蒲田行進曲
ファントマ
一心寺シアター倶楽(大阪府)
2011/06/17 (金) ~ 2011/06/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
狂乱バージョン
かなり笑いました。かなり無茶苦茶な所もありましたが、抑える所は抑えていて、ヤスの銀ちゃんへの思い、小夏への思いがひしひしと伝わりました。田渕さんの小夏はほんとに可愛がった☆このバージョンを観る事ができてよかったです♪♪
キャッシュ☆オン☆デリバリー~Cash on Delivery~
ファルスシアター
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2011/06/23 (木) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★
面白い
全編に原作の雰囲気を持たせつつ、オリジナリティもちょっと盛り込んだコメディで、2時間の舞台が、まったく時間の経過を忘れるほど面白かった。
空の裏側
Toshizoプロデュース
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2011/06/24 (金) ~ 2011/06/27 (月)公演終了
満足度★★★★★
質の高い作品!
さすが、としプロさん!
椅子だけの舞台が、ある時はリビングルームに、公園に、模型飛行機屋さんにと、なんの不自然さもなく変化していく。
マイムの確かさ、的確な演技、構成の素晴らしさ…
引きこもりの青年が飛ばす美しい飛行機の向こう側に、夢幻の世界が広がっていく様子。
客席全体が、その世界に引き込まれていくようでした。
とくに勇さんのキャラクターは、おかしみとせつなさが同居しているようで、
とても魅力的でした。
これからも、応援しています!
SHERWOOD!!~シャーウッド~【ご来場誠にありがとうございました!】
円盤ライダー
HOTEL SHERWOOD(東京都)
2011/06/24 (金) ~ 2011/07/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
最高でした。
ロケーションが素晴らしいですね、あんなに綺麗にスカイツリーが見える場所で、ちゃんと劇中に取り入れておられて。観劇後にホテルから見える景色が一変しました。やはり魔法ですか(笑)パンフレットセットも笑わせて頂きました。
ネタバレBOX
お馴染のメンバーが、失業中とは!!東京バーグで出会っただけに色々思うところがありましたが、あっけらかんとしている悪魔さんに救われました。
現実も捨てたもんじゃないなと。
最初の説明からの流れはやはり好きですね~。安心して笑える空間作りが嬉しいです。
今回は本当に景色が素晴らしかった、いや劇の内容自体もいいですよ(笑)
あもんさんの雄たけびの後の暗くなったホテルから観たスカイツリーが、綺麗に見えて・・・本当に世界が平和になったように思えて感動しました。
音楽もよく、素晴らしい時間でした。
あ、倒れこんだ二人が見えなかった所は残念でした、立ち上がりそうになりましたが、今思えば立ち上がってでも見ておけば良かったと思いました。
長文失礼しました
ありがとうございました。
KAG48 ノ Oedipus Tyrannus [公演終了いたしました、ご来場くださった皆様、どうもありがとうございました!]〈静岡版の動画および舞台写真公開中です〉
一徳会/鎌ヶ谷アルトギルド
atelier SENTIO(東京都)
2011/06/25 (土) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★
リング
相変わらずの面白さ!誰もが想像していた情景を簡単に覆しプロレス技から入るオイディプス王の物語。さあよってらっしゃい、みてらっしゃい!笑
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
能のようなセリフ回しは相変わらず健在。それにしても前島謙一のなんと素敵な肉体美よ。しかもアニメに登場するような信長のような髪型も超イケメンさを強調し、ワタクシ、ノックアウトを喰らう。プロレスだけに・・。
独特なセリフで始る舞台は大真面目にセリフを吐きながら、見せてる光景はリングで戦うプロレスで、そのギャップがなんとも可笑しい。これってコメディじゃあないの?なんつって喜びながら前のめりになって観ていたけれど、やっぱりコメディの要素が強い。笑
