
コラボレーション
加藤健一事務所
紀伊國屋ホール(東京都)
2011/02/19 (土) ~ 2011/02/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
時代に抗いつつ、生きることの苦しさ
それが、静謐に胸に迫る佳作舞台でした。
いつも、感じることですが、鵜山さんの演出は、それがどんな国のどんな時代の、どんな分野の話であろうとも、時代や国籍を超越した、普遍性のある作品に変換させて、観客に提示する力がお見事だと、感心します。
今回のこの舞台もまさにそうでした。
ナチスの圧政や、それに纏わる、人物の動向をあまり知らない人間が観ても、きちんと、この作品のテーマが伝播する舞台構成になっています。
この作品の主人公である、リヒャルト・シュトラウスと、彼のオペラの脚本を手掛けたシュテファン・ツウ゛ァイクの、二人の人物の、時代に翻弄される苦悩は、いつ如何なる時代に生きる人の胸にも、共感を持って、心を揺さぶる舞台力がありました。
加藤さんももちろんですが、ツウ゛ィク役の福井さんが、とても好演されていました。
ナチスの党員役の加藤さんのご子息の義宗さんは、いつの間にか素敵な役者さんに成長されていました。彼の10代の時の初舞台も拝見していますが、年月が経って、口跡も、立ち姿も、役者さんらしくなられて、嬉しく拝見しました。
加藤さんと、紀伊国屋ホール、あー、ずいぶん昔、ここで「熱海殺人事件」を、狭い通路に座って、夢中で観劇したことを、懐かしく思い出しました。
あの頃の、演劇界は、何もかも素敵だったなあと、感慨深い想いがしました。

女優(おんなやさしい)
ろりえ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2010/12/22 (水) ~ 2010/12/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
超大作
3時間を3時間と感じさせない。俳優の魅力が爆発。どこかポツドールのにおいを感じさせながら、最後は、ろりえでした

糞尿譚
劇団俳小
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2011/01/22 (土) ~ 2011/01/29 (土)公演終了

黒とシロ ありがとうございました!無事千秋楽までたどり着くことが出来ました。
獏天
Geki地下Liberty(東京都)
2011/02/19 (土) ~ 2011/02/27 (日)公演終了
満足度★★★★
リアル
たしかに地下鉄サリン事件は人々の記憶から忘れかけられている。それは当事者ではないからだ。そういう意味ではインパクトの強い作品で、メッセージ性もあっていま公演する意味もあると思う。たしかに見ごたえはあったが、暑苦しさを売るにするのも悪くないが、セリフをガナリ立てるのはどんなものだろう。しかも早口で、なにを言ってるのか聞き取りにくいから最悪だ。そんなことで迫力を出そうというのなら、それは違うようなj気がする。そこだけが、残念だった。あと身内の客がダメ。なんで演技中にいろいろと喋るのだろうか?自分の子供を自慢したいのだろうけど、そんなのは後にして欲しい。たぶん客演の役者の関係者だと思う。前説で「携帯や音の出るものは・・・」とやるが、それよりも身内客を入場拒否するか、演技中は絶対に喋らないように、役者自ら親に伝えておくべきだ。チケットを買っている客よりマナーの悪い身内は、絶対に入れてはならない。

パペット・オン・ザ・パニック 完全版【全ての公演は終了致しました。ご来場いただき本当にありがとうございました!!】
隕石少年トースター
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2011/02/17 (木) ~ 2011/02/21 (月)公演終了
満足度★★★
普通、かな。
完全版というにはちょっと物足らなさが残った。出だしの人形劇は思っていたより面白かったし、窓の外の景色(セットの仕掛け)も旨いと思った。ただ、前半と後半はいいのだけど途中がだらけてしまい、ストーリーにメリハリがないため見ていて飽きてしまった。せっかく大阪から来ているのに、もっとドッと沸かせる場面も欲しい。「滝口君」のキャラ設定も違和感あり。セリフと間の取り方で笑わせることが出来るはずだと思うから、もっと普通の喋り方でいいのでは。あれはあざと過ぎる演出だ。劇中で使われている曲のチョイスは、なかなかいいセンスだった。

