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冬に舞う蚊

冬に舞う蚊

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2011/01/05 (水) ~ 2011/01/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

最強に面白かったです
今までの作品の中では最強に面白かったです。
二時間近く物凄い集中力がいりましたが、本当に面白かったです。

冬に舞う蚊

冬に舞う蚊

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2011/01/05 (水) ~ 2011/01/10 (月)公演終了

満足度★★★★

サンデル教授に見せたい!
あ、でも「正義」の話をする前に、この日本の企業風土が理解不能かも。。。犯罪、パワハラ、セクハラなんでもありだもんね。

ネタバレBOX

非常に重苦しい嫌な職場を見せてくれました。時に滑稽なほどに。下請けが倒産したとたんに折れちゃった「国立」君は、「正義」を振りかざすにはあまりに「いい人」過ぎた。三橋さんぐらい開き直ってほしかったが、そうなると話の展開が変わるか~。一番怖い人は友達顔した総務の男。怖い。サラリーマン&ウーマンにはちょっとつらい話。

手前の机のところの場面があまりに前すぎて上手側最前列近くにいた人は、良く見えなかったと思う。特に上手側に人が立つと机に座ってる人はまったく見えなかった。
冬に舞う蚊

冬に舞う蚊

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2011/01/05 (水) ~ 2011/01/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

苦みと痛みが残る
前回の3本立て『窮する鼠』内の1本『リグラー』のヒリヒリ感がさらにアップした、ヒリヒリ系舞台。

ボクシングのコンビネーションのごとく繰り出されるパンチが痛い。会社勤めしたことのある人にとっては、なかなか効くのではないだろうか。

ネタバレBOX

役所内にいる内通者から、入札情報を買い取り、自社に有利にしていたことを長年やっていた建設業者内での物語(台詞で「談合」と言ってたけど、違うよな? 昨今流行りの「公務員の機密漏洩」かな)。

会社ぐるみの不正vs正義感の新人(今回の場合は異動によるもの)という図式のストーリーは、よくあると言えばよくある。最近でもNHKでやってたりした。
ただし、違うのは、「正義」と振りかざす側の「甘さ」や、彼を取り巻く環境があまりにも過酷であることだ。

やんわりと真綿で首を絞めるような、とはほど遠い激しいパワハラで「国立」くんを締め上げていく。

締め上げる側も、自らが「奴隷」であるという自覚がはっきりあるところが、観ていて辛いところでもある。

そうしたストーリーを形作っている要素の深みが素晴らしいと思う。
なぜならば、ありきたりとも言えてしまうストーリーでありながら、観客をここまで引き込ませ、かつ、共感させてしまう舞台であるからだ。
単にありきたりのストーリーを熱演で見せただけであれば、こうした感覚は生まれないだろうと思う。

締め上げ側の「生活」が見えてこないのが、やや弱い気もするが、よくよく考えると、生活を見せて「本当はいい人なのに」という要素がないのも、よかったのかもしれない。
「会社員」であることが、会社にいるときの彼らの「すべて」であるからだ。

それにしても、この劇団、イヤな人を演じさせると、日本一の劇団かもしれない(笑)。イヤな人の深みがいい。演出家だけでなく、俳優たちもそのイヤなところのツボを理解しているということだろう。
営業スタッフでいる三橋も、やや固めなOLさんのはずなのだが、その底にある必死さのようなものが、ヒシヒシと伝わりちょっとしたイヤな感を出しているし、ストーカーされるOLの野村のやや媚びた感じも好感度があるとは言えない。と言うか、そう見えてくるのだ。

とにかく、全員の余裕のなさがたまらない。

余裕がない景況が、この会社をこういう企業風土に変貌させてしまったのだろう。
今、こういう会社は多いのではないだろうか。不正をしていなくても、どこかギスギスしていて、人間関係にも、個人的にも余裕のない会社が。
会社勤めをしたことがある人にとっては、見たくない、考えたくないことを見せつけられたような印象がある。

犠牲になる富島の行動は明らかに「甘い」し「迂闊」すぎるのだが、「だったらどうする?」「どうすればよかった?」という言葉に対しては、うまい回答はなさそうである。
他人事のように批判するのは簡単だが、いざ自分のことになったら、どうなんだ、ということだ。つまり、「自分だったら…」と考えさせられてしまうのだ。
富島の行動をそうしたことにして、観客に答えのない疑問を投げかけるという、もう一段先を見通したであろう脚本と演出がうまいということであろう。

