最新の観てきた!クチコミ一覧

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Letter2023

Letter2023

FREE(S)

渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)

2023/09/28 (木) ~ 2023/09/30 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

随分穏やかな作品だったような。お酒があり、食べるものも惜しまない、軍隊の厳しさや上官の苛めもない、会いたい人はすぐ会えるところにいて・・・戦時下にこんな好待遇の方たちって有り?と違和感。主人公のラストの選択もどうにも納得がいかない。また、男性陣の演技に比べ、女性陣の演技が幼い気がした。

うずうず / ぐるぐる

うずうず / ぐるぐる

team UZU.UZU

シアター711(東京都)

2023/09/27 (水) ~ 2023/10/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「ぐるぐる」
そうか、アントニオ猪木の一周忌か。別に猪木ファンのつもりではなかったが、IGFまで観に行っていた位なので好きだったんだろう。自分は猪木のことを散々に言ったが、よく知らない奴等が馬鹿にしているのを聞くとイラッとした。プロレスは格闘演劇として秀逸。パンツ一丁の大男二人の取っ組み合いで文学まで感じさせた。井上義啓氏の名言、「プロレスは底が丸見えの底なし沼」。全部分かったつもりで高を括っていたら実は全く分かっていなかったことに気付いて愕然とするジャンル。

こんな気持ちになったのもガチのチンドン屋であるチンドン好井(好井子ユミ)さんが首に闘魂タオルを垂らし、ひたすら猪木RESPECTトークを繰り広げたから。

寺山修司のメルヘン短編集『赤糸で縫いとじられた物語』を底本に舞台化。
田中りかさん演じる少女、急に手足が言うことを聞かなくなり、勝手に動き出す。全く思ったように行かず、その行動に脳が付き合わされていく。
病院でロバおじさん(のぐち和美さん)に相談する。
彼が病院のメンバーと寸劇で語るお話しは『数字のレミ』。
これがメチャクチャ面白い。判断の分岐点に立つごとに分裂していくレミの物語は秀逸。今更ながら、寺山修司は才能あるなあ。

長谷部洋子さんは国生さゆり系の顔立ち。
ヴァイオリンの多治見智高ジーザス氏とフルートの鈴木和美さんは大活躍。

『詩人とは職業でも肩書でもなく、思想なのである。』とは岩倉文也氏の名言。
男女漫才コンビ『ゆにばーす』、川瀬名人の高校時代の仇名が『「思想犯」だった』、というネタを思い出した。「思想犯」とはなんて素晴らしい響きなのだろうか。

小学校低学年と幼稚園の姉妹を連れて観に来たお母さん。凄まじい情操教育。MVP。

A.R.P festival ~2023~

A.R.P festival ~2023~

A.R.P

小劇場B1(東京都)

2023/09/29 (金) ~ 2023/10/02 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Team Aを拝見。演目は以下の6本。「アキバの中心で愛を叫ぶ」「上京物語」「心の声、激しめ」「父親の苦悩」「46」「タロットカードが決めた恋」

ネタバレBOX


 この小屋としては極めて珍しく入口右手の客席は取っ払ってあった。従って客席は板の対面のみである。ホリゾントと下手側壁に板から天井まで斜めにテープが張られ板上には、バーカウンタ状の箱、丸テーブル2つ、その各々に椅子が2脚ずつ。尺は約100分。テイストも尺も異なる作品がオムニバス形式で演じられる。各作品タイトルは細い帯状のものに記されたタイトルを役者が持って示してくれるが、席によってちょっと見えずらいケースもあった。基本短めの喜劇をオムニバス形式で上演するので、ネタバレは野暮というものだろう。



沼の中の淑女たち

沼の中の淑女たち

トム・プロジェクト

赤坂RED/THEATER(東京都)

2023/09/27 (水) ~ 2023/10/03 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

よくある話をきめ細かく筋立てしていく作家もさることながら、5人の女優の個性がうまく生かされている。ラストまで笑いを交えながらの展開は退屈しない。
この5人の女優によるその後を観たくなった。こんな時代、なんだかほっこりした気持ちで劇場を後にするのも久しぶりだ。

時に想像しあった人たち

時に想像しあった人たち

排気口

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2023/09/29 (金) ~ 2023/10/09 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

ネタバレ

ネタバレBOX

排気口の『時に想像しあった人たち』を観劇。

三鷹市芸術文化センターの期待の若手劇団シリーズ。

かつて人気のあった街並みも今ではシャッター商店街だらけだ。
大学生らがボランティアで「以前のように活気を!」近所の人たちと盛り上げようと試みるのだが…。


想像した物語と乖離してしまう展開にはうんざりしてしまった。
物語が向かう方向は悪くないのだが、それに伴わない笑いとギャグが占めてしまっている。
俳優の熱量もあり、それほどつまらなくないのだが二時間は持たないようだ。
物語の過程で、笑いやギャグを使って一線を外すことはあるが、肝心の物語がおざなりになってしまったようだ。
厳しい時間を過ごしたようだ。
日本対俺