怪物-カイブツ-
ブラジル
駅前劇場(東京都)
2011/02/13 (日) ~ 2011/02/20 (日)公演終了
満足度★★★★
これは…
ブラジル初観劇。怪物のタイトルに少々惹かれ拝見。いや~驚いた!結構好きな作品だわ。色んな意味で驚かされたけど、後味も悪くなくスカッと見終わる事が出来たかな。

ハロルコ
劇団HOBO
赤坂RED/THEATER(東京都)
2011/02/15 (火) ~ 2011/02/20 (日)公演終了
満足度★★★
今までの切れ味がない
中年のおっさん達が、かなわないと知りながらも若い女の子ハロルコに憧れ、一方のハロルコは、おっさん達の好意に甘えつつ、文化の違いでアッケラカンとして過ごしていく、そんな様子が面白く描かれている。それなりに「いい話」だが、今までの同劇団の作品に比べると、展開の妙とかワクワク感は今一つだったように思った。テキストも充分に整理されてない印象で、味のある役者陣の割には、今までの同劇団が持っていたある種の切れ味に欠けているように思った。

ザ・シェイプ・オブ・シングス~モノノカタチ~
ホリプロ
青山円形劇場(東京都)
2011/02/10 (木) ~ 2011/02/24 (木)公演終了
満足度★★★
なんか勿体ない
ダサイ男が美女と付き合って、ある意味翻弄される、一種すごく残酷な物語。それなりに面白い芝居だが、最大の問題は、主人公を演じる向井理が当初ダサイ男として登場することに無理があるということ。向井の演技は悪くはないのだが、ダサイ男の変化がポイントであり、向井がカッコいいことは隠しようもないので、そこの変化で驚くことができない。一方で、エキセントリックな女を演じた美波のトンガリぶりはなかなか見事。さまざまな場面でしっかりした演技が見られる。米村の演技は安定しており、川村も無理のない役なので不満はない。一方で、笑えるシーン/セリフが相当あるのだが、ほとんど笑いが起きないのは、向井ファンでいっぱいの客席がそういう芝居に慣れていないこともあろうが、基本的には演出の問題ではないだろうか。タイトルの「モノノカタチ」というセリフは1回しか使われないし、原題が "Things" と複数形になっているのは重要なポイントかと思う。アダムとイブ(リン)という登場人物の名前にも象徴的な意味はあるだろう。

舞台版『千年女優』(大阪凱旋公演は5/11)
TAKE IT EASY!
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2011/02/17 (木) ~ 2011/02/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
ただ、美しく駆け抜ける100分
己の身体だけで全てを表現する手法は、私には少し懐かしい感じがしたりもしたのだけれど、これを女優だけで成し遂げたことが凄い!入れ子構造の脚本も少しも苦にならず、自然に入ってくる構成力も素晴らしかった!
大塚さんの照明も相変わらず美しく、感激しました。
題材・脚本・演出・出演者がバッチリはまると、ものすごい化学変化が起こる良い例です。
今後、末満さんのオリジナル作品も見てみたいです。

怪物-カイブツ-
ブラジル
駅前劇場(東京都)
2011/02/13 (日) ~ 2011/02/20 (日)公演終了
満足度★★★
みんな、怪物。
登場人物みんながどこか少しいびつで、周囲とぶつかりながら生きている人たち。でも、どんな自分でも、ちゃんとつき合って、周囲と折り合いをつけて生きていくんです。みんな、怪物だからね。
役者さんたちみんな達者だから、各キャラクターにリアリティあり過ぎでした。辰巳さんでさえも(笑)
面白かったです。