ちなみに、この案件は、たぶん100%労災を勝ち取れるのではないかと思う。弁護士がいくら失敗した経験があると言っても、及び腰なのはどうなのかな、と思った。

課長を演じた吉田テツタさん、課長代理を演じた大塚秀記さんの、ストレートなパワハラがたまらない。会社の不正にどっぷり漬かっているから、富島の行動が理解できないのだ、ということを観客に見事に伝えていた。だからこそ、観客はどうすればいいのかわからなくなるのだ。
人事部の竹下を演じた橋本恵一郎さんの、目がひくついている感じの気持ち悪さが印象に残る。また、会社の事務をしている三橋を演じた菊池未来さんの、あるある感としたたかさも印象に残る。
富島の妻を演じた蒻崎今日子さんの、徐々に余裕がなくなっていきつつ、ラストで夫のことと自分のことを振り返り、後悔のようななんとも言えぬ雰囲気のうまさは、この舞台を締めくくるにはふさわしいと思った。「ああ、なんてことをしてしまった」と言うような、余計な吐露をさせないうまさ、それを彼女に託した演出のうまさだろう。


次回は、苦い観劇後の味を舌に残した『明けない夜・完全版』(シアタートラム)ということ。かつて、本編+外伝の2本立てで行われていたものが、ついに1本になるということらしい。これには期待したい。
演劇/空間の立ち上がる瞬間

演劇/空間の立ち上がる瞬間

DULL-COLORED POP

中野スタジオあくとれ(東京都)

2011/01/06 (木) ~ 2011/01/06 (木)公演終了

満足度★★★★★

演劇はどうやって作るのか。
WSの内容や試演会の出来云々ではなく
年末の限られた媒体と期間の告知にも関わらず
平日の昼間から満員で延べ200人の観客を集めた事は
WSや稽古がどのように行われ
舞台上で演劇となっていくのかという事日頃の観劇では見ることの出来ない過程に対して
多くの人が興味を持っているということだろう
そして製作の過程を知る事によって
その完成形を見る際に今まで以上に楽しめるようになるはずである
事実、私自身もっともっと演劇が見たくなった

ネタバレBOX

質疑応答のお時間を頂いた際に未熟者ながらも質問させて頂きました、漠然とした質問だったにも関わらず、時間をとって丁寧に答えて頂きましたありがとうございます。
冬に舞う蚊

冬に舞う蚊

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2011/01/05 (水) ~ 2011/01/10 (月)公演終了

新聞の社会面の記事を
ドキュメントできっちりと見せられたような内容だった。物語そのものは、どこかで実際にありそうな、あるいはあると言われているのを聞いたことがあるようなというものであり、展開も想像の範囲を超えてはいない。この作品ではそれらの状況をどこまで描けるかとか、その中の人間をどこまで掘り下げられるかに重きがあるのだろう。個人的には、哀しいかな、どの人物の中にも自分がいるような気がして気が重かった。遠からず崩壊の道を辿るであろう会社と、亡くなった社員の妻が訴訟に勝利しそうなことを予想させる展開が多少の希望(?)を感じさせる一方で、その妻の自責の念が永遠の泥沼に向かってしまいそうで、また気が重かった。しっかりとそんな気分にさせてくれ、考えさせてくれるということは、とてもよくできたいい芝居なのだと思う。

ネタバレBOX

演劇的表現だとはわかっていても、オフィスの人がみんな大きな箱に座っているのを意識すると、なんだかおかしくて……。西田課長代理にも、その役をやった大塚秀記さんにも、健康のために少し体重を減らしてくださいと言いたくなった(ただし、自分のことは棚にあげて)。どうぞご自愛ください。
空中回転ブレンド ご来場ありがとうございました。次回は8月!!

空中回転ブレンド ご来場ありがとうございました。次回は8月!!