日本対俺

株式会社コムレイド

ザ・スズナリ(東京都)

2023/09/25 (月) ~ 2023/10/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

世紀が替わる頃、シャンプーハットを率いて活躍していた赤堀雅秋は、ちょっとユニークな存在だったが、劇団で商業演劇の劇場を開けるまでには至らず最近は松尾スズキの舞台によく出ていたと思う。テレビの大根仁がそのキャラクターに目をつけて、一人芝居を勧めてこの舞台となった。最期の小劇場劇団時代の出身だが、劇団は始めはショーパブの余興を生業にしていたということで、小劇場にも通じるそう言う空間の藝に、大根は眼をつけたのだろう。あまり無理をしないで、面白い小劇場エンタティメントになっている。
五つのショートコントとその幕間にスクリーンを下ろして映写される赤堀と水澤、松浦の52才のダメ男たちの赤堀の幼友達に会いに行く、というショートフィルムで構成されている。タイトルは「日本対俺」と仰々しいが、うまくかみ砕いて、世間から疎外されている中年男たちの愚かで馬鹿馬鹿しいが、捨ててもおけない鬱憤をお笑いにしている。その案配が、丁度良いところに収まっていて、赤堀も5コマの一人芝居、手慣れた役柄が多いが、神妙に努めて、補助席まで満席の中年主体の客も大満足であった。
そのあり方がいかにも赤堀らしい。しかし、この大成功に乗ってあまりシリーズ化などは考えない方が良いのではないかな。
コントは、サウナで、友達になりたがる男、トイレに行きたい交通整理人、惚けた老父の年金で生きていながら恩あを呼んでしまう男、公園のベンチで昼酒を飲みながら中学生に説教をする男、ゲスト(私が見た回は大久保佳代子)との即席コント

雨の終わりかけに怒鳴りたて

雨の終わりかけに怒鳴りたて

劇団東京座

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2023/09/28 (木) ~ 2023/10/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

舞台美術とおどろおどろしい雰囲気といった見た目は良かった。しかし、物語の構成が 有名なそして話題作となった邦画の組み合わせのようで、新鮮味が感じられなかったのが憾み。

少しネタバレするが、物語の枠組みとラストの高笑いしながら金を渡すシーンは TV・映画の話題作、話の中心になる女郎屋の遊女と若侍の件は、某映画賞受賞(江戸・深川の岡場所が舞台)した 夫々の映画を組み合わせて紡いでいるといった印象だ。それを傀儡子といった妖しげな要素を取り入れて観せる。

音響や照明といった舞台技術で観(魅)せている。また衣裳は勿論、舞台美術が時代や状況をうまく醸し出し、見た目の妖しさで物語の世界へ誘う。演出は巧く、また遊女----女の情念、人間の業を描き 掘り下げようとしているだけに、既視感ある脚本が惜しい。
第35回池袋演劇祭参加作品(★評価は演劇祭授賞式後)。⇒★3つ
(上演時間2時間30分 途中休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術は和風で、中央奥に段差のある障子扉、上手は床の間に掛け軸、そして主舞台になる女郎屋の和室ー箪笥・衣桁に派手な着物等、下手は別場所で赤い毛氈が。お面等の飾り物が怪しい雰囲気を漂わす。

冒頭 怪しい呪術師風の人物による傀儡によって幻想(術)的な世界観へ誘なわれる。しかし ラストに明かされるのは、物語全体が 仕込み詐欺という偽(幻)の世界。これが話題作になった映画「コンフィデンスマンJP」シリーズの仕込詐欺のよう。そして物語の中心ー女郎屋の遊女と若侍の件は、映画「海が見ていた」(山路ふみ子新人女優賞 遠野凪子)のようだ。もっとも映画脚本の黒澤明は 山本周五郎の小説をいくつか参考にしているから、同じような設定になったのかも知れない。この全体の構成とメインシーンに既視感があり 新鮮味を欠いた。

公演の魅力は、妖艶な雰囲気を醸し出す女郎屋、そこで働かされる遊女の色香。その対となるような怪しげな呪術師風の台詞「ひとつの理でございます」と傀儡の動作。その女優・男優の観(魅)せる演技が良い。また妖しげさを助長する舞台技術ーー照明は色彩だけではなく その明暗といった諧調、音響は雷鳴を轟かす不気味さーーによって ふわふわとした中に激しい情念を感じる。

油揚げ、お面といった狐を思わせる場面があり、それが一層 怪しさを助長する。しかし、エレキテルや女将・遊女が金平糖・かりんとう を食べるなど 冗長に思えるシーンも少なくない。構成におけるシーンの意味と必要の有無について、が課題ではないだろうか。
次回公演も楽しみにしております。
Letter2023