「サンポジウム2011」 「劇」小劇場
散歩道楽
「劇」小劇場(東京都)
2011/02/16 (水) ~ 2011/02/27 (日)公演終了
満足度★★★★
昭和編初日
六畳(?)一間に水場がある程度の引き戸の部屋が4つほどの木造(せいぜいモルタル)アパートの1部屋を中心に住民たちが織り成す物語、あれもこれも昭和のニオイがぷんぷんで、高橋留美子テイストにかすかなペーソスも漂うコメディ、可笑しくもあり懐かしくもあって楽しい。

品潮記(ほんちょうき)
BOTTOM-9
サンモールスタジオ(東京都)
2011/02/09 (水) ~ 2011/02/20 (日)公演終了
満足度★★★★
「一粒で二度美味しい」スタイル
冒頭では明治の人々と幕末の人々を同じ舞台に上げてオーバーラップさせるものの、以降は下手側にあるサブステージ(明治では開かずの間だが幕末では奉公人の部屋)に明治の2人がいてメイン舞台で進行する江戸パートに注釈を加えたりするスタイル。
で、時折「章の題」あるいは「小見出し」的なものが障子に投影されることもあり、幕末庶民伝的な(庶民の気位の高さなども描く)江戸パートは山本周五郎あたりの連作短編集の味わい。
が、プロローグからまさに通奏低音のようにサブステージで演じられている明治パートと江戸パートの繋がりが濃くなる(五稜郭に向かう武士とかね)終盤ではまた異なる味が出てきて「一粒で二度美味しい」な感じ。
また、中心となる男(ろく)は明治と幕末で違う役者が演ずる一方、両方に別の役で登場する役者もいて、それが血縁関係にあったりする(例外あり)のも芝居ならでは、的な。
かくて160(70+10+80)分という上演時間もさほど長く感じず。
あ、ただ、泣かせようというのが見え見えな選曲はちょっとあざといかも?(笑)

パペット・オン・ザ・パニック 完全版【全ての公演は終了致しました。ご来場いただき本当にありがとうございました!!】
隕石少年トースター
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2011/02/17 (木) ~ 2011/02/21 (月)公演終了
満足度★★★
インパクトに欠ける
最初の人形劇の場面が一番面白かった。また、窓の外の風景がよくできていた。
物語に登場する劇団や劇場人事などの内部事情が絡んでくるストーリーなので、下剤事件で人形劇を代役でやらされるはめになったことは脇に置かれ、どっちつかずの印象になっている。
人形劇のてんやわんやぶりが中心になれば面白かったと思うが。

4時48分サイコシス
花野組
ももちパレス(福岡県)
2011/02/20 (日) ~ 2011/12/04 (日)公演終了
満足度★
失敗作、だと思う。
2時間がとにかく長かった。
主催者はこの作品を上演すためにずいぶん長い時間をかけ作品を解読したらしいが、それが成果を上げているとは思えない。
演出家の頭だけで考え、自分の狭い世界より外に出ることが出来なかったように思う。
どれが正しいと言えるような作品ではないが、作品の解釈を誤っているとしか思えない。
また、役者の演技もカッコつけばかりで、原作に全く書かれていないセリフを喋らせたりと、なぜそんなことをさせるのか理解できない。
それが効果があると思ったのだろうか。
ホールが会議室のようなところで音響が悪かったせいもあるが、音楽と役者のセリフのバランスが悪く、声が聞き取りづらかった。
ロングラン公演だということなので、これから劇的に変われば面白く見ることもできると思う。
原作脚本を読み直してみようと思う。

バレンタインサミット
乱雑天国
エビス駅前バー(東京都)
2011/02/11 (金) ~ 2011/02/15 (火)公演終了
満足度★★★
ぐ~のねも、でねーぜ!
基本的にはナンセンス系でバカバカしいコント集、それを小劇場系の役者たちがホンキで演ずるところに意義がある、みたいな? アクが強いので好みは分かれると思うが「あんな方やそんな方」がそこまで演ってくれればこりゃあもう「ぐ~のねも、でねーぜ!」

