最新の観てきた!クチコミ一覧

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NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2011/02/10 (木) ~ 2011/03/31 (木)公演終了

満足度★★★★

アンサンブルの演出が好きでした。
震災前に観て、戯曲を読んで、震災後にもう一回観ました。
舞台上と今回の震災後に直面している日本の状況とが重なっていて凄まじさを感じました。日本人の災害に対する危機管理とか、マスコミは現実をドラマティックにして煽っているような、煽られる側の無責任さとか、敗戦後の神や信仰の不在により信じたいことだけ信じるとか・・。日本人のアイデンティティがテーマだと私は思うんですが、天皇制やら太平洋戦争やら・・これでもかってくらい畳み掛けてきます。私の許容範囲を越えて、かなりこぼれてしまった感があります。野田さんについていくのは大変です。
でも、無関心でいてはいけない、流されないよう自分がしっかりしなくちゃと思うことができたて、よかったと思っています。
最後、野球中継を見ながら里長(いっけいさん)が叫んだセリフに背筋が凍りつきました。野田さんから指摘されたような日本人的だったので。

好きな役者さんソンハくんの道理っぷりとソンハくんの太鼓を堪能できたのは嬉しかったです。

月にぬれた手

月にぬれた手

舞台芸術学院

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2011/03/25 (金) ~ 2011/03/31 (木)公演終了

満足度★★★★★

舞台芸術学院の底力の結集が見事
還暦の舞台芸術学院が輩出した、たくさんの力あるアーティストの業が結集した舞台で、まずそのことに、演劇ファンとして、胸が熱くなる思いがしました。

舞台が東北ですから、どうしても、今現在の震災の被害が常に想起されて辛くもなりはしましたが、でもこの舞台を観られて良かったと心から思えて、感動をたくさん頂きました。

内容に関する感想は、後日改めて書くつもりですが、終演後の金内さんの誠意溢れる、観客への感謝のコメントに、思わず、もらい泣きしてしまいました。
先日のある公演後に感じた後悔の念は、この公演では微塵もありませんでした。

渡辺えりさんの劇作の才、御見逸れしました。

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NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2011/02/10 (木) ~ 2011/03/31 (木)公演終了

満足度★★★

いつも構図が一緒
キャスト陣は、皆好演されていました。

開演前の野田さんのメッセージには、一部で、共感し、一部で、反論したい思いがありました。

内容についての感想は、少し落ち着いたら、改めて書くつもりですが、蒼井さん演じる女性あまねが誰をモデルにしているかがわかる世代とそうでない観客で、意見が分かれる気がしました。

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NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2011/02/10 (木) ~ 2011/03/31 (木)公演終了

有名人
出演者は、すきなのですが何かしっくりきませんでした。

とても個人的な物語【公演終了いたしました!ご感想お待ちしております!】

とても個人的な物語【公演終了いたしました!ご感想お待ちしております!】

Minami Produce

新宿眼科画廊(東京都)

2011/03/26 (土) ~ 2011/04/03 (日)公演終了

満足度★★★

【女性作家バージョン】観劇
不思議な登場人物たちに翻弄されたり助けられたり…。

ネタバレBOX

筆が止まった女流作家の妄想を描いたもの。本当に個人的な物語です。

彼女の作風は日本人口半減化計画に表れているように、国民に殺し合いをさせるような過激なところが特徴ですが、不本意な形で映画化されたからか、作家である親を越えられない苦しみからか、一文字も書けなくなってしまいました。

妄想の中で過去の登場人物や空想の編集者たちに翻弄されたり導かれたりしていましたが、みんな自分の一部であることを自覚した結果、みんなの強力を得て何とか書き上げたようです。ペンを指揮棒に見立てて振って、みんなが調和する光景はちょっと出来過ぎのような気もしましたが…。

隠れ家であるマンションの一室には洋服などが敷き詰められていて、あたかも彼女の大脳のしわのようでした。(ぬいぐるみハンター『埋没おんな』を思い出しました。)

