『まばたき』
ポムカンパニー
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/08/25 (水) ~ 2010/08/29 (日)公演終了
満足度★★
観てきました。
みせかた、まとまっていたと思います。
演出的に魅力的なところもありました。
でも、感動はしなかった。心は動かされませんでした。
☆御来場ありがとうございました☆ サマータイム、グッドバイ
ガラス玉遊戯
「劇」小劇場(東京都)
2010/09/14 (火) ~ 2010/09/19 (日)公演終了
満足度★★★★
南の島の大人達
大人達それぞれが、抱える問題や現実、立場が違えば、悩みも、目指すものも違うのは当然で、意外なことが、その人を支えたり・・・又、大人を目指す若者たちも、それぞれ。。。
ネタバレBOX
ゲストハウスの窓から差し込む朝日、夕日と、とても雰囲気があり、素敵でした。
ウクレレとハワイアンが、明るさと、どこか物悲しさを秘めていて、それが、人生でもあるかの如くで、味わい深かったです。
佐紀子が、10年経営してたゲストハウスは、亡き夫への想いより、意地が強かったのは、ちょっと、空しいけど・・・、十年頑張れば、周りの協力や理解も得られる証も描かれていて、良かったです。
避暑に訪れた人びと
東京演劇アンサンブル
ブレヒトの芝居小屋(東京都)
2010/09/11 (土) ~ 2010/09/20 (月)公演終了
満足度★★★★
とにもかくにも本が最高
しかし、オーリガとサーシャの棒読みセリフに次いで、一部のキャストに噛みや演技力の低さが目立ち、この劇団のキャスト不足を想像してしまう。チェーホフ劇といえばワタクシの中では「東京ノーヴイ・レパートリーシアター」の右に出るものは今のところ、ないのではないかと思っている。それだけに今回の「東京アンサンブル」との比較を楽しみにしていたのだが、この二つの劇団の差はキャストの実力にあるとしみじみ思う。
上演時間3時間20分だったが時間の長さはさして気にならず、最初から最後まで途切れることなく集中出来た。たぶん、それは脚本のせい。笑)
どちらかというとチェーホフの色濃い作品。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
劇場に入るとそこは深い森をイメージした舞台セット。生い茂る葉の合間から木漏れ日のように射す陽射しを描写するような直線の照明。そこは荘厳あらたかな静まり返った鬱蒼とした場所。そんな静かな美しい場所に富裕層といわれる人達がバカンスにやってくる。弁護士のバーソフが大きい別荘を借り、建築技師のスースロフが小さい別荘を借りる。しかしこの二つの夫婦仲はあまり宜しくない。
彼らは何日もの間、ただただ暇をもてあましてはおしゃべりに高じ酒を飲み食事をし、嘆き愚痴をこぼしため息をついてるだけで何もしようとしないのであった。そんな中、暇を持て余した男女は既婚者だということを忘れたかのように、あちこちで愛を囁きあい、この別荘が密かな愛の巣になりつつあった。
以前からこんな生活に疑問を抱いていたヴァルヴァーラ(弁護士の妻)は女医のマーリヤの誰もが真実を知ることを求めるという原則的な考えを持って毅然とした態度に魅かれ感化されていくも、そんなマーリヤの考えと態度は、バーソフやシャリーモフ、スースロフ、リューミンらを苛立たせた挙句、「女という生き物は動物に近い。我々男が女を一から教育しなくては駄目だ。」とのたまう。
それを聞いたヴァルヴァーラは夫・バーソフの元を離れ社会貢献の為に学校を設立するというスースロフの叔父であるドッペンプンクトらと共に自立への道に旅立つのだった。残された男3人の「いったい何がヴァルヴァーラを怒らせたのか?」と不思議に思い、理解出来ないという態度が滑稽だった。
何もしようとしないで時間を無駄に浪費している生き方に異議を唱え、願望や理想に沿うように生きなければならないといったヴァルヴァーラの主張は、世の中をうまく渡り歩いて来て挫折も知らない無自覚で無関心な夫・バーソフに響くはずもなく、男女間の感覚の格差の描写がお見事な不条理劇だった。
