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視点 vol.1 Re:TRANS(MU×ミナモザ×鵺的) 満員御礼、審査発表をblogにて公開しました!

視点 vol.1 Re:TRANS(MU×ミナモザ×鵺的) 満員御礼、審査発表をblogにて公開しました!

視点

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/09/21 (火) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい企画
全体的に満足だった。やはり好みは『クィアK』(鵺的)。言葉とはうらはらな心理の真髄が素晴らしい。インパクトでは以前から患者の肋骨を折っていたと思われる精神科のドクターの狂気を描いた『スプリー』(ミナモザ)が抜群の出来。臨死体験で感じた光なんか本当はないと言い切る『無い光』(MU)がちょっと解りづらかった。たぶん感覚が違うのかとも思った次第。
短編なので展開が速い分、飽きることなく楽しめる。

劇団秋葉 第1章

劇団秋葉 第1章

劇団秋葉~GEKIAKI~

DRESS AKIBA HALL(東京都)

2010/09/22 (水) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★

面白いと感じるものの・・・
面白いと感じるものの、この4人を集めたにしては物足りなさもあり。

ネタバレBOX

今回はコロさん演じる「零奈」が劇団を立ち上げ、それの劇団員募集のオーディションに集まってきた3人とのやり取りを経て「劇団秋葉」が立ち上がる物語といったところかな。
第1章とついてる事から、今後「劇団秋葉」が劇中内での旗揚げ公演(もしかしたら実際に公演したりして)に向かって劇団内でのやり取り的なものを描いて行くのかな?
(HP上では、さまざまなメディアを使ってとの事なので、どの部分を今回と同じように公演的な感じで見せるかわかりませんが)

劇団としての成長を見せたいのかなと何となくはやりたい事はわかりますが、ただ出演者4人ともある程度の演技力があるため、下手くそ・素人的に見せようとしても、純粋な素人としては見えず、演技がある上の素人にしか見えないし、感じられないので、ちょっと設定ミスとも思われる。
まあ後は、どれだけ短い間隔でその後を見せるかにもよってくるが・・・

あ、最前列と2列目は、エチュードの選択カードを選ばされるかもです。

しかし新良エツ子さん、初日だったからかサービスしすぎ(笑)
UFOcm

UFOcm

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2010/08/25 (水) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★★★

あひるワールドは健在
久しぶりにあひるを観ましたが、あひるワールドは健在でした。
面白かったです。
ただ、初演に比べ舞台が少し広くなったからか、ゆったりした雰囲気が少し薄まってる感じは受けましたが。

カノン

カノン

アシカツ(明日カツ丼!企画)

萬劇場(東京都)

2010/08/25 (水) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★★

者陣の動きなどはよかったが
うーん、役者は好演していると感じるものの、どうもその好演が伝わってこない。
したがって、物語の中にどうも引き込まれない。
約90分の上演時間との事でしたが、悪い方向に長く感じてしまった。
舞台セットや役者陣の動きはよかったのですが・・・

総司恋歌

総司恋歌

OSK日本歌劇団

ABCホール (大阪府)

2010/09/17 (金) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★★

あくまでも爽やかな総司であった。
高世麻央の沖田総司、あくまでも爽やかで、美しかった。
桐生麻耶の土方歳三は、「鬼」の副長ではない普段の優しい歳さんだった。

先斗町の芸妓さん、舞妓さんのおどりは素晴らしかった~。


ただ、新撰組ファンの目から見ると物足りないし、無茶な話だしで、マイナス1です。

砂と兵隊/Sables & Soldats

砂と兵隊/Sables & Soldats

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/10/06 (水)公演終了

満足度★★★

みた

いろいろ含みのある戯曲に思った。
「東京ノート」では物理的な距離があったものを、こちらではすぐそばに置いて並行させている。美術館と不毛地帯という違いはあっても、視点に大きな開きはない。このあたり、とても好き。

ただ、役者の芝居の感触に開きがあって、その違和感がずっと続いた。
寓話を寓話として演じるのか、現実として演じるのかの違いのようなものがあった。不条理劇の場合、そうしたものがずっと浮き彫りになる気がした。

