最新の観てきた!クチコミ一覧

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『ナツヤスミ語辞典』

『ナツヤスミ語辞典』

演劇集団キャラメルボックス

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2011/08/03 (水) ~ 2011/08/11 (木)公演終了

満足度★★★★

柿とキャラメルのいいとこ取り
なのだが、「いいとこ」と「いいとこ」を合わせても、決して100にはならない。
結局、どっちかにしたほうが100になるし、あるいは0になって潔い気がしたのだ。
にしても、中屋敷バンザイである。
楽しいのだ。
キャラメルボックス、よくぞ柿喰う客をコラボの相手に選んだ。

ネタバレBOX

ここでこんなことを言うのはナンだけど、正直言ってキャラメルボックスはそんなに好きではない。手堅いとは思うが、手堅ければいいってもんじゃない。
しかし、これは楽しめた。中屋敷バンザイと言ってしまおう。

冒頭の柿っぽいオープニングに喝采した。
思わず笑みがこぼれてしまった。
ここの演出や、キャラメルボックスの俳優たちが、活き活きと、まるで柿喰う客のメンバーのように台詞を言い、ポーズを決める様を観ると、やっぱり中屋敷さんは凄いと思った(もちろん舞台の形や立ちポーズは「いつもの」「お約束」のようでもあるのだが)。

とにかくキャラメルボックス・テイスト満載のこの脚本を、自分のほうへ持って行ったのだから。
この調子で全編いくのかと思いきや、中盤からのセンチメンタルな展開はまさにキャラメルボックス。
ここも柿っぽく表現できなかったのかなと思ってしまう。
できれば(個人的には)全編柿風味で通してほしかった。
たとえそれによって、ラストや物語そのものが変わってしまっても、だ。
そこが少々燻ってしまう。

このセンチメンタルな展開を、柿テイストにしたらどう表現できたのだろうか、と今でも思っている。
この展開はやはりそれしかなかったのだろうか。
いやそんなことはないと思う。何かでブレーキが掛かってしまったのではないか。
せっかくなのだから、思い切ってすべてを壊すぐらいの勢いでやってほしかったなあ、というのがやはり本音である。

それにしても、やっぱりキャラメルボックスの役者はうまいと思う。発声もしっかりしているし、こんな不自然なポーズでもきちんと決めてくれる。
さすがだなあと思った。

こういう「アナザーフェイス」という企画は久しぶりとのことだが、キャラメルボックスのためにも、こうした企画は続けてほしいと思う。
そして、ほかの劇団と柿喰う客のコラボも観たいと思ったのだった。

オリジナルバージョンとの見比べもしたかった。
朗読劇「この子たちの夏」1945年・ヒロシマ ナガサキ

朗読劇「この子たちの夏」1945年・ヒロシマ ナガサキ

公益社団法人 国際演劇協会 日本センター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2011/08/06 (土) ~ 2011/08/09 (火)公演終了

満足度★★

朗読劇
朗読とはこんなものか。台本見ながら読んでるんだから、良い演技になるわけないよね。

TangPeng30

TangPeng30

TangPeng30【シアターグリーン学生芸術祭】

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/08/02 (火) ~ 2011/08/23 (火)公演終了

満足度★★★

Aグループ、テンポ良く、三団体三様の魅力。
池袋シアターグリーンにて学生芸術祭TangPeng30のAグループを観た。三団体三様の面白さにそれぞれのセンスを感じた。

多摩美低気圧ボーイ(ズ)はテンポがよく、息のあったたたみかける演技が気持ちよかった。ただ、五十音ネタは途中で少しだれたのが残念。普段の公演は美術大学らしく舞台美術に凝った作品が多いとのこと。過去写真を見るとどれも刺激的な舞台美術だった。是非本公演を見てみたい。

木皮成には衝撃を受けた。あの独特のダンスはあれだけで劇的だ。ただダンスとダンスの間の芝居は狙いは面白いもののまだまだ未完成。その落差は大きい。しかしあれだけのダンスを踊れる彼のポテンシャルは凄い。きちんとした演出家に使われれば芝居に革命を起こせる俳優になれるだろう。木皮成という名前は覚えておかなければならないと思った。