これが最後の作品よと言って差し出した原稿用紙を、そうですかと編集者は無表情に受け取っていましたが、これまでの中で最後の、即ち最新のということですね。必ずや、彼女は書き続けることでしょう。

日本人口半減化計画を観たいですね。
とても個人的な物語【公演終了いたしました!ご感想お待ちしております!】

とても個人的な物語【公演終了いたしました!ご感想お待ちしております!】

Minami Produce

新宿眼科画廊(東京都)

2011/03/26 (土) ~ 2011/04/03 (日)公演終了

満足度★★★

タイトルどおり!
適度に狭いギャラリーはちょうどいい空間だった。サイズに適した舞台内容と思う。 後半、とくに最後のほうはよくわからなかった、かな。床に敷き詰められた古着は面白い手法だ。音や照明は効果的でよかった。地震発生に対する配慮には感心!!

無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)

無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)

MU

OFF・OFFシアター(東京都)

2011/03/24 (木) ~ 2011/04/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

『変な穴(女)』今まで観たMUの中で一番笑った…が笑いの先には「穴」が
毎回「虚無」の穴がポッカリと舞台の上にあったMUだが、今回、虚しさの向こう側に、まさか笑いがあったとは!
しかし、笑いの向こうの「穴」の中で、作者のハセガワアユムは、にんまりと笑っていたような気がする。

ネタバレBOX

MUを観出したのは最近なので、それほど多くの作品を観ているわけではないのだが、初めて観たときから強く感じていたのは、作者の持つ「虚無(感)」だ。
それと、むやみに徒党を組む(群れる)ことへの嫌悪感のようなもの。

「虚無」はいつも舞台の上にポッカリと空いていて、そこを通る風がスースーしていた。そして、MUのちょっと気の利いた短編のようなまとまりある舞台が、さらにスースー感をアップしていたような気がする。

で、今回は、笑った。これはコメディだ。
しかし、ご主人様である小松は「穴」が空いていると言う。それを埋めるために、金に物を言わせて集めたドレーたちに、虚しいことをやらせて、埋めようとしている。
この薄ら寒い設定は、もう「虚しい」。誰もが穴を埋めることも、それが長続きしないことさえもわかっていながらやっている、すでに破綻している「虚しさ」である。

小松はあがいている。ドレーたちもあがいている。あがいているから、実は「虚無」には達していない。すべてを知ってしまって、諦念のような境地に達したときにやって来る「虚」の世界には達していないのだ。
まだこの時点では。

しかし、小松は、ラストに万引き商品の入った段ボール風呂に漬かりながら、安堵するのだ。ここに彼の穴がしっかりと本当の姿を現し、すべてを知ってしまったような境地に達してしまう。彼の居場所がここにあった。それは彼の「穴」の中。

小松の追い詰められ方、というか道程は素晴らしいと思った。なんといいラストだと。
「虚しさ」の向こう側に笑いがあり、その向こう側には「虚しさ」があるという構図は、とても酷い(笑)。クラインの壺のような構造をしている。

だから、作者のハセガワアユムさんは、観客がすくすく笑っている、このラストを観ながら(書きながら)、かなりにんまりしているのではないかと思ってしまうのだ。「みんな笑っているよな」って確認しながら、にんまりと。
ハセガワアユムさんにとって、意識しているのか無意識なのかはわからないのだが、毎回テーマは同じで、今回は笑いが増量されていただけで、いつもと同じMUだったというわけなのだ。
笑いながら、穴に落ちていくという「虚しさ」は素晴らしい。恐怖すら感じてしまう。それに気がついているのは(たぶん)作者本人だけ。だから、「にんまり」。
…ここは小松と同様の視線かも。