みきかせworks

ワーサルシアター(東京都)

2011/01/06 (木) ~ 2011/01/10 (月)公演終了

満足度★★★★

素直に、面白かったです。
リーディング公演が、初めてだったので、
これが王道なのか分かりませんが、素直に楽しめました。

2本の作品も長すぎず短すぎずでいいと思います。

明日は、アロマブレンドで、Mrs.fictionsを観たいと思います。
楽しみです。

ネタバレBOX

今夜はパーティの終わり方が、「あれ?終わり」と、あっけに取られるのですが
舞台転換の間にジワジワと怖さと悲しさが襲ってきて、とても印象的でした。

play unit-fullfulは、本篇が観たくなる作品ですね
自分が、頭の中で描いた舞台とどれだけ同じなのか
確認してみたくなります。

こういうイベント事は、もっと増えてほしいです。
冬に舞う蚊

冬に舞う蚊

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2011/01/05 (水) ~ 2011/01/10 (月)公演終了

満足度★★★★

世知辛い
きっちり見せてくれる大人の芝居。
登場人物がみな加害者であり被害者でもある描き方は好きだ。
弱者は社会に潰される蚊ということか。あぁ、人生…。

ネタバレBOX

主人公が幼さ過ぎるんじゃなかろうか?堅い枝ほど折れやすいとはいうものの。
ラストシーンの蒻崎さんはいいね。
プライド

プライド

東宝

シアタークリエ(東京都)

2010/12/01 (水) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★★

観れた♪
直前に安くチケットゲットできたので、無事鑑賞!
観にいってよかった♪

Super Cool Beauty ! 美熱大戦

Super Cool Beauty ! 美熱大戦

渡辺晃プロデュース

国立オリンピック記念青少年総合センター・小ホール(東京都)

2010/12/28 (火) ~ 2010/12/30 (木)公演終了

減点3の結果、星を与えるに及ばず
まず冒頭のやたらに長い映像使用で開演直後というのにいきなり興を削がれ、やっと芝居になったと安心していたら、その後もちょくちょく映像が入りそのたびに興醒め。以前、クライマックスの試合の大半を映像で見せた凡作ボクシングものの悪夢ふたたび…。舞台で芝居を創る者として逃げあるいは手抜きではあるまいか?(よって星1つ減点)

また、クライマックスの殺陣でフィーチャーしたい3組があるのはわかるが、あの広い舞台で1組ずつ見せると、舞台上の他の空間がガラガラで見劣りしてしまう。少しずつカブらせるとか他の面々を周囲で戦わせるとかする智恵は浮かばないのか?

そんなこんなによって上演時間は135分。事前アナウンスで「上演時間は約2時間です」と言っていた(そもそも135分って「約2時間」になるのか?)が2時間半以上に感じてしまう。

一方、争いの無益さを訴える内容と、そのための対立する2つの国と中立を保つ2つの国(片や美を愛するハイソ系、片や極貧ながら心は美しい系)、という設定は◎。

ただ、剛速球の直球ストライクだけですべて三振にとろうとする投手のような力みが感じられて疲れる。ボール球を投げたり、打たせて取るとかも交える余裕が欲しいもの。良く言えば「若いがゆえのまっすぐさ・ひたむきさ」かもしれんが(笑)。

そんな中、舞台で観るのは3度目になる吉井怜、闘病生活で培われたであろう「芯の強さ」が感じられて良かったなぁ。そういえば「仮面天使ロゼッタ」、再放映してくれないかなぁ?

なお、受付開始&開場が約30分押した(もともと開演60分前と異様に早い設定だったし)のはともかく、開演が15分も押した(せっかくM-1GP参加経験もある芸人さんが前説&ネタ披露であたためた客席も15分も経てば冷えますわな)ことについて開演前、終演後を通じて全く触れなかったのはいただけない。何を考えているんだか?

先述の減点と合わせて最終的には星3つ減ずる。
従って「評価しない」ではなく「星を与えるに及ばずという評価」である。

サンタクロースの作り方

サンタクロースの作り方

G-up

OFF OFFシアター(東京都)

2010/12/23 (木) ~ 2010/12/29 (水)公演終了

満足度★★★

オチが不服
それぞれ心に傷をかかえた者たちが、ADの勘違いからCM撮影でサンタ役を演ずることになり…なクリスマス系ファンタジー。
若干強引な展開ではありながら、75分というコンパクトなサイズにまとめた「オトナのためのハイテク時代のクリスマスファンタジー」としてなかなか良いが、大半の人物に しあわせ をもたらす人物が、それが起こる直前に亡くなっていた、というオチは不服。
あまりにもありがちな「優」霊譚だし、クリスマスにそれを持ち込まなくても良かろうに…。
一方、使われる音楽がビートルズ・ナンバーそっくりなイントロに導かれる新旧のクリスマス・ソングというのは多感なローティーン時代にビートルズがしみこんだ世代としては非常に面白い。
また、中心となる人物のツイッター(ってか携帯?)依存ぶりに他人事ならざるものを感じる。気を付けなくちゃだわ。(爆)

