今がいつかになる前に 公演情報 空間ゼリー「今がいつかになる前に」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    目に見える物事だけでは推し量れない人間の気持ち
    とある私立の女子小学校の放課後に起こるいくつかの出来事を通じて、子ども、大人の揺れ動く思いを見事に表現。
    『女子小学校』、生徒は『ハロプロエッグ』とくれば、お決まりの『学園もの』を想像するかもしれないが、そこはやはり、空間ゼリー。
    何気ない放課後の一こまを切り取りながらも、内容は極めて真摯で、多くのことを考えさせられる内容の濃い舞台に仕上がっていた。

    ネタバレBOX

    大人の代表である教師による『不倫』、『いじめ』、『生徒指導』。
    子どもの代表である生徒による『いじめ』=『いじめられないために個性を消すこと』。
    など、複数のテーマを立てながらも、他者の目に見えることが物事のすべてではない、人間の微妙な気持ちを見事に表現。
    『いじめ』を例にとれば、はたから見れば、一見いじめられていると見受けられる者が必ずしもそれをいじめとは受け止めておらず、いじめている側もいつ自分が標的にされるかもしれないという漠然とした不安を旨に日々過ごしているといった、目には見ない内面の様子を単なる台詞による吐露ではなく、行動を通じて表現するなど卓越した舞台であった。
    前作暗ポップに続いて、たいへん良い舞台となっていた。

    惜しむらくは、ハロプロファン、ハロプロ関係者と思われる人々の観劇が多く、舞台の途中での私語があったり、前節でお願いしたにもかかわらず、携帯の電源を切らずに、メールを着信し、しまいにはメールに返信をするという者が少ながらず見受けられたことである。
    商業的に成り立たせなくてはいけない面もあろうが、通常の舞台を見慣れた者にとってはとても違和感を感じたことも事実である。


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    2010/11/04 11:44

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