上智大学大林十姉妹はコメディながら意外と深い。ひとりの女性の生涯を順にさかのぼり、まあまあこそ素晴らしいというテーマは明るく力強かった。個性的な男たちとアイドル的谷菜々子の並べ方が見事で見ていて引き込まれる。ラストシーンは音楽と遊びが融合しながら感動的なシーンとなった。

雪月ノ花(セツゲツノハナ)

雪月ノ花(セツゲツノハナ)

劇団鉄骨マンションズ

池袋GEKIBA(東京都)

2011/08/05 (金) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★

エネルギッシュ!!
和風の舞台らしかったのでどんなものかと観て来ました。
千秋楽ということで客席は満席でしたがイスが辛かったです。小劇場にしては中々味のあるお話で面白かったですが3000円はちょっと高いような・・・
衣装は思ったより良かったですが足元回りが惜しい感じでした。
脚本、プロット自体は好みでしたので、「お尻が痛くならない劇場」で次回の公演を観てみたいです。

ネタバレBOX

歌入りのBGMで台詞が負けていた所もありましたが歌入りでも有りな感じでした。(ラストシーンのBGMがカッコよかった)アクションシーンは殺陣というよりただの絡み、練習量が足りてないのかな?と思いました。時間軸が少々解り辛かったですが中盤からのスピード感は気持ちが良かったです。
※暗転がちょっと多かったのがマイナス
『白キ肌ノケモノ』

『白キ肌ノケモノ』

ACTOR’S TRASH ASSH

新宿シアターモリエール(東京都)

2011/08/03 (水) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★

若くて元気!
またも白狐丸の悲しいお話ではありますが、見事な殺陣の連続に目を奪われます。イケメン多数!見応えはあります。

三銃士

三銃士

東宝

帝国劇場(東京都)

2011/07/17 (日) ~ 2011/08/26 (金)公演終了

満足度★★

何故?
ちらしを見て、キャストがとても豪華だったのでとりあえずサントラCDを入手して聴いてみたら結構好きなタイプの音楽だったのでかなり楽しみにしていました。
でも、歌詞が日本語だからなのか、自分が音だけ聴いて勝手にイメージを膨らませ過ぎていたのか、生の舞台はCDで聴いた時のような高揚感がちっとも感じられませんでした。
あとキャストの皆さんが特に悪いということではなく(他の方も書かれているように井上さん生き生きしていましたし)、物語の中途半端な端折り具合とあまり素敵とは言えないセットや演出のせいで「冒険活劇」の爽快感が自分にはまったく感じられませんでした。
観劇されていた殆どの方はスタオベしていましたので、仕事で疲れていて感性が鈍っていたのかもしれませんが・・・
期待が大きかった分かなり残念な観劇でした。

【全ステージ無事終了!ご来場ありがとうございました】みきかせプロジェクトvol.3 「流星群アイスクリン」

【全ステージ無事終了!ご来場ありがとうございました】みきかせプロジェクトvol.3 「流星群アイスクリン」

みきかせworks

ワーサルシアター(東京都)

2011/08/03 (水) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★

演出が良い
味わい堂々にひかれて、あずき組を見ました。可愛さと女のどうしようもなさが、とても面白かった。あの人達の10年後、20年後が楽しみになる。見せ方が良かったと思う。

ミラクルスーパーマーケット

ミラクルスーパーマーケット

覇天候

萬劇場(東京都)

2011/08/02 (火) ~ 2011/08/09 (火)公演終了

満足度★★★

楽しめました
オーソドックスな人情コメディ。かなりベタな展開ですが、安心感があって、自然に楽しむことができました。しかしみんな熱いですね。劇中劇も実にいい。

とーく・おぶ・ざ・でっど 序

とーく・おぶ・ざ・でっど 序

JOHNNY TIME

エビス駅前バー(東京都)

2011/08/06 (土) ~ 2011/08/11 (木)公演終了

満足度★★★

そういうつくりなのか
ぐだぐだなのかの境目、だよなぁ

黒猫【公演終了しました!誠にありがとうございました!】

黒猫【公演終了しました!誠にありがとうございました!】

声を出すと気持ちいいの会

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/07/29 (金) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

