最新の観てきた!クチコミ一覧

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ソムリエ

ソムリエ

靖二(せいじ)

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/01/28 (金) ~ 2011/02/01 (火)公演終了

満足度★★★

丁寧な「いい話」…だが
悪人は出て来ないけれど、それぞれの立場の違いで様々な事件が起こるという、それなりのウェルメイドないい話。ただ、何の伏線もない終盤の出来事は、やはり唐突に過ぎる。2時間は飽きることのない長さだが、細かいエピソードを切ったり、テンポにメリハリを付けたりすることで、もう少し短くした方がインパクトのある舞台になったような気がする。でも、気持ちの良い芝居だった。

世界の百貨店

世界の百貨店

サモ・アリナンズPRODUCE 劇団ワンダフルズ

駅前劇場(東京都)

2011/01/25 (火) ~ 2011/01/31 (月)公演終了

満足度★★★★

下らないことを本気でやるのが楽しい
サモ・アリナンズの小松和重が中心となり、荒川良良ほかのメンバーで、大の大人が本気で下らないことをやりきっているという公演だが、2年4か月ぶりの第4回公演。前回も参加した浅野和之も含め、力があるんだかないんだか分からない味のある役者達が、真面目に意味のない芝居に徹する(^_^;)。千秋楽ということもあって、いろいろと余分なファクターが入ったらしいが、とにかく、苦笑と爆笑の2時間だった。家納ジュンコの覚悟を決めたバカさ加減も見事。

雨と猫といくつかの嘘.

雨と猫といくつかの嘘.

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2011/01/30 (日) ~ 2011/02/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

見事だった
再演で、初演も観ているが、実に優れた作品である。還暦を迎える風太郎の誕生日の記憶。誕生日はなぜかいつも雨、という風太郎と、常に飼っていた猫の物語と、記憶の中で微妙に美化される過去が、時間軸を何度も前後し、事実か幻想か判別し難い感触の、優しい抽象劇として終局に向かっていく。切ない面が強いが、人間の優しさを信じる吉田小夏の脚本が見事で、俳優陣も極めてタイトな演技で丁寧に表現する。安心できる緊張感、といようなものを楽しめる舞台だった。

コイツらありき。

コイツらありき。

電動夏子安置システム

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/01/25 (火) ~ 2011/01/30 (日)公演終了

満足度★★★★

観に行く方も、コイツラありき
通常は主宰の竹田哲士の書く「ロジカル・コメディ」を上演する劇団だが、劇団員の力量が話題になることが少ない(という不満が竹田にある)らしく、劇団員を前面に押し出したオムニバス作品。竹田の作品のほか、殿様ランチの板垣雄亮、ホチキスの米山和仁が提供した作品や、渡辺美弥子がやっている「ある女」シリーズもあり、それぞれに楽しい。その場で抽選して役を決めて即興で演じる「夏の夜の夢」は期待したのだが、意外にハズレてしまったのが惜しい (^_^;)。

くちびるぱんつ

くちびるぱんつ

ぬいぐるみハンター

インディペンデントシアターOji(東京都)

2011/01/27 (木) ~ 2011/01/31 (月)公演終了

満足度★★★★★

シンプルに面白い!
現代の人々、30XX年の人々、宇宙を旅する銀河鉄道999の人々とそれに乱入した人々、という3つの物語が、途中から混在し絡み合って、ワケが分からないけど、ひたすら楽しい物語を展開する。大型ダンスシーンなどもあり、キャットウォークも舞台として使って動きも激しく、極めて自由で大きいのに、主張はない、という、若さが良い意味で爆発した舞台で、楽しい時間を過ごさせてもらった。東大劇研時代の野田秀樹はこういう舞台をやっていたなぁと思い出してしまった。

怪物-カイブツ-

怪物-カイブツ-

ブラジル

駅前劇場(東京都)

2011/02/13 (日) ~ 2011/02/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

おそろしいほどの・・・
完成度が高い作品である。また役者をここまで活かせている舞台を僕はなかなか知らない。冒険はないかもしれないが、冒険ばかりでもつまらない。こういう巧い作品が小劇場でコンスタントに作られてこそ、見る人も安心して小劇場に足を運ぶことができるようになる。あとの細かい感想はブログに書いたので、そっちを見てください。

『Prism』

『Prism』

*rism

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/01/25 (火) ~ 2011/01/30 (日)公演終了

満足度★★★★

カワイイだけじゃない
童話から題材を取りつつ、4人の作家がそれぞれの特徴を出しての短編を4本。全体を通して、女子の「カワイイ」を全面に出しつつ、カワイイだけじゃない実のある芝居をしっかりと作っていた。

最低の本音

最低の本音

月刊「根本宗子」

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/01/26 (水) ~ 2011/01/30 (日)公演終了

満足度★★

ちょっと残念
やろうとしていることへの感覚は分からないでもないが、芝居がかえって難しくなってしまっている気がする。テキストも充分に整理されていない感じがあって、ちょっと勿体ないなぁ、という感じか。もうちょっと観てみようとは思う。

