
木の皿
加藤健一事務所
本多劇場(東京都)
2010/09/08 (水) ~ 2010/09/12 (日)公演終了
満足度★★★★
初演とは違う感慨あり
初演を観たのは何年前だったでしょう?
亡くなった湯浅さんが、老父役でした。
今回は、初演では息子役だった加藤さんが、老父役で、息子は、新井さんが演じられました。
この息子役の新井さんがとても良かった!!
加藤さんの老父は、茶目っ気がありすぎて、そのため、彼の世話に人生を翻弄され、疲れ果てる嫁の苦悩が、あまり客席に伝播しないところがありました。
でも、やはり、この作品自体の投げかける問題提起は、痛切に胸を打ちます。
観ていて、とても辛くなります。
初演では、確か嫁に感情移入して観た記憶がありますが、今回は、木の皿で食事をしなければならない、老父の方に、多大に感情移入して観ている自分に気付きました。
それだけ、加齢を身にしみて感じるこの頃だからでしょうね。

ЖeHopмan【シャハマーチ】 池袋盤
電動夏子安置システム
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2010/09/07 (火) ~ 2010/09/12 (日)公演終了
満足度★★★★
両バージョン観ました
8日M、9日Kバージョン観劇。今回も電夏らしく作りこんだロジカル・コメディで魅せる。両バージョン、ストーリーは同じだが、K、Mそれぞれのチームの視点で描かれる。
こういう芝居は好みも分かれると思う。自分はこの劇団、初見で虜になったので、惚れた弱みってやつかもしれない。
罠を仕掛け、蔭で操り、互いに騙し合い、ある意味とても不愉快な芝居なのだが、この劇団の個性的なメンバー1人1人が好きなのだ。
両バージョン通して渡辺美弥子のトボけた、はじけっぷりが楽しい。
メンバーの澤村、なしおが戻ってくる下北盤も期待したい。

小さな家と五人の紳士(再演)
演劇集団若人
池袋小劇場(東京都)
2010/09/10 (金) ~ 2010/09/12 (日)公演終了
満足度★★★★
すっきり整理
過去に他劇団でこっちが辟易するほど会話の食い違いを強調する別役作品を見たせいか、こちらは意外にあっさり系。最後のたたずまいなど、ほのぼのとすらしていた。
演劇人はこういう作品を上演することで、いろいろ鍛えられていくのでしょうか。もちろん見る側も。

エゴ・サーチ
虚構の劇団
紀伊國屋ホール(東京都)
2010/09/10 (金) ~ 2010/09/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
油に乗ってきた虚構の劇団!
鴻上尚史お得意の一見サスペンスドラマのように展開する素敵なファンタジー。 例によって会場は笑いに包まれながら、同時に大きく感動するというさすがの作り。初日から安心して公演を観ることが出来る。今回ヒロインの小野川晶がまるでコメディエンヌのように、ここまでやるのかというくらい笑わせてくれる。それでもしっかりとヒロインなのだから凄い。小野川晶フアンには見逃せない公演だ。
今回、いつものメンバーがそれぞれ少しずついつもと違う役どころを演じている。それぞれの新しい面ば見れてそれも楽しみ。ともかく面白かった。
虚構の劇団の役者陣がどんどん上手くなっていき、どんどん魅力的になっているところがとてもうれしい。

渡り鳥の信号待ち
世田谷シルク
サンモールスタジオ(東京都)
2010/09/02 (木) ~ 2010/09/07 (火)公演終了
満足度★★★★★
大いに満足
原典にかなりの思い入れのある身としても文句なし…どころかほぼ原典まんまなオープニングから心を鷲掴み状態でがっつり引き込まれる。
また、ココミから牛乳を貰うしおりと、「娘に会いたい」と言うココミに弱点を直撃され、「そっちかぁ!」な結末(「黄泉がえり」の原作と映画の関係を連想)も◎。
いずれにしても原典を知っている身として2倍3倍に楽しむことができて大いに満足。