ヴァルヴァーラを演じた桑原睦の演技力は絶賛するほどでひじょうに素晴らしかった。加えてバーソフの松下重人、シャリーモフの公家義徳が全体を引っ張っていた。セリフは少なかったものの、別荘番役の竹口範顕、三瓶裕史の演技が絶妙で彼らの吐くセリフが言いえて妙でもあった。笑
忘却曲線
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2010/09/06 (月) ~ 2010/09/12 (日)公演終了
満足度★★★★
よかった
俳優さんたちの演技もお話も、とても丁寧な感じ。
すべてに答えがあるのではなく、観る人が想像できる感じもよかった。
それぞれに悩みを抱えた大人たち・・・。
未来への希望を感じさせた終わり方は素敵でした。
【ご来場ありがとうございました】みんなのへや/無縁バター【全ステージPPT実施】
アガリスクエンターテイメント
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/09/14 (火) ~ 2010/09/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
舞台装置が無いのは制約ではない
簡素な舞台が逆に観客の想像力を掻き立てる。
作りこまれた舞台装置は逆に観客の想像力を制限してしまい、
作品の可能性を奪う恐れすらあるのだと気がついた。
ZOKKYののぞき部屋演劇祭2010
ZOKKY
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/09/10 (金) ~ 2010/09/20 (月)公演終了
満足度★★★★
勢いのある混沌
「ワイルドオタッキー」。ヌキバカという団体名(?)が、最後に当意即妙の面白さ。
真下かおるさんのライトなアホっぽさが、引きもせず乗り遅れもしないちょうどいいリズムを作ってて、5分間にエピソードが上手く入り組んでいる。ネタの肝は誰でも思いつきそうな駄洒落に近いノリながら、それを見事に仕立てあげた演出が楽しい。
司会がかなり狭いもどかしさをウマク使ってる感もなかなか。
ZOKKYののぞき部屋演劇祭2010
ZOKKY
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/09/10 (金) ~ 2010/09/20 (月)公演終了
満足度★★★★
5分のメイド
5 minutes maid というタイトルが、思い返せばなかなか味がある。きわめてシンプルなネタながら、見せ方のシチュエーションで贅沢で濃い演出に仕上げているところが、他にはないであろう味わい。ご主人様の、それ以前とそれ以後の物語が浮き彫りになるようで、5分で尽きない余韻が面白い。
現代能楽集 チェーホフ
燐光群
あうるすぽっと(東京都)
2010/09/13 (月) ~ 2010/09/20 (月)公演終了
満足度★★★★
とても幻想的なチェーホフ劇
かもめ、ワーニャ伯父さん、桜の園、三人姉妹というチェーホフの四大戯曲を、それぞれ違ったテイストで坂手流に加工し、さらにそれを現代能にするという試み。二時間半の上演時間だが、長いとは感じない。途中になんとしゃれたダンスシーンまであり、たっぷり楽しめた。
オムニバスのようにそれぞれが独立した作品でもあり、全体として幽玄な世界を醸し出している。中山マリが相変わらずうまい。あの細い体からどうしてあんないい声が出てくるのだろう。
解散(仮) 【公演終わりました。ご来場ありがとうございました!】
PP1
スンダランドカフェ(東京都)
2010/09/01 (水) ~ 2010/09/11 (土)公演終了
満足度★★★
あれこれツボを付かれまくり
アテ書きゆえそれぞれのキャラが前面に出ている上に、落ちぶれたアイドルの「あるある」的なものも満載で、twitterも出てくるので、あれこれツボを付かれまくり。
もちろんこの会場をそのまま舞台として取り込んでいるので臨場感もあり、有線(という設定だが当然選曲したもの)から流れる曲も15年前のアイドルユニット「パイナップルパッション」(=PP)の同期の曲ということで懐かしく、PPの曲として使われるものがまた当時のアウドルグループ丸出しなのは極めつけ。ちなみにオリジナルではなく実在したあるユニットの曲とのこと。