十二夜

十二夜

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2011/01/04 (火) ~ 2011/01/26 (水)公演終了

満足度★★★

夢を見てきました。
座席が一番てっぺんで、覗き込むような位置での鑑賞。

演じている人の表情もつかめず、理解しにくかったのが残念です。

でも、松たか子さんは、光っていました。

冬に舞う蚊

冬に舞う蚊

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2011/01/05 (水) ~ 2011/01/10 (月)公演終了

満足度★★★★

丁寧な演出
社会人なら誰しも直面するであろう歪んだ価値観、そして必ずしも誠実な世界でない現実を丁寧に演出されています。
張り詰めた職場の空気を役者全員が作り出す緻密な演技で生まれる緊張感が本当に素晴らしい。
前作もとてもいい作品でしたが、本作も期待を裏切らないいい作品でした。

オンナの平和

オンナの平和

劇団あおきりみかん

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2010/11/25 (木) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

2010年の一番でした
昨年みた小劇場の芝居の中で一番面白かったです
そうそうそうなの!とどれだけひざを打ったか
あおきりさん すごいなあ

お客さんが増えてきてるのもよくわかる
同時にお芝居を見るのに慣れていない方も多くなってきているみたいで、
お客さんに私語が多かった
舞台にツッコミを入れないでくれーーー
お願い 自分ちのテレビじゃないんだから

これからの対応がタイヘンだろうなー…

空中回転ブレンド ご来場ありがとうございました。次回は8月!!

空中回転ブレンド ご来場ありがとうございました。次回は8月!!

みきかせworks

ワーサルシアター(東京都)

2011/01/06 (木) ~ 2011/01/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

モカブレンド
昨年末くらいからリーディング作品を見る機会に恵まれている
劇作家協会のハルメリ、紛争地域の演劇のヴェールを纏った女たち、そして本日
リーディングって様々なあり方ができるのねが感想
見ている側のイマジネーションをどこまで刺激できるかという役者さんには技量を問われるけどやりがいもありそう
両方とも初見の劇団でしたがこうゆう機会があるのはうれしい企画でした

冬に舞う蚊

冬に舞う蚊

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2011/01/05 (水) ~ 2011/01/10 (月)公演終了

満足度★★★★

2011初芝居~
目の前で行われたのは、息詰まる日常の連続。そこに激しく共感する自分がいる。所々に見られる笑えるシーンもどこか乾いてる。ただただ表現される、どこにでもある日常が、どうしてこんなに息苦しいのか。まさに昨今を象徴するような作品、新しい年を迎え浮かれた世間が迫る、根拠のない希望じゃごまかされない閉塞感。現実がここにある。

ネタバレBOX

秋葉原の無差別殺人やワーキングプアやホームレスのニュースを見てもいつも思うのは、明日にも自分にも起こりうる現実だなぁと感じることだ。過労で首を吊った主人公の自殺の原因を巡り、現在と過去が混ざり物語は進むが、悪いのは、上司でも同僚でも家族でもないのだ。もちろん主人公自身も悪くない。では何が悪い、何が息苦しいのか…。観劇後に、僕は何かのドレイになりたくないな、もっと楽しい演劇を、そして共感して心震わす余裕のある、人間らしい当たり前の日常を生きていたい。そう思わせる良作。

ボーナストーク

ボーナストーク

ホチキス

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/12/24 (金) ~ 2010/12/31 (金)公演終了

満足度★★★★★

安心感が良いです♪
3人の悪魔がとってもキュート(衣装もメイクもキャラクターも!)ですっかりハマってしまいました♪
お話も、お約束展開ではありますが、それでも気持ちいいいところに収まってくれるのでラストは大満足。この米山さん脚本の安心感が好きです♪
そして役者さんたちも皆素晴らしい!笑って泣きました!
年末にふさわしい、素敵なお芝居をありがとうございました♪

ザ・フォーリナー

ザ・フォーリナー

TUFF STUFF

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/12/23 (木) ~ 2010/12/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

実力派の役者陣♪♪
翻訳劇を観るのは初めてでしたが、会話のセンス、やり取り等とても自然で、巧みな脚本と芸達者な役者さんたちの演技に楽しく笑わせてもらいました♪
特に武藤さんの演技が素晴らしくて、笑えて泣けて、心がホンワカと温まりました。
お気に入りの役者さん・森さんも導入部から安定感バッチリの演技でうまく作品世界に入り込ませてくれました♪
次回作品も楽しみにしています!