さめるお湯
あひるなんちゃら
OFF・OFFシアター(東京都)
2011/02/09 (水) ~ 2011/02/14 (月)公演終了
満足度★★★★
雪の千穐楽
毎度ながらのゆる~いぬる~い笑いに加えて「第三の目」に関するシュールかつトボケたパートも可笑しくて、これもまたその思いもよらない発想に感心するやら呆れる(←良い意味)やら。
それにしても劇中設定通り雪になった千穐楽、電車が運休にならずヨカッタ。

悟らずの空
Jungle Bell Theater
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2011/02/10 (木) ~ 2011/02/14 (月)公演終了
満足度★★★★
妖怪と五行説の取り合わせが巧み
妖怪たちを「木・火・土・金・水」の五行説にあてはめ、それによって妖怪たちの「三すくみ」的な力関係を作り出して対立・共闘させているのが上手い。
また、同じ村の者を妖怪にすることで己の利益を得ようとする村長、導師などにより「人の心の中の妖怪」にも言及したのもイイ。「妖怪」というのは「人の心の中にある邪悪なもの」であって「化け物の形で現れるもの」はあくまで「単なる象徴」、的な。

メイちゃんの執事
宝塚歌劇団
【閉館】日本青年館・大ホール(東京都)
2011/02/15 (火) ~ 2011/02/21 (月)公演終了
満足度★★★★
【星組】少し胸キュン!
それにしても、宝塚の千秋楽は楽しい!
カーテンコールが5、6回。紅ゆずるさんが初主演ということで挨拶があって涙ぐんで、今回は退団する人もなく、楽しいフィナーレでした。
宙組・逆転裁判のときは逆転裁判2の発表があって一気に歓声が挙がりましたが、今回は続編の発表とまではいきませんでした。

黒とシロ ありがとうございました!無事千秋楽までたどり着くことが出来ました。
獏天
Geki地下Liberty(東京都)
2011/02/19 (土) ~ 2011/02/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
放心状態・・
いつも熱い芝居を観せてくれる 獏天、今回はあの「地下鉄サリン事件」を題材にした作品でした。
めっちゃX2 良かった 普段、終演すると「今何時かな」と時計を見るんですが・・昨日は それさえも忘れていました。
16年前に起きた忌まわしい事件、自分自身に照らし合わせても、ややもすると風化してきている・・そんな感じだったのですが。
この作品は、ただ単に当時の出来事をなぞっているだけじゃなくて、その直接の被害者、そして家族、恋人、友人・・・を失ってしまった周囲の人間たちにスポットを当てて16年後の今 を物語っていきます。
その者たちには今なお事件は続いている ということを・・
そして、本当の加害者はオウムだったのか、事件当時に、被害にあわれた人を見て見ぬふりをして立ち去った人間なのか、我先に逃げるために倒れた人を踏みつけて 逃げだせた人間なのかを 問いかけます。
ストーリーももの凄く考えられて作られていますが、登場するキャストさんたちのバランスがすばらしかった~!!
ひとりひとりの演技に皆意味があって、なおかつそれが素晴しい!!! そんな舞台でした。
今回はA,B公演がありますが、*papasan*が観たのは 本編A公演。 スピンオフのB公演も観たい!! でもスケジュールが・・
前半に"動"の部分 多少バイオレンス的なシーン、かなり激しいアクション、刀を持たない殺陣って感じもありますが、これも凄い迫力!!
中盤からラストへは"静" しかも息詰まるシーンの連続に集中力はMAX状態。
こんな素晴しいもの ありがとう イデさん!! と言いたいです。

恋する、プライオリティシート
コメディユニット磯川家
インディペンデントシアターOji(東京都)
2011/02/05 (土) ~ 2011/02/14 (月)公演終了
満足度★★★★
期待通りのドタバタコメディ
書き込みが遅れましたが、舞台を拝見しました。
前作と同じノリの、登場人物多目のドタバタコメディ。
楽しめました!
面白かったです。