ということで約45分の上演時間が瞬く間に過ぎる。
亀の気配
ナイロン100℃
サンモールスタジオ(東京都)
2010/09/15 (水) ~ 2010/09/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
キャンセル待ちで観れました
予約し、当日払いにしたつもりがリストになかった(後で調べると振込み扱いであったのにに振り込んでいなかった)がキャンセル待ちで何とか見ることができました。
本作は男版と女版の2つ芝居を合体したということで、2つの芝居を観ることが出来たとラッキーな感じです。
役者さんも初日でありましたが。呼吸も合っていました。脚本、演出は喜安浩平さん、これが実によかった。2時間半くらい(スタートがおくれたのでもう少し短いかも)の長さであったが、スピーディーであり、次の展開が読めず、でどう展開するのかを期待しながら見ることができました。
若手公演という事とですが力のある役者さんが揃っていました。満足です
【ご来場ありがとうございました】みんなのへや/無縁バター【全ステージPPT実施】
アガリスクエンターテイメント
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/09/14 (火) ~ 2010/09/19 (日)公演終了
満足度★★★★
実験的な面白さ
それぞれ1作品でも題材的にはじゅうぶん成立するものなので、2作品というのは観客にとってはおトクといえる半面、時間的な制約もあり、もったいない提供のしかたもいえる。今回は会場の特徴を生かした実験的な試みで、本公演とはまた違った楽しさがありました。よって、作品の完成度というより、番外企画としての視点で、評価させていただきました。
冨坂友さんは、シチュコメを手がける劇団の中でも、私が最も期待する若手作家のおひとり。まだお若いのにセンスは抜群で、肩肘張ることなくシチュコメの王道を行く姿勢に注目しています。かなり自信はお持ちなのだろうが、悪い意味での頑固さはなく、「観客にどう見せるか」に腐心されているのに好感が持てる。
将来が本当に楽しみです。
ネタバレBOX
「みんなのへや」
当日パンフに、シチュエーションコメディについて、「確かに、広い舞台でしっかりした具象のセットが組まれていれば感心するけれど、それではこの表現が“持てる者”の表現になってしまう。金持ちのコメディになってしまう」ということが書かれていて、すごく共感した。実は、この夏、あかぺら倶楽部さんのシチュエーション・コメディを観劇して満足できたものの、舞台美術の豪華さに、このパンフに書かれていることと同じことを思ったので。
昔、東京サンシャインボーイズの芝居を新宿のシアタートップスで観たとき、衣裳にもセットにも全然お金をかけていないのに、シチュコメとしては非常に精度の高いものを作っていて楽しめ、ああいう面白さをまた味わってみたいなーと思っていた矢先、文字通りシチュエーションコメディのスケルトンを見せてくれたこの企画にとても感心した。
部屋もスケルトンになっていたが、会場の関係からか、玄関が非常に狭いのに比して、お風呂とトイレが広いなーと感じ、もう少し玄関の間口を広くとってもよいし、役者も動きやすいかな、と(まあ、こういうマンションも実在しますが)。
ベッド脇の窓がベランダの設定のようだがちょっとわかりにくい。確かにストーカーの女性が下から登ってきたような仕草を見せたり、「靴が落ちてた」という大家さんの台詞があるものの、そういう表現の問題ではなく、女性が登れるくらいの高さのフロアなら、なぜ、登場人物が脱出を試みるときに玄関にばかり固執するのか、靴を持ってベランダから逃げないのかということが気になった。賢一(千代原徳昭)がベランダに降りる場面もありましたが。
また、クローゼットやトイレ、風呂場での会話の声が大きいということも他の方同様、自分も感じました。
