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私が一粒の米であったら

私が一粒の米であったら

世田谷パブリックシアター

生活工房ワークショップルーム(三軒茶屋駅前キャロットタワー4階)(東京都)

2010/09/15 (水) ~ 2010/09/22 (水)公演終了

満足度★★★★

統計数値が一目瞭然
米一粒を1人の人間として各種統計を米粒の「山」で見せる展示、各国の人口密度や人口、難民や被災者の数などが文字通り「一目瞭然」。
単に数字を並べただけではピンと来ない数値も、こうして視覚的に表現されると「そんなに違うんだ」とかアッサリのみこめる。
また、山の形に工夫があったり(有明スタジアムでの某アーティストのコンサートの入場者数はスタジアムの形+入場口に向かう人々の列になっているとか)関連項目がユーモラスだったりなのも楽しい。

淑女冥利

淑女冥利

多少婦人

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/09/22 (水) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★

面目躍如、ひと皮剥けた感じ
私は渡辺裕之、酒井雅史、2人の作・演出家の作品を大学生時代から観てきた。作風のまったく異なる2人が旗揚げした「多少婦人」の第1回公演を観たとき、大学のときの作品とはかなり違っていて、「なるほど、こういうものがやりたいのか。これなら大人の観客も楽しめそうだな」と感じて、今日まで観続けてきた。
2人の作・演出家の短編作品をオムニバス形式で並列上演するこの劇団のスタイル、短所が勝つと、時に中途半端な印象も感じられ、昨年の前回公演には私は心苦しくもかなり辛い点をつけて奮起を促した。そして今回の公演で現時点で最大限持てる力を発揮し、立派に“面目躍如”を果たしたと思う。
今回は劇団カラーが鮮明で、自分の好みには合わない作品も含まれていたが、作品的には完成度が高く、ここ2年くらい感じていた“隔靴掻痒感”が見事に払拭され、観終わってスッキリした。
当日会場に来ていた若い女性が題名の漢字、「淑女」も「冥利」も読めなかったらしく、隣の男性に訊いていた。「レディ」という単語は知ってても、「淑女」なんて言葉は耳慣れないのだろう。そもそも半裸に近い格好で往来を闊歩する最近のギャルは「淑女」のイメージとは程遠いもんなぁ(笑)。彼女は読みを教わったのち、「ねぇ、しゅくじょってどういう意味?みょうりって何のこと?意味、わからないよ」と言っていた。
そう、「淑女冥利」とは、はたして何なんでしょう?(笑)
スタッフワークについてはどの劇団にもお願いしてるのですが、雨の日は取り違え予防のため、ぜひ傘札を発行してほしいと思います。

ネタバレBOX

登場人物の女性たちはコーラスのサークルに所属しているらしい、というところからこのオムニバスは始まる。
各編の詳細については既に述べているかたがおられるので、感想のみに絞らせていただく。

「減らす女」

渡辺はロジカル・コメディのようなゲーム的作品が得意。大学の先輩劇団である電夏の竹田哲士とも共通するが、電夏がコントに比重を置くのに対し、よりシリアスで心理的で論理性が強いのが特色。
冒頭の本作は不条理劇ホラーといった趣で、4作中でも異彩を放つ。表現を巡って賛否の分かれる作品だとは思う。
グロテスクでリアルな残酷表現がどこまで観客に許容されるか、という問題も含んでいる(私個人的はこういう表現の作品は大変苦手、好きではない)。
最初にこのショッキングな作品を持ってきたことは、渡辺にとっては一種、賭けでもあったと思う。インパクトは抜群で、その勇気と決断を評価したい。
黒服が酒井の頭を何度もパシッと叩く場面、笑いが起こっていたが、表現的にはいただけないと思った。
石井千里の怪演が強く印象づけられた。こういう役をやらせたら格段にハマる女優だ。石井の夫役、ヨロレイヒー♪に不条理劇の不気味さがある。