また、明らかに笑いを狙って書かれたような場面があまり面白くなかった。
ほかの劇団で見てみたいと思った。印象もかなり違ってくると思う。
げらげら笑わせることを主眼に置いていないにしても、残念だった。

あるいは青年団の芝居であるという先入観で、こちらがつい構えて見てしまったからかも知れない。

ネタバレBOX

終盤に繰り返される物語は、砂時計をひっくり返されたような感覚だった。
人は砂粒ひとつに等しくて、今日カレーを食べ明日すき焼きを食べようと、その逆であっても、結局行き着くところは変わらないと言われているような。
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視点

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/09/21 (火) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

短編は素敵
ハセガワ作品は短編慣れしてるなぁと思わせる、うまさが頭ひとつでている。でも木村キリコの必死顔も素敵。

視点 vol.1 Re:TRANS(MU×ミナモザ×鵺的) 満員御礼、審査発表をblogにて公開しました!

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視点

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/09/21 (火) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

新しい合同公演。中身は傑作揃い。
最初はタイトルと副題と団体名の多さから正確に理解していなかったが、「視点」というコンペティションシリーズの、「Re:TRANS」がテーマの興行とのこと。
合同公演といっても、劇作をする1ユニットが主催者になり、投票も行い賞を設けるコンペティション形式、ということでどういうものになるのか気になっていた。もしや新しい公演形態の走りになるのではないか、という期待も含めて。
公演の形態としての是非は、結果発表を含めてなので追いながら見守り、勉強させてもらおうと思うが、こと内容に関しては初日から紛れもなく傑作揃いだった。

狙ってなのか偶然なのか不明だが、共通で扱われるモチーフである「心の傷」だけでなく、ミナモザ→鵺的→MUという順番含めて、非常に統一感のあるイベントで、見る際のテンションにも合っていて心地よかった。

ネタバレBOX

ミナモザ『スプリー』は、翻弄される主人公(男)はもとより、愛しすぎるがゆえに屈折した表現をしてしまう女医の狂気が良い感じにデフォルメされていて、軽妙なやり取りが一つのコメディとしてすごく面白かった。
だが、前半が一気にコント寄りのコミュニケーションに振り切れた結果、終盤の男が「罪」と「赦し」の語りに入る瞬間の違和感・段差のようなものが気になってしまった。一瞬そういうギャグなのか?と疑ってしまう感もあった。
余談だが、昨年上演された際にチラシで衝撃を受けたものの観られず気になっていた『エモーショナルレイバー』の再演の仮チラシを見て「エモーショナルレイバー」の意味を知り、俄然興味が沸いた。このテーマを、この設定で、この会話で見せてくれるなら、と期待が高まる。

MU『無い光』は、いろいろな物を実名出してディスるし、平気でシャブ吸うし、終盤はスピリチュアルなものを否定して切って捨てる結論に至りながらも、やはり最終的に作品を貫くのはハセガワアユム氏のヒューマニズムであり優しさ。
「『光』なんて無い」と言い切る後藤(ライター)のスタンスや、その姿から描かれる「人と人の関係性こそが希望である」という結論が嬉しいし安心できる。
また、後藤が、自分の作品(記事)でもって愛しい人物の個人的な問題を救おうとする姿勢は、あまりに甘く・恥ずかしく・臭いながらも、創作者なら誰もが夢見る希望だったりするので、そこを惜しげもなく出してくるところが心憎い。
以前、MUに対する劇評で「やはり僕はMUの演技スタイルは、描こうとしているものの実直さに対してコミカル過ぎると言うか、親切過ぎる印象を抱いている」(DULL-COLORED POPの谷賢一氏)というものを見て、自分も「うん、たしかにそれはそうかも」と思っていたが、今回は切実なテーマとコミカルなやり取りが「甘いけど憧れちゃう優しい結論」によって結実しているように見えて、MUのスタイルの意味がハッキリと伝わった。こういうことだったんですね。
なので、もちろんMUの全作品を見ているわけではないが、自分の観たMU作品では最も好きだった。
確かに3作品のトリに位置しているし、休憩も挟むし、前2作品を受けて~のような脚本ではあるものの、それを差っ引いても一つの短編作品として素敵だった。自分は1位に(なるっぽく)投票した。
そして、非常に僭越で勝手ながらも「パンクな姿勢」と「人への優しさ」という両面こそ、劇場でお話させて頂いても文章を読んでも感じる、まさにハセガワアユム氏の姿そのものじゃないか、とも思ってしまった。