初演より洗練度が増した
「観たい」にも書いたように、声きもを知ったきっかけはこの『黒猫』の初演。

70年代から続いてきた明大の老舗劇団「螺船」が活動休止中で後を受け継ぐ形で、声きものDMが送られてきた。

その時代の既存の名作を上演してきた螺船が観られないのはさびしいが、声きもは脚色上演スタイルで、肉体を駆使して斬新で面白い演出だなぁと注目し、毎回楽しみに行っている。

主宰の山本タカさんは若手の中でも私が最も注目しているホープで、学生演劇の中でも頭一つ抜きんでた存在に思える。

かなり観る目の厳しい人にお勧めして観てもらっても、みなさん、初見で一様に「想像していた以上」と感心しておられる。

現代口語演劇とは対極にある作品を作る人だが、この独自色は保ち続けてほしいと思う。

『黒猫』の再演をずっと希望してきたので、今回の上演はとてもうれしかった。

初演と大筋は変わらないが、見せ方がより洗練された印象で、ダンスもとりいれ、すっきりとリズミカルで、初演より疲れなかった。

ネタバレBOX

音楽の一部に「黒猫のタンゴ」をクラシック調にアレンジしたものと、皆川おさむのボーカル版と両方使用しているが、私はめりはりあって悪くないと思う。

山本さんの作品はどこかアングラ芝居の香りがあり、クラシックできれいにまとめないところが声きもらしくて好きだ。

ポオの後藤祐哉以外は、5人の俳優が黒猫とさまざまな役を演じ分ける。

ポオの妻を演じる紅一点の加藤みさき、声きもには欠かせない草野峻平が好演。

主婦たちの噂話の場面は、初演のほうがよりリアルな演出で好きだった。

後藤祐哉は声きもの顔ともいうべき俳優で、狂気をはらんだ熱量の高い演技に特徴がある。

ただ、ややもすると硬直化する危険もあり、今後、役の幅を広げていってほしいと思う。

前回の『被告人ハムレット』も素晴らしかったので、次の新作が待ち遠しい。
とーく・おぶ・ざ・でっど 序

とーく・おぶ・ざ・でっど 序

JOHNNY TIME

エビス駅前バー(東京都)

2011/08/06 (土) ~ 2011/08/11 (木)公演終了

無題78
先ほど終了。よもやこの場所でハズすとは思いませんでした。「したごころ、手話版」をみたのは7/31。ついこの前のこと。それまでも「捨てる。」「Dressing」など、ここでなければできない芝居をみてきました。入ってみて雰囲気が違うのでもしやと思ったところ…、なので、すみません全く私の事情でダメでした。

ネタバレBOX

芝居というよりは寸劇。アドリブなのか、そういったお約束なのか、ユルイ展開。気楽に立ち寄ってお酒を飲んで笑って…なのでしょう。
パール食堂のマリア

パール食堂のマリア

青☆組

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2011/07/29 (金) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

よこはま
観劇から、一週間が経った。
浮かされるような日々も過ぎ、ようやく、ことばに纏めることができそうなので、ここに綴りたいと、思う。

ネタバレBOX

劇場に足を踏み入れた瞬間、夢のような舞台美術に心を奪われ、息をするのも忘れ灯籠を眺めていた。
あの現実離れした空間、何処よりも淀んだ空気が溜まる場であるはずなのに、汚れをなくした空間だったからこそ、猫のナナシの目で眺めた世界、「無名性」が表現されていたのではないか、と思う。

冒頭で、眠るようにノアが息をひきとってからの鮮やかな場面の転換、「わたしは、今夜、死にました」ではじまる猫のあいした街、横浜を描写することば。ふいに訪れる夜、ひるがえるスカートの色彩、音楽。

あの美しさを、ことばであらわしたいのに、うまくあらわすことができない。


わたしは。横浜を、知らない。
そこで吹く風も、
異人街も、煉瓦の道も、さびれた裏通りも、白い十字架が並ぶ丘も、街にこびりつく哀しさも、なにも。

それどころか、なにもかもが揃った世界に生まれてきたわたしは。
肌に刻みこまれた記憶として、戦争を、もたない。

けれどなぜだか。劇で描かれた風景を、ひどく懐かしい、と。夕暮れ時にマリアが歌うのを、とおい昔にこの目でみた、そんな気がした。

横浜、と次に耳にする事があったらわたしはきっと。
中華街ではなく、港でもなく、この作品を思い出す。そんな気がする。
素敵な作品を、ありがとう。
とーく・おぶ・ざ・でっど 序