Letter2023

FREE(S)

渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)

2023/09/28 (木) ~ 2023/09/30 (土)公演終了

実演鑑賞

良い舞台だったと思います。

Letter2023

Letter2023

FREE(S)

渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)

2023/09/28 (木) ~ 2023/09/30 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

内容的には反戦物語であるが、<感情>を揺さぶるというよりは当時(昭和)の若者と現代(令和)からタイムスリップした若者の心情と状況の違いを<情報>として描いた、といった印象だ。何度も再演しており、戦争という最悪の不条理を語り継ぎ 忘れさせないといった思いは伝わる。

説明にある「太平洋戦争時代末期、特攻で散った青年たちの実際の手記をもとに描くヒューマンドラマ」といった謳い文句であるが、現代からタイムスリップした青年がいつの間にか同調圧力のように当時(特攻隊員たち)の風潮に流されていく怖さ。今から考えればバカげたことだが、その時代に生きていれば<抗う>ことの困難さも…。1945年から2023年へ届いた一通の手紙に込められた<思い>、その真が十分に伝えきれていないため、印象と余韻が弱くなったのが憾み。

戦時中と現代の違いは、タイムスリップした当初こそ感じられたが、だんだんと現代と変わらない暮らしぶりーー食事や酒などの配給不足が感じられず、表面的な衣裳等で判らせる。また特攻隊員が不自由なく家族等と会える。当時を知らないが、そのような自由な空気があったのだろうか。
特攻隊員と現代青年の意識がいつの間にか同化している。それゆえ 戦時と今の心情が同じになり、肝になる<実際の手記>の伝えたい事が鮮明にならない。もう少し状況と心情の違いを際立たせることによって、戦争と平和という世界観を描き出してほしいところ。
(上演時間2時間10分 途中休憩なし) 追記予定

路地裏の舞台にようこそ 2023

路地裏の舞台にようこそ 2023

一般社団法人アラヤシキ

EARTH,SPACE★HOUSE,成田屋,Traveler's Bar Osaka tacos,リヤカー屋台のおでん,アメシスト,ココルーム,太子会館 老人憩の家,ひと花センター,東田ろーじ,西成永信防災会館,日之出湯,こいさん路地,イチノジュウニのヨン,釜ヶ崎芸術大学,ホテルバクロ,なでしこパーキング,市営萩之茶屋北2号棟,FP HOTELS難波南,opencafe ロック亭,MATSUJYU LAUNDRY,新世界まちなか案内所,スペースkirin,Cafe TONARI no TONARI他(大阪府)

2023/09/15 (金) ~ 2023/09/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

羊とドラコ『フカカンショウな私達』初回観劇。
其々が其々の不可干渉?な事由を持ちつつ、其々の方向を向き、其々が少しでも明るい場所へ…
其々の事由は…???
キャラの濃淡、振れ幅があって、とても愉しかった。

路地裏の舞台にようこそ 2023

路地裏の舞台にようこそ 2023

一般社団法人アラヤシキ

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2023/09/15 (金) ~ 2023/09/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ちんどん通信社さんが「open cafe ロック亭」まで足を延ばして応援に!
陽気な音楽に、ハイポーズな偶然、とても愉しかった。
これからも盛り上げていってください。

うそつき

うそつき

劇団六風館

大阪大学(豊中キャンパス)(大阪府)

2023/09/15 (金) ~ 2023/09/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

六風館さんが好きそうな、アマヤドリ:広田淳一さんの脚本。
小都市国家カルタゴを巡るキナ臭さ、迫りくる戦争…
どこまでが真実で、どこからが嘘なのか?
初めて拝見する演目で、演技もしっかりされていて、とても楽しめた。面白かった。

六風館さんらしい、本格派のお芝居、もっともっと観たい!
応援してます。

ブルーシート

ブルーシート

演劇研究会はちの巣座

イカロスの森(兵庫県)

2023/09/09 (土) ~ 2023/09/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

千秋楽観劇。
東北大震災…
生きる事、産まれる事、死んでしまう事、これからの事…
高校生目線の普段の会話、とても新鮮で、考えさせられた。

”はちの巣座”さんらしい演目で、とても良かった!

そして新人さん8人入部🎊
新人の皆さん、とてもよい演技でした。
次作がメッチャ楽しみです!

人生、君とサステナブル

人生、君とサステナブル

劇団それどころじゃない

神戸三宮シアター・エートー(兵庫県)

2023/09/09 (土) ~ 2023/09/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

千秋楽観劇。
サステナブルが叫ばれる現代、
だが500年未来は滅亡のカウントダウンが!?