北守の騎士とカルボナードの踊る魔女
青果鹿
テアトルBONBON(東京都)
2010/09/02 (木) ~ 2010/09/06 (月)公演終了
満足度★★★
予習不足を悔やむ
6月にここで観た某公演と同じく宮沢賢治の「グスコーブドリの伝記」がモチーフながら他の賢治作品2編も絡めて全く異なるアプローチ…と言うより「グスコーブドリ度」が低かったので、チラシなどに記載されていたその2編も予習しておけばもっと楽しめたか、とちょっとだけ後悔。(もちろん楽しめなかったということではない)

逆襲のFOOD CHAIN!
劇団Please Mr.Maverick
北池袋 新生館シアター(東京都)
2010/09/09 (木) ~ 2010/09/12 (日)公演終了
満足度★★★
後味の悪さ
宮沢賢治の「ビヂテリアン大祭」じゃないけれど、「食物連鎖」の「肉食」がテーマ。動物界の弱肉強食という、ふだん、あえて目をつぶって生活している我々にストレートに問いかけてくる諷刺的な作品だった。
選曲が場面によってバラバラな印象。演出が少々泥臭く感じられた。
安易なハッピーエンドにしなかったのは評価したいが、後味は悪かった。
長時間の前回の反省を踏まえ、1時間35分にまとめたという点も評価したい。それでも、権力闘争が長く、途中もたれてしまった。
おかしくもない場面で、最前列で1人で笑っていた客が悪目立ち。出演者の友人のようだが、雰囲気を壊すことに気づかないのだろうか。
照明が落ち、出演者の一礼もなく終わったので、観客もタイミングをはずしたのか拍手がなかった。すぐに出演者が「ありがとうございます」と言って面会に舞台へ出てきたところで、拍手が起きた。どうせなら、舞台上で全員そろって挨拶したほうがよいのでは?

ZOKKYののぞき部屋演劇祭2010
ZOKKY
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/09/10 (金) ~ 2010/09/20 (月)公演終了
満足度★★★★
5分間のワンダー。
ZOKKYの超ラグジュアリーなR&Bナンバー『エロスの解剖』を聴きながら現地へ。当方、ZOKKYは初見です。観劇したのはヌキバカ『ワイルドオタッキー』。
何となく全力でアホをやってるテンションが高い感じの作品なのかなぁなんて想像していたのですが私のこの考え、相当に野暮でした。
『わたしだけがそれをみている』という特別な感覚が、空間に一歩足を踏み入れるとぐわんと身にせまってきて。
美しく色鮮やかに塗りこめられていくとびっきりの嘘や、愛欲にまみれた乞食などに板挟みにされた窮屈な現実が生きるか死ぬかのオセロゲームをしているようで。息をつく間もなくファンタジアに出会うのです。
そしてファンタジアの可能性を追求した超ウルトラ立体構造のフレームワークにもノックアウト。
たった5分、されど5分のワンダーランド。必見です!

音楽劇 ガラスの仮面~二人のヘレン~
彩の国さいたま芸術劇場
シアターBRAVA!(大阪府)
2010/09/02 (木) ~ 2010/09/05 (日)公演終了

エリザベート
東宝
帝国劇場(東京都)
2010/08/09 (月) ~ 2010/10/30 (土)公演終了
満足度★★★★
幹二さん最高!
キャストは
朝海さん、石丸さん、寿さん、田代さん、坂口くん
でした。
完成度は高いと思うのでキャストの問題。
見に行かれる際はキャストを選んだ方がいいかな?
ネタバレに一人ひとりの感想かいてます見てね!

アルマゲどん
散歩道楽
OFF OFFシアター(東京都)
2010/09/09 (木) ~ 2010/09/12 (日)公演終了

小さな家と五人の紳士(再演)
演劇集団若人
池袋小劇場(東京都)
2010/09/10 (金) ~ 2010/09/12 (日)公演終了
満足度★★★★
わかりやすかったです。
不条理な世界に少しづつ引き込むよい作品だったと思う。
小さい家(劇場)のわりに少し芝居が大きく感じ、はじめは違和感があったが、なぜか不思議と別役さんの世界が浮き立ったように思えた。
全員が若いことが逆に作品の説明的な部分を排除せざるを得なくて、台詞がシンプルに届いた感じを受けた。
お芝居と現実の隔たりが、極端に設定でつくられ、しかしそれを台詞によって徐々に解消して行き、納得させられてしまった。
そこがこの芝居の成功と言えるのだろうが、欲を言えばもう少し混乱したかった。
でもまあしかし、わかりやすいのは、良いことだと思う。

