
国道五十八号戦線異状ナシ(再演)/国道五十八号戦線異状アリ(友寄総市浪短編集)
国道五十八号戦線
サンモールスタジオ(東京都)
2010/12/08 (水) ~ 2010/12/13 (月)公演終了
満足度★★★★
異状ナシ
設定上は2008年だが、近い将来にあるかもしれない…いややっぱりないかな?な事態を戯画化した、ほぼ空回りした青年団によるオキナワ独立宣言後の顛末を描いたストーリーもさることながら、女優として出演した風琴工房の詩森主宰が何とも印象的。
ユタであり、青年団のリーダー…というよりは精神的支柱という役どころで、その存在感と言うか泰然自若かつ飄々としたたたずまいと言うか、に「あーなるほどー」と大いに納得。ナイスキャスティング!
また、ラストの開放感と言うか突き抜けた感覚と言うか、が格別。まさにオキナワの風が吹き抜けた、みたいな?
これ、もしも舞台が沖縄でなかったら、印象もかなり異なるだろうな…ってか、設定上沖縄以外は無理か?

『共犯者』公演終了 ご来場ありがとうございました。
津田記念日
OFF・OFFシアター(東京都)
2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了
満足度★★★★
緊迫の90分
気が付くと内部から閉ざされた部屋に監禁された4人…その施錠のしかたからすると犯人は4人のうちの1人しか思われず…なサスペンス。
そんな出だしによって観客を「何故自分が?犯人はどいつだ?」という被害者の心境に追い込んでの緊迫の90分。その上演時間は「人間の集中力が持続するのは90分が限界」というのを意識したんだろうか?
で、舞台の下手側3分の2あるいは4分の3くらいがその監禁された部屋(いかにも堅牢そうな金属製の扉や切り口が赤い壁などが印象的)で、上手側に取調室があり、男が尋問されているシーンが挟まれるスタイル、事前情報もあり、その2つの場面の関連性についても含めて、観ながらあれこれ様々な可能性を思い巡らすも、その大半は考え過ぎ…(爆)
2つの異なる場所を表現した装置を、1度だけ照明によってさらに別の空間に「切り取る」ワザにも瞠目。
ところで後から入った情報によるとこの回の後半はトラブルが発生して即興によって切り抜けたとのことなのだけれど、本来のカタチとどのくらい違ったんだろう?

リア王 4カ国語版
SCOT
吉祥寺シアター(東京都)
2010/12/15 (水) ~ 2010/12/21 (火)公演終了
満足度★★★★★
違和感が違和感を包み込み、それは様式美にさえなっていた
台詞の最初の一声が発せられるまで、「4カ国語版」という表記がなされていたことを忘れていた。
そう、ドイツ語、英語、韓国語、そして日本語の4カ国語での上演だったのだ。
それらの4カ国語が、歌うように朗々と発せられ、あるときは唾を飛ばすほど熱を帯び、着々と悲劇へと向かっていくのだ。

原野のささめき
NPO法人 魁文舎
スパイラルホール(東京都)
2010/12/21 (火) ~ 2010/12/23 (木)公演終了
満足度★★★★★
音の渦。死と死者と、生者のためのオペラ。
スパイラルホールという会場、そして演奏の編成からも考えて、いわゆる、朗々と歌い上げるオペラではないと思っていたら、やはりそうだった。
四方のスピーカーから音が渦巻くステージ。
素晴らしい組曲とそのライブ。

モーツァルト!
東宝
帝国劇場(東京都)
2010/11/06 (土) ~ 2010/12/24 (金)公演終了
小学生以来
脚本家M.Kunzeと作曲家S.Levayのコンビは僕の中で不動の地位である。「モーツァルト!」も大好きなミュージカル。小学生の頃に観て以来だが、CDをダブルキャストの両方持っていて、ほとんどの曲を歌詞も曲調もソラで歌えるほど聴き込んでいる。
ヴォルフガング役の井上芳雄はさすがに安定感が素晴らしい。初演CDでは所々危うかったのが、何度もの再演を経て完全に地に足の立った心地よい歌声を聴かせてくれるようになった。
妻コンスタンツェ役の島袋寛子(SPEED)は目立つことこそないものの、安心して観られた。
姉ナンネール(高橋由美子)の調子がいまいち優れない。綺麗な歌声ではあるが以前はもっと伸びがあった。
大司教コロレド(山口祐一郎)は相変わらず歌い上げてくださる。山口さんはこの役やってるときが一番不自然じゃない気がする(まあ結局何やってても同じなんだけど)。
今回特筆すべきは、父レオポルト役の市村正親だろう。役作りが変化していた。父親の役柄上、市村さんご自身が子供を授かったことが大きく関係しているはず。
以前は息子に厳しく辛く当たる印象の強かったレオポルトが、息子への愛情に満ち溢れているのが見て取れた。息子の幸せを考えるゆえに、心ならずも息子と仲違いしていくレオポルト。その際に見せる、これ以上ないほど寂しげな彼の背中は、だからこそ観客の胸を強く打つ。
一転、カーテンコールでの市村さんはステップを踏みながら飛び出してきた。思わず吹き出してしまうほどに陽気な姿であった。
小池修一郎の演出について。床下に描かれた五線譜、舞台上に踊る幾つもの音符が良い。音楽の中での物語と感じさせる。
ただしここが小池演出の良さだと特筆出来る点がない。またビジュアル面で「このシーンは美しい!」と感じることがない。大劇場だから可能な美術は必ずあるはずである。
もう一押し舞台セットを豪華に立て込んで、美術としての綺麗さがあれば文句ないのだが。背後に浮かぶ風景の映像演出は余分ではないものの、プラスにも働かない。抽象の演出は小池さんに向かないのではないか。
初演から続く演出から、そろそろ新演出を打ち出してほしい。山田和也は絶対嫌だけど。