冬に舞う蚊

冬に舞う蚊

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2011/01/05 (水) ~ 2011/01/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

初日から満席でした
初日から、キャンセル待ちの方がいる、人気ぶりでした。
現実から、目をそらさず、真摯に取り組み、骨太の重厚感を感じた、意味と価値のある作品でした。実力のある役者さんばかりで、見応えありました。

ネタバレBOX

サラリーマン社会を舞台に、しているが、バイトや専業主婦でも、人と関わらずには生きてはいけない社会の中、見たくない聞きたくない現実を、どう対処するかが大事だと思えました。

派遣社員に不正の証拠を見せてしまう事さえ、当たり前になってしまってる社風の中、真っ直ぐな主人公の行動に、もう少し方法を考えて行動すべきでは?と思いつつ、戦う姿勢の大事さや、逃げ道の大切さも、考えさせられました。

それぞれの立場によっての正義や本音も違い、味方のようで実は裏切ってたり、力になりたくても現実が邪魔したりと、痛い部分もあるが、まだ良心が残ってる人がいたのが、救いでした。

主人公が選んだ道は、悲しいものですが、諦めなければ開ける道もあるはず、手遅れになる前に、やれることも必ずあると、信じたいと思える作品で、観劇始めは、これにして良かったです。
現実しっかり見ないと、夢も見れないもんne~♪と思えました。

そして何よりも、こんな現実を、題材に選んだ姿勢に、賞賛を贈りたいと思いました。
大人は、かく戦えり

大人は、かく戦えり

シス・カンパニー

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2011/01/06 (木) ~ 2011/01/30 (日)公演終了

満足度★★★

肩が凝らない大人のドラマ
今年の初観劇作品となりました。1時間25分、あっという間で、体調のこともあり、短いのが有難かったです。
肩が凝らずに、芸達者な人たちの芝居を気楽に観られたという感じ。
期待したほど、丁々発止という感じではなく私には物足りなかったです。
「お時間と興味があるかたはどうぞ」というおすすめ度で、何が何でも見逃したら損とまでは感じませんでした。
俳優さんたちが楽しんでるのを見せられた印象で、稽古風景が目に浮かぶようで、いまいちドラマに惹き込まれなかった。

ネタバレBOX

息子同士の喧嘩で、怪我をさせられた子の両親である大竹しのぶ、段田安則と、怪我をさせた子の両親の秋山菜津子、高橋克実が、大竹たちの家で話し合いをするところから始まる。
そのなかで、お互い相手に感じる反感や虚栄心、夫婦の間のどこの家庭でもあるような心のすれちがいや問題点が浮かび上がり、酔っ払ってホンネが出て、喧嘩が始まるという・・・。
秋山が最初からマクベス夫人のように大仰に険しい表情を作っているのが気になった。大竹はちょっと嫌味なインテリ夫人を楽しそうに演じている。日本人でなくフランス人に見えるのはお手柄。最近、顔芸で芝居をするところが気になるが。名女優なのだろうが、私は元来、この人の巧さがよくわからないというか、私の考える「巧い女優」のタイプではないため、苦手である。
段田、高橋も完全に自分の役にしているのはさすが。
ただ、このドラマ、日本人ではこうはならないと思う流れなので、観ていていささか鼻白む。
客席の中高年女性は、日ごろのストレス解消になるのか、まるで綾小路きみまろの漫談を聞いているかのように爆笑していた。
そう、きみまろの感覚に近い芝居かもしれない。「あるある、でも他人事だから笑える」みたいな笑いだ。
終わり方があっけなく、「あれっ!」という感じだった。
大きな豚はあとから来る

大きな豚はあとから来る

渡辺源四郎商店工藤支店

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/01/02 (日) ~ 2011/01/03 (月)公演終了

201101021800
201101021800@こまばアゴラ劇場/終演後PPT有

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