「あなた好みの。」

ありえない極端な状況の職場なのだが、どこの職場でも内包していそうな問題を描いている酒井の視点がいい。
同期の秘書・山本しずかを先輩みたいに扱うみかんのヤンキー風金髪秘書。こんな秘書、いるわけない!から笑える(笑)。みかんの新たな一面が伺えた。一見しとやかでノーマルな山本のハズレっぷりも楽しい。社長の息子の芝田遼がよかった。筑田大介(社長)や酒井(課長)は見た目平凡そうでおかしな人物が巧い。

「増やす女」

冒頭の「減らす女」と表裏一体、内容が対になっている。
まるで艶笑コントのような場面が続くこの物語の裏では血も凍るようなドラマが展開しているのだと思ってこれを観ると、また違った味わい方ができるわけだ。
セックスレスの主婦を演じる國枝陽子がチャーミング。青☆組での客演経験が生きたのではないかと思う。渡辺イチ押しの明大が生んだイケメン俳優尾崎健太郎が、瑛太のような雰囲気を醸し出す。ご難続きの夫役、芝田も前の役とは違う面白さを見せた。筑田のマーラーに彼の持ち味がよく出た。

「いま、ついに私の番。」

本心をなかなか言えず、何とか本来の自分らしく振る舞おうともがく女性の葛藤を描く。遠藤夏子にピッタリとはまった佳作。
前回公演までの酒井の作品は言いたいことはわかるのだが、観客にとって消化不良気味の点があったが、本作ではその殻を破った感がある。
ヒロインの女友達を演じる市野々はる果が好演。こういう色がついていない役は彼女が演じなければ「ただの平凡な友人役」で終わってしまうところだ。男性ファンが多い市野々だが、今回つくづくいい女優だなぁと思った。

コーラスの場面もきっちり聴かせるところがよかった。
唯一の心残りは、劇団創設メンバーで演技派女優の阿部恭子が今回裏方に回り、出演していなかったことだ。この劇団にはもう一人、最近は制作に専念している中川由紀子という超個性派女優もいるのだが・・・(笑)。
ともあれ、池袋演劇祭に参加し、シアターグリーンで上演するだけの価値のある作品に仕上げた全員の努力に拍手を贈りたい。
レストランじゃないっ!!!【終了いたしました。ご来場ありがとうございました!!!】

レストランじゃないっ!!!【終了いたしました。ご来場ありがとうございました!!!】

コメディユニット磯川家

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

嫌になります。
普段笑い慣れていないせいで、というか爆笑なんて日常生活でするわけないので、どうしても笑う時におかしくなってしまいます。

ホント、自分が嫌いになる位に爆笑しました。

ネタバレBOX

最初っから最後まで笑いっ放しでした。

熟練の整体師が絶妙に体のツボを押してくるように笑いのツボを押されっ放しでした。

どうすれば笑えるのかをわかっていますよね。とにかくそこらじゅう手当たり次第に笑いの種をまいている感じですが、その全てが芽を出してました。

土砂降りの日で、靴下だってなんだってびそびそでしたが、そんな全てを忘れさせてくれました。

上演前に壁に投影されていた磯川家のマークや、上演後に同じく投影されていた見送りの言葉、上演前の注意の案内で笑わせてくれたり・・・細かいところまでこだわっているなと、これぞエンターテイメントだなと、なんだかそう思いました。

素晴らしかったです。
このユニットすごいです。
歌えロレッタ愛のために!

歌えロレッタ愛のために!

秘密結社ブランコ

ART THEATER かもめ座(東京都)

2010/09/22 (水) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★

まったく合わなかった
前回の評価が良かったので期待していたのだけれど、ワタクシは決して面白いと思わなかった。前の方の評価をみると良いようなので、好みの問題なのかも。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

壁から手ヘビが出てきた時には正直いって「をを~!!やってくれるんじゃないのくぁ!?」なんつって期待に胸膨らましちゃったんだけれど、その次の展開がだらだらと、とにかく生ヌルイ。爆笑する箇所もあまりなく、クスっという箇所は全体で3か所くらいだった。

ワタクシが芝居を見る時、キャストが可愛いとか、エロいとか、そういったレベルで演劇を評価していない。総合的なレベルから判断させてもらうと、決して友人には進められないし、ましてや舞台を初めて観る方には言語道断な舞台だった。
【公式ブログにて結果発表中!】何にも知らないわけではない

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パセリス

OFF OFFシアター(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/09/27 (月)公演終了

満足度★★★★

ほー、そういうことですか!?
開演前から女子6人が「オブザービングルーム」でおしゃべりしているので、早めに行かれた方がいいかも。

ネタバレBOX

客席は女子がいる部屋をコの字型に囲むように配置され、開演前から女子6人が中央でおしゃべりしていました。

指示を与える主催者が仲間割れを起こさせようと意地悪な質問をしたり、色々仕掛けてくることを理解した上でゲームに参加したはずなのに、始まってすぐに古河さんに対して他の全員が疑心暗鬼になりました。

参加したのがばらばらに集まった女性ではなく、女子仲良しグループ6人だったということが逆に、裏切られた気分や仲間はずれ感を強く感じるのかもしれませんが、如何にも早すぎるように感じました。

指示通りでなく、可愛くない子はいないなどと回答しようと言う落合さんには、何かそういうひねくれた奴っているなあと思い、その後もあまりにもしつこいので、すぐ目の前にいることもあって、分かって参加しているんだろ!いい加減にしろと本当に文句を付けたくなってしまいました、フーッ。

最後にピストルが出てきたときには、相武紗季さんが出演したPiper 『THE LEFT STUFF』(2010年4月、本多劇場)を思い出しました。

ゲームで試されているのは部屋の中にいる6人ではなく、客席の我々ではないか?、「撃つのはやめろーっ」って言わなければいけないのかなと思いましたが、あのときは誓約書書いたけど今回は書いてないし…と思い、思い止まりました。

最後の展開にも驚きました。引っ張るなぁー。ま、私は一度も指示が与えられていなかった大出さんかなということで…。

ところで、舞台の一番端にあたる部屋の外枠に足を引っ掛けて観ていたお客さんがいました。客席と舞台が近いので少しは理解しますが、舞台に足を載せるのはホント失礼だろ!!と思いました。コの字型のため他の方向からは良く見えます。見たくなくても見えてしまうので、こちらの気分も悪くなってしまいました。劇団係員の人もそんな失敬なやつにはぜひ注意してください!
レストランじゃないっ!!!【終了いたしました。ご来場ありがとうございました!!!】

レストランじゃないっ!!!【終了いたしました。ご来場ありがとうございました!!!】

コメディユニット磯川家

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★

なんで関西弁じゃないの?
客演の俳優さんたちがいたせいかもしれないけど、観客にもかなりの数の関西方面人がいたようだし、東京の人間も昔ほど関西弁に拒絶反応を示すわけではなくなったので、関西弁バージョンの日を設けるとかしたら、おもしろいかも。あるいは従業員同士は関西弁で、部外者が入ったときは思いっきりこてこての標準語にするとかすると、めりはりがつけられるのでは?全体としてはかなり完成度の高いコメディになってました。イズミさん役の方、貴重な人材なので大事にしてください。東京の劇団ではコメディでもなかなかああいう人はいません。

テノヒラサイズの人生大車輪

テノヒラサイズの人生大車輪

テノヒラサイズ

池袋小劇場(東京都)

2010/09/22 (水) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★

よく出来ている
関西系では尼崎ロマンポルノで失敗しているが、本作はよく出来ている。
脚本がしっかりしていて、それをうまく演出、濃い時間をすごすことが出来た。
役者さんも皆それぞれ個性的で、話が絡み合って結末を迎えるわけであるが、一つ一つのストーリーがまた面白い。観てよかった。

ネタバレBOX

観客に小さな子供さんが見に来ていたが(関係者か)、最後までおとなしく観ていて(観てもわからんと思うが)観劇に差しさわりがなかった。騒がれるかなと思ったが静かで助かった。
レストランじゃないっ!!!【終了いたしました。ご来場ありがとうございました!!!】

レストランじゃないっ!!!【終了いたしました。ご来場ありがとうございました!!!】

コメディユニット磯川家

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

心置きなく楽しめました
登場する人物郡が、明るい個性に溢れる方々で。
漫画的ながらも、妙に納得のできる話になっていました。
話は王道パターンの、閉店がかかった日々の業務・・。
なのですが、危機感無く。
さまざまなトラブルや人間関係が、笑いを引き起こしつつ。
キチンと収束したトコロは、安心し・納得して笑えました。
充分に楽しませていただきました。

ネタバレBOX

これで、渋い天の声での突っ込みやナレーションが入れば。
「王様のレストラン」(昔TVドラマであったさぁ)のパロディにもなりえたかも。

またまた、何か事件が起きたみたいだぞ!
みたいな終わらせ方も良く似ていたし。

楽しい人物郡と状況が、よーく考えられた上。
芝居になった部分が、その一部分というトコロがなんとなく判ります。

しかし、売り上げ1.2倍にしろと言われつつ。
何もしないで、いつも通りにマンガ週刊誌読んでる店長は、
ちと行動が無さ過ぎたのではなかろうか?

トイレ詰まらせた雑誌の理由とか、
暴走したシェフの引き起こした行動の結果で、
ライバル店が閉鎖されるトコロなど。
一つ一つの行動の結果が上手に繋がって、
次の展開気になって、暗転すらもどかしい感じがしましたね。

アクシデントや連続する事件・出番などのタイミングが惜しかったり。
やはりナレーション(または主人公のつぶやき天の声)等無いのが
残念な感じですが、十分に笑わしてもらったので、星1つオマケです。

登場人物、どれも棄てがたい魅力の方々が多かったですが。
最後の舞台挨拶時にも、並ばずマイペースに食事とっていた
和泉さんが一番ですかね(^^)。

舞台のセットも良く出来ていて。
劇団のシンボルイラストを影絵で投影してたり。
前説で非常時の誘導まで、しっかり伝えたゆとり・余裕のある。
上手な運びも大変感銘受けました。

楽しさ・暖かさの伝わって来た、楽しい時間を有難うございました。
ワイルドターキー

ワイルドターキー

ゲキバカ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

すごい
ものすごく演劇なのにものすごく演劇を超えていました。かっこよすぎ!!

ネタバレBOX

野田さんが!!
椿姫

椿姫

公益財団法人日本舞台芸術振興会

NHKホール(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/09/22 (水)公演終了

満足度★★★★★

最高の幸せ:代役でアンナ・ネトレプコ!!
世界中のオペラファンに自慢したい夜でした。
当日の会場でのキャスト発表で見たアンナ・ネトレプコの名前!!
度重なるキャスト降板の知らせの上、良い公演情報があまり入ってこなかったので、正直、期待してなかった中でのサプライズ。
素晴らしかったです。とても幸せな時間を過ごしました。
ネトレプコのヴィオレッタは、他の誰かと比較するものではなく、
ただそこに、命果てるまで本物のヴィオレッタが存在していました。



【転送記事】
英国ロイヤル・オペラの18年ぶりの日本ツアーも、明日最終日を迎えます。
今回の「椿姫」においては、大変残念ながらアンジェラ・ゲオルギューが愛娘の手術に立ち会うことを余儀なくされ降板せざるを得なくなってしまいました。彼女の降板の意志はたいへん固く、それからすぐに私たちは代役探しに奔走いたしました。そしてエルモネラ・ヤオを確保することできました。ところが、彼女は初日と3日目の公演で、突発性のアレルギーによる音声障害によって、第1幕のみで降板するハプニングに見舞われました。両公演にお越しいただいた皆さまには、このような予期せぬ事態になりましたことを、心よりお詫びしたいと思います。

 当初、ロイヤル・オペラとしてはゲオルギューの降板をうけて、あらゆる可能性を考え、アンナ・ネトレプコを含め、さまざまな歌手にあたりました。当然、ネトレプコは今回「マノン」に出演していますので、全公演には出演できません。しかし、通常中2日休んで出演しているところを、「マノン」の最終公演を無事歌い終えた後に調子がよければ、(中1日しかなくても)「椿姫」最終公演のみ歌えるかもしれないとのことでした。ですから、我々も最終決定を今まで待たなくてはなりませんでした。

 ロイヤル・オペラとしては、二度にわたるエルモネラ・ヤオの途中降板をうけ、再びネトレプコに打診しておりましたところ、ネトレプコから明日のヴィオレッタを歌うという確認をもらいましたので、ここに皆さまにお知らせしたいと思います。

 ネトレプコはすでに2年前ロンドンにおいて、このリチャード・エア演出の「椿姫」に出演し、大成功を収めています。
 日本の観客の皆さまのご理解をお願い申し上げます。明日の英国ロイヤル・オペラの日本公演の最終公演をお楽しみいただければ幸いです。

英国ロイヤル・オペラハウス
オペラ・ディレクター 
エレイン・パドモワ

底抜けカンガルー

底抜けカンガルー

ぬいぐるみハンター

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/09/27 (月)公演終了

満足度★★★★

エエーッ、まさか!
ムフフな突拍子もないオチがあって。そして何よりも、あらすじがありました!!

ネタバレBOX

湖のほとり、貸しボート屋でロープに繋がれたパンツ姿の女性、上も軽装。何でって、ぬいぐるみハンターだから。人間なのか、何かを擬人化したものなのか分かりません。

一方、湖には自らを保安官と名乗るホームレスが最近出現、カンガルーも出没するらしい。

女性は誘拐されて8年間、実行犯グループにとらわれていたのでした。実行犯グループは身代金も取らず黒幕からの振込金によって生活していて、ひたすら逃走用の穴を掘り続けていました。

黒幕である女は、この間アルバイトを三つも掛け持ちしてお金を工面していたのが実情で、すっかり疲れ果ててしまい、もう身代金を諦めて人質を解放して、この件を終らせようと考え一芝居打つ…。

最終的に、実行犯グループは保安官と一緒に抜け穴を通って逃走。保安官は本当に保安官だったんだ!カンガルーも本当にそこらへんにいたんだ!カンガルーのいる国まで逃げるんだー!スゲーッ!!

ところで、真の黒幕はこのとらわれていた女性で、身寄りのない少女時代に食べ物を得るため、金持ちの子供と偽って誘拐されるように仕向けたということでした。こうして食いつないできたけど、少女も大人になったのでそろそろ潮時かと。

そして、一芝居に関わった男は女性の兄で、久方振りの御対面で大団円。

ところで女性のパンツですが、芝居が進むにつれ、上に上がるというか、食い込むというか、おしりのぷりんぷりんが目立ってきましたが、これもぬいぐるみハンターゆえでしょうか!?



ストロベリー

ストロベリー

国分寺大人倶楽部

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/09/27 (月)公演終了

満足度★★★

雨のなか
満席!女優さんがみんなかわいい。お洋服も。夏の終わりにうってつけ。気楽にみれる。ブランキーをひさびさに聴いた。イエモンも流れていた。二度ほど個人的に泣いてしまった。もうちょっとみじかくできると思う。

ネタバレBOX

全員ゲイというのは作品にあったとてもよい見せ方だったと思う。男女の恋愛でおこりがちな結婚や妊娠や性の非対称性がもりこまれることなく、ただただひたすらに恋愛の、出会って口説いて抱いて抱かれて喧嘩して別れてに終始できた。ゲイゆえのパートナーを求める切実さはもっと描かれていいような気もしたけど、ゲイそのものを描きたいわけじゃないのだろうからいいのかなあ・・・?あとはまぁ男どうしの純愛だからやはり笑いがくすくすと。ただ「ホモ」だから「おかしい」ってのは、しかたないんだけど、個人的にはちょっとなあとも。女どうしだと笑いはおきないんだよね。それも現象として興味深い。しかし作家はあたまいい人なんだろうなあと感じた。うん。見せ方がうまい。
「黒塚マクベス」【ご来場ありがとうございました!!】

「黒塚マクベス」【ご来場ありがとうございました!!】

劇団アニマル王子

ブディストホール(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかったです♪
初めから魔女サンの迫力には圧倒されて見てました。
それに眞久部サンの年齢を重ねていく姿や、客席の横からすべてがお芝居の中に入ってるのが、ビックリしましたけど面白かったです。
皆さんの活舌の良さ、声の通りの良さが後ろの席にいても聞きやすかったです。また次も期待してます。

柔らかいモザイクの街

柔らかいモザイクの街

サラダボール

アトリエ春風舎(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/10/06 (水)公演終了

満足度★★★

モザイクとは?
輝ききれずに、消えたもの達が、記憶の断片の中で、蘇る感じがしました。作家 黒川陽子さんと、演出家 西村和宏さんのアフタートークが、ありました。

ネタバレBOX

老人ホームにいる、早織80歳が、口にする言葉は、記憶の断片。13歳、23歳、53歳の思い出だが、どちらかと言うと、空しい感が。。。。歌謡曲やダンスが散りばめられていたから、そんなに、重くは感じなかったのが、救い。足踏みが、効果音の役目をはたしていたのは、印象的でしたが、歌謡曲は、早織の時代と重ならないし、永過ぎる感が、。。。

バックスクリーンに映される影や、シャボン玉は、美しく、記憶の断片と重なり、モザイクを思わされた。

魅力的な役者さんばかりだが、早織役の鈴木智香子さんは、特に良いと思った。

アフタートークで、人生は満たされる事もあるが、満たされない事も多くある。それは、今と言う時代感でも、あるし、今後も、あまり期待できないという、空気感を出したかったという話が、でましたが、だからこそ、希望の欠片が見たかったと、私は思ってしまいました。



ストロベリー

ストロベリー

国分寺大人倶楽部

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/09/27 (月)公演終了

満足度★★★

そう正当な夏の青春物語
ちょっとずれてはいるけどね。望月梅舟坂倉とうれしいラインナップだし

レストランじゃないっ!!!【終了いたしました。ご来場ありがとうございました!!!】

レストランじゃないっ!!!【終了いたしました。ご来場ありがとうございました!!!】

コメディユニット磯川家

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★

サービス精神満点の芝居!
ともかく舞台上で役者達が楽しんでいるところが素敵だ。もちろん、きちんと計算しながら演じているのだろうが、役者の一人一人が輝いてみえる。

今回客演陣で、見知った顔を何人か見つけたが、ホームグランドでは見せない表情を磯川家では見せてくれた。それがみんな素敵なのだ。

誰でも楽しめる作品。お奨めだ。

劇団秋葉 第1章

劇団秋葉 第1章

劇団秋葉~GEKIAKI~

DRESS AKIBA HALL(東京都)

2010/09/22 (水) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★

打倒下北!
第1章と、うたっているのでプロローグ的な感じかな。右手さんがおバカキャラを好演。新良さんいろんな意味で楽しめる。

ネタバレBOX

零奈の劇団員募集に、かなり個性的でやや訳有り3人が集まり結成するまでを描く。途中、観客を巻き込みエチュード1分アドリブ的な遊びを交え面白く進行。最後はアイドル(充分通用すると思うけど?)なみに歌とダンスで終わる。第2章は在るのか?
ストロベリー

ストロベリー

国分寺大人倶楽部

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/09/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

超正統派直球ラブサマー
18歳以上の人全員が観に行けばいいと思う。むしろ18歳以下が大人の階段登っちゃえばいいと思う。20円だし。『男女7人夏物語』と聞いて鼻で笑ってしまう人にこそすすめたい。
軸はストレートな恋愛劇で手段は変化球というズラし感覚がビビットに異化効果として現れている。イメージとしては『大きく振りかぶって』の主人公三橋の「まっすぐ」みたいな球種かなと。
あと10分は短く出来そう。
日時限定の、30分で書き上げたというおまけ公演のいい加減さといったらなくて爆笑。
ポロリもあるよ。

ネタバレBOX

昨日観た鵺的の『クィアK』よりもかなり健康的な、セクシュアルマイノリティのあたりまえさがほほえましい。舞台を観たほとんどがこれが変化球であるという意識が実感として分らなくなる時があと10年もすれば来そうな気もする日本という脅威。すばらしい。
ワイルドターキー

ワイルドターキー

ゲキバカ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★

役者のレベルの高さ。
が、この団体の7割くらいを占めるのではないだろうか。あと3割は演出の面白さ。残念ながら、本・・・というか、会話があまり面白くない。どうも派手なシーン以外は退屈だなぁと思ってしまうところがあり。アドリブ満載なのかスタッフさんに上映時間を聞いたら「1時間20分です」とのことだったが、実際は2時間を優に越えていた。どういう計算で出した上演時間なのだろうか。

視点 vol.1 Re:TRANS(MU×ミナモザ×鵺的) 満員御礼、審査発表をblogにて公開しました!

視点 vol.1 Re:TRANS(MU×ミナモザ×鵺的) 満員御礼、審査発表をblogにて公開しました!

視点

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/09/21 (火) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★

カジュアルに対バン形式で
3劇団の短編が観れる対バン形式の公演。こう言うのって演劇じゃあんまりないから、もっとやった方がいい。目当ての劇団以外の作品に触れられて、新規の観客獲得出来て公演費用も折半出来るし、演劇界隈が活性化するんじゃないかな。

僕は普段は音楽や映画やゲームやアニメに興味がある人間で、今年に入ってから10年ぶりくらいに色々演劇を見るようになったんだけど、未だに演劇は「出会い」の機会が少ないと思う。ちゃんとしたレコメンドをする媒体がほとんどないため、人気の火の付け方が未だ口コミだけだし。その口コミすら凄いニッチな部分だけでぐるぐる回ってるスノッブな印象。

だからこう言う対バン形式は見る側としては、色々な出会いがあるから嬉しいよね。対バンになるとある程度作風も似てるから、口コミの効果ももっと広範囲になるし。これだけカジュアルに上演できる作品ならば、その演目だけで3ヶ月くらい別の劇団と対バンしたりも出来る気がする。コントもお笑いも似たような形でやっているのに、同じ様式でも演劇になった途端、少しかしこまりすぎてないかな。

ネタバレBOX

さて、肝心の舞台の内容ですが、少人数でどこでも上演できるをコンセプトにしただけあって、その縛りがいい方に働いて、どの作品も短いながらも非常に濃密でした。人数と時間がしぼられる分、登場人物の立ち居も主張もはっきりしてくるので、会話も物語もテンポよく、言ってしまえば極端に展開するので、その分濃度が上がります。

前半は会話劇としての面白さを見せ、後半スピリチュアルな共有観へと消化していくミナモザの「スプリー」。人間のエゴのドロドロしたプレイを見せつけたかとは思いきや、その奥にある純粋な欲望と愛の真理へと到達していく鵺的の「クィアK」。

個人的に特によかったのはやはりMUの「無い光」。まあ簡単に意訳すればシャブ中がシャブ中に「そんなラリっても救われないよ」と教えてあげる話ですけど、重いテーマを絡ませたかと思えば、重さを感じさせないようシチュエーションコメディ的な笑いも入れて展開し、油断したところでラストに強烈なパンチを打ってくる。主人公の職業だからこそ、知らず知らずのうち生まれてしまった罪。それに対する戦い方と落とし前の付け方もやはり主人公の信念の元に帰結していて、脚本の妙を感じます。このバランス感覚はやはり突出しているなという印象。
小道具にマイブラのCDやキンソンに「sunday morning」のBECKのカバーを使用していたりで細かいところでにやりとさせるのもいいですね。

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