姫子と7人のマモル
ネルケプランニング
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2010/12/18 (土) ~ 2010/12/26 (日)公演終了
満足度★★★
イケメン娯楽作
若手俳優7人と小劇場系の中堅4人によるコメディーで、客席は9割以上が女性でした。
同じマモルという名の7人がヒロイン・姫子の危機を助けるという話で、歌あり踊りありの分かりやすいエンターテインメントに仕上がっていました。少女時代やKARAのパロディや、ポプラ社の文学賞2000万円ネタ(個人的には一番ウケたギャグでしたが、笑っている人がほとんどいませんでした…)など時事ネタを所々に入れていて、深く考えずに楽しめました。
物語としては他愛のないものですが、若手のイキイキとした演技と中堅勢の臨機応変さで2時間20分の間、飽きることもなく観ることが出来ました。
振付がBATIKの黒田育世さんなので観に行ったのですが、黒田さんらしさが感じられるダンスがあまりなかったのが残念でした。

晦
劇団青年座
青年座劇場(東京都)
2010/12/16 (木) ~ 2010/12/23 (木)公演終了

舞台 蒼穹のファフナー
アフリカ座
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2010/12/16 (木) ~ 2010/12/21 (火)公演終了
満足度★★★★★
まいったね、こりゃ。。。
いわゆる「アニメ」は食わず嫌いなところがあって。。。
中学生の頃、同級生がハマっていた『AKIRA』というアニメが全く理解できず・・・
高校生の頃、彼女の部屋で観た『風の谷のナウシカ』。
冒頭の巨大な虫みたいなのがモゾモゾしてる間に熟睡(たぶんビデオが始まって10分もたってなかった)・・・。
それ以来、「アニメの世界観ってのは、合わない!」と思ってた。
で、今回の『蒼穹のファフナー』。
冒頭の山元さん演じる役の台詞が・・・思いっきり「アニメ世界」っぽい。
この時点で、「うっ!ヤバいかも」って感じ。
「がんばって(我慢して)観たらイイことあるかもしんないっ!」と思い続けて10数分後・・・
前のめりで、芝居に夢中になってやした。。。
きっと、原作者や演出家が狙う「感動」はしなかったんだと思う。。。
ラスト近く、隣や後ろで「すすり泣き」が聞かれたけど、その時は「ホッ」とすらしてたし(←ボクノニンゲンセイガ、ウタガワレルネ)。
純粋に「戦争物」「娯楽作品」として、楽しみました!
「ガンダム的」な世界なのに(←こう言ったら怒られるか?)、メカや戦闘機は一切出てこない。
メカ(←この表現も怒られそうだ)での闘いは、役者さんの身体で表現されるのだが・・・全く違和感が無い!
女性のほうの主人公のラストなど・・・彼女のカラダが「メカ」に見えたもんなぁ。。。
台詞の明確さ、役者さんの熱演、秀逸な配役(←演技力・活舌はイマイチでも、見た目だけで強引にもっていかれた感じ)、、、いろんな要素があるんだろうけど・・・この芝居は、かなりおもしろかったです!!!
あまりのおもしろさに、原作アニメを見たくなっちゃって・・・たまたまテレビ放映をやってたので見ました。。。
・・・舞台のほうが、ずっとず~っとヨカッタ!
アニメのほうも、見続けたらハマるのでしょうか?笑

抜け穴の会議室 〜Room No.0002〜
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2010/12/18 (土) ~ 2010/12/31 (金)公演終了
満足度★★★★★
年の瀬最後に「懐広い」作品
これは…素直に良い作品ですね。。。
観終わった後、明日とその先の未来に前向きになれ、希望が見えると思います。
そして、自分の傍にいる人間に、好き嫌いはひとまず置いておいて
じわじわとした関心と優しさが湧いてくる。
パルコ劇場の広さに負けないような、外向きで懐の広い作品で、
作者前川氏が大きく成長したターニングポイントのように思えました。
そのことも含めて、今後の展開に大きく期待が持てます。
やっぱり、前川氏は一番「外さない」人だな。

さよなら渓谷
演劇企画集団THE・ガジラ
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2010/12/05 (日) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