四角いコーナーに張ったチューブは意外にもよくよく計算された張り具合で、なんやら罰ゲームのようにチューブでバチン!!とシバかれる光景にこれまた笑いが起きるのだ。あくまでもリングの中で苦悩しリングの中で己の運命を呪うオイディプス王の物語は結局薬局、戯曲の中のオイディプス王と上手くリンクして精神の開放すら出来なかったオイディプス王の世界感を表現していた。
KAG48の公演は突出した美術、演出の面白さが見ものだ。この劇団のこういった感覚が好きな人には堪らない舞台なのだ。次回は「悪霊島」をやるという。これも観たい。
芸劇eyes番外編『20年安泰。』(各回当日券発売有り)
東京芸術劇場
水天宮ピット・大スタジオ(東京都)
2011/06/24 (金) ~ 2011/06/27 (月)公演終了
満足度★★★★
お得感あり
若手5劇団各25分のショーケース公演。全劇団初見だったのですが、それぞれに個性的で面白かったです。一番興味深かったのは、舞台の使い方の違い。同じステージを使っているに、空間の処理の仕方が劇団毎で異なっていて、全く違う世界が展開されていました。
また今度観てみたいと思ったのは、範宙遊泳とマームとジプシーでしょうか。しかし、一番印象に残ったのは、バナナ学園純情乙女組です。本体のパフォーマンスではなく、その後の部分に(笑)
アフタートークも面白かったです。演出家さん5人がなかなか個性的なので、初日はケラさんがゲストでしたが、他の回もアフタートークだけ観てみたいかも(笑)
前売り2000円でこれだけの内容を観ることができて、かなりお得な気分でした。
ネタバレBOX
①ロロ
今回一番観たかった劇団なんですが、ちょっと期待はずれかな。人魚姫をモチーフとしている作品でしたが、ストーリー的にはなんか拙い印象を受けてしまいました。大きな青いビニールシートを使って海を表現したり、影絵を使ったりするなど、舞台の使い方は面白かったです。
②範宙遊泳
ノンフィクションをベースにしたお芝居のアフタートークが舞台の話。ノンフィクションの当事者(なぜかうさぎさん家族)も参加していて、その場で駄目出しを行なっていくという展開。ナンセンスとアイロニーが程よくミックスされている感じで、観ていて一番笑ったかも。途中で、ステージの真後ろの扉が開いて、外の庭も舞台として活用されていたのも面白かった。
③ジエン社
デモ、帰宅難民等がモチーフとなっており、「震災後の現在」が5劇団中一番意識された作品だった気がします。
④バナナ学園純情乙女組
会場の椅子の上に置かれたレインコートやビニールは、この劇団のため。液体や物が飛び散るはちゃめちゃなパフォーマンスもインパクトがありましたが、なんといっても、散らかしまくったステージの「撤収」が本当にお見事でした。激しい歌やダンスだけでなく、お片付けまでしっかりこなしていた役者さんたちに拍手!(笑)
そういえば、アフタートークでケラさんもこの「撤収」を褒めていました。この劇団を敢えて5番目(最後)にしなかったコーディネーターの徳永さんも、グッジョブ!(笑)
⑤マームとジプシー
明確なストーリーはない感じなんですが、観ていてなんか心地のよいお芝居でした。リフレインされるセリフが耳に残る感じ・・・といっても悪い意味ではなくて、すっと入ってきている感じでした。セリフのリフレインが上手く使われていたせいか、ままごとの「わが星」をちょっと思い出しました。
七つのおいのり
ハイバイ
アトリエヘリコプター(東京都)
2011/06/20 (月) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
高い技術
劇団員全員による短編7本のオムニバス。
劇団員の普段の生態が見えるようなストーリーも多く、ほぼ笑いっぱなしでした。
1つ15分程度の短い時間のため、背景の説明から笑いまでを詰め込むのは非常に難しいと思いますが、ネタをキチンと笑いの取れるストーリーに仕上げ、絶妙の演技で表現するという高い技術力に感心しました。
VAMPIRE HUNTER
BLAM!!!
笹塚ファクトリー(東京都)
2011/06/22 (水) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★
(’o’)
時間軸が壮大で見ごたえあった。
おどろおどろしかったり、笑えたり、恋ものがたりだったり。
楽しめました。
かるめ屋草子
かるめ屋
ギャラリーLE DECO(東京都)
2011/06/23 (木) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★
お祭り的な催しと思えば、これもいいのかな?
