青面獣楊志
CORNFLAKES
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★★
観てきました
水滸伝を知らなくても楽しめる舞台。
ただ、ラストのまとまりが忙しなかった気もします。
東京アメリカ
範宙遊泳
STスポット(神奈川県)
2010/09/02 (木) ~ 2010/09/07 (火)公演終了
201009021930
201009021930@STスポット
【ご来場ありがとうございました!】蜻蛉玉遊戯
趣向
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/09/01 (水) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
201009031400
201009031400@ギャラリーLE DECO
Sea on a Spoon
こゆび侍
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/09/01 (水) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
201009051730
201009051730@王子小劇場
ピープル・ゲット・レディ【公演写真アップしました!】
Minami Produce
小劇場 楽園(東京都)
2010/09/01 (水) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
201009031930
201009031930@下北沢楽園
瀕死の王さま Le Roi se meurt
東京演劇集団風
レパートリーシアターKAZE(東京都)
2010/09/01 (水) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★★
興味深い演出
東京演劇集団風の良いところは、劇団自ら主催するビエンナーレ国際演劇祭を通じて、海外の劇作家、演出家を発掘し、実際の上演により日本の観客に紹介してくれる点。これは、通常、公共劇場などが行っていることで、観る機会も限られてしまうのだが、KAZEは、レパートリー化しているため、何度でも継続的に観ることが可能である。
今回の「瀕死の王さま」はイヨネスコ劇場の芸術監督・ペトル・ヴトカレウ演出で、かなり興味深い公演となった。
ネタバレBOX
栄耀栄華、暴政の限りを尽くした王さま「ベランジェ1世」(栗山友彦)は死が眼前に迫り、醜くも「生」と「王座」にしがみつこうとする。この演出では、権力と欲望に囚われた人間本来の姿を描くと同時に、「ロシア」という国家の擬人化を思わせる演出だった。
心を許そうとしない第一の王妃マルグリット(柴崎美納)は米国、第二王妃マリー(渋谷愛)はフランス、侍医・外科医・首切り人・細菌学者(佐野準)はドイツ、家政婦・看護婦ジュリエットは東欧、歌舞伎のような動きの衛兵(白石圭史)は中国・日本のイメージを想定した。疑心暗鬼なところは「リア王」も思わせる。最初に登場した栗山の王さまは、チンピラみたいだった(笑)。柴崎の説得力ある演技、渋谷の愛くるしさに魅力を感じた。
王さまの圧政を表現するため、政治的な歴史映像も効果的に使われていた。大臣たち(連邦国)に背かれ、領土が縮小してしまったというのもソ連を思わせる。
フラットなオープンスペースで、客席を王さまの最期を見守る群集のように見立て、俳優たちが縦横無尽に駆け抜ける。
なかなか死なない王さまの苦悶を延々描く2時間20分は確かに長く、あと20分は刈り込んでもよいかと思った。
ただ、一般の小劇場系劇団や商業演劇とは一線を画する、これが「風」らしい演劇なのだとも思い、私は楽しんで観ていた。
この作品、柄本明主演で9月下旬からあうるすぽっとでも上演されるので、より親しみやすい演出を好まれるかたにはそちらをお薦めしますし、興味のあるかたは観比べてみてはいかがでしょう。
ペン
劇団NLT
俳優座劇場(東京都)
2010/09/02 (木) ~ 2010/09/08 (水)公演終了
満足度★★★
才能は遺伝するというハナシ
作家一家をめぐる海外コメディ。
古い感じは否めないが
NLTらしい、安定感。
おにもつ
東京マハロ
笹塚ファクトリー(東京都)
2010/09/03 (金) ~ 2010/09/12 (日)公演終了
ツメが甘い…
運送会社を巡るコメディ。
社会派っぽいことを演りたいのは解るが、
ドラマの甘さが目立つ。
役者は個性派揃いで面白い。
次作に期待。
追記:身内らしい書き込みが多いのはどうかと思う。
サーフィンUSB
ヨーロッパ企画
本多劇場(東京都)
2010/08/04 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★
良かったんですが
盛り上がりに欠けると言うか、普通すぎると言うか、まあそれも含めて良さと言えば良さなんですが・・・
期待が大きすぎた自分の責任ですかな。
清水那保一人芝居 ~曇天少年/共震少女~
ネリム
スタジオアキラ(東京都)
2010/09/04 (土) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★
西郷隆盛
清水那保は小さく叩けば小さく響き、大きく叩けば大きく響く役者だと思うので、
然るべき演出家の手により大きな音を響かせてほしい。
活動休止中の所属劇団の主宰や、
客席で「メガネに騙された」Tシャツを着ていた方などに、
是非辣腕を振るって頂きたいものです。
ネタバレBOX
蛇足です。
この公演、観る前も観た後も3,000円は高いと感じた。
会場は30席(?)くらいのキャパかな。空席が目立った。
空席の理由は価格にもあるのかな、と思ったりもする。
不景気ですな~。
KUNIO07『文化祭』
KUNIO
こまばアゴラ劇場(東京都)
2010/09/03 (金) ~ 2010/09/06 (月)公演終了
満足度★★★★★
チョー楽しい!!