もう少し書くと、ドレーたちの変な一体感は自然であった。いつもならばもっとその一体感(徒党)に嫌悪しているはずなのに、と思ったのだが、ここにも仕掛けがあった。

それは、「作者ハセガワアユムの視点」がどこにあるかということだ。それがどこにあったかと言えば、ドレー5号の杉木にあった。これに気がつくと、全体がはっきりしてくる。
つまり、ドレー5号の杉木は、それまで小松のもとにいた4人のドレーたちの馴れ合いを非難・否定する。これはまさに徒党を組むことへの嫌悪感にほかならず、ハセガワアユムの心情が映し出されている。そして観客はその心情には共感できない。ドレー5号の杉木は「異端者」的な扱いとなり、「異物感」として舞台の上に佇むのだ。これは大きなポイントだ。誰にでも理解できるはずはない、と作者ハセガワアユムは考えているのかもしれない。

さらに、小松をラストに突き抜けさせるのも、ドレー5号の杉木であった。彼女は、小松がラストに舞台に現れるまで、万引き商品の入った段ボール風呂に漬かっており、さらに小松を追い込み、自分の入っていた段ボール風呂に導くという役目を負っているのだ。彼女がいる場所が「穴」の中である。
ドレー5号の杉木の存在がハセガワアユムであったというわけなのだ。

全体的にちょっとたどたどしさがあったのだが、台詞などがいいタイミングで入り、とてもいい笑いを生んでいたと思う。
そして、女性陣のオーバーサーティぶりがとても自然で良かった。これは大切なポイントであったと思う。

音楽の出し方が、独特で、きちんとした劇場なのに、あえて舞台の上のGDプレイヤーを役者やハセガワアユムさん本人が使うというのが、虚構とのラインがギリギリな感じでとても興味深かった。

日程的に他の2本を観ることはできないのだが、今回に関して言えば、『変な穴(男)』は是非とも観たかった! と公演が始まって数十分で本気で思ったのだった。悔しい。
とても個人的な物語【公演終了いたしました!ご感想お待ちしております!】

とても個人的な物語【公演終了いたしました!ご感想お待ちしております!】

Minami Produce

新宿眼科画廊(東京都)

2011/03/26 (土) ~ 2011/04/03 (日)公演終了

満足度★★★★

求心力を持った空間
物語やその顛末にたいして
ずっと前のめりで観ていました。

タイトルどおりのお芝居だとはおもうのですが
観る側を巻き込む力が舞台にありました。

ネタバレBOX

新宿眼科画廊の空間が
開演前から出演者たちによって
次第に染められていきます。

床を埋め尽くしたたくさんの服。
台に置かれた原稿用紙とペン。
そして会場が出演者たちの空気に満たされて。

書くことが出来ない作家と
物語の世界をたどってやってきた編集者。
その会話から
やがて引き出されていく
彼女が出版した物語・・・。

連作のように書き綴られたという
短篇が舞台上に現わされ
彼女の想いと交差し
やがて彼女の現実に翻っていく。

舞台のシーンの現れ方、
音やライトがメリハリをつくり
観る側にしなやかにその場の立ち位置を
伝えていきます。
だから入り組んだ多層の世界に
迷うことなく
浸りこんでいくことができるのです。

舞台に現わされたものと観る側がひかれるものが
乖離せずに撚り合わされるなかで
世界が姿を現わしていく感じ。
この世界の持ち主の
醒めた部分も浸った部分も
そして見えない部分までもが
そのままに伝わってきて
やがて書くことができない彼女の姿に至る・・・。

終盤、さらに物語は踏み込まれて
彼女が取り戻した感覚の肌合いが
しっかりと伝わってきて。
観る側にも解けた感覚がやってくる。

ただ、そこまでに伝わってきただけに
最後のシーンへの広がり方だけ
すっと因果が消えたような感覚もあって。
個人的にかもしれないですが
そこだけ、ちょっと取り残されたような感覚が残りました。

とはいうものの、
作り手の世界を組み上げていく手腕と
役者たちの空気の作り方の切れと密度の秀逸に
取り込まれ、
むさぼるように
舞台を見続けた95分でありました。

