壽 初春大歌舞伎
松竹
新橋演舞場(東京都)
2011/01/02 (日) ~ 2011/01/26 (水)公演終了
満足度★★★★
昼夜
昼の部の松羽目ものでない勧進帳がおもしろかった。橋之助の弁慶にもう少し華があったらもっとよかったが・・・、この役者はまじめだが面白みがない。
第5回公演 U-ru ウル
トランジスタone
調布市せんがわ劇場(東京都)
2011/01/12 (水) ~ 2011/01/16 (日)公演終了
満足度★★
筋が通らない
古代と現代が共有するものが「それでもいいじゃん」って言うけど・・・
ネタバレBOX
U-ruと呼ばれるあの石に教授が古代と現代の時空を超えた旅をさせるような力があるのなら、もっと神秘的に見せる演出が必要だったのでは?ただの石にしか見えなかった。しかも15年前の調査で見つかっていないのも変。
古代人と現代人の話に接点があると「それでもいいじゃん」が、よりはっきりするのでは?
途中で教授が船で島にやってきたことになっていて、???となった。だって時空を超えて来たんでしょ?島に住む人が船というものの存在そのものを知らないのも変だし。。。
無伴奏
劇団東京イボンヌ
サンモールスタジオ(東京都)
2011/01/12 (水) ~ 2011/01/19 (水)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしかった!!!
私には春琴抄を超えたもう一つの春琴抄でした!
ネタバレBOX
ツンデレならぬ、ツンとして切なくなる岩野未知さん演じるチェロ奏者貴子は最高でした!!
貴子を見守る男、斜め後ろから見ると江頭2:50さんのようで、ありだなと思いました。
貴子が筋肉が委縮する病気の恐れに苦しみ、男の勧めで検査し、検査後真実を隠して去って行ったことを知りはっとしました。そして今度こそは最期まで付き添おうとする男に感動しました。
カメラマンの男とはあまり友達になりたくありませんが、役回りとしてはいい感じでした。
外国人の元夫については、もっと真面目に、あんな風にふざけたしゃべり方にせず、(カメラマンの俳優さんの二役にせず)、ニュースのアナウンサーの要約したコメントで十分だったと思います。
バイトの子、可愛かったです!
第5回公演 U-ru ウル
トランジスタone
調布市せんがわ劇場(東京都)
2011/01/12 (水) ~ 2011/01/16 (日)公演終了
満足度★★★
ウルというよりユル
現代と古代がシンクロしていましたが、全体に緩い感じでちぐはぐでした。
ネタバレBOX
15年前も今回も小笠原諸島の無人島に古代人がいたかどうかの調査です。
人工的に加工された柱があるだけで、人が存在した証拠でしょう。住居地区の調査とか言っていて、それでも痕跡が無いなんて、そもそも出発点からおかしな話だなと思いました。
古代種のとうもろこしの種が見つかったのならそれを入れていた土器くらい見つかるんじゃないですか?何か変!!
一番驚いたのは、長(おさ)が「新天地に行きたい者は行け」というような発言をしたことでした。
何だ新天地って?!
この島の住民たちに新天地なる発想、言葉、ここまで完成された熟語は存在しないでしょう。
島を大地と呼ぶ住民たちは、島の外から流れ着いた人を見た経験はあったようですが、他に大地(島)があるとは思っていないようでした。
としたら、別の大地の存在を認めた上でもし言うなら、「新しい大地を目指す者は行け」でしょう。
全体にちぐはぐでした。
蠅の王
ワンツーワークス
吉祥寺シアター(東京都)
2011/01/07 (金) ~ 2011/01/12 (水)公演終了
満足度★★★★★
面白かった!!