文化祭は色々あれど、今回ほどにぎにぎしくて楽しかった文化祭はないぞっと!!笑)
総勢35人くらい居たのだろうか??
舞台でワぁあああ!!と脱いで制服に着替えるシーンから金吹雪が舞い散る中、闘魂!する。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
3人の女子高生とピンク犬の着ぐるみが登場し文化祭は始る。生徒らの合唱のシーンでは「この広い大空に~♪」なんて希望と可能性が溢れる歌を歌いながら、屈折して羽が折れてそうなエンジェルメガネ男子が前の女子高校生にセクハラまがいの事をして逆にカツアゲされる。笑
この時のメガネ天使のセリフの間合いが絶妙!
かと思えば、仲良しの男子高校生らが、ホモ疑惑を受けて苛められ不条理にも仲たがいしてしまうシーンや、そのストレスから虐めの連鎖に繋がったりとシビアな面も描写する。
一方で相馬の応援団やらエロチカセブンをバックにプールのシーン、人形劇での告白シーン、不良が織り成す「ダルさ」の場面など、どれもこれも青春の1ページだ。だから、観客は自分のあの頃を振り返って懐かしさと同時に放課後の教室の臭いを思い出す。ああ、青春だったな・・・。などと。
中でも泣けたのは一見ヤンキーな女子高生・トウコと呆けた祖母の物語だ。
そうしてこれらの集大成のように「クラスで文化祭の催し物を決める」描写が実に可笑しい。男子委員長と、女子副委員長のタッグが妙にリアルだ。そして生徒らの態度も。笑)
どうにかこうにか、「演劇をやろうぜ!」なんつーって、ドロシーが大切なものを見つけに行く物語の展開がコメディなのだった!
わー!!祭りだ祭りだ~~。めっさ、楽しい文化祭ーー!!