説明では「朗読劇」となっていたが、
実際には振りもあり、装置も用意されていた。
4つの小編によるオムニバス。
ネタバレBOX
1 コンビニ
これは、ベテラン(?)店員(遠藤)と、
商品のありかも分からず、苦情対応もできないという
能力不足のオーナー(大迫)がいるコンビニが舞台。
そこに、テレパシーで注文と支払をしたので蟹を引き取りに来たという客と、
昔万引きしたが結婚を前に反省してそのお題を支払いたいという客の、
変な二人が押しかけてくるという話。
ただ、それ以上のひねりがあるわけでもなく、イマイチの感が。なので2.5P。
2 DKにて
男に出て行かれた仕事も生活も生真面目な女性(今泉)が、
ルームシェア募集をかけたところ、
飲み屋勤務の、万事アバウトな女性(遠藤)が早速乗り込んでくる。
この人、片付けもできない、夜中に騒ぐなど配慮ができないタチ。
そこで、当然性格が正反対の二人の間におこる、色々の感情を、
(勤務時間も全く違うため)両者の間の「置き手紙」により表現していく手法。
現代ならメールのやり取りの方が主流かな、とも思いつつ、
手紙のやり取りで、ある時は険悪になったり、
しかしそれでも互いを共感していったり、
という感情の変化が描かれる。
アバウトな女性は将来は音楽や絵で世界を訪問することを夢見ていて、
路上ライブなどもやっている。
生真面目女性も、ついに路上ライブに行き、二人は意気投合。
そこに、プッと出て行っただらしのなさそうな
(いかにも生真面目女性が引っ掛かりそうな)
男(大迫)が突然帰ってくる。
「また一緒に住んでやる」といい「この女を追い出せ」というが、
失恋のショックからも立ち直り、友情が芽生えた女二人は、
逆にこの男を追い出す・・・
まあそんな話ですが、手法として、最後を除き、
手紙のやり取りだけで構成するのは
ちょっと単調で、見ているものは飽きるかも?
ということで、3.5Pくらいかな?
3 メール恋愛
私は、これが一番面白かった。
胸の小さいことを気にしている女性(遠藤)が、
AカップをDカップに見せる方法を友人女性にメール送信・・・
ところが、誤送信で、知らない男性(大迫)に送ってしまう。
この男、ニートで、2チャンネルと思しき掲示板に書き込んで時間をつぶし、
それを「友人と政治の議論をしている」などと言っている。
そして、本音では、この女性を馬鹿にしていながら、
返信では心優しい言葉を送る。
それを本気にしてしまうAカップ女性・・・。
ところで、この男には、幼馴染でメル友の本命女性(今泉)がいて、
そちらともメールを交換する。しかしこちらは女性の方がしたたかで一枚上手。
両者とのメール交換と、その間の本音との落差が笑いを呼ぶ。
大迫は別として、前作と全く違う役柄を女性二人が演じたことも興味深かった。
なので4.5Pくらい?
4 かるめ屋の森
これは芝居というよりは、ゲーム的なもの。
それぞれが動物のぬいぐるみを着こみ、司会役の山中が出題、
先生と呼ばれる遠藤が出題を基に変な絵をかき、
小さい高い声で変なしゃべり方をする。
解答役の今泉と大迫は正解できない(?)ので、
変な人遠藤から、変な罰ゲームを受ける・・・
というまあそれだけのこと。
でも、これまで3編を演じてきた役者の素顔が観られたことは面白いし、
司会役も好演。なので、3.5Pくらいか?
まあ、5/18に観た「バッコスの花ざかり」のような、お祭り的な催しと思えば、
これもいいのかな?という感じ。私的には「バッコス」よりは面白かったかな?