とーく・おぶ・ざ・でっど 序

JOHNNY TIME

エビス駅前バー(東京都)

2011/08/06 (土) ~ 2011/08/11 (木)公演終了

満足度★★★

なかなか面白い!
劇団初見&恵比寿駅前バー初訪問。
お酒を飲みながら、気軽に芝居を楽しめた!
これは癖になりそう(笑)。

ある場所で、究極の選択(2択)を迫られる物語。
私も主人公と同様の選択だな。人間だから・・・。
あと芝居の途中で休憩?があり、これが楽しめた!
あとはネタばれで。

ネタバレBOX

人生の究極の選択。
あるカップルが駅前バーにいる。
しかし、本当はバーではなく、あの世の入り口?のような場所。
男は愛する彼女に浮気され、ショックのあまり殺してしまったのだ。

神(ブッダとキリスト)が登場し、男に選択を迫る。
彼女を生き返らせ、殺したことをなかったことにするか、
それとも人類を選択するか。

男は彼女を生き返らせることを選択。
しかし、それは行ってはいけない選択。一度死んだ人間を生き返らせることは、様々な歪を生み、ハルマゲドン(人類破滅)を迎える。

実は、神の国は、政界のような世界であり、神は悪魔に政権をとられていた。
政権を取り戻すためには、ハルマゲドン(人類破滅)を迎えることが必要だったのだ。

そこで、神(ブッダとキリスト)はこのカップルを選択し、
男に彼女を生き返らせることを選択(誘導)したのだ。
神(ブッダとキリスト)は絶対的なものではなく、ハルマゲドン(人類破滅)
を自分たちでは起こすことはできない。

なので、男に選択を迫り、行ってはいけないことを選択させ、
ハルマゲドン(人類破滅)を迎えさせたのだ。

神(ブッダとキリスト)いわく、「人間だから全人類ではなく、自分たちのことを選択するものである。」
私も同じ立場なら、この選択をしてしまうだろうなあ。

そして政権を取り戻した神(ブッダとキリスト)は、新しい世界を創り上げることに意欲を出す。そこで物語は終了。

芝居の途中の休憩?では、神について、および神の国の事情について、
レクチャー?があり、これがなかなか楽しめた(笑)。
芝居だけでなく、こういうのは新鮮だ(笑)。
べじたぶるーす

べじたぶるーす

劇団光希

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/08/03 (水) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★

農業をとりまく
いろんな話を丁寧に描いて、よかったです。
キャストの構成やバランス、舞台の使い方もいい感じでした。
ただ、丁寧に描いてるが故なのでしょうが、暗転の回数の多さと上演時間の長さが気になりました。(この長さだと、もう少しテンポよく進むか、2時間切るくらいの長さが観やすいかと...)

『ナツヤスミ語辞典』

『ナツヤスミ語辞典』

演劇集団キャラメルボックス

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2011/08/03 (水) ~ 2011/08/11 (木)公演終了

満足度★★★

どうなの?
練習不足なのか、コミュニケーションが取れてないのかわからないけど
うまくいっていないコラボですよね。

岸家の夏【全日程終了!次回公演は2012年1月東京・2月大阪にて!】

岸家の夏【全日程終了!次回公演は2012年1月東京・2月大阪にて!】

劇団鹿殺し

青山円形劇場(東京都)

2011/07/28 (木) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★

おしいんだけどなぁ
感想の第一声は「微妙」。

他の小劇団が駅前劇場のような小スケールでやっている分には
許容範囲内なのですが、
期待している劇団が青山円形劇場でやるようなクオリティではないですねぇ。。

話自体は(要は戯曲自体は)そこそこ良い線行っていると感じました。
まぁ、ところどころ見直したほうが良い点はありますけど。
個々人が外部に対して持つ関係性と、
内部に対して持つそれのどちらも深掘りが足りないかな、と。


「電車は血で走る」「スーパースター」などと比較すると
人の心の内、感情をエグいくらいに描きだすところが不足してるかな。

それよりも、イマイチ流れ、というか雰囲気というか、話の体温、というか、
ヴィヴィッドに心に来るものが少ないよね、というのが大きいです。

今回で鹿殺し多分8作目かな、見続けてきてますけど、
評価的には下位グループに入っちゃうな。

でも、期待してるんですよ。

ミラクルスーパーマーケット

ミラクルスーパーマーケット

覇天候

萬劇場(東京都)