潜在意識が顔を出すというよりは、こうした人たちが集まればこうなりますって。
ネタバレBOX
豚の被りものを被って関節踊りのように肩をカクカクさせながら登場するシーンで心を掴まれました。
豚の首に蠅がたかるという原作由来なのでしょうが、小さな豚小屋に閉じ込められた豚の集団のようで、今回のプロジェクトチームに集められたサラリーマンの雰囲気を良く表わしていました。
新規プロジェクトを立ち上げる際に人事部から各部署に人材提供の打診があったとき、その部署にとって必要な人材は決して候補者として推薦しません。むしろ厄介者を推薦したりすることを思い出しました。
そこそこ仕事はできるけど口が悪く、殴られそうになっても自らは手を出さない姑息な男、一番嫌いなタイプです。私も切れるだろうなって思いながら見ていました。そうした厄介者の集まり感が秀逸でした。
チームがバラバラ故に、中央にあった机を下手や上手に移動させる人が出てくることで、広い舞台を有効に使っていました。
本当にどつかれてよろめくシーンもあり、稽古場でも喧嘩が起きていなかったかと、余計なことまで心配していました。
会社と訴訟をしていた人の訴訟内容についてはあまり触れてなく、重要な要素であるだけに気になりました。
ヒールのブーツ
オーストラ・マコンドー
JORDI TOKYO(東京都)
2011/01/14 (金) ~ 2011/01/19 (水)公演終了
満足度★★★
とても映像的
青春群像劇なので、とても映像的だと思いました。というか、映像向き。設定もオシャレだし、ショートムービーにしたらいいのにな。川村紗也さんは可愛い。感情移入したら、こんな私でもオトメ気分です(笑) 空間を使った演出は、私は好きです。
ドリルチョコレート「テスタロッサ」
MCR
こまばアゴラ劇場(東京都)
2011/01/07 (金) ~ 2011/01/16 (日)公演終了
満足度★★★★
脚本が秀逸!
評判の櫻井氏の作品を初めて観ることができました! 愛の核心を突いた物語。どんなに愛し合っていてもお互いが同じだけの分量愛することができない不公平感、三組のカップルが迎える結末にそれを見た。
役者さんたちが上手いので、なおさらストレートに伝わってきました。
リーマン兄弟と嫁 【公演終了!ご来場ありがとうございました!!】
劇団鋼鉄村松
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2011/01/14 (金) ~ 2011/01/18 (火)公演終了
満足度★★★
個人的には
前作「俺が彼女を…」がけっこうツボだったので拝見しました。
個人的にはギャグ満載コメディよりも
ガッツリストーリー系の方が好きなので
前作の方が好みでした。
でも会場内かなりウケていたし
劇団内にまったく毛色の違う作品を作れる
劇作家が二人いるというのはとても貴重だと思います。
次回のバブルさんの公演も楽しみにしています。
ヒールのブーツ
オーストラ・マコンドー
JORDI TOKYO(東京都)
2011/01/14 (金) ~ 2011/01/19 (水)公演終了
満足度★★★
観客もまた見られている
前作「そのとき橋には…」が合わなかったので
心配でしたが前作よりは身体に合いました。
ネタバレBOX
道路も舞台の一部ということで
昼と夜とでかなり印象が違うのではないでしょうか?
夜に見ましたが
終演後、外から見た会場の丸見え具合に苦笑しました。
通行人が会場を見ながら「何これ!?」みたいに
話す会話も丸聞こえなのでけっこう興をそがれます。
花頭
13月のエレファント
明石スタジオ(東京都)
2011/01/14 (金) ~ 2011/01/16 (日)公演終了
満足度★★★★
次回に期待
花頭のタイトルの意味がわかったようなわからなかったような・・・
そんな感じで終わった1時間半でした。。
役者さんたちは勢いがあって上手でした。
THE DIAMOND DUST #2
劇団ダイヤモンド
ART THEATER かもめ座(東京都)
2011/01/07 (金) ~ 2011/01/16 (日)公演終了
満足度★★★★
トランス
4作品の中で観たのはトランス。シンプルな舞台で3人の役者が織り成すドラマ。いい作品だった。
僕を愛ちて。~燃える湿原と音楽~【沢山のご来場ありがとうございました!次回公演は7月青山円形劇場にて!】
劇団鹿殺し
本多劇場(東京都)
2011/01/15 (土) ~ 2011/01/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
すごかった
始まってから終わるまで、お客さんを楽しませようとするのが姿勢が気持ちいい!