どの役者さんもしっかり場を作り笑いを産み、1本筋が通った演技をされていて…
お話も超ド級エンタメ本格SFで、級どストライクで、愉しすぎ!
無茶苦茶、面白かった!
是非是非是非是非、またの復活願う!

リトルワンダー

リトルワンダー

MEHEM

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2023/09/09 (土) ~ 2023/09/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

楽日観劇。
十周年おめでとうございます。
大樹を信仰する白の民と
信仰しない黒の民。
恵みの大樹を巡る戦争、
停戦後の留学生…

白黒どちらの民にもドラマがあり、
大樹から始まる壮大な物語。
リトワン舞台、137分、むちゃくちゃ良かった。

で、イズミやリュウゴの出生は?
特異体質?
まだ秘密が隠されてる?
気になる!

MARIONNETTE(東京公演)

MARIONNETTE(東京公演)

劇団The Timeless Letter

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2023/09/28 (木) ~ 2023/10/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

お初の劇団さん。

ネタバレBOX

連続殺人事件を巡るミステリー。

素敵なセット。
照明も窓から差し込む光など、凝ってました。
【香梅】Braggart cards 〜乱れ咲き誇る〜

【香梅】Braggart cards 〜乱れ咲き誇る〜

天華楽喜

新宿スターフィールド(東京都)

2023/09/27 (水) ~ 2023/10/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

美人さん イケメン 妖艶で、でも笑えて、めっちゃ楽しかった!

Letter2023

Letter2023

FREE(S)

渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)

2023/09/28 (木) ~ 2023/09/30 (土)公演終了

実演鑑賞

役者さん方の熱量がひしひしと伝わってくる、思いにあふれた素敵な舞台でした。
いろいろ改めて考えさせてくれる作品だと思いました。

柔らかく搖れる

柔らかく搖れる

ぱぷりか

こまばアゴラ劇場(東京都)

2023/09/20 (水) ~ 2023/10/04 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

役者の実力は太鼓判を押す。
これだけの演技力があると違和感なく物語の世界に没入することができて心地よかった。

但し、観終わって心に引っかかるのは、ある種の戸惑いだ。人様の家庭内事情を根掘り葉掘り覗き見ただけの罪悪感。所謂、田舎の強烈な"おやじ"が亡くなった後の家族模様を過去や現在を織り成しながら話は展開するが、"おやじ"への憎しみや愛が語られるのでもなく、同性愛やギャンブル依存症にある種の姿勢を示すでもなく、なんだか皆さんそれぞれ大変ですね、に感想が留まる戸惑い。なんだろ、覗きをしてしまったと警察に出頭しようかな(苦笑)

代わりの男のその代わり

代わりの男のその代わり

アマヤドリ

スタジオ空洞(東京都)

2023/09/28 (木) ~ 2023/10/06 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/09/30 (土) 15:00

座席1階

非常におもしろい会話劇だった。劇が進むにつれて解き明かされる物語もあって、謎解きの要素もある。ドメスティックバイオレンス(DV)による離婚を扱っているが、一方的に男性側に非があるわけでもなさそうだ。さまざまな要素を3人だけの登場人物で編んでいく高等戦術。ワープロ書きのパンフレットには「定食屋さんがお米を炊いてそれだけを出してみました」という作品だそうだ。コメ(俳優)の旨さ、炊き方(脚本)の旨さだけで客席に迫ってくる。

アマヤドリが本拠とする池袋の小劇場で、客席と俳優の距離が圧倒的に近い。冒頭、開幕前から長いすに喪服の女性が座ってあくびをしたり、寝転んだり。別れた夫の三回忌だということがまもなく分かる。客席のすぐ脇を通って入ってきたのは彼女の弟。彼女は弟の運転で田舎にある元夫の実家に来たようだが、最初に話題になったのは弟が会社を首になりそう、という話だ。女性には元夫との間の息子、再婚した夫との間に娘がいることも会話の中身から分かってくる。
もう一人の登場人物は亡くなった元夫の弟で弁護士。この弁護士が女性に意外な提案をするところから、話は回り始める。
おもしろいのは、会話のキャッチボールを通して相手がどんな感情を持っているか、また、それがどう変化していくのかを丁寧に描いているところだ。女性の口調も七変化。離婚した元夫やその家族に対する微妙な感情の揺れが、波のように客席に伝わってきた。

アマヤドリを主宰する劇作家の広田淳一は、役者との対話を通して台本を練り上げていくという手法を採るという。このような絡み合った家族関係、人間の心の動きをけいこに参加した俳優たちと作り上げたとすれば、どのような会話がけいこ場で交わされたのか。そんなメイキング映像があったらおもしろいのではと想像した。
けいこ場のような小さなスペースなので仕方がないかもしれないが、もう少し舞台美術に手をかけてもよかったと思う。

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