ版。笑

地球に迫る彗星きなこ餅を破壊するために打ち上げられたロケットに間違って忍び込んだことから、ヘンテコ3人は気づけば自分たちが地球を救う羽目になってしまう。

そんなわけで宇宙にやってきた3人が見た宇宙には「国際宇宙ステーション」があり、そこではカジノもあったりして、宇宙センターも副業して儲けてま。みたいな関西のノリなわけ。でもって囚われの身の王女さまやらライオンキングネタやら、映画ネタなどのマニアックなネタで解る人にしか解らない、というヲタ好みネタ盛りだくさんなわけ。

たまに音響がキャストのセリフを喰っちゃって、聞こえない部分もありながら、あもちゃのライトセーバーを振り回し敵と戦うなんざ、勇士以外の何物でもないはずなのに、あまりにもヨワッチイのは、ナニコレ状態!笑

でもって馬鹿科学者は「月はダイアモンドで出来てます。」という絵空事が本当にそうだったなんて展開になると、更にナニソレ状態!笑

でもって、レイア姫やら、月の女王・カグヤらはアメリカの陰謀によって騙されてるなんて話から敵だった月側と地球側が合体して、馬鹿科学者の余命一か月の命も延長しちゃって無理無理にめでたしめでたし・・・になるさまは、物語を盛り込みすぎてがちゃがちゃのナリ。ナニソレ。

まあ、楽しければ何でもいいんじゃね?状態のナニソレ物語でした。






悪役志願

悪役志願

黒色綺譚カナリア派

座・高円寺1(東京都)

2010/08/20 (金) ~ 2010/08/26 (木)公演終了

満足度★★★★

カナリア版昭和庶民伝?
(詳細はネタバレBOXへ)
なお、舞台をフルに使ったまるでワンダーランド、な装置に瞠目。

ネタバレBOX

一つの「時代の終わり」と終盤でのあれこれ失ったヒロインの姿に『上海バンスキング』を連想。
また、最終的に(むしろ結果的に?)果たす「復讐」にニヤリ。

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