最後は泣いてしまったし。
第46回関東高等学校演劇研究大会-さいたま会場-
関東高等学校演劇協議会
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
2011/01/15 (土) ~ 2011/01/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
埼玉県立秩父農工科学高等学校「少年神社」
「劇団桟敷童子」のような世界観。こう書けば小劇団マニアの方たちには解ると思う。セットは神社とおみくじ箱と鳥居。これだけで土着的な情景を空想できるってもんだ。更に序盤から他校を圧倒的に平伏させるような摩訶不思議な光景が目に焼き付く。照明が特に素晴らしい。観客をあっと言うまにその世界に吸引しねじ伏せるような力のある演出だ。瞬間、「やるな。」と期待に胸膨らませてドキドキしてしまう。音響、大道具、小道具、あの世とこの世の狭間で織り成す不思議色ロマンな演出、構成、キャラクターの立ち上がり、衣装、メイク・・それらはまさに独特なあっちの世界のようで完璧だった。さらに童の歌う歌、踊りはこれに調和し融合し「精一杯生きる」という言霊のようなバイブルを突きつけた舞台だった。あまりにも素晴らしく秀逸な舞台に鳥肌が立ったほど。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
村に祭られた氏神様の周りで遊ぶ黄泉の国の狭間からやってきた子供たち。それは現在大人になった彼らの過去の光景だ。過去の4人と、血のように紅く染まった唇に白い肌を持つソラと、大人になった4人が交錯する物語。
狭間の子供たちも大人も白い狐のお面を腰にぶら下げている。この小道具が終盤、ライトアップされて黄泉の国の情景を幻想的に塗り替え美しい幕引となる。
狭間の子供たちはソラを交えて仲良く遊んでいたがソラは突然居なくなってしまう。残された4人はソラが最後に言った言葉「5110日後に逢おう」という言葉を信じて大人にななったものの、なんだか現実を受け入れられない彼らが居た。現実って厳しいな。他人と関わらなければ自分自身が傷つかなくて済む。現実に押しつぶされる前に自分から逃避しよう。なんて考えワタルは神社に居座って大学にも行かない日々が続いた。
そんな折、土地にまつわる伝説は14年に一回ずつやってくると言われそれが今年、ソラが居なくなってから5110日目だった。チーーーん・・鈴の音が鳴り響く度にあの世から子供たちはやってくる。そうして人形を抱えたお婆もやってくる。人形はソラの身代わりだ。お婆はソラが死んでから、その現実を受け入れがたく人形をソラと思い込んでいたのだった。
ソラはお婆や大人になった4人を勇気づけ生きるという現実を受け入れられるように・・とやってきたのだ。かつてソラが友の為に血液を提供し死んでいったその血は友の中で生き、流れていた。なのに友は生きていても死んでいるようなさまだ。「せっかく赤い血が流れていても君はいったい誰なんだい?」と白いソラが吐くセリフが静かに響く。
そして、ソラはお婆に「大丈夫だよ。この子は氏神になってこの村を守っているよ。」と囁くのだった。
過去の自分と向き合う今の彼らが対峙する描写が絶妙だった。物語にインパクトを与える為に響かせる鈴の音、子共らが遊びに興じる光景、神隠しの伝説、ソラと子供たちのキャラクターは観客を充分に魅了し、終焉後の拍手喝采とざわめきは確実に優勝を予感するものだった。
生徒らの演技力、堂々とした佇まいは幻想的な世界観の中にひょこりと現れた迷子の子鬼を想像し、なんだかとっても嬉しくなってしまった。素晴らしい舞台をみるとなぜこんなにも幸せなのだろうと、つくづく思う。
☆次回の全国大会は8月の福島。福島なら行けるから、泊まりがけで行こうと思う。
ヒールのブーツ
オーストラ・マコンドー
JORDI TOKYO(東京都)
2011/01/14 (金) ~ 2011/01/19 (水)公演終了
満足度★★★
良かったです!