明るい表通りで― On The Sunny Side Of The Street―

明るい表通りで― On The Sunny Side Of The Street―

文月堂

シアタートラム(東京都)

2011/01/27 (木) ~ 2011/01/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

結構ビター
この劇団には、丁寧に練られた物語で何となく「いい話」に終着するような印象を持っていたのだが、本作は結構ビターだ。さまざまな状況から苦しい立場に追い込まれながら明るさを失わない人々の群像劇だが、ある種のハッピーエンドかと思わせておいて、芝居の中で流されていた伏線がエンディングに炸裂する。そこが実にビター(^_^;)。役者陣は皆達者で、脚本の持つ細かさを巧く表現できている。と同時に、小さい劇場でやっている劇団にとっては、トラムの広さは難点になりかねないのだが、勢いのある演技で広さを巧く使っている。特に、鯉和鮎美の元気さは特筆もの。FUKAIPRODUCE羽衣で観たときにはパフォーマンス系だったので、ストレートプレイではどうか、というのが実は最大の興味だったのだけれども、予想をはるかに越えた安定した演技だった。というわけで、相当に満足した2時間弱だった。

道路

道路

東京演劇アンサンブル

ブレヒトの芝居小屋(東京都)

2011/02/11 (金) ~ 2011/02/20 (日)公演終了

満足度★★★★

今、考えなくてはならないこと
さまざまな演出により、アゴタ・クリストフの戯曲が現代に発したモノが伝わってきた。

ネタバレBOX

SFであり、一種の不条理劇であるとも言える。

初めに登場する高速道路の設計技師は、明らかに現代の人である。高速道路上で事故に遭い、ガソリン缶を持ち、高速道路をさまよう。
しかし、そこは、彼のいた時代でも場所でもなかった。
まるで、パラレルワールドのような近未来の世界。文明も自然も人々の希望も目標も何もない世界だったのだ。

「道路(道)」とは、多くの場合、「人生」と読み替えることが可能であり、今回の舞台でも、それを暗示する台詞やシークエンスが多く見受けられた。

しかし、「道路」は、社会主義の計画経済に対する象徴(効率化などの)でもあるのだが、実のところ資本主義の象徴でもなかったのだろうか。
一方向にしか進むことが許されず、立ち止まることも許されない。そして、立ち止まることは「死」を意味するということも、社会主義的(あるいは全体主義的)ではあるのだが、それは、「発展」しか道筋がない資本主義社会にも通ずるものでもある。「死」は他人の「糧」となるということに至っては、資本主義そのものではないのか。

すなわち、作者のアゴタ・クリストフ氏は、50年代にハンガリーから亡命し、西側に出たのだ。したがって、西側での生活のほうが長く、そこで出会った「資本主義」の姿に、大いに驚き、戸惑い、落胆もしたのではないだろうか。

資本主義の名の下に、破壊される自然や人々の暮らし、そして希望や感情。それは、かつて、社会主義の自国で感じたものと、姿は変わっていても、同じではなかったのだろうか。
そいういったものが、「道路」の世界に込められているのではないのか、と思ったのだ。

また、冒頭に出てくる男は、ラストに実は交通事故で死んでいたことがわかる。つまり、冒頭の彷徨自体の場所は、死ぬ前に見た幻覚かもしれないし、あるいは死の世界だったのかもしれない。

その世界で彼は「もう道路は作りません」「庭師になります」と神に告げる。それは、取りも直さず、彼の口を通して、現代に生きる人々が考えなくてはならないことが発せられたのである。
つまり、今なら、希望も何もない世界になる前に、経済の発展に隠れたむやみな開発などを押し止めることができるかもしれないということなのだ。

台詞回しの雰囲気は、ややクラシカルな印象があるものの、舞台の設置方法や、さまざまな演出を加えることで、現代によりマッチさせていた。

特に、映像の使い方は空間と台詞に深みと奥行きを見せていた。台詞やそのシークエンスに関係する文章が壁面に現れることで、それが実現されていたと思う。

また、生演奏の効果もあったし、観客席の後ろを歩かせるということで、観客席を「道路」で囲み、舞台への臨場感はより増していた。

若い演出家の手によることの効果は十分にあったと言えるだろう。
souvenir - episode3

souvenir - episode3

Critical Creation

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2011/02/15 (火) ~ 2011/02/15 (火)公演終了

満足度★★★

3話目らしい舞台
今回で3話目ですが、1話目、2話目のリフレインが多くて。
折り返しっぽい感じでした。

カフェが舞台ということで想像していたものとはちょっと違って。
サスペンス色が強かった印象。

チラシ画像の桜、綺麗で好きで、今回折り込みにハガキ入っていてとても嬉しかった♪
その桜、劇中の桜の演出が美しかったです。照明効果で満開の桜が表現されていて。
あと、コーヒーの香りが実際に漂ってくるのが良かった。アンティークなミルも。

でも、なんとなくなのですが。
全体的に場の空気、場の雰囲気が弱かったかな~と。
場面の転換も、もっとくっきりはっきりなほうが、メリハリがあってよかったかも。

指定図書という、今上演するのに実にタイムリーな設定。
思想の操作、やはり現実の法案に対してもそうですが、思いが色々湧いてきますね。

スペシャリテに心惹かれました。
マスターは、今のわたしにならどんなスペシャリテを用意してくれるんだろ~と、興味が沸きました。
自分のことは、案外自分ではわからないものですしね。

マツモトの自殺の謎、気になる気になる。
イタヤの含蓄あるサスペンスなキャラに引き込まれました。
最後、お話の確信である指定図書の発案者が!?って、そこで「続く」なんて・・・。じらし上手です(笑)
次は秋。どんな結末になるのか期待して待ってます!