とろける魚
東京のくも
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2010/09/02 (木) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★
今後も観続けていきたい
色んな人が薦めてくれていた理由が、分かった気がする。
とはいっても、はっきりと理解できた訳ではなく、
肌で味わってみた結果、「ああ、なるほど、こういうことね」と
直感的に身体が学習した感じ。
でもたぶん、この感じ方で間違ってないんじゃないかなとは思う。
ネタバレBOX
登場人物にしても舞台上で行われている会話にしても、
別に特別なものは存在していないのに、何故か記憶に残る、、、
いや、「残らされてしまう」といった方が適切か。
なんとも言語化させにくい、妙な感覚。
こういうもやもや感は初めての体験かも。
舞台上で繰り広げられる場面はベタで説教臭い感じもするし、
そのしつこさが不快に感じる瞬間も結構多かったんだけど、
不思議なことにその不快さが逆に作品の引力を強めているような気がした。
しかも、分かり易く振り切った不快さで押してくるのではなく、
靄がかった景色の向こうから狙われているような
得体の知れない不快さでこちらの感性に攻めてこられるので、
気付いたら向こうのペースに呑み込まれていた。
そのためか、観劇後もしばらくもやもやしっぱなしで、
頭の中の整理がつくまでに相当時間がかかってしまった。
俳優陣については、
言葉、そして空間をうまく自分のものにできている人と
そうでない人の差がだいぶあったようには感じたが、
全体的には決して悪くはなかったと思う。
むしろその俳優一人ひとりのちぐはぐ感が
あの何ともいえない不安定さを生み出していたようにも感じた。
これまでにないような不思議な体験ができたので
ほんと観に行ってよかったなと感じたし、
今後も観続けていきたい団体だなとも思った。
これは自分の勝手な印象なので
実際の創り手の人達がどう考えているのかは分からないのだが、
意図的に観客をネガティブな感情の渦に巻き込ませて
ある種の非日常的な体験を促す作品は結構あるけれども、
ここの作品は、それをこれまでにないアプローチでやっているように感じた。
今後、この人達がどう変化してゆくのか、しかと見届けてゆきたいなと思う。
ただ、こういうじわじわと脳内を侵蝕してくるタイプの芝居は、
個人的には猛烈に消耗させられるので、
観る際のコンディションは気を付けなければなとは思う、、、
徒然なるままに…
川崎インキュベーター
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2010/08/04 (水) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
ふむ
コメディタッチで
最後ほろりと
中盤もうすこし
しまってるほうが
このみ
吐くほどに眠る
ガレキの太鼓
APOCシアター(東京都)
2010/08/19 (木) ~ 2010/08/26 (木)公演終了
どよんと
なる
トーンなのですが
複数の視点
きりかわり
うつろい
のこるもの
ログログ
キリンバズウカ
シアタートラム(東京都)
2010/08/26 (木) ~ 2010/08/29 (日)公演終了
01272125★たくさんのご来場ありがとうございました。★
ソテツトンネル
神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)
2010/08/12 (木) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
うん
忘れられない
まだ残るわだかまり
暗号に関しては
うーーん
とは
おもった
北守の騎士とカルボナードの踊る魔女
青果鹿
テアトルBONBON(東京都)
2010/09/02 (木) ~ 2010/09/06 (月)公演終了
満足度★★★
欲張りすぎて拡散
「グスコーブドリの伝記」に「貝の火」「北守将軍と三人兄弟の医者」といくつかの宮沢作品を盛り込み、2時間の舞台に仕上げた。中だるみもあり、いささか欲張りすぎて拡散した感は否めない。
青果鹿らしいシンプルでも濃密で楽しい作品を期待していたのだが。澤藤さんの作風は好きなので、今後も観続けたいと思う。
ネタバレBOX
冒頭、サーカス団の女たちが歌い踊るマイム・マイムで賑やかに始まる。
女たちは女装した男優で、会場スタッフも彼らが勤めているため、登場に意外性がなくなる。
どうせなら、お練りのように客席からビラを配りながら音楽に乗って登場させ、舞台に上がってから踊らせたほうがよかったのでは、と思った。
サーカス団、騎士、火山研究所と3つのグループがあり、俳優は1人何役も兼ねているが、ブドリ(樋口浩二)とネリ(大竹夕紀)の生き別れの兄妹の物語や、重要なテーマであるブドリの自己犠牲のテーマがすっかりかすんでしまったのが残念。