投票の仕方について少し言わせてもらうと、劇団ごとに投票する欄で、各劇団に三項目の中で一つずつ丸をつけるというのが選びづらかった。三部門についてそれぞれ劇団名を書かせるスタイルの方が選び易いし勝負っぽくなるのでは、と思った。
筋肉伝説-マッスルレジェンド-

筋肉伝説-マッスルレジェンド-

オフィスひらめ&中村JAPANドラマティックカンパニー

小島アートプラザ・講堂(台東デザイナーズビレッジ)(東京都)

2010/09/18 (土) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★

第1回したまち演劇祭in台東
第1回したまち演劇祭in台東 参加作品 。
中村JAPANドラマティックカンパニー得意の
アクロバット系レヴュー形式の観客参加型ミュージカル観劇。

したまち演劇祭用のアレンジが楽しい。

演出家中村龍史さんが台東区出身でしかもこの会場から
歩いて10分少々のところに生家があったとのこと。

会場の小島アートプラザ・講堂(台東デザイナーズビレッジ) 。
元は小学校。造作はそのままの状態。
普段は日本初のファッション関連デザイナーのための
創業支援施設だそうだ。

ネタバレBOX

同じく台東区出身の羽賀佳代が台東区の歌を。
観客の半分は台東区のお客さまらしく、皆、口ずさんでいた。

講堂(体育館)のフラットなところにパイプ椅子なので
少し観にくい部分もあった。
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ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/09/21 (火) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★

いいイベントだと思う!
15分とか短い作品だとなかなか見に行く気にならないんですが、これだけ濃いー内容だったら満足でした!各団体とも見たかった劇団さんだったし、きちんとセレクトされてる感じもあってこれはすごくいい企画ですね!
僕はMUが一番好みでした。ルデコのMUは毎回すごく面白い!
キャスティング、衣裳、何より台詞が抜群によかった。

ネタバレBOX

「今からそいつ殴りに行こうぜ」「ドナーカードすら流行ってない」「恋バナ」のパンチラインは最高でした。
視点 vol.1 Re:TRANS(MU×ミナモザ×鵺的) 満員御礼、審査発表をblogにて公開しました!

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ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/09/21 (火) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

展開の妙、3作品とも素晴らしい!
3作品とも最後の展開、特に立場が逆転するところなどが素晴らしかったと思います。

さあ、どの作品が最初に再演されることになるのでしょうか!?

ところで、始まってすぐにお客さんの一人が体調を崩して退出されたため一時中断しました。俳優さんはそのまま動かずに待機していましたが、結局冒頭から再開することになりました。退出された人には申し訳ないのですが、主催者側の丁寧な配慮に感謝するとともに、珍しい体験をすることができました。

ネタバレBOX

『スプリー』(ミナモザ)
骨折で入院した患者の肋骨を折ろうとする女医の話。胸の圧迫感で気付いた患者と女医の攻防があり、担当医の登場で徐々に真相が明らかになっていきます。

医師不足の昨今、激務によるストレスが原因かと思えばそうではなく、担当医に振られたのが原因で、意識のない患者が病院に運ばれたときに女医の手を振り払ったというのが対象者に選ばれた要因と分かり、あまりに理不尽で下世話な話に笑ってしまいます。

しかし、最後に、バイク事故で女子高生を死なせてしまったことを患者が告白すると話は一変します。肋骨を折られることにも意味があり、罪滅ぼしの一つとして受け入れると話すと、女医の気持ちは急に萎えてしまいます。