それで、それぞれのPointの平均が3.5なので、まあ四捨五入で4Pとします。
マダン劇「碧に咲く母の花」★ご来場、誠にありがとうございました。
May
タイニイアリス(東京都)
2011/06/09 (木) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
心の飢えから溢れる愛・・・
今回で金哲義氏作品を観るのは4作目である。それは非日常性を描く演劇とは異なり、偏に自己のルーツ感から心の飢えの如く祖国愛が溢れ出て、単編の戯曲と言うよりも4本連続の戯曲としても観られる精神性の高いベタな日常作品かも知れない。 以下は、ネタバレにて・・・。
観劇される方は、編集もあり、全てが正しい報道ドキュメントかは判りませんが、
■NHK・Eテレ2008年4月放送「悲劇の島 チェジュ(済州)~「4・3事件」在日コリアンの記憶 」
(参考URL : http://www.youtube.com/watch?v=BABNLB4HEig&feature=related )
■チェジュ島四三事件 立命館大学文京洙教授
(参考URL : http://www.youtube.com/watch?v=i3jIdlH5XNg&feature=related )
以上などで、多少の知識を得てからの方が、この作品も少しだけ理解し易いかと思います。
ネタバレBOX
2周りも若いアラフォーの金哲義氏が、作家のライフワークの様に「沈黙の歴史・済州48/4・3事件」を正面から捉え勇気を持ち「碧に咲く母の花」を書いたことを心から尊敬する。
敗戦により日本統治時代を終えても、反共を国是とした日本統治時の「治安維持法」警察機構を温存した李承晩・軍政権の行為が端緒にあり、日本人の我々も知る必要がある。
古くから日本は、済州島及び朝鮮半島と壱岐・対馬経由で、人を含めた交流をしていた。
実は、13年程前に私はある団体の事務局長をしていた関係で、その団体で壱岐・対馬を訪問した際、4・3事件犠牲者と思われる手脚縄縛の夥しい程の遺体が、海流に揉まれて流れ着いた歴史がある事を聞いた記憶があり、遺体を供養している寺院(太平寺・西山寺等)も覚えている。国家と雖も、犯した罪は非情悲惨過ぎる事件である。しかし、非情悲惨な歴史でもその事実を知り、継承しながら事実の解明と、再度過ちが起こらぬよう反省と清算により工夫して生きていかねばならならない。
その難しいテーマを、母・貞雅(斉藤友恵)とその娘・晴美(木場夕子)の母娘を中心にして描き、歴史の苦悩を抉る男(柴崎辰治)、晴美の父(倉畑和之)などの役を、見事に演じたMayの劇団員の皆さんは、例え隣国と雖も、歴史を勉強しながらの難しい演技だったと思う。過去60年以上も前の4・3事件だけれども、その清算事業は盧武鉉大統領の登場で始まったばかり…。しかも彼の死と38度線など民族の本質的な解決の道筋は未だ遙か遠くて見えない。娘・晴美も母の死から得た歴史の発掘により、人生は再スタートしたばかりである。彼女は今後母の魂と歴史にどう向き合って生きて行くだろう…?その答えは観ている私達側へ投げかけられていると思う…。友人の淑恵・清子ではなく、晴美なのだ…と。!
演出では、晴美が母の卵おにぎりを美味しい!亡くなった母の卵おにぎりを食べたい…でも、もう食べられない!と言う台詞がある。それが済州島の家庭料理かは判らないが、コリアン料理は刺激が強い食べ物と連想するが、卵は味をマイルドにする。それと同様、重いテーマが、劇団タルオルムの女史3人の素晴らしい助演(特に歌は美しい!)とマダン劇での上演で、舞台がマイルドになって実現している。但し、カーテンコール時には、劇団Mayの団員紹介と、演じる役者の殆どが在日でもない、日本の若者が学びながらの公演である事は伝えて欲しい。何故ならそれが、マダンによる大衆との文化交流・改革の意義であり、物語の昇華であり、人の心に国境は無いMayの実践で想いは理解出来るからである。
未だ定まらず
演劇集団円
ステージ円(東京都)
2011/06/22 (水) ~ 2011/07/03 (日)公演終了
満足度★★★
前田司郎苦戦!?