とても個人的な物語【公演終了いたしました!ご感想お待ちしております!】

とても個人的な物語【公演終了いたしました!ご感想お待ちしております!】

Minami Produce

新宿眼科画廊(東京都)

2011/03/26 (土) ~ 2011/04/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

女性作家ver.観劇
会場(劇場ではないのです)に入った瞬間、その空間から生み出されるであろう作品の空気感を察知。その時点で自分の好みにクリーンヒット。
その勘を裏切らず、あるいは良い意味で裏切り、素敵な空間が展開されました。ごく個人的な世界の物語ではあるのだけど、何時間でもその場にいたいと思ってしまう。こういう感覚は初めて。音と灯りも優しく沁みわたります。

ネタバレBOX

会場に入った時からってのは先に書いたとおり。
開演直前になって役者さんが場内で何かし出したのを見てさらに確信。
本を読みながら居眠りしちゃった人もいてかわいらしい。

ラスト、「一人じゃない」のくだり、個人的にはその言葉よりも、作家がペンで指揮する音外しまくりなLovers Concertと、作家の描く登場人物たちが自らの台詞をひたすら言いながらにぎやかに歩き回っている光景に、救いを見ました。自分まで救われたような気分に。ただ、そんなわけでかこのシーンではむしろ「一人じゃない」ってフレーズがチープに聞こえてしまったり。

灯体を吊っていないんですねー。会場に使っているスペースに元々ある灯りと、色のついた電球などでやってます。これがまた空気感にマッチしていて良い。
そしてどうやら自分は客席と舞台の区別が曖昧な演劇が好きなようです。

役者さんがみんな素敵。
だてこさんが可愛い。あの感じとグレーのパーカーは個人的に好みです。
浅見さんは顔を見るだけで安心します。なんでだろう。
そして石井舞さんのエージェント感ハンパないですね(笑)

ちょいちょい噛むのが気になりましたが、会場を出たあとに世界が輝いて見えたので間違いなく素敵な作品です。男性作家ver.も楽しみ。絶対別作品に仕上がってるような気がします。この公演形態だとどこでもよくやってるリピーター割がいつになく輝いて見える…!
無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)

無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)

MU

OFF・OFFシアター(東京都)

2011/03/24 (木) ~ 2011/04/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

無い光
臨死体験や自殺がモチーフ。視点Ver.に続きどうしても分からない部分があり、それは自分の死生観によるものだと気付くのにちょっと時間が掛かりました。それでも感じるのは、4人の役者さんの演技力の圧倒的な高さ。そして多くの人の感情を巻き込んで振りほどくであろう脚本のキャパシティの大きさ。異次元的とも言えるのにしっかりと「生きている人間」を描いている。MU歴2年半弱ですが、今までに観たMU作品の最高傑作であると確かに感じました。

※65分ほどの短編なので、震災後で劇場に行くことが不安で観劇を足踏みしている方にもお薦めです。お芝居から沢山元気をいただけて、久しぶりにリラックスできました(*^-^*)

ネタバレBOX

シャブ(笑)  パンクですよねー。やはりMUはこうでなきゃ!
無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)

無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)

MU

OFF・OFFシアター(東京都)

2011/03/24 (木) ~ 2011/04/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

変な穴(男)
女バージョン後に観劇。性別が反転するとここまで視点が変わってくるかと、観ながら驚嘆していました。女ドレーにはあんなに共感して笑っていたのに、男ドレーはキモくてキモくて正視できない(笑)こんなに人をキモいと思っちゃいけないななんて罪悪感を抱かせながらも思い切り笑わせてくれるほど、男バージョンの面白さは破壊的。
そして共感部分は、これまた女バージョンでは共感の対象ではなかったコンビニ店員。演じる奥野亮子さんの可憐な愛らしさも手伝って、彼女が精神的に壊れそうになるシーンでは思わず涙。ラストに向かって女バージョンと完全に分岐していく様は、あまりの自然な感情の流れに感銘。荒唐無稽さの中にもリアルな人間の感情が載っていて、だからこそ共感もできるし楽しめるし笑える。これまたMUの良さが存分に表れている演目で素敵でした。