FROG~新撰組Jade Keeper~
D'TOT
SPACE107(東京都)
2010/09/08 (水) ~ 2010/09/12 (日)公演終了
満足度★★★
覚悟していたので。
まあこんな感じなんだろうと。
初日でありながら、かなりの盛況ぶり。
ひとえにキャストが良かったからか?
内容は新撰組。特に奇をてらった物語もなく・・・。
イケメンと呼ばれる人達が目の前をただ通り過ぎて行った・・・。
そんな感じです。
もうちょっとキャラが確立されて、よしんば演者がもう一歩
役に踏み込んでいたら・・・。とちょっと残念な部分はありました。
アンドレファンとしては。村田雅和さんが格好良かったので
大満足でした。

飛ぶ劇場『睡稿(すいこう)、銀河鉄道の夜』
NPO法人FPAP
ぽんプラザホール(福岡県)
2010/09/03 (金) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★★
ほんとうのさいわい
プレビュー公演を観ていたけどやっぱり変わっていた。キャストが違うと印象がずいぶん変わる。特にカムパネルラが男性になったのでジョバンニ(女性)との関係がより分かりやすくなったように思った。ジョバンニがどこにでもいるめんどくさい少年として描かれていたのも物語が身近に感じられてよかったと思う。

劇団きららの「星の王子さま」~le petit prince~
NPO法人FPAP
あじびホール(福岡県)
2010/09/04 (土) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
王子さまが愛らしい
びっくりするほど王子さまが愛らしい。以前とキャストが変わっていて、特に飛行士が変わっていたので少し違った印象に。孤独と友情というテーマは変わらず。友達になると何が変わるのか、友達を作ることで何が変わるのか、子どもにも大人にも分かりやすい。

劇団こふく劇場『水をめぐる』『水をめぐる2』
NPO法人FPAP
パピオビールーム・大練習室(福岡県)
2010/09/03 (金) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★★
今回は2
以前1を観たことがあって。今回は時間の都合もあって2のみ。1のほうが「きまりごと」がはっきりしていて、2のほうがポップ。いろんな人と「出会う」ということ、別れ、死、うみという水をめぐっておきる物語。静かなようでとてもドラマチック。心がしっかりと描かれていて感動。

清水那保一人芝居 ~曇天少年/共震少女~
ネリム
スタジオアキラ(東京都)
2010/09/04 (土) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★★
芝居の醍醐味を満喫
主人公の小学生時代・高校生時代のみならず母親・少年役まで瞬時にスイッチして演じ分けるのは芝居の醍醐味の1つだし、また、台詞を口にする前に役が変わったことを観客に悟らせる演技が見事。
ところで「特別席」ではあのシーン、どう見えたんだろう?

ЖeHopмan【シャハマーチ】 池袋盤
電動夏子安置システム
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2010/09/07 (火) ~ 2010/09/12 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しかった~(Mバージョン)
やっぱり楽しかった~!!
ゲームの予習をした方がいいかなって思ったけど、ちゃんとその場で分かります。
楽しめますよ~
もう1パターン見に行こうかな~

FROG~新撰組Jade Keeper~
D'TOT
SPACE107(東京都)
2010/09/08 (水) ~ 2010/09/12 (日)公演終了
満足度★★★
あれ?手直しの方向が??
時田つかさ(鉢嶺杏奈)は修学旅行のさなかに幕末へタイムトリップし山崎烝(植野堀まこと)に出会う。彼は新撰組に入隊していたが諜報部である監察方に配属、密偵の仕事を任務していた。
今回のお話はこの二人にスポットを当て、「新撰組」が終わりを告げるまでの物語。
以下はネタばれBOXにて。。

舞台「メンズ校」
ジョリー・ロジャー
博品館劇場(東京都)
2010/08/05 (木) ~ 2010/08/10 (火)公演終了
満足度★★★★
青春?
マンガの雰囲気そのままに
高校生のドタバタしたおバカな雰囲気が出ていて、
終始笑いっぱなしのとても面白い公演でした。
ただ、原作ファンからすると
少しキャラクターと役者さんの
ズレが気になってしまいました。