2011/08/02 (火) ~ 2011/08/09 (火)公演終了

満足度★★★

観劇しました
観劇してきました。どちらかというとよくある話のなかで、人生論を語ったり、お笑い的なギャグが飛び交うというもの。役者さんはみなさんうまかったですが、ほんとにこれだけの人数でやる意味があるのかとおもってしまいました。好みが大きく分かれるお芝居だとおもいました。

ミラクルスーパーマーケット

ミラクルスーパーマーケット

覇天候

萬劇場(東京都)

2011/08/02 (火) ~ 2011/08/09 (火)公演終了

満足度

身内ばっか?
まず、時間どおりに始まらない…いらいら。
同列席の子供が暴れて席が、がったんがったん。
赤ん坊の泣き声まで聞こえてくる。

ギャグは一切笑えませんでした。
話の展開も不自然で気持ちが悪い。

副店長役の人は良かった。それだけ。

べじたぶるーす

べじたぶるーす

劇団光希

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/08/03 (水) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★

シンプル
農村での若者たちの群像劇。物語は実にベタでシンプル。内容としては良くある話だが、劇団光希特有の終盤にかけての涙を誘ううねりが絶好調だった。勿論、落涙しながら観た舞台だった。


以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

農業に対する熱い思いを独自の持論をぶちかまし、全く遠慮なく議論しながらお互いを成長させていく物語でもあるが、底に蔓延る人間愛が基盤にあるために登場人物の全てに、お互いを信じるという信頼性を濃くしたような劇だった。

農村という、どちらかというと外界から隔離されたような場所で自然を相手に生きるには、近隣を大切にし、水や機械の問題もあることから、一つの大きな家族のように助け合って生きなくては農業自体が出来にくい状況なのだ。だから農村の人々が最も恐れるのは「村八分」にならない事であり、それには全員が少しずつ妥協しながら、あるいは目を瞑りながら他人と同じような考えと連帯感をもって努力して生きる他ないのだが、こういった農村特有の息苦しさや欝の部分は削除し、温かな情景のみを描いた作品だった。

だから登場人物に悪人はいない。全員が良い人で始まり、良い人で終わる。人間の争いごとに必ず登場する姑も、ここでは登場しないし、一家の長(年配者)も登場しない。水路の水の取り合いも無ければ、大型耕運機やら農薬散布の順番の問題も出さない。ましてや農村特有の閉鎖的な問題も取り上げていない。若者だけが主軸の若者だけで終わる芝居だ。

「べじたぶるーす」を作る前に劇団員の中に一人でも農業出身者が居たなら、上澄みだけの芝居にはならなかったような気がする。たぶん、現在農業をやってる方がこの芝居を観たなら、感想を書く視点も違っていたはずだとも思う。

それでも・・、善い人だらけで良いとこ取りのこの芝居を勿論、感動しながら落涙して観たのだ。不器用で真子の母的な面倒見の良さに寄りかかる省吾を「素直になれない奴でメンドクサイなー」と思い、賢吾の日焼けした肉体と心の素直さに惹かれ、「ああいった青年って農村に居るよなぁ。」とも思い、梶山のクールで飄々とした青年像に「いいじゃん!」なんつって観ていた。笑

今回、宇部里香の鼻に付く生意気さと演技力が気になったが、その分、梶山とりょうすけの抜群の演技力に魅せられた。特にりょうすけのノリに乗った演技は秀逸にして怪物!

フローズン・ビーチ

フローズン・ビーチ

シバイシマイ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2011/08/05 (金) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

脚本とシバイシマイ
ナイロン版というかナイロン100℃は観たことがないので、どんな芝居をしたのかしりません。なのでオリジナルとシバイシマイ版との違いがわからない。うーむ残念。知っていれば面白さ倍増だったのに。それはこっちに置いといて、俳優陣が適材適所に配置。特にハシグチさんの安定した狂気にはゾクゾクと空間を揺らす存在。そして作品を支える舞台美術が毎回素敵。面白かったです。

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