アフタートークの説明によれば、このスケルトン芝居では、役作り以前の素の俳優を見せようという趣向もあったそうですが、携帯電話で出演していない役の俳優と話す場面、相手の俳優も携帯電話を持って奥に立っていたが、声を出さず、口を動かすくらいの仕草はしてもよかったかと思いました。
泥棒の矢吹ジャンプが、ふだんファルスシアターで本格的シチュコメを演じているだけに、こういう実験的な芝居で観られたのが一味違い、嬉しかった。
登場人物のなかでは泥棒が一番犯罪性が濃い人物なのに、弱い立場に追い込まれるのが可笑しかった。ストーカーの大久保千晴も、自分勝手ではちゃめちゃになっていくストーカーをキュートに演じていて印象に残る。
優子の邸木ユカが大真面目に演じていてリアル感を出していた。この後、海賊ハイジャックに出演するというので注目したい。
「無縁バター」
「無縁バター」という題名が目をひく。お菓子やパン作りに欠かせない「無塩バター」を買う機会が多いもので、無塩と無縁をひっかけたこのタイトルに妙に感心してしまった。有名童話に出てくる虎さながら、たった4日間にあとかたもなく死体が溶けてしまったという設定が凄い。大学の考古学の実習授業で発掘作業をしていたとき、「甕に入れて土葬する」という島の出身者が、甕の中で遺体はドロドロに溶けて最後は水になるのだと話していたことを思い出してしまった。
コメディというよりサスペンスタッチで、「真の孤独とは」に迫り、なかなか凝ったシュールなお話。債権回収業者の岩尾(望月雅行)が圧倒的な存在感でひきつける。大家さん役は「みんなのへや」と共通で、宮原知子が演じ、終盤の登場で、一見、荒唐無稽に思えるこのお芝居にリアリティーを与えていた。清掃業者の1人を演じる浅越岳人に若いときの小倉久寛を髣髴とさせる可笑しみがあり、シチュコメ劇団にはこういう劇団員が必要だと感じている次第。
ラストは有名映画のパロディーのようだが、題名は知っていても映画のストーリーを知らない自分には咄嗟に意味が飲み込めなかった。オチは、誰にでもわかるものが望ましい。
*パンフの出演者の今後の予定欄が「みらいのへや」という見取り図に書かれていたのが、心憎い。
【ご来場ありがとうございました】みんなのへや/無縁バター【全ステージPPT実施】
アガリスクエンターテイメント
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/09/14 (火) ~ 2010/09/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
単なる2本立て以上の、うまい組み合わせ
コメディの2本立て。
2本とも観客の引っ張り方がうまく、とにかく笑わせてもらった。
コメディとしてのスピード感や、ストーリーの組み立て方には、センスさえ感じた。
ネタバレBOX
『みんなのへや』
定石どおりとも言えるような、「そこで出会ってはイケナイ人たちが、1つの場所で鉢合わせして、右往左往する」というシチュエーションコメディ。
登場人物たちが、次々部屋に現れてくることから、さらに混乱していく様がうまい。そして、おきまりとも言える。勘違いの連続が気持ちいい。
互いに浮気をしているカップルにストーカーの女性などが絡んでいくのだが、無理のある展開になっていきつつも、ギリギリのところで、完全なウソにならないところの、ストーリーが面白い。
ただし、押し入れに隠れている体の人物たちや、お風呂場などで、そこにいてはならない人物と会話すると言う設定のときの声が、あまりにも大きすぎて「いくらなんでも部屋の中に聞こえるだろ」とツッコミをいれたくなるほどだった。
会場があのサイズならば、もっと声を落としても聞こえるので、そうしたほうがよかったのではないかと思う(あるいは声を潜めた雰囲気の芝居で)。
『無縁バター』
同じマンションの一室の設定ながら、こちらは、がらりと雰囲気が変わる。
孤独死というテーマから、やや重めで、ブラックな展開になっていくかと思いきや、次々に繰り出されるワザには、思わず笑ってしまう。
2重3重にワナが仕掛けられているのだ。