前田司郎さんが、円という老舗劇団と組んで公演を行うというのを聞いたときに、これは面白い化学反応が起こるのではないか! と期待した。
その前に、平田さん、井上さんご夫婦のアルカンパニーでの作品を観ていて、平田さんが、なんとなく苦戦しつつ(勝手なこちら思い込みかも)、前田司郎ワールドに歩み寄りつつ、平田さんご夫婦の味はきちんと保っていたように感じていたので、アルカンパニーのときのようにご夫婦2人だけとは違い(アルカンパニーのときには、プラス2人の客演があったが)、円という集団に対するのはまた違ったものになるのではないかと思っていたのだ。
ネタバレBOX
シャルルというある種の仕事をしていた、伝説の女性の夫は、シャルルが亡くなってしまった今、シャルルと一体化したいと考えていた。
彼は、シャルルの洋服を身に纏い暮らしている。
かつてシャルルに憧れていた男性・静夫と一緒にだ。
静夫は、シャルルの所有物になりたいと、家庭を捨てここにやって来ている。
静夫は、夫である男にシャルルに完全になってほしいと思っている。
したがって、シャルルの孫(女性)が会いに来たりすることで、シャルルに男性の要素が蘇るのを嫌っている。さらに、完全にシャルルになるために、性転換手術をしてほしいとまで思っている。
しかし、当のシャルルと一体となりたいと思っている夫は、そんな形ではなく、一体になりたいと思っているのだった。
正直に言って、舞台の幕が開いてからは、リズムが悪く(と言うか、想像していたリズムとあまりにもかけ離れていたということかもしれないが)、ちょっと辛い感じだった。
翻訳モノの不条理劇でも観ている感じとでも言うか、台詞が弾んでいかないのだ。面白要素も潜ませているのだが、そのタイミングでは笑えない。
中盤になって、比較的若手の俳優同士のやり取りになると、俄然面白くなって来る。場内の空気も一変したように、笑いが起こり出す。
ここのシーンは、明らかに、前田司郎ワールドになっているのだ。
独特の台詞回しと間合い、五反田団的な、と言ってもいい感じなのだ。登場人物が活き活きと見えてくる。
ところが、また元のキャストのシーンに戻ると、とたんに停滞してきてしまう。もっとも、怪しげな医療コーディネーターたちが登場するシーンは、微妙なラインで進行するのだが。
たぶん、その原因は、火を見るよりも明らかだったのではないだろうか。
特に、五反田団や前田司郎演出を観たことがある観客にとっては。
それは、ベテラン俳優の演技の壁を崩すことができなかったということなのだ。
身体に染みついた演技と台詞回しのために違和感があったと言ってもいいだろう。
もちろん、そういうことは(たぶん)織り込み済みであり、それをも取り込んだ上で、前田演出が展開され、面白い舞台になっていくはずだったのかもしれない。
例えば、ベテランはそのままでOKで、それ以外の俳優は前田ワールドで突き進むとか。
しかし、ベテランのオーラが強すぎるのか、同じ俳優でも若手と絡むと、前田ワールドに染まっているにもかかわらず、ベテランと絡むとそのペースにはまっているように見えてしまった。
どこまで、どうしようとしたのかは、観客席からはわからないのだが、少なくとも前田司郎さんの作・演が面白いと感じている私にとっては、「前田さん苦戦しているなあ」としか見えなかったのだ。
ストーリーは、ヘンテコでとても面白いかったのだが。
そう書いたものの、これがベストだと前田さんが感じてないのであれば、当然楽まで毎日修正が加えられるだろうから、本当は、楽日の公演を観てみたいとも思っている。行けないけど。
それと、ステージ円は初めて入ったのだが、後方で観ていると声が妙な響きをして、きれいに聞こえず、階上の物音がやけに気になり、どうなのかなと思った。演目、あるいはセットによっては違うのかもしれないが。
晴れ。時々アザラシ
ノアノオモチャバコ
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2011/06/24 (金) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★
近い!
ノアノオモチャバコらしさが凝縮された作品。最後までワクワクして観ていることができました。ギャラリー公演ということで芝居がとても近い。距離感がなさすぎなのも嬉しいような困るような・・・。松倉かおりさんの演技に圧倒されました。表情がすばらしいですね。ところで,観劇の回,アフターイベントは短編演劇でしたが,音楽ライブなどの回に行けば良かったと後悔。芝居が悪いというのではないのですが,ノアの芝居の観劇後感が薄まってしまったような・・・。ところで,開演前,カウンターの端っこで菅野さんがジミに何かを読んでいたけど,何を読んでいたんだろうか?