恋する、プライオリティシート

恋する、プライオリティシート

コメディユニット磯川家

インディペンデントシアターOji(東京都)

2011/02/05 (土) ~ 2011/02/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

二回観たよ
とても良かった、ハチャメチャな感じだけど、とても感動しました。泣かされてスッキリ!

38.5℃の裸眼

38.5℃の裸眼

ハイバネカナタ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/02/11 (金) ~ 2011/02/15 (火)公演終了

満足度★★★★

割り切れない人の思い
気になっていたので滑り込みで鑑賞できて良かった。
ストーリーは実に好み、何が正解とも不正解とも言えないもどかしさ。

演出もこっていたが、表現したい世界がセパレートしてしまった気もする。

後はキーアイテムのメガネをもっとうまく使えれば、というのと
主演の劇団員の方の作りこみが気になってしまった。
舞台美術はとても好みでした。

大人は、かく戦えり

大人は、かく戦えり

シス・カンパニー

梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪府)

2011/02/11 (金) ~ 2011/02/15 (火)公演終了

満足度★★★★★

いやぁ面白かった!
役者目当てで観に行った。役者のセリフの言い回しタイミングで色んな大きく雰囲気が変わるような奥深い作品。ヤスミナ・レザの他の作品も観たくなった。今回は4人の達者な役者がそれぞれいい味を出して劇場を笑いの渦に。涙流して笑ってしまったよ。

流れ姉妹 たつことかつこ 〜エンド・オブ・バイオレンス〜

流れ姉妹 たつことかつこ 〜エンド・オブ・バイオレンス〜

真心一座 身も心も

森ノ宮ピロティホール(大阪府)

2011/02/11 (金) ~ 2011/02/13 (日)公演終了

満足度

ちょっと淋しい
これがラストなのもあって、いつもよりまとまってた感あり。もっと小さい小屋で、いったいどう話をまとめるつもりなんだよ!とハラハラドキドキ観たかった。次シリーズもしてほしいな。

東京バーグ2【全日程完売・当日券キャンセル待ち】

東京バーグ2【全日程完売・当日券キャンセル待ち】

円盤ライダー

東京バーグ(東京都)

2011/02/10 (木) ~ 2011/02/28 (月)公演終了

満足度★★★★

初の続編
続編とはいえ前作とは毛色の違う作品に仕上げた演出に軍配。
ただ、もう少し親切にディテールを伝えてもいのかなと。反面、複数回見れば見るほど味わい深い作品になっている。息のあった渡部と藤枝のバランスも良く竹尾も今までの円盤作品とはまた別の顔を見せていて好演。
パート3にも期待!

街などない

街などない

岡崎藝術座

横浜にぎわい座・のげシャーレ(神奈川県)

2011/02/13 (日) ~ 2011/02/20 (日)公演終了

20110215
(^・ェ・^) リアルではなさそうなおげれつ女子トークがたのしかったです

グレート、ワンダフル、ファンタスティック

グレート、ワンダフル、ファンタスティック

ロロ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/02/09 (水) ~ 2011/02/13 (日)公演終了

再演あるかなぁ
初日にうかがいました。ツイートを見ると…2日目からだいぶ変わったらしくて、あ。これは再演して欲しいなぁ。とおもっちゃいました。

ロロは「旅、旅旅」と、再演の「―第三小学校」、そして今回と三回見ましたが自分の中では再演の「―第三小学校」が大ヒット。上演していく中で変化し〈成長〉していく劇団なのかなぁ、なんておもったので。

不機嫌な子猫ちゃん

不機嫌な子猫ちゃん

青年団若手自主公演 田川企画

アトリエ春風舎(東京都)

2011/02/15 (火) ~ 2011/02/21 (月)公演終了

満足度★★★★

不条理だろうが、
理不尽だろうが、母親は絶対的に正しい。怪物だね。

バレンタインサミット

バレンタインサミット

乱雑天国

エビス駅前バー(東京都)

2011/02/11 (金) ~ 2011/02/15 (火)公演終了

満足度★★★

2回目♪
初日と千秋楽、2回拝見しました。役者さんが変わってたり、台詞(言い回しや表現)を帰られるのは短い舞台ならではなのかなと思いました。
今回はすでに話の流れが分かっているため、細かい部分に注目出来てより楽しめたと思います。

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