ネタバレBOX

浜野隆之さんは、「めんどくさい人」でのオッサンホモ役に続き、今回は攻撃的なドM(?笑)。見た目はまともな方なのにもう変態にしか見えません(笑)
無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)

無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)

MU

OFF・OFFシアター(東京都)

2011/03/24 (木) ~ 2011/04/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

変な穴(女)
ドSの変態(♂)がドMの変態達(♀)をドレー(奴隷)として雇っている物語。突拍子も無いシチュエーションながら、雇われている方の女性達一人一人の思いに共感。自然と自分に重ね合わせて観てしまいました。
特に年下(しかも高校生)に対する恋愛感情は、最初こそあまりの滑稽さに「こんなみっともない恋愛はしたくないなぁ」と思っていたのに、その思いのためにアホのように突っ走れる真っ直ぐさがなんだか愛おしくも思えるようになってきて。終いには「こんなにみっともない恋がしたいなぁ」なんて思ってしまいました。
しかし実はそう思いながらも、ちゃんと自分のみっともなさにも気付いていて。そんな恥ずかしい自分と対峙させてくれて、でも「それでいいんだよ」と優しく肯定してくれる。そんな風にいつも感じさせてくれるMUの人間愛は今ステージでも健在。素敵でした。

ネタバレBOX

太田守信さんが流石の怪演。ダンボールの中に入って自分の「穴」の質を問うラストは、セリフも音楽もない静寂の中で全てを語る繊細なシーン。彼の表現力の確かさを感じるとともに、雇われているはずの女性達の手中で答えを出し切れずにもがいている彼を「可愛い」と思った瞬間でした。
荒唐無稽でもMUの舞台はしっかり社会の縮図だなぁ、と。女は偉大ですね。(笑)
傷は浅いぞ

傷は浅いぞ

福岡大学演劇部07台

甘棠館show劇場(福岡県)

2011/03/11 (金) ~ 2011/03/11 (金)公演終了

満足度★★★★

観れて良かった!
福大演劇部のこの世代しか出せないであろう勢いに圧倒されました!
コミカルでテンポよく好きでした!

オダサク、わが友

オダサク、わが友

NPO法人大阪現代舞台芸術協会-DIVE-

吹田市文化会館 メイシアター・中ホール(大阪府)

2011/03/26 (土) ~ 2011/03/27 (日)公演終了

満足度★★★

してやられた!
劇の始まりと終わりが歌であれば、うまくまとまるといった、宣言をされた上での、はじまりの歌。

物語が少し断片的すぎて、感情移入がしきれなかった。
もう少し深く織田作之助の生き様を見たい。
そういう気分になったところは、もしかすると、引き込まれていたのかもしれないのですが。

終わりの歌。確かに、うまくまとまった気になった。
予め宣言された上で、そう感じたところは、気持ちのよい「してやられた感」がある。

無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)

無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)

MU

OFF・OFFシアター(東京都)

2011/03/24 (木) ~ 2011/04/03 (日)公演終了

満足度★★★★

『無い光』観てきました
重厚になりそうなテーマを軽くと言わないですがテンポ良く進めて様は見事で、少数精鋭で小ぢんまりしたセットだったと言うこともより疾走感を感じさせてくれ楽しめました。セリフの言い回しが物書きが主人公と言うことも有り、洒落て少しキザで良かったです。

ネタバレBOX

自殺と言う選択が光が有るか無いかは分かりません。ただ、ラストは光は無かったかもしれませんが希望はあり、好きです。
Nf3 Nf6

Nf3 Nf6

パラドックス定数

The Art Complex Center of Tokyo(東京都)