獣従承知(じゅうじゅうしょうち)
角角ストロガのフ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/12/16 (木) ~ 2010/12/20 (月)公演終了
満足度★★★
秀逸なラフデッサン!?
こういう芝居を「問題作」というのか。。。
それとも「名作のラフデッサン」と言うべきか。。。
芝居って、それぞれ感じ方が違って当然!
その「違い」「温度差」が、観劇後の食事に花を添えるし。
ただ、少なからずのモヤモヤ感に、「アフタートーク聞きてーっ!」とは思った。
たぶん、そこかしこに「キーワード的なものが散りばめられているんだろうな」と思わせる台詞がいくつかある(ように感じた)。
ただ、その台詞を咀嚼できぬ間に、舞台がスピーディーに進行していくので・・・「あぁ、、、あの場面はこういうことだったのかなぁ???」という感想ですら、自宅の湯船につかってる時に初めて浮かんできたのであります。。。笑
観劇後は「このチラシは、いったいなんだったんだっ?!」と思うばかりでした・・・
が・・・
今は「欲望の肯定とは?」「充足感とは?」「幸せとは?」「本音と建前とは?」
いろいろと考えます。。。
・・・演出家さんの意図するところは、、、未だにわかっていないんですが。。。笑

15 Minutes Made Volume10
Mrs.fictions
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2010/12/16 (木) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

嫌な世界
ブルドッキングヘッドロック
サンモールスタジオ(東京都)
2010/12/17 (金) ~ 2010/12/31 (金)公演終了

舞台 蒼穹のファフナー
アフリカ座
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2010/12/16 (木) ~ 2010/12/21 (火)公演終了
満足度★★★★
さすが
声優さんだけあって、
戦闘シーンはないのだけれども臨場感は充分に伝わってきてよかったです。
アニメも観たくなりました

池田屋コント
劇団Spookies
SPACE107(東京都)
2010/12/15 (水) ~ 2010/12/19 (日)公演終了
満足度★★★★
予告編が面白い
おまけの予告編がとても面白かったです。あそこまでふざけてコミカルにやってくれるなら観に行って大いに笑いたいところです。本編の芝居の方ですが,最初は関係がよくわからず,引き込まれなかったのですが,途中からは楽しく拝見することが出来ました。ただ,本来の「笑劇110番」の部分,入れ替わった後の2つの世界の部分,バランスにもう一ひねり工夫があれば,もっと面白い芝居になったのかも知れないと思っています。タイトルにコントとあっただけに,もっと大爆笑を期待していただけかもしれません。勢いがあり,にぎやかでドタバタ楽しかったのですが,もっと弾けたかった気がします。

血がみどり
ぬいぐるみハンター
アサヒ・アートスクエア(東京都)
2010/12/26 (日) ~ 2010/12/26 (日)公演終了
満足度★★★★
15mmを観たよ
勢いに押されてゲラゲラ笑っていたのだが、
振り返ると実はかなり緻密な作りだったのではと思ったり思わなかったり。
奥様役の萱怜子さんがやたら可愛くてまいった。
浅草Ver.はキャストも内容も変わるらしい。
くっそぉ、観たいじゃないか。

サンタクロースが歌ってくれた
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2010/11/30 (火) ~ 2010/12/25 (土)公演終了
満足度★★★★
コレが熟成か!
10デイズとはまた違った作品でした!
同じ本でこれほどまで違うとは・・・驚きです!
こちらのほうは役者さんの平均年齢が高いせいかじっくり魅せてもらいました!

広くてすてきな宇宙じゃないか
演劇集団キャラメルボックス
ザ・ポケット(東京都)
2010/12/15 (水) ~ 2010/12/19 (日)公演終了
満足度★★★★
ハーフタイム
ハーフタイム60分の作品でも十分見ごたえのある作品でした!
役者が若いからか勢いと力があってすごく熱かったです!
その若さが僕は好きでした!
お疲れ様でした!

15 Minutes Made Volume10
Mrs.fictions
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2010/12/16 (木) ~ 2010/12/19 (日)公演終了
満足度★★★
素晴らしいスタッフワーク
一度に6団体も観れるおトク感で初見。
15分という限られた時間の中で精いっぱい個性を見せてくれる各劇団の頑張りもさることながら、総合演出、スタッフワークの素晴らしさに感激。
運営は大変なことと思いますが、このような企画は是非続けて行って欲しいと思いました。

姫子と7人のマモル
ネルケプランニング
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2010/12/18 (土) ~ 2010/12/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
めっちゃオモロイ!
第一、姫子のキャラクターがいい。姫子が7人のイケメンから守られる、なんつーお話だから、どう考えてもめちゃんこ可愛い美形の姫さまみたいな女子を守るナイト。と思うでしょう?ふつう。だけれどここに登場する姫子はけっしてきわめて平凡な(?)女の子ではなかったのだった。そう・・、どこからどこまでもクビレのないおおデブな姫子さまだったのです。