さらに、患者が自分の痛みはあなたの痛み、あなたの痛みは自分の痛みなどとカッコいいことを言うと、それじゃあ私の痛みだと言って女医は患者の肋骨を折るところで終了。

物事には全て道理があり、理不尽なことは何もないという哲学的で滑稽なオチに満足しました。

『クィアK』(鵺的)
男が客の男に、部屋にいる女性を奴隷として扱えと傲慢な態度を示します。女性は男たちからの命令に従順に従います。

しかしその後、20年来ゲイとして生きていた男がこの女性を好きになっていたこと、男のアイデンティティも揺らいでいることが明らかになると、立場が一変し、客と思われた実は男娼から見放されてしまいます。最後は女性からも自分に傾いた心を見透かされ、いいように扱われるという話。

没落貴族のような、落語の「らくだ」のような逆転劇でした。

奴隷、実は結構男をたぶらかした女性を演じた鵺的の看板女優宮嶋美子さんの熱演が光っていました。

『無い光』(MU)
雑誌のライターが交通事故で臨死体験した同級生のイラストレーターに取材をしています。イラストレーターの女性は光が見えたことなどを話して帰りましたが、その後にライターは彼女の遺書を発見します。利き腕が使えなくなった彼女は自殺を考えているようで、戻ってきた彼女を説得しますが、光の中に進んで行くので怖くないと言い、隙をみて飛び降り自殺を図ります。

そこでライターは、中学生のときに錠剤を飲み過ぎて同じく臨死体験をしていたのですが、それが単なる事故ではなく、同級生だった彼女に振られたと思い腹いせに自殺を図ったのが真相だと告白し、自殺のときには光が見えないことを話し、次回、最終回の記事にそのことを載せるので自殺はせめて記事を読んでからにしてくれと頼み、女性も涙ながらに思い止まるという話。

総括しますと、最初の2本は普遍的に通用する話で、最後の1本は少し前提を置いた話でした。

コンペティションに参加するとすれば、私的には、ある人間の立場が根底から覆ってしまう『クィアK』(鵺的)に一票を投じます。
表に出ろいっ!

表に出ろいっ!

NODA・MAP

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2010/09/05 (日) ~ 2010/09/28 (火)公演終了

満足度★★★★

観客を席巻するだけではなく・・・
ハイテンションな前半の勢いを失うことなく、
物語のコアにあるものをしっかりと見せきる。

野田芝居の奥深さに
歌舞伎の手法や、いまどきの役者の底力が絡み合い、
揮発しない感触をしっかりと残した
舞台が築き上げられていました。

ネタバレBOX

色彩豊かな舞台、
まずは大看板2人の役者のお芝居が映えます。
のっけから、
ハイテンションでぐいぐいと押してくる感じに
観客がペースを握られてしまう。

観る側がとまどう暇もなく、
舞台上の世界に巻き込まれてしまう感じ。
単純な夫婦喧嘩の構図が
べたというか、分かりやすくて、
それゆえに場内の沸き方も屈折せずにまっすぐどんとくる。
それぞれの嗜好のちょいとした後ろめたさと
どっぷりとはまった感じが
秀逸なお芝居の中に違和感なく生きる。

野田秀樹・中村勘三郎それぞれが
互いの芝居の手法に
足を踏み入れるようなところがあって、
それが、芝居のグルーブ感をしっかりと育てていきます。
歌舞伎的というか見えをきるような間が、
舞台自体の厚みになって物語を膨らませていく。
勘三郎はもちろんのこと野田の表情や動きの外連には
歌舞伎役者的な技量がうまく編み込まれていて。
一方で切り返しの台詞のトーンの変化や
畳みかけるような台詞のつなぎでは
野田秀樹のリズムが舞台に貫いていきます。
双方のお芝居が重なるような二人の階段落ちは絶品。
腹の探り合いから次第に全面戦争へと展開していく
キャラクターの攻守の切り替えが
見る側を文句なしにわくわくさせる。

その下地があるから、
娘役が加わってからの広がりも半端ではない。
私が観たのは黒木華の回でしたが、
二人が作った黒木のスペースが
彼女自身の切れでどんどんと押し広げられていく感じが
たまらない。
単に自分を舞台に押し込むだけでなく
すっと引いて二人の台役者を招き入れるような
黒木のお芝居の質感に瞠目。
野田や勘三郎の手練が引き出しているとはいえ、
黒木のお芝居の骨太さにも目を見張る。

三人の秀逸なお芝居から
攻守のバリエーションはさらに広がり
デフォルメされた家族の質感が
不思議なリアリティを内包して醸成されて・・・。

その密度とボリューム感があるから、
ザ・キャラクターの外伝のようなニュアンスを持った
後半のエピソードががっつりと効くのです。
ザ・キャラクターがその構造に取り込まれた人間たちの話なら
この話はその構造に取り込まれえなかった人々の姿。

その表裏には、
互いに形こそ違え、
繋がれるに至った人間の
愚かにも思える構造と
必然があって・・・。

もし、ザ・キャラクターを観ていなければ
終演時に少し違った印象を持ったかもしれません。
しかし、観た以上は
あの、祈りにゆだねるしかない、、
逃げたり立ち退くすべを失った人間の性と
絡めての印象になってしまう。

だからといって
前半の舞台の楽しさが減じられるわけでもなく
たっぷりと満たされた終演ではあったのですが、
単に笑い転げてそれで終わりというわけではない、
あわせて心に行き場のない感覚がたたずむような
お芝居でありました。

☆☆★★★◎◎△
砂と兵隊/Sables & Soldats

砂と兵隊/Sables & Soldats

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/10/06 (水)公演終了

満足度★★★★

越えては現れる砂丘の連続
上演時間約100分。ただただ行軍する兵隊の姿は人類そのものか。非日常の中でほろりとするシーンがオアシスのよう。会場が暑かったためか、後半に時間の長さを感じてしまった。マスクは使わなかった。

ネタバレBOX

流れ解散のような終わり方、好きです。
淑女冥利

淑女冥利

多少婦人

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/09/22 (水) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★

二人の作演の対比が面白い
4つのオムニバスからなる作品だが、ふたりの作家の作品を交互に見せてくれる作り。

スタートの第一話がとても衝撃的な作品でこういう劇団なのかとちょっと心配したが、後の三作品は楽しめた。

特に私は第四話目が好みだった。大黒役の遠藤夏子と、その友人役の市野々はる果が雰囲気があって素敵だった。

セイム・タイム

セイム・タイム

劇団ヨロタミ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2010/09/22 (水) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

感想書こうにも…
何か言ったら即ネタバレ!?って芝居ですね。

ネタバレBOX

広いファミレスで同時に起きたことを、3卓のテーブルだけを使って、テーブルの位置設定を変え、時間を逆回しし構成したという内容。しかもそれが劇中劇になっているという、サーカスのような作り。そして芝居的遊び心満載のサービス精神。ただ、構成が複雑な分、ストーリーをわかりやすくしようとしたためか、劇中劇の内容が単純すぎた印象でした。一通り構成がわかったあとは、本来面白みを感じさせる場所であるべき繰り返しがあるたびに、むしろ退屈さが増すような気がしたのが残念。またラストの説明的な芝居がなくても、十分に内容はわかったし、ない方がむしろキレのいい芝居になったと思うのは素人考えでしょうか? いずれも、丁寧さが、むしろアダになってしまったような惜しさを感じました。
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視点

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/09/21 (火) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★

好企画
見応え充分。
観客投票型コンペというのも思いのほか楽しい。
是非続けて欲しい企画だ。鵺的が想像以上に異彩を放っていた。
コンペなので各賞はネタバレへ。

ネタバレBOX

ミナモザ
サイコな始まりからいつのまにやらラブコメ(?)へ。
テンポのいい会話が楽しい。オチはもうひとつ。
鵺的
これはR15指定だね。
席を立つ女性がでるかと思った。
鵺的は一筋縄ではいかないなぁ。
MU
仕上がりきっちり。
役者のアンサンブルも良かった。
作品賞:鵺的
主演男優賞:今里真
主演女優賞:金沢涼恵
助演男優賞:平山寛人
助演女優賞:宮嶋美子
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ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/09/21 (火) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

これを観ないなんて勿体ない!!
3劇団による短編3部作。ひとつのテーマから分離し、それぞれの劇団がそれぞれの色を出して見事に表現している。この企画は今後も是非継続して頂きたい!それ程、完成度が高い。演劇を観たことなく尻込みしている人がいるのであれば、これを観ればいろんな劇団があるということを理解出来るであろう。一歩踏み出すには持って来いの企画。まずは先入観を持たずに気軽に観て欲しい。深く理解したいと思ったらもう一度観ればいいだけのことだ。約1週間に渡るこの企画。シルバーウィークも重なっているので、ふらっと足を向けてみてはどうだろうか。

ネタバレBOX

私は本質的な事を語るのにはいつも少し時間が掛かります。初日は勢い重視で観ていたので、正直言ってテンポが良いところが中心になって心に残りました。その点だけで言えば、「MU」のテンポは最高。「ミナモザ」も短編であのテンポを放り込んできた点はスゴイ。今までにないものを見せてもらった。「鵺的」はテンポは目立たなかったものの、本質を突っ込めば面白い内容。総合評価など出来る程数もこなしていないし、表現も貧困ですが、千秋楽を観たうえで個人的な感想をどこかにログとして残したいと思います。
ブックショップ

ブックショップ

有限会社バスタ

サンケイホールブリーゼ(大阪府)

2010/09/21 (火) ~ 2010/09/22 (水)公演終了

満足度★★★★

泣けました
この舞台の見所は、絶対に美術、演出です

ネタバレBOX

この舞台の見所は、絶対に美術、演出です

セットに使われている、大きな肖像画があるのですが

そこにキャストが入りこんで、絵が動くんです

ハリーポッターの映画で、学校の宿舎?の壁の絵が突然、実写化して動くでしょ

ああいう感じだと思ってもらえれば良いです

ハリーポッターはCGだけど、これは生の舞台

まるで手品を見ているようで、ビックリして、舞台にグイグイ引き込まれました



そして、セットで使われている、ドアの使い方のうまい事

このドアはキャスターつきで、移動できるようになっているのですが

このドアを舞台の中央や右へ動かす事で、本屋さんの外と中の様子を上手に演出しています




話はラブストーリーなのですが、コメディ色が強いのかな?って思っていましたが

そうでもなく、最後の主人公の告白~ラストまでは泣きっぱなしでした

うまくいって良かった

ハッピーエンドで、ほのぼのとして、あぁ良かったの涙が止まらなかったです


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視点

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/09/21 (火) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

ある視点
☆は企画自体への評価ということで。公演の位置づけがはっきり自覚的だったので、予め観方を準備できたのがよかった。もちろんただ観るだけでも楽しいけれども、せっかく『トランス』との関係を示してるのだから、なるほどふむふむと考えながら観るのがやっぱり面白い。
今回の公演は「トランス」と「スタンダード」というキィが具体的でかつ解釈の幅が広かったのがいい方向に働いていたように思う。『トランス』のどの面を切りとり返答として提示するのか、三者三様の視点が楽しめた。
逆に三者三様の視点でそれぞれ良さがあっために、多元的な評価基準を採用しないと単純でつまらない気もするので、結果発表ってどういう感じになるんだろ?とか思ったりも。
例えば様々な場所で上演されうるスタンダードなバランス感覚は『無い光』が一番ではなかったかと思うが、2010年の立場からの『トランス』への返答を最も抉って表現していたのは『クィアK』ではないかと。ちなみに自分の一番の好みは『クィアK』。
またあとでネタばれに書く予定なのでとりあえずこれで。

ネタバレBOX

舞台とは関係ないけど体調不良で途中で退室した女の人大丈夫だったのかな・・・
今度はオセロ

今度はオセロ

演劇集団アーバンフォレスト

シアターサンモール(東京都)

2010/09/20 (月) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

シェイクスピアは宝の山
シェイクスピア主要作品を“劇中コメディ”にしてしまう趣向が
とても面白い。
何でもありのごちゃまぜ感が、
しっかり観客を楽しませる方に向いている演出にも好感。
アドリブ風な部分は、もう少しコンパクトでも良いかも。

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