2011/03/22 (火) ~ 2011/03/27 (日)公演終了

満足度★★★★

愛憎友情劇
今回も何事もなく観られてよかったです。。
昔に戻ったときの楽しそうな2人と、現実に引きもどされたときのヒキの差に胸が痛みました。チェスのルールがわかればもっと楽しめたんだろうなぁ…と思いました。

無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)

無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)

MU

OFF・OFFシアター(東京都)

2011/03/24 (木) ~ 2011/04/03 (日)公演終了

『無い光』初日観劇
『無い光』の長編Ver.観劇。
個人的には初演の方がギュッとしてて好きだったけど、それでもやっぱりこの作品の結論が、主人公の最後の主張が、甘くて恥ずかしいながらグッと来てしまう。
これがまさにロマンチックということだと思う。

ネタバレBOX

死ぬ間際に見える「光」にすがってしまう友人(以上だけど)を、自分の仕事「記事」で思いとどまらせようとするライターの言葉で幕を閉じる。

恥ずかしいこと言うけど、自分の大切な人を救うのが自分の信じた表現だったなら、なんて素敵なことだろう。
現実には救いは日常の些末な出来事だったり、もっと言うと救うのが自分じゃなかったりするんだけど。でもそれってやっぱり希望。

客席の人数とか、ご時世とか、色々あるのかもしれないけど、MU特有の「笑っちゃいけないこと」を笑っちゃうことでどんどん物語的にもドライブできるところが初演に比べて薄く、尖ったギャグとグッと来る物語が乖離している気がしたのが残念。沸いてる客席で観たかった。

とはいえ、何かを作って発表している人なら、一度は憧れてしまう上記の思想(a.k.a.妄想)を、嫌味なく見せてくれるのが素敵。あのシーンが観たくて観に行く芝居。
うわつら

うわつら

殿様ランチ

サンモールスタジオ(東京都)

2011/03/25 (金) ~ 2011/03/29 (火)公演終了

満足度★★★★★

いい感じの死生観
私もこれくらいの振れ幅で臨みたいと思いました。

ネタバレBOX

これといって盛り上がる訳ではないが、飽きさせず最後まで持たせるのは流石だという書評のように作り手も考えているのでしょう。そんな作品でした。

義理の妹との関係や、師弟関係、友人関係なども、そこはかと伝わってきます。

どこかで死を前にした執着心の汚い面を垣間見せるのかと思っていましたが、上っ面だけでなく、内面も落ち着いた人でした。

将来のある人に対して、腹の底から「いいなーッ!」と羨む気持ちは良く分かります。一方、死期を自覚すると嫉妬心が薄れるのも分かります。もし普通に生活していたら、弟子が賞を取ったことに対してもっと嫉妬していたことでしょう。

ところで、弟子がメガネからコンタクトに変えたことにことさら触れなかったように、テレビクルーの女性が結婚指輪をはめたことについても突っ込まない方が良かったと思いました。

本作品に関しては、気が付いた人には分かるというくらいのサラリ感がおしゃれです!
Ashes Butterfly

Ashes Butterfly

株式会社Legs&Loins

Geki地下Liberty(東京都)

2011/03/22 (火) ~ 2011/03/27 (日)公演終了

満足度★★★★

カッコイイ!
(^-^)/若くて元気!音と映像とダンスでビシッと決めるオープニングはカッコ良くてしびれます。これからも元気でノリのイイお芝居を。期待してます。

月にぬれた手

月にぬれた手

舞台芸術学院

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2011/03/25 (金) ~ 2011/03/31 (木)公演終了

満足度★★★★★

自律したいくつかのエレメントが「対位法」のように存在し、そしてそれらが彫刻の粘土ように、物語を形作る
豪華なキャスト、作・演出である。
彼らがたっぷりとその存在感を見せてくれる。
作の渡辺えりをして「この戯曲を書くために私は生まれてきたのではないか?」とまで言わしめた高村光太郎の物語。