オバケの太陽
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2011/06/15 (水) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★
笑顔がいいね
ああ、劇団桟敷童子してました。一面のひまわりがまた夏らしさを、太陽を表現していましたよね。すごいなぁ。
遠くから見てるだけ
パセリス
サンモールスタジオ(東京都)
2011/06/23 (木) ~ 2011/06/27 (月)公演終了
満足度★
個人的には・・
人それぞれ好みはあると思うのですが・・私としては苦手な劇でした。
正直面白くなかったです。
面白くないのに加え舞台もシンプルなので、手抜きに感じてしまいました。
ただ、周りの方は笑っている人もいましたので、好みの人には面白いのかもしれません。
ペノザネオッタ
ONEOR8
赤坂RED/THEATER(東京都)
2011/06/18 (土) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
満足度★★★
対象がピンポイントだったのか、それともそうではなかったのか
主人公を取り巻く人々のある一面を切り取った作品。
ファミコンというアイテムが、物語を読む上で大切なキーになっていたのではないだろうか。
もしそうであれば、その点において、ピンとこなかったのだ。
ネタバレBOX
病気がちで外にあまり出ることのない周正は、古いファミコンを持ち出して、どうしてもエンディングまで行けない海賊版ソフト「ドラクワ」(だったけ?)を今日も1日やっている。
周正は姉と2人ぐらし。
父は家におらず、周正がやっている海賊版ソフトを作ったりしていた。
周正は、姉の小学生の頃の同級生、つまり年上の男の子たちと「男熟」(「塾」のつもりで漢字の書き間違い)を結成し、遊んでいた。
そんなオープニングで物語は始まる。
周正が小学生だった頃と、彼が亡くなったお通夜の夜が、交互に演じられる。
父は周正のお通夜にフィリピンから駆けつける。今も昔と同じような気ままな生活をしているようだ。
お通夜には、周正の小学校時代の友人と姉の友人が集まっている。
周正の友人たちは、周正が最後に倒れたときまでやっていたファミコンをなんとかエンディングまで持っていきたいと思っているが、海賊ソフトなのでその方法がわからない。かつてエンディングまで行ったことがあったのかどうかも思い出せない。
周正の父もそれを聞き、エンディングまで行けたら、周正の顔を見て、お線香を上げると言い出す。
とにかく、ファミコンが物語の重要なキーとなっている。そんな想い出がある世代にとっては、あるある感とともに自分の小学生の頃を結び付けていけるのかもしれない。
しかし、残念ながら、個人的な趣味や経験としてファミコンだけでなく、ゲーム全般ほとんどやったことがないので、ピンとくるところがほとんどなかった。そのため、そのあたりでくすぐられる要素ゼロだったので、面白さは半減したのではないかと思う。
観ながら、なんかピンとこないなあ、と燻ってしまった。
携帯のやり取りなど、ちょっとしたことから人間関係を匂わしたり、夫婦間の関係を見せたりと、周正を取り巻く人々のある一面を切り取った感じはとても好きだ。
面白いなあと思うシーンもあるにはあったのだが…。
ただ、どう観ても全編に流れるファミコン要素が目に付き、つまり、ファミコンのことを大事に取り上げているようで、個人的にその点にまったく取り付く要素がないだけに、しっくりとはこなかったようだ。
だから、と言うわけではないが、登場人物たちがファミコンの登場人物らしき扮装で登場するシーンは、無表情で見てしまった。
特にラストはそんな感じで終わってしまったので、さらに、うーん、という感じは高まるばかりであった。
朝からギョーザ
劇団とりとんくん
ART THEATER かもめ座(東京都)
2011/06/21 (火) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
満足度★★★
いつもとちがうぞ
いつもの下北での公演ではなく、阿佐ヶ谷という地に初上陸したこんかいのとりとんくん。
受付のときからそれは違っていた。
居酒屋ノリじゃない〜っ!