観客は、台詞のやり取りから、アレコレと想像しながら、その物語に乗っていく。例えば、幼女誘拐的な話の展開は、「どうせネコか何かなんだろう」と思いつつ見ていたら、それをうまい具合に裏切ってくれたりした。
そして、単なる人情話にしないあたりがうまいと思った。
We are not aloneからの、MIB的なラストは、まったく想像がつかなかった。これって、自分たちだけで清掃したいと強く言うぐらいで、しつこく伏線を入れないことの成功だと思う(逆に不動産屋と名乗る男が、清掃を見届けたいと言い張るところが、その設定と対になっているのがうまいのだ)。
それにつけても、『無縁バター』というタイトルは、よくよく考えるとかなりグロい(笑)。部屋で染みになっていたし。
この2本の組み合わせ自体がなかなか巧みだと思う。
同じように、人が一部屋に集まっていても、かたや、いろんな人とかかわっていることが明らかになっていくことでの、ドタバタであり、もう片方は、孤独な者同士が出会い死んでいったことにより、人が引き寄せられるという物語。
つまり、単に、短編のコメディを2本やりました、というわけではない。きちんと意味のある2本立てだったと思う。深読みすればいろんなメッセージが出てくるのだ。
いずれにしても、コメディとしての、「笑いの疾走感」が感じられ、十分に笑わせてもらった。
エゴ・サーチ
虚構の劇団
紀伊國屋ホール(東京都)
2010/09/10 (金) ~ 2010/09/19 (日)公演終了
満足度★★★★
ストーリーの収束が巧み
笑いをまぶしつつ、観客を飽きさせない演出は、やはりうまい。
役者たちは若々しく、その勢いに溢れていた。
ネタバレBOX
いくつかのストーリーが並列し、それが1本に収束していくのだろう、ということは、観客の誰もが予測しているはずだが、それを「気持ち上回る展開」にしていく様は「さすがっ!」と声が出るほど。
特に、小説の主人公だったはずの女性が、その著者の前に現れるところにそれを感じた。
女性が現れる、その前提に、ガシュマルの木の妖精が出てくるという「作り話」的な部分があるので、女性の登場は、小説からキャラクターが現実に染み出してきたのだと、観客は受け取るのだが、実はそうではなく、それを逆手にとるあたりは巧みだ。そして、その女性が結局何であったのか、のあたりまでの展開もうまい。
全編、各エピソードにそんな仕掛けがあり、そこに細かい伏線が張ってありつつ、それを細かく拾っていくのは見事。
インターネットについては、特別、新しい視点はないものの、物語への取り入れ方や、twitter、mixi、2ch、youtube、 Ustreamなどにも軽く触れていくセンスもいい。
役者は、全体的に若々しく、元気が溢れていた、というより、溢れすぎていて、一本調子になりがちだったような気もする。
ただ、その初々しさはとてもいい。
演出は、観客を飽きさせない術をよく知っているだけに、折り返しのところで、無理矢理のダンスを入れたり、客席の通路を役者が通ったり、客いじりがあったりと、まったく飽きさせることはなかった(少々ベタな感じもあるが・笑)。
そして、いいタイミングで笑いも入る。
当パンに挟み込まれていた鴻上さん手書きのコピーのようなプリントの内容は、センチメンタリズムに溢れていて、舞台でのイメージをちょっとだけ、さらにプラスした。
リリーの方程式
9-States
OFF OFFシアター(東京都)
2010/09/15 (水) ~ 2010/09/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
構成力が光る作品。
飛び出てくるようなキャラクターのような役者が舞台を引っかきますのですが、最終的には一つの物語に繋がる物語になっている事に最後にビックリしました。久々に面白い舞台でした。
るつぼ
スケアクロウズ
萬劇場(東京都)
2010/09/15 (水) ~ 2010/09/22 (水)公演終了
満足度★★★
熱演が・・・
素晴らしかったと思います。
本日(昨夜)初演で公演はまだまだ続きますので、以下ネタバレBOXにて。
ネタバレBOX
17世紀末マサチューセッツが舞台。