ネタバレBOX

戦後、岩手に移り住んだ高村光太郎の物語。

光太郎(金内喜久夫)は、小さな小屋を建て、彫刻をしながら暮らしている。
妻、智恵子の面影は忘れがたく、また、戦中書いた詩が戦意高揚のためのものととらえられ、その詩によって多くの若者を戦地に赴かせてしまったという自責の念がある。

彼を迎え入れた岩手の人々は先生、先生と慕ってくれる。しかし、光太郎の詩によって戦地へ行き命を落とした若者の母は光太郎をなじる。
光太郎のところには、彼のファンである若者も訪れたりもしている。
また、光太郎の詩によって生きてきたという若者もやって来る。この青年は、当パンによると、渡辺えりさんのお父様が戦中生きてこられたのは、光太郎の詩によるものである、というエピソードと重なるのだろう。

そんな光太郎のもとに、妻、智恵子と1字違いの女、長沼千代子(もたいまさこ)が現れる。彼女は光太郎が上がったことのある吉原の女であった。彼女は光太郎が自分を愛していると思い込んでいる。

光太郎は、千代子の語る自分の半生を智恵子の幻影を見ながら振り返るのだった。

冒頭から光太郎が彫刻しているのは、のちに十和田湖に立つ「乙女の像」だ。これは、妻、智恵子の姿を残したいと考え、「理想の智恵子」と「現実の智恵子」が向かい合うものとなる。
この2つの対比(対立ではない)が、この物語の全体を形作っていく。それは、劇中で語られる、光太郎が好きなバッハのブランデンブルグ協奏曲の「対位法」によく似た構造ではなかったろうか。すなわち、独立した複数の旋律が対決することなく、調和して美しい1つの旋律となるというものである。

舞台の中では、生と死、男と女、現実と理想、実像と幻、本物と偽物、自律と自律、そして、光太郎と智恵子という関係が、それぞれ自律しつつ、どちらが正解であるということではなく、互いを補完し、互いの存在を認め、互いを高めながら1つの旋律(物語)を奏でているのだ。

そしてそれらの自律した旋律は、また他の旋律と調和し、複雑に絡み合い、光太郎を形作っていく。これはこの物語自体の構造でもあり、さらに光太郎が取り組んでいる「彫刻」にも似た感覚ではないだろうか。彼が父、光雲から、あるいは留学先のボーグラムやロダンから学んだ彫刻は、まさにそういうものであった。

その意味において、彼の留学時代のエピソードは、彼の記憶の中ではなく、千代子の中にあるものであり、すなわち、光太郎が千代子に話して聞かせたものの再現であるということが、他者による再現という意味で、彫刻と作家とモデルの関係のようで面白い。

また、タイトルの『月にぬれた手』は、光太郎の詩のタイトルからきている。「わたしの手は重たいから さうたやすくはひるがへらない」とする光太郎の心情が舞台の根底に流れている。それが光太郎の苦悩であり、生き様でもある。


役者がいろいろな役に変化していく様は見事であった。演出の巧みさで、悪夢のようであったり、一瞬の白日夢のようであったりした。

とにかく、役者がいい。
うまい人たちがたっぷりと見せてくれる。
それは、作家と演出家が役者を信頼し、多くのものを託しているからではないだろうか。
それぞれが、自分の持ち味、存在感を十二分に活かせるような、とてもいい台詞をたっぷりと見せ、聞かせてくれる。

特に、光太郎を演じた 金内喜久夫さんの堂々した姿とその苦悩は見事であった(彼の胸のポケットには、今回の震災で亡くなった方の名簿が入っていたという)。また、大人計画やテレビでしか見たことのなかった平岩紙さんの、智恵子になったときの姿には驚いた。ホントに素晴らしいのだ。
ただ、全体のレベルが高かっただけに、そのレベルに達していない役者もいて、少々残念な姿を晒していた。

岩手が舞台であったこと、そして客席には空席があったこと、このことでこの舞台は忘れられないものになるのかもしれない。

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