個人的には、あの居酒屋ノリも続けていけば劇団のカラーになるので
今後もしたら良いと思いました。
前回に比べ、いくらか『会話』を意識したつくりになっていた様に感じます。
団長のお母さん役結構よかった。
サンコンは頑張っていて、みなぎっていて身体を駆使していて良かったと思いますよ。
このむくんは楽しそうにやっていましたね〜。
舞台と客席が少し距離があったので、もったいないと思いました。
生声でライブという事、さらにはぶつかりそうなくらい舞台との距離が近いのが小劇場の楽しみのひとつだとおもっているので
あの距離は少しさびしかったです。
あ、でもキャストさんが餃子ほうばりながら喋るからたくさん『お弁当が』飛んでましたね。それは被りたく無いなあ(笑)
前回の桃太郎のほうが勢いがあった様に感じたため、
今回はちょっと『いつもとちがう感』でした。
新しい劇団員も加入したようだし、これからも頑張ってもらいたいです。
亜門版『太平洋序曲』
KAAT神奈川芸術劇場
KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)
2011/06/17 (金) ~ 2011/07/03 (日)公演終了
満足度★★★
日本のNEXTを考えさせられる
江戸時代の末、黒船騒動に巻き込まれて対照的な人生を歩むことに2人の男を中心に描き、現在まで繋がるような社会的な視座を携えた作品でした。わかりやすいメロディーで朗々と歌いあげるタイプの曲は少なく、日本の音楽や楽器を取り入れながらもクールな響きの曲が中心で、一般的にイメージするブロードウェイミュージカルとは異なる質感がありました。
平凡な奉行だったのがひょんなことから昇進して行く与力香山弥左衛門と、鎖国令の出ている中でアメリカでの生活を経験したことがあるジョン万次郎のお互いの海外に対する思想が時を経るに従って逆転してしまうのが切なかったです。
ビジュアル的に趣向を凝らした演出が多く面白かったです。黒船がやってくるシーンの黒船の表し方が意表を突くダイナミックな方法で良かったです。アメリカ以外のイギリスやオランダなどの国が国交を求めてくるシーンが各国をカリカチュアライズしながらも、国旗の色を用いた白・赤・青のビジュアル表現が鮮烈でした。最後のシーンでは全員での歌とダンスに大掛りな美術の仕掛けや映像の効果が合わさり、物語的にも表現的にも圧倒的な力があって引き込まれました。舞台の周りに水を張ってあったのが有効に使われていなかったのがもったいなく思いました。
ミュージカル作品に初出演の八嶋智人さん、山本太郎さんの歌はミュージカル俳優達に混じってどうなるかと少々不安だったのですが、想像以上にしっかりしていて安心して聴くことが出来ました。狂言回しの役割をになった桂米團治さんも舞台をスムーズに進行させていて良かったです。
スタッフワークも良く出来ていると思いましたが、終盤になるまで相乗的に盛り上がって行くことが無かったのが残念に感じました。
このキャスト・スタッフならばもっと凄いものを見せてくれそうな潜在力がありそうなのに、それが発揮されていない印象があって、もどかしかったです。
OTOZAK 001「Chair」
OTOZAK
北参道ストロボカフェ(東京都)
2011/06/25 (土) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
KAG48 ノ Oedipus Tyrannus [公演終了いたしました、ご来場くださった皆様、どうもありがとうございました!]〈静岡版の動画および舞台写真公開中です〉
一徳会/鎌ヶ谷アルトギルド
atelier SENTIO(東京都)
2011/06/25 (土) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
満足度★★★
リングの中のオイディプス
一般的なギリシャ悲劇の静的なイメージとは異なる、激しい身体表現を伴った演出によるエネルギッシュな迫力のある50分弱の作品でした。
劇場に入ると舞台中央に4本のコーナーポストがあり、奥の壁の手前には揃いの青いトレーニングウェアを着た4人が立っていて、開演時刻になるとそれぞれが腕立てや腹筋などのトレーニングを始めるという、『オイディプス王』の物語を演じる気配がない始まり方でしたが、数分して台詞が始まると古典的な抑揚と拍節感を伴った様式的な台詞回しで、視覚と聴覚のギャップが刺激的で面白かったです。
途中からは舞台後方に吊り下げられていた青いゴムチューブをコーナーポストや役者の身体に絡みあわせて、オイディプスとイオカステの呪われた関係や、運命の檻に囚われた状況を視覚的に巧みに表現していました。クライマックスのイオカステの首吊りの場面は表現されていたのに、オイディプスが自身の眼を突き刺す場面が表現されなかったのが残念でした。
オイディプスを演じた前島謙一さんが大きい声でも喋っても耳障りにならないしっかりとした発声とメリハリのある台詞回しで良かったです。変に小難しくせず、テキストはほぼそのまま用い、身体表現にリアリティ―が感じられる等身大的な演出が気持良かったです。照明と音響のタイミングやバランスが甘い所があったのがもったいなかったです。
ピーター・ブルック近作『WHY WHY』
SPAC・静岡県舞台芸術センター
静岡芸術劇場(静岡県)
2011/06/18 (土) ~ 2011/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★
演劇とは―、俳優とは―
古今東西の演劇人の言葉を抜き出し、ピーター・ブルックが考える「演劇的なるもの」をユーモアを取り混ぜて語っていく一人芝居。氏の演劇観を堪能したい演劇関係者やディープな演劇ファンは惹きつけられる内容でしょう。そうでない人はおそらく敷居の高い舞台かと思いました。