初めて見に行った前回のお芝居が合わなかったので、気に留めていなかったのですが、劇団競泳水着の上野さんが脚本ということで見に行くしか無いなと、足を運びました。
ネタバレBOX
渋谷にあるお店の、中と外を使った構成が面白かったです。
川村さんをはじめ女優陣が輝いていて、
改めて上野さん劇団競泳水着のファンになりました。
ただ、熱がこもっていただけに
女優陣に対して店長と兼多さんの演技がややあざとく見えちゃったかも。
カトウさんは良かったな。
好きですね。
昼見に行ったので夜の回がどうなるのか、
もう一度行くかどうか迷っています。
でもそれくらい良かったかな。
あとは寒かったので防寒対策が大事。
それと場所的にちょっと外が見づらくそこがマイナスポイントかな。
オーストラマコンドー
今回のお芝居は肌には合いました。
第46回関東高等学校演劇研究大会-さいたま会場-
関東高等学校演劇協議会
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
2011/01/15 (土) ~ 2011/01/16 (日)公演終了
満足度★★★
伊那西高等学校「The Lost Ones」
占いの館でのサスペンス。占い師を演じた清水彩香里のキャラクターが実に素敵だ。彼女のインパクトのあるキャラは他を圧倒的に引き離し、立ってるだけで絵になる。
以下はねたばれBOXにて。。
ネタバレBOX
占いの館の占い師はとにかく当たると評判だった。噂を聞きつけて大勢の迷った人間たちがやってくる。更に街のあちこちで連続爆破事件が起きるがこれも占い師は予言してしまう。結果、マスコミに祭り上げられ大儲けをするのだが、蓋を開けてみれば各地の大爆発は占い師自らの自作自演だったことが、探偵によって明かされる。
一方、さやかは自分の母親・まゆみを占い師に殺された事件で占い師を憎み恨みを晴らそうとしていた矢先、はからずもそのチャンスは巡ってくる。さやかは激情にかられ占い師を刺したが、その直後、この占い師こそがさやかの実の母親だったことが解る。失意のうちにもいくつかの謎は解明されていくうち、さやかが幼いころ、占い師はさやかを轟家に預けたのだと知ることになるが、占い師は息をひきとってしまうのだった。
この作品は生徒・顧問の創作だが、ホームレスの人たちと占い師の関係性がいまいち解らない。むしろ轟家と占い師の関係性に重点をおいて立ち上げた方がもっとサスペンス色が色濃くなったような気がした。更に探偵が動いてるのに警官が動かないというのもちょっと不思議な気がしたのだが・・。
『リア王』
劇団俳優座
俳優座劇場(東京都)
2011/01/13 (木) ~ 2011/01/23 (日)公演終了
満足度★★★★
直球のリア王
俳優座のリア王。まさに王道の芝居でした。
中野誠也さんのリア王は、重厚で、深みのある演技でした。また、、グロスター公の2人の息子の対比もたくみで、ああ、シェークスピアを観たと言う感じでした。
THE DIAMOND DUST #2
劇団ダイヤモンド
ART THEATER かもめ座(東京都)
2011/01/07 (金) ~ 2011/01/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
トランスを観ました
ここでの評判で観にいくことにしました。
結果は大正解でした。
3人の登場人物が実に個性的に描かれ、ストーリーも最後までひきつける内容でした。照明の使い方も芝居にマッチしていて実にいい芝居でいた。
今年最初の星五つです。
ほかの作品も見たかったのですが、都合がつかず残念!
ヒールのブーツ
オーストラ・マコンドー
JORDI TOKYO(東京都)
2011/01/14 (金) ~ 2011/01/19 (水)公演終了
満足度★★★★★
キャストがキラキラと輝いて...
群像物って結局,傷つけあい,育てあうって関係を描いていくものなんだろうな...と改めて。川村さんの熱演に注目してしまった私ですが,カトウ・兼多が良い仕事をしてるとツイットした方も。なるほど!
...というか,後で考えるとそれぞれの役に必ず魅せ所があり,記憶に残る...そんな公演と言えそうです。
上野さん本人も「夜はどうなるの?」とツイットされてましたが,全く別の景色になる可能性があった(寒そうだけど...)と思います。それが観れなくて少し残念。
ドリルチョコレート「テスタロッサ」
MCR
こまばアゴラ劇場(東京都)
2011/01/07 (金) ~ 2011/01/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
私も,ファンに...
各キャラのやりとりは,決して早くないのにスピード感がある。中川さんも,クロム→ログログ→当公演と(期せずして)追いかけた形となりましたが,今やお気に入りの役者さんに。近藤美月さんも,今後要チェックの方とわかりました。
決して粘っこくならず,さわやかで楽しめました。次作,なおなお期待です!!
カルナバリート伯爵の約束
メガバックスコレクション
荻窪メガバックスシアター(東京都)
2011/01/15 (土) ~ 2011/02/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
たいへんよかった
まずセットがすごい。そのセットが間近で見られるのが小劇場ならでは。個々の役者も台詞とちりが多かったのが少し残念だったが、キャラクターが際立ち、存在感がすごかった。
芝居とは関係ないが、椅子も座りやすくてよかった。ただ人数はかなり限られてしまうけど…。
ネタバレBOX
幽霊の存在感、それに重い課題を突き付けられ、苦悩する2人の若者。「もし自分なら…」と感情移入しながら観た。
聞いてみたいのは1953年という年と横文字の固有名詞の設定。特定の国家を連想させないための片仮名での名前というのはなんとなくわかるのだが、1953年という年の意味はなんだったのだろうか?