春に同じ劇場でチョコレートケーキが上演した「サウイフモノニ・・・」という同じグスコーブドリの伝記を題材にした芝居と比較して観た人も多いかもしれない。上演時間もほぼ同じだが、軍配はチョコレートケーキに上げざるを得ない。
ネリとサーカス団長とのハッピーエンドにより、ブドリの悲劇がいっそう分断されてしまっていた。ブドリが北守の騎士となって以降は登場場面がなくなり、火山局長(白石里子)とブドリの友情関係も観ている者に伝わらないので、感動が盛り上がらないままに終わってしまう。盲目のブドリを樋口が好演していただけにもったいない。
ブドリと共に旅を続ける狐のとら子(いまいゆかり)やサーカスの女調教師(遠藤紀子)の存在も中途半端な描がかれ方。村田弘美(万有引力)、今村美乃、渡邊亜希子の悪ガキトリオが面白く、本作でもっともワクワクしたのは、3人が「ギザギザハートの子守唄」を歌う場面だった。村田と渡邊は、ほかの芝居に出ているときと違う一面が見られて嬉しかった。今村は美しいので、ヒロインで観てみたい女優だ。ドランクドラゴンの塚地そっくりな鈴木勇輝のオパール男爵まで女装趣味にする必要はなかったのでは。アングラっぽい森一のサーカス団長も印象に残った。
もっと面白くなりそうな作品なので、大幅に改定していつか再演してほしいと思う。
ピープル・ゲット・レディ【公演写真アップしました!】
Minami Produce
小劇場 楽園(東京都)
2010/09/01 (水) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★★
明晰夢の中…
原典(太宰治「フォスフォレッセンス」)の骨子のみ残したほぼオリジナル。
明晰夢から醒められなくなった女性が往き来する「きのう」と「あした」の世界、という構造は好み。
また、AとBの合間に原典を読んだので、Bの冒頭からニヤリ。
なお、Aバージョンの方が構造的に落ち着きが良いか?
それにしてもここで2演目続けて猫が絡んだ芝居が上演されようとは。
衛星放送に殺意を、
ハイバネカナタ
劇場MOMO(東京都)
2010/09/02 (木) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★
正直つらい
面白くなる感じは、観ていながらずっと感じていたんですが、誰にも何にも感情移入出来きず、物語にものめり込むことも出来ず、結局最後まで消化不良のままでした。
自分の脳みそが原因なのかもしれませんが、テーマがぶれてしまっているような、散在してしまっているような感じがしました。
後、ちょっと長かったですかね。
ピープル・ゲット・レディ【公演写真アップしました!】
Minami Produce
小劇場 楽園(東京都)
2010/09/01 (水) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★★
「Phosphorescence」という花
いったい太宰の「Phosphorescence」をどういじるのだろうか?と興味深々だった。現実と夢想の世界の両方に自分を置いて、その両方で生きてる男が主人公だ。しかし、この舞台では女が主人公である。序盤、宮沢賢治っぽい描写だなー。と思いきや、中盤には夏目の「こころ」も盛り込み、更に終盤は太宰というか、「本当は怖いグリム童話」みたいな世界で締めくくる毒さ加減。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
舞台には猫みたいな「あした」が現われる。だてあずみだ。ここでの主役は洋子なのだが、だてほど雰囲気のある女優は珍しいとも思う。
洋子はあしたときのう、つまり2つの夢を行き来する。ここでの「あした」と「きのう」は洋子の影だ。「あした」という夢の世界では他人が洋子と関わりあう世界。「きのう」は洋子の友人らが登場する世界。2つの世界は時間軸がずれて交差することはなかったが、徐々に二つの夢が近づいて一つになりつつある。
この夢の中で語られる「猫の車掌さん」やら「雲を千切って作るドーナツ」の話は童話的で可愛いらしい。更に猫話は九州で突然消えた田舎町での情景とも絡ませる。これを南が書いたのかと思うとなんやら顔をガン見してしまった。笑
更に物語は洋子の属性にも及び、洋子が男から受けてきた好意と言う気持ちを操ってきたこと。ナオと達也の間を画策したこと。男の気持ちを知りながら小さな棘のあるズルサを積み重ねて生きてきたこと。そういった洋子の手段をこの物語りで咎め後悔させるような舞台は観ようによっては女のずるさの代名詞とも受けとられてしまう。
すると「やっぱり女は怖い。」なんつって意気揚々と男達は語りまるで自分達が正義のようにされてしまうのも違和感を覚えてしまう。童話のもつ残酷性や口承の物語や近代以前の物語というのは、この話に限らずおしなべて残酷なものだが、この物語の洋子が女の持つ特性なんて思われたら、ワタクシ達は生きにくいじゃあないかっ!笑