メイフラワーによる入植から半世紀、当時の敬虔なクリスチャン村社会の雰囲気が、よく描かれていたと思います。
当時の神政政治によって裁かれるシーンは、現代の自分達からすると理解し難い場面も多々あり、どうしてそんなことが罪になるのかと、少しフラストレーションを感じることも。
魔女狩りと言うのがこの作品の一つのキーワード。
フライヤーを読むと、作者は「戦時中の非国民」、現代メディアでの「パッシング」という言葉にもなぞらえているようですが、確かに世の中のトレンド、風評を操作して一つの方向に持っていく現象に関しては、現代にもはびこる事象があるんだろうなと、少し怖い印象も受けました。
お芝居を観る一つの楽しみに舞台セットや衣装がありますが、簡潔なセットながら、終始セピア色に抑えた色彩の演出で、厳粛な雰囲気がよく出ていたと思います。
ジョージ・ワシントンやトーマス・ジェファーソンが出てきそうな衣装もとてもGood。
良い雰囲気を醸し出していたと思います。
一方、音楽を余り多用せず、冒頭の導入部分、エンディングも照明だけで表現していましたが、作品のイメージがあるので、余りにぎにぎしくする必要はないとも思いますが、サウンドの面からはやはり少し寂しい気もしました。
自分が過去感動した作品、脳裏に蘇るシーンは例外なく音楽も素晴らしかったので、その点では少し物足りなく感じました。
原作がある作品なのでやむを得ないとも思いますが、個人的な見解ですが、終始堅い雰囲気で、もう少し緊張と緩和のようなシーン、笑いを誘発するシーンがあっても良かったかな、とも思います。
全編、緊迫した感じで絶叫するシーンも多く、少し息が詰まりそうな印象も。
あと、休憩を挟んで3時間40分という上演時間は、やはり少し長いかな。
ずっと緊張を強いられるようなシーンが多かったので、もう少し遊びの部分があっても良かったかな、と思います。
全編どの役者さんも熱演が素晴らしく、とても引き締まった良い作品でした。
今後の皆様のご活躍を、心よりお祈りしております。
PRESENT あ・げ・る
ももいろぞうさん
劇場HOPE(東京都)
2010/09/11 (土) ~ 2010/09/21 (火)公演終了
満足度★★★★★
不思議な世界
初めはストーリーを追うのに必死でしたが、だんだん引き込まれていきました。独特な世界が良かったです。なんだか映画「アメリ」を思い出しました。単純に自分の好みです。
劇団こふく劇場『水をめぐる』『水をめぐる2』
NPO法人FPAP
パピオビールーム・大練習室(福岡県)
2010/09/03 (金) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★★
なるほど
なんかちょっと切ない感じになりました。
劇団きららの「星の王子さま」~le petit prince~
NPO法人FPAP
あじびホール(福岡県)
2010/09/04 (土) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★
んー
舞台装置が、どれをとってもそれぞれオブジェとして成り立つほどの完成度。これ欲しいと思うものがいっぱいだった。
より分かりやすく、の為の前説だったのかもしれませんが、「解説」的なものは後説にしてもらえればなーと思いました。
飛ぶ劇場『睡稿(すいこう)、銀河鉄道の夜』
NPO法人FPAP
ぽんプラザホール(福岡県)
2010/09/03 (金) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
すばらしかった。
ずっと気にはなっていましたが、見れる機会がなく、今回初めて飛ぶ劇場のお芝居を見ました。
期待以上のものを見せつけられた思いでした。
観客参加型にはちょっと抵抗がありますが、それも、いい感じに楽しめました。
歌や踊り、音楽、客いじりなど、盛りだくさんだったのに、途中集中力が途切れることなく、ぐんぐん引き込まれて行きました。
大きな満足感で劇場を後にできました。
夏の夜の夢
NPO法人FPAP
ぽんプラザホール(福岡県)
2010/08/27 (金) ~ 